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おすすめ「推理/ミステリー」漫画18選!事件の謎を解き明かせ!

2021年6月4日

こんにちは、みけさんです!

今回は推理/ミステリーもののオススメ漫画を紹介していきます!

ダークな雰囲気のものやコメディ要素の強いもの、ファンタジー要素を含んだものまで様々なミステリー漫画を織り交ぜています。

同じミステリー漫画でも、斬新なストーリーや設定など、それぞれ違った魅力があって飽きることがありません。

有名な作品から小説が原作の作品まで様々なミステリー漫画を紹介しているので是非参考にしてみて下さい!

それでは、行ってみよう!

おすすめ「推理/ミステリー」漫画

金田一少年の事件簿

名探偵の孫が受け継ぐ探偵物語

不動高校2年生の金田一一はいつもは学内一のボンクラとしてぐうたらな生活を送るただの一般人であった。しかし、彼には秘密がある。祖父が数々の難事件を解決してきた有名な探偵金田一耕助なのである。そんな探偵の孫の一の元に、次々と舞い込む難事件。オペラ座館で殺されていく演劇部の部員達。学校の七不思議通りに殺されていく生徒達。旧家を巡る骨肉の争いと、怨霊首狩り武者の伝説。謎の窃盗犯怪盗紳士からの予告状。吹雪の雪山で伝承の鬼、雪夜叉に次々殺されていくTVクルー達。これら難事件を祖父から受け継いだ探偵の才能とIQ180の知能を駆使し、金田一一が鮮やかに解決していくミステリー漫画!

この漫画の魅力はまず第一に犯人です。犯人達は正体がバレるまでは雪夜叉、放課後の魔術師といった怪人名というもので呼ばれいます。時には伝説の化物の姿で描かれる犯人達の姿は、この作品の恐ろしさに一役買ってくれています。そんな恐ろしい犯人達ですが正体が分かり、動機語りの段階に入ると評価が一変します。例外も存在しますが多くの犯人達が、殺人をしてもしょうがないと読者に思わせ感情移入をするだけの壮絶な動機を持っているのです。第二の魅力はバラエティー溢れるトリックです。この漫画では犯人が殺人をする際に密室殺人やアリバイトリックなど様々なトリックが出てきます。そんなトリックが金田一によって謎を明かされた時は、そうだったのかと驚けますし、解答編に入る前に自分で予想して答えが合ってるか答え合わせするのも楽しいです

 

名探偵コナン

言わずと知れた、ラブコメミステリー!

主人公の高校生探偵・工藤新一は、ある日幼馴染と遊園地に行った。遊園地からの帰りに謎の取引を目撃するが、その際に黒ずくめの男に頭を殴られてしまう。殴られた際に毒薬を飲まされ、身体中が熱く焼けてしまいそうな感覚でもうダメかと思われた。がしかし、目が覚めた時にはなんと体が小さくなってしまっていた!助けを求めて知り合いの阿笠博士のもとへ向かい、工藤邸で今後をどうするか相談しようとしていると、幼馴染の毛利蘭が新一を探してやって来た。小さくなってしまった新一は江戸川コナンと名乗り、蘭の父親が探偵をやっていることから毛利家へ居候しながら、様々な事件に取り組むことになる。果たして、コナンは自身を襲った黒ずくめの組織にたどり着くことはできるのだろうか。蘭との恋模様も必見!

何と言っても有名なミステリー漫画なので、犯人の動機やトリックは大きな見どころであります。動機に関しては突っ込みどころが多く、面白いです。トリックに関しては、実現可能なものを使用されていて、トリック解説の度に学生にとっては勉強になるものが多いです。化学や生物、物理、英語などはかなりトリックに絡むことが多く、コナンを読むおかげで勉強への取っ掛かりを掴みやすくなります。また、個人的には登場人物の服装も大きな見所の一つになっていると思います。特に灰原哀という女の子は、小学生の服装ながら大人っぽいコーディネートが多く、とても可愛いです。

 

憂国のモリアーティ

ロンドンを舞台としたダークミステリー!

舞台は19世紀末の霧深いロンドン。伯爵という貴族の身分にあぐらをかき、上流貴族以外はゴミの様に扱う家族達、それを当然とする社会に辟易していた長子のアルバート・モリアーティー。ある日、孤児院のステンドグラスの前で、美しくも妖しく孤児達に悪の正当性を説く少年に強く惹かれる。ウィリアムとの運命の出会いであった。実の両親と実の弟を事故に見せかけ殺し、ウィリアムとその弟ルイスを家族と皆をだまし、初めて3人で成し遂げた最初の完全犯罪となる。ウィリアムの非凡な頭脳による美しいほどに残酷なやり方で、腐敗したイギリスの階級制度を正していく。三人の偽りの兄弟こそ、かの犯罪卿”ジェームズ・モリアーティ”なのである。正義なのか悪なのか、華麗なる闇の舞踏会が始まった。

コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」をもとに、犯罪卿”ジェームス・モリアーティ”を主役に描かれたこの作品は、なんといってもその世界観と美しいキャラクターがおりなす華麗なる残酷な所業があまりにも美しい。ジェームス・モリアーティといえば、イメージするのは中年過ぎた数学教師のイメージしかないが、若く美しい男性、かつ3人が正体。差別に来るしむ下級が低い人たちからの、心から望む復讐を代わりに果たしてくれる様は、残酷な犯罪をおかしているはずなのに、正義はここにあるかの様にうつるのが面白い。豪華な客船やサロン、燕尾服や懐中時計、シルクハット、ドレスといったこれぞロンドンといった華麗な光と対照的な闇の部分を魅惑的に描かれて、完全犯罪となるのか、シャーロックは止められるのか。期待が膨らむ。

 

ギフト±

命の再配分〜あなたへ命の贈り物〜

クジラには無駄なところがない。肉はもちろん、油、ヒゲ、骨全て利用することができるのである。物語の主人公 鈴原 環はどことなく人間らしさの欠如した人形のような雰囲気を持つ女子高生。そんな彼女には秘密があった。彼女は更生の見込みがなく法で裁かれることのない犯罪者を「クジラ」と呼び捕獲、生きたまま解体する。そしてそれらの臓器は移植手術を待っている人々の元へ届けられる。まさに命の再配分をおこなっていたのだった!何事にも動じることなく人間を解体をするときでさえも淡々と作業して行く彼女にはただ1人心を動かされる人物がいた。その人物の名前は英琢磨。環と琢磨を取り巻く環境、そして人間関係の複雑さに注目です。

主人公である鈴原環の、ある意味での純粋さに注目。彼女を取り巻く人間達の関係性や彼女が何のために生まれなぜ人間を解体するようになったのか、登場人物達の目的は何なのか物語が進むにつれ明らかになって行く過程は目が離せません。臓器移植の難しさと先進医療。そこに潜む闇について考えさせられます。生きたまま人間が解体されてゆく描写はもし自分だったらと考えただけでも恐ろしく絶対に悪いことはしないようにしようと思わされます。法で裁かれるより環に捌かれることの方が何倍も怖いですからね。この漫画を読んだ後にはキビダンゴという言葉にドキッとしてしまいそうです。臓器売買というダークなテーマでありながら登場人物それぞれの主張、正義のぶつかり合いが見どころです。

 

彼方のアストラ

子供たちの成長を描く 宇宙を旅するSFミステリー!

主人公のカナタ・ホシジマは高校の授業の一環で宇宙キャンプへ行くことになった。生徒達と5日間別の惑星で過ごすというものである。同じ班員と会話を交わしていると謎の球体が出現、球体はどんどん近づき全てを飲み込んでいく。カナタの咄嗟の指示により死者は出なかったものの班員9名は宇宙へと投げ出されてしまう。近くにあった宇宙船へと非難する一行であったが母星まで帰るのにはなんと5012光年かかるという。しかもこの事故は何者かによって引き起こされたものだと分かる。3日分の食糧しかない中、惑星を経由し1つだけ帰ることが出来るルートを発見した。班員の中に敵がいると知りながら、疑心暗鬼になりながらも9人の生徒たちは帰る事を目指して冒険する。

宇宙船や惑星といった閉鎖空間の中で起こる疑心暗鬼はミステリー好きにはたまりません!読者でさえ見たことない未知の惑星は奇妙で恐ろしく、そして美しいのでどんどん世界観へと引き込まれていきます。また、宇宙航行をしていく中で様々な想いを抱えている子供たちの成長が見られる作品となっています。初対面でコミュニケーションが上手くいかない旅の中、明るく責任感の強いカナタは個性の強い班員たちを引っ張り纏めようと頑張ります。空回りすることも多いですが、ギャグのような面白い要素もあり読者を笑わせてくれます。感動シーンもあり、泣かせられることもありました。全ての要素が詰まった魅力いっぱいの作品です!

 

Another

このクラスに1人、死者がいる

病気の療養のため母の実家に引っ越し、夜見山北中学に転入した榊原恒一だったが、転入した先のクラスである3年3組の生徒達はどこか様子がおかしい。何か秘密を隠してるかのようなクラスメイト達、そんなクラスメイト達からまるで存在しないかのように扱わられる眼帯をしたクラスメイト見崎鳴。やがて、見崎鳴の口から衝撃の真実が語られることになる。それは、夜見山北中学3年3組は呪われており、3年3組の関係者が3年3組が卒業するまでの1年間で次々と死んでいくと言うものだった。そして、見崎鳴の言葉を裏付けるかのように次々と犠牲者が出ていき3年3組の生徒達を苦しめていく。

ミステリー作家の絢辻行人による同名小説をコミカライズしたものです。この作品の魅力はホラーをミステリーに落とし込んだことだと思います。本来ならなすすべのなく無惨に殺されていくことしかできないホラー展開に対して、死者と呼ばれる本来クラスにいない人物つまりミステリーでいう犯人的なポジションを付け加えることで、それは一体誰なのかと考えるミステリーの要素を付加しています。また、万能鑑定士Qの事件簿シリーズの挿絵などでも知られる清原紘氏の作画も素晴らしく、今作のどこか陰鬱としたオドロオドロしい雰囲気とも合っていたと思います。

 

薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~

知識と好奇心で後宮の謎を解く痛快薬師ミステリ

誘拐され、身代金代わりに後宮へと売られた薬師の猫猫(マオマオ)。年季が明けるであろう二年後を目指して下女の仕事を真面目にこなしていたが、ある日皇帝の子の不審死が相次いでいるという話を耳にする。呪いではないかと噂する下女の話に好奇心と正義感が疼いた猫猫は、薬師としての豊富な知識を使ってこの件を調べ始めることに。しかし、そんな彼女の行動に目を付けた美麗の宦官・壬氏(ジンシ)の思惑に巻き込まれ、寵姫の侍女へと出世してしまう。そこで毒殺未遂、原因不明の食中毒など後宮で起こる様々な事件にぶつかり、猫猫の人生は一変する。若くても女でも関係ない。知識と好奇心で後宮を救う薬師ミステリ。

猫猫が持ち前の知識で繰り出す推理はどれも納得感があり、薬草や毒の知識が一切なくてもひとつずつきちんと理解しながら読み進められます。毒に恍惚としてしまう変わった主人公ですが、庶民的な感覚を持っているところが可愛く親近感が湧くキャラクターです。シリアスさのあるミステリパート以外はコミカルなシーンが多いため緩急がついていて、それが飽きが来ない要因だと言えます。サイドストーリーとして猫猫と壬氏の緩い恋模様も描かれていますが、メインであるミステリパートを邪魔しない絶妙なバランスを保っているので、スパイス的な役割として物語をより面白くしています。

 

十角館の殺人

孤立した島で起きる殺人激

とある大学のミステリー研究会。彼らはある島へ船で向かいます。行き先は角島。そこはかつてある家族が住んでいましたが、凄惨な事件が起きて今では無人島です。彼らはそこの離れにあたる十角形の館で春休みの数日を過ごすつもりでした。互いにミステリ作家の名前を愛称として呼び合い、一夜が過ぎた朝。ホールには「第一の被害者」やその他の被害者、そして「探偵」「殺人者」と書かれたプレートが置かれていました。悪趣味なそれに不快感を表す一行。一方、本土ではかつてミステリー研究会に所属していた少女の元に手紙が届きます。実は彼らは昨年海難事故をおこしており、その際にひとりの少女が亡くなったのです。手紙は彼らが少女を殺したのだ、という一文のみのものでした。共に事故に遭った角島へ向かった一行。彼らを待ち受けるのは一体……。

綾辻行人さん原作のミステリーです。登場人物が魅力たっぷり。それぞれキャラが立っていていいです。この作品を手に取った方なら恐らく知っているであろう台詞も出てきますよ。物語は角島で事件と立ち向かう一行の姿と、本土で手紙を受け取った元ミス研の少女の調査パートの2つに分かれています。どちらも先が気になる展開で読んでいてドキドキします。絵柄も大変綺麗で、丁寧。女性の描写の華やかさもいいですが、高年齢の男性の骨格もしっかり描かれています。

 

准教授・高槻彰良の推察

嘘が聞こえる大学生と怪異を知りたがる准教授が謎を解決していく

青和大学文学部の大学生・深町尚哉は幼少期の謎の祭りにより、人が言った嘘が分かるようになってしまった。そのため、嘘が聞こえるようになった時からずっと、人と距離を置きながら生活をしていた。そんな時、尚哉は民俗学の授業を受講する。その授業を担当していたのが、怪異を知りたがる准教授・高槻彰良である。高槻は記憶力に優れており、レポートに昔の謎の祭りについて書いた尚哉のことが気になる。そして、尚哉を自分の助手にする。高槻のサイトに送られてきた怪異を、怪異を知りたがる准教授・高槻と助手で人の嘘が分かる大学生・尚哉が解決していく。そして、2人の過去も明るみになっていく…。

元々は小説の作品で、この作品はコミカライズされたものです。小説は7冊ほど出ていますが、漫画は2冊しか出版されていません。読むと、どんどんと読み進めて、気が付けば全て読み終えてしまいます。2021年7月クールではフジテレビ系でHey!Say!JUMPの伊野尾慧さん主演でドラマ化されています。キャストは准教授の高槻彰良と大学生の深町尚哉の他にも、高槻の幼馴染の佐々倉健司、高槻の研究室に所属する生方瑠衣子、そして、高槻に怪異を相談しにくる方々など多くの個性的な面々がそろっています。また、高槻は怪異について話している人との距離がどんどん近くなっていくので、それを尚哉や佐々倉が引きはがすシーンも面白く見所です。様々な怪異について、学ぶことができ、とても為になります。

 

絶園のテンペスト

知恵を駆使し、復讐と魔法をめぐる、時間と空間を超えた謎を解き明かせ

ある日、魔法使いの姫君が樽に詰め込まれ島流しにされる所から物語は始まる。ごく普通の高校生である滝川吉野と謎の死を遂げた妹の復讐を誓う不破真広、この二人が遠く離れた孤島にいる魔法使いと図らずも接触することで、物語は大きなうねりを見せながら動いていく。いったい何故妹は死んだのか、魔法使いとはなんなのか、なぜ魔法使いではない彼らが物語の中心にいるのか、世界に起きている異変とは、その全てが分かる時、世界の運命を左右する大きな謎が解き明かされ、一つの重大な真実へと辿り着く。時間と空間を超えて、物語は決められた結末へと収束していく。

まず魔法という単語が出てくるところからファンタジーという印象を抱き、バトル物かなと思う人もいるかもしれませんが、この作品はミステリーであり、サスペンスでありある種の文学作品とも言えるでしょう。なんといっても大きな見どころは、物語の最初の大きな節目ともなる敵との対峙の場で繰り広げられる舌戦!お互い自分の目的のためにあらゆる知恵を働かせながら論理を語り、自分たちの望む結末へと持っていこうとする思考力と推理力はアクションがあるわけではないのに熱くなります。また単なる戦いでは解決できない物語の設定も相まって、謎が謎をよび、あらゆるところで出てきた伏線が思わぬ形で回収され、既定事項のように見事なまとまりを見せて完結する様は思わず感嘆のため息が漏れてしまいます。

 

文豪ストレイドッグス

異能力を駆使して事件を解決、ミステリーバトルアクション漫画

川岸で倒れている餓死寸前の少年・中島敦、生きるために次に人を見つけたらその人から財布を奪おう意気込んでいた。そんな彼の前に脚が通った。川に流れる人間の足である。上半身は川の中で下半身だけが川から飛び出し流れていた。思わず川に飛び込み、助け出した敦。「君かい 私の入水の邪魔をしたのは」と助けられた男は敦に言った。この男性、太宰治は自殺マニアだったのだ。そして彼は荒事専門の異能力集団「武装探偵社」の探偵だった。そんな彼は今「虎探し」をしていた。そして太宰は敦にその虎探しを手伝うように言ってきたのだ。「虎」はいったい何なのか?。

中島敦や太宰治など一度は聞いたことがある有名な文豪たちがキャラクター化されている作品です。多くのキャラクターは文豪の名前と誕生日が同じです。そして彼らがもつ異能力は文豪の作品名に沿ったものとなっています。例えば太宰治なら「人間失格」の異能力を使います。新たなキャラクターが出てくるたびにこの人はどの文豪だろうか、そしてどんな異能力の持ち主なのかと楽しみに読み進めていけます。また、日本の文豪だけでなく海外の文豪もでてきますので、多くの文豪の名前と作品が読んでいれば覚えられます。こちらの作品を読むと、文豪たちの作品自体も読んでみたくなるので、知見を広げることができ、おすすめです。

 

万能鑑定士Qの事件簿

類い希なる観察眼であらゆる物を鑑定し、不思議な事件を解決する

週刊誌「週刊角川」の雑誌記者・小笠原悠斗は東京都全域に貼られている「力士シール」について調べていた。力士シールは数年前に銀座で発見されたのを皮切りに、渋谷などでも発見されるようになった。何の目的で貼られているのか、どんな素材で書かれているのか、分かっていないことだらけだった。そのため悠斗は、力士シールのサンプルを入手し、鑑定家に鑑定の依頼することにした。しかし、力士シールは話題性のあるものだったため、依頼していた鑑定家に断られてしまう。なんとか依頼を受けてくれる鑑定家を探す悠斗だが、そこで万能鑑定士と出会うこととなった。

万能鑑定士はありとあらゆる物を鑑定するため、たくさんの知識をため込んでいます。この作品では、鑑定物を通してたくさんの知識を学ぶことが出来ます。普段、知る機会があまりない絵画の知識をはじめ、ファッションに関してのマニアックな知識まで書かれていて、読んでいると勉強になりますし、面白いです。主人公は努力して得た知識と思考力を武器に難事件に立ち向かっていきます。そんな美人鑑定士の姿がとてもかっこいいです。また、この作品はミステリー作品ですが、殺人事件を解決する訳ではないので、人が死ぬ作品が苦手な人も安心して読むことが出来ます。

 

スパイラル ~推理の絆~

少年が真実を知り、兄を越えるための物語

兄が謎の言葉を残し、失踪してしまってからちょうど2年が経過した。私立月臣学園に通う鳴海歩は、兄が失踪した日のことを思い出していると、大きな音と悲鳴が聞こえた。歩は悲鳴が聞こえた方へ行ってみると、非常口の踊り場から人が転落していた。そして、歩は転落した生徒を突き落とした犯人だと言われてしまう。警察の捜査が始まり、学園中から疑いの目を向けられてしまう歩。そこで歩は、自分自身の無実を証明するために、自ら事件の捜査を開始する。この事件から、歩は兄が残した謎の言葉「ブレード・チルドレン」の謎に巻き込まれていく。

最初は身内に警察官がいる高校生が、事件解決に貢献していく話かと思っていました。しかし、ブレード・チルドレンに関わる大きな謎、主人公自身の真実、兄が計画する陰謀など、ただの高校生探偵モノの作品ではないことが斬新で面白かったです。物語の中盤からは爆弾解除や銃撃戦などもあり、緊迫した場面がたくさん登場します。主人公とブレード・チルドレン達の命を懸けた知略・策謀に手に汗握りました。また、ブレード・チルドレンを救うために、主人公が今まで一度も勝つことが出来なかった兄を越えようと成長する姿が応援したくなります。

 

嘘憑き狐の巫女様は後宮で謎を占う

お菓子が大好きな妃が難事件を解決する、占い謎解きストーリー

陽帝国の後宮には占いをする不思議な妃がいる。その妃は位の低い五級皇妃で、丹己妃という。丹己妃は他の妃達に占いをする報酬として、甘いお菓子を貰っていたのだった。そんな丹己妃の元に、第三皇子の王蘭が訪れる。数日前に行われた滝行で、皇帝が負傷し、その傷は呪術を用いた疑いがあるため、丹己妃に疑いの目が向けられた。しかし、丹己妃の部屋には、お菓子しかなく、疑いはすぐに晴れた。その後、王蘭は事件解決の手がかりを得るため、丹己妃に事件のことを占って貰うことにした。丹己妃の占いにより、皇帝が負傷した原因を突き止めた王蘭だったが、またも皇帝を狙った事件が発生する。はたして丹己妃の占いは事件の真相に辿り着けるのだろうか。

陰謀渦巻く後宮では、真実でなくとも問題解決のためには証拠を偽造することはよくあることです。しかし、第三皇子は偽証を許さない、とても良識的な人物であることに好感が持てました。また、第三皇子には後ろ盾がなく、権力争いからは遠い存在です。そのせいで皇帝達から、無理難題を押しつけられてしまう苦労人なところが、不憫ですが可愛くもあります。そして、丹己妃も権力には興味がなく、甘くて美味しいお菓子にしか興味がない、さっぱりした性格に好感が持てました。占いは丹己妃に憑いている狐がしてくれますが、嘘も言葉もまざっています。目に見える現実から真実を見抜き、狐の嘘に惑わされない丹己妃の知的な姿がかっこいいです。

 

詭弁学派、四ッ谷先輩の怪談。

怪談から真実へ辿り着く、学園ホラー漫画!

女子中学生の中島真は、突如として行方不明となった親友の弥生ヒナノの捜索を依頼するため、学校の都市伝説的な存在であり、怪奇事件の専門家であるという四ツ谷先輩の元を訪れます。しかし、四ツ谷先輩は怪談の専門家ではなく、オリジナルの最恐な怪談をつくるために学校に何年もいるような、怪談と他人の悲鳴が何より好きな変人だったのです。一度は四ツ谷先輩の元から去る真でしたが、屋上で四ツ谷先輩にきかされた「人間の手足が欲しい人形」の話を、友人たちに話したことをきっかけに、人間になりたいミカちゃん人形という怪談にまきこまれ、四ツ谷先輩と共に真相へ迫っていきます。このふたりがコンビを組み、怪談から事件の真相に迫る学園ホラー漫画です。

学園ホラーというとホラー自体がメインのものが多い中、怪談の語りと演出から事件の真相に迫るという語り手に注目している点が面白いです。四ツ谷先輩の語りがはじまるとつい読者も引き込まれてしまうくらい演出がとても上手く、何度もゾッとさせられます。また、怪談から真実へ辿り着くということもあり、謎解きも楽しむことができます。それぞれの怪談からどんな真相がわかるのか、読み進めながら推理するのもおすすめです。そして登場人物も魅力的で、変人な四ツ谷先輩と巻き込ま体質な真コンビはでこぼこながらも面白く、ふたりの掛け合いが軽快で楽しいのものとなっているので、普段ホラーが苦手な方でも楽しめる素敵な作品です。

 

GOSICK―ゴシック―

天才美少女探偵の謎解き冒険譚

時は1924年、スイスとフランスに国境を接する小国、ソビュール王国。極東にある島国から聖マルグリッド学園に留学してきた九条一弥は、貴族の子弟が集まる学園に馴染めずにいた。一弥は貴族でもなく、容姿も他の生徒達とは違っているため、他の生徒達に受け入れられていなかったのだった。そんなある日、ひょんなことから一弥は、殺人事件に巻き込まれてしまう。なぜか殺人事件の犯人にされてしまい、絶体絶命の一弥。しかし、この事件をきっかけに、一弥は聖マルグリッド大図書館で恐るべき頭脳を持つ、ビスクドールのように美しい少女のヴィクトリカに出会う。

ヴィクトリカは貴族の子弟が集まる聖マルグリッド学園に在学する14歳の女の子です。見た目はお人形のようにかわいらしいのに、パイプを持ち、老婆のようなしわがれ声、とてつもなく頭が良いけれど、その能力を使って人の望みを叶える場合、悪魔のような取引を持ちかけるシニカルな女の子です。一弥に対しても横柄な態度をとることもしばしばあります。しかし、凄惨な事件の中、自分なりに一弥のことを守ろうとします。ケンカをすることがあっても、一弥に怒られて泣いてしまうことがあっても、一弥のことが大好きなのが見て取れて、かわいらしいと感じました。

 

美食探偵 明智五郎

美味しい謎解きだと?…悪くない。

これは、「食」をテーマにした謎解き漫画です。東京で探偵事務所をかまえている明智五郎。彼はしばしば高級レストランで食事を味わう美食家です。そのくせ、カードのみで現金を持たず、ツケでお弁当屋の商品を持って行くので、店員の小林苺にしょっちゅう怒られています。ある日、夫が毎日違う食べ物のニオイがする事に疑問を持った、ある主婦が明智の探偵事務所を訪ねます。明智は数日張り込みをし、証拠写真を撮ります。それを主婦に見せたところ、「おかげさまで、第二の人生をおくれます。」と事務所を出ていきます。しかし、まだ謎は残されたまま…。

主人公の明智五郎は、カッコいいといえばカッコいいですが、髪型もスタイルも、どこか昭和テイストです。助手(と明智は勝手に決めつけている)の小林苺との掛け合いも、ゆるゆるな感じで面白いです。明智と、ある女性との、まるで運命の人のようなやりとりも、ドキドキします。その女性の、「どんな夫婦でも次第にセックスなんてしなくなるが、食事はどちらかが死ぬまでずっと続く大事な事」と話すのが、とても深く印象的です。一度離れたこの二人は、出会えるだろうか。もし出会ったら、どうなるのだろうか。食とミステリーとサスペンス、そして運命的な恋。そんなハラハラドキドキな物語です。

 

Yの箱船

ミステリーで楽しく数学を!

主人公の数真は記憶喪失。おぼえているのは、名前が数真であること。そして、文字の読み方は忘れてしまったが数字は読めることだ。さらに数真には数学に関して天才的なひらめきがあった。数真が意識をとりもどしたのは、謎の空間。そこにはすでに5人の少年少女がいて、彼らは数真ほどではないが記憶の多くを失っている。(数真以外の者たちは自分が現代日本でどのような生活を送っていたのかは記憶しているが、はっきりとおぼえていない事柄が多い)5人の中で1番長くこの空間にいるサトルの話によれば、この謎の空間では、ときおり『問題』が出され、それを制限時間内に答えられなければ命を失ってしまうらしい。数真たちは生還できるのか?計算問題や算数パズルなど、読者も考えながら読めば楽しさ倍増、数学クイズ漫画の傑作!

「大人のコロコロ」と呼ばれる青年誌「コロコロアニキ(※以下アニキに略)」に連載されていた数学クイズ漫画の傑作。アニキ掲載作品は、かつてコロコロで連載されていた作品の続編がとても多いのですが、この作品はアニキ発のオリジナル作品です。シャープな絵柄が作品にあっています。算数の問題を解けなかったら命を失ってしまうという主人公たちが置かれた状況はいわゆるデスゲームものなのですが、読者は緊迫感のある設定にハラハラしながら、数学クイズや算数パズルを自分でもチャレンジし、ページを読み進め、模範解答を知ることができます。図を使ってわかりやすく説明するのは、この作品に限らず漫画技法の強みだと思いますが、この作品はその強みを存分に発揮し、読者に問題を解いていく楽しさを教えてくれます!

 

最後に:おすすめ「推理/ミステリー」漫画

今回は推理/ミステリーもののオススメ漫画を紹介していきました!

難解な事件を名推理で解き明かしていく様子はワクワクしますね。

気になる作品があれば是非チェックしてみて下さい!

-サスペンス/ミステリー