広告 サスペンス/ミステリー 少女漫画

手に汗握る展開に目が離せないサスペンスもの少女漫画15選!

2021年5月5日

こんにちは、みけさんです!

今回はサスペンスものの少女漫画を紹介していきます!

ドキドキとする展開が魅力のサスペンスものですが、少女漫画ということもあり恋愛要素も含まれています。

サスペンスの波乱のシチュエーションの中で繰り広げられるラブストーリーは圧巻です!

また、それぞれの作品が独創的で、その作り込まれた世界観に圧倒されること間違いなしです!

手に汗握る展開にドキマギしながらお楽しみ下さい!

それでは、行ってみよう!
【2022年版】人気おすすめ女性漫画100選!大人の女性の魅力がタップリ!

続きを見る

サスペンス少女漫画15選

ARISA

妹の悲劇の真相を探る。妹に成り代わってーー

主人公・上原つばさは、両親の離婚により離れて暮らしていた双子の妹・園田ありさと3年ぶりに再会し、共に楽しい時を過ごす。ありさはつばさに「一日だけありさとして過ごす」事を提案し、了承したつばさは変装してありさの学校へ行き、ありさとしての生活を楽しむことに。帰り道でつばさは靴箱にありさ宛の手紙を見つけ、持ち帰る。一日を終えて、「最高に楽しかった」とありさに感想を告げると、ありさは辛そうな表情で「つばさは何も知らない」と言い残し、マンションから飛び降りてしまう。そしてありさ宛の手紙には、「園田ありさはうらぎりもの」という文が。命は取り留めたありさだが、つばさはありさの学校にありさを追い詰めた原因があると確信し、再びありさに変装して、ありさを追い詰めた秘密を探ろうと……。

学園サスペンスではありますが、心揺さぶられる人間ドラマの描写が秀逸な作品です!様々な立場の登場人物たちの心情が繊細に、かつドロドロしすぎず綺麗に描写されている点が、本作の少女漫画ならではの良さだと感じます。また、男勝りな主人公が学園の謎に果敢に立ち向かう様子も魅力的です。フードの男に鉄バットで殴られ倒れた主人公が、直後に起き上がり「ナメんなよ!」と反撃するシーンは特に印象的で、少女漫画の主人公のか弱いイメージを覆す主人公の強さを感じます。終盤では意外すぎる黒幕が明らかになるとともに、主人公がまさかの人物から拒絶されるなど心理的に苦しい展開が続きますが、ラストは感動的なのでぜひ最後まで読んでほしい作品です。

 

海の闇、月の影

同じ顔、体でありながら、愛されることもあれば愛されないこともある

流水と流風は一卵性双生児です。高校生で陸上部に所属し、二人とも同じ先輩に恋をします。ある日、皆で遊びに行った先で古墳を発見します。流水と流風以外皆死んでしまいます。その日を境に二人は超能力に目覚めてしまいます。物体を通り抜けたり、空を飛ぶことができるようになります。優しかった流水は豹変します。二人が共に恋する先輩が流風を選んだことで流水は流風を亡き者にしようとします。流水は自分のウィルスを人に感染させることができます。感染者は流水の意のままになります。恋する先輩が手に入らないのなら、流水は世界を意のままにしようと言う野望を抱きます。

流風の方が全ての美徳を手に入れ、流水は悪魔と化してしまいます。見所は、愛を手に入れることができる流風と、嫉妬で豹変していく流水の確執です。まるで一人の人間のように育ってきて、考えも同じで、思っていることも手に取るようにわかる二人だったのに、大人になると言う事は、別々の人生を歩む事です。一人は愛を手に入れ、もう一人は愛が手に入りません。それから、ウィルスの話なので、天才科学者が現れてウィルスを変異させていきます。空を飛ぶ、物体を通り抜けると言う、当初の能力が変異し、様々な能力者が現れます。その能力者それぞれに彼等の思惑があり、物語が面白く展開していきます。

 

王の獣~掩蔽のアルカナ~

半人半獣の"亜人"が兄弟の仇を討つ為に皇宮へ。

半人半獣の亜人と呼ばれる少女の藍月。亜人は優れた身体能力を持つも、一般人からは蔑んだ目で見られていた。生まれつき異能を持っていた藍月の双子の弟、蘇月は皇宮で王族に仕える"従獣"として連れて行かれ、皇宮内で謎の死を遂げてしまう。藍月は亡くなった蘇月の仇を討つために、男を装い皇宮で第四皇子・天耀の"従獣"になることに。弟の仇と信じ込み、最初は天耀の命を密かに狙い暗殺のタイミングを計っていたが、天耀と接するうちにその人となりにだんだんと心が揺れ動くようになる。皇宮で繰り広げられる様々な皇子とその従獣たちとの掛け合いや、憎しみから信頼へ変わっていく藍月と天耀の甘酸っぱい関係性が楽しめる濃密なストーリー。

異能・獣人・皇宮など、ワクワクする要素がたくさんあるが、決して盛り過ぎという事は無く、全てが絶妙なバランスで絡み合っていてサクサク読める。亡くなった弟の為に、強い信念を持って皇宮に入るも、心の中は弟を亡くした悲しみから抜け出せずにいる藍月が、真っ直ぐな"人間"の天耀に出会う事によって少しずつ心が解放され、お互い信頼を築いていく過程が楽しめる。ストーリーの展開に伴う藍月と天耀の表情の移ろいも美麗なイラストで綺麗に描写されていて、背景や小物なども細かく作画されており、近世中華風の世界観も見どころの一つ。

 

君とメリーバッドエンド

ループ×恋愛×サスペンス!あなたは真実にたどり着けるか!

主人公の清水心には、久留井拓光という幼馴染がいる。皆に優しい生徒会長の拓光と、誰とも関わりを持たず「久留井会長のひっつき虫」の心。陰口を言われるのは嫌でも、それが心の日常だった。しかしある日、一人でいる心に幸田良介が話しかけてくる。拓光に頼りきりの自分を変えたいという心の本音を聞いた良介は、その日から心に協力するようになる。自分を励まし勇気づけてくれる良介に次第に想いを寄せていく心。「やれることは全部一人でやる」と拓光に宣言し、良介への告白を決意する。ところが告白をする前に、拓光によって心は殺されてしまう。殺される瞬間の拓光のある言葉で心は思い出す。自分は何度も殺され、そのたびに同じ日々を繰り返しているということに。そうして殺されないための心の戦いが始まった。

美麗で繊細なイラストから紡ぎだされる衝撃の展開の数々。登場人物全員が疑わしく、作品には常に緊張感が溢れています。ループサスペンスものでありながら繰り返される日常から抜け出そうと必死にもがく主人公の成長物語でもあり、また登場人物たちと主人公との恋愛物語という一面もあります。ループするたびに登場人物たちの新たな一面が明かされていき、誰が敵で誰が味方なのか、はたまた主人公自体が悪であったのか全く予想がつかない作品となっています。毎話ハラハラするような息つく暇もない展開が繰り広げられているため、スリルを求める方にぴったりです!

 

9番目のムサシ ゴースト アンド グレイ

かっこよすぎる!!

世界規模の事件を未然に防ぐ「闇の国連」通報UBに所属するムサシが活躍します。こちらは「9番目のムサシ」の最新シリーズとなります。このムサシは変装したり、敵のアジトへ潜入したり、敵とも戦ったり、男装もします。なんと、ムサシは美人な女性なのです。UBはナンバーで構成され、1桁ナンバーが最高幹部なんです。ムサシはこの組織のナンバー9です。少女漫画なので、ムサシには恋人の橘慎吾がいます。彼もムサシと一緒にいるために様々な困難を乗り越えています。世界規模の被害が予想される事件を解決するUBは、スケールが大きく、見ごたえがあります。

世界規模の被害を防ぐ組織なので、毎回ハラハラドキドキしながら、楽しんでいます。私はアクションものが好きで、「9番目のムサシ」を見始めましたが、ムサシが女性ということに驚きました。本当に強くて、綺麗だし、かっこいい女性です。自分が運動音痴なので、余計憧れるのかもしれません。もちろん、女性キャラだけでなく、男性キャラも個性的ではまります。例えば、ムサシの恋人の橘慎吾を拉致しようとする凄腕暗殺者のDⅣが出てくるのですが、橘慎吾の人柄に触れて、DⅣが人間らしくなっていくところが、感動しました。DⅣと橘慎吾の友情も泣けました。登場するキャラが本当に個性的で、おもしろいです。シリアスもありながらも、楽しめます。

 

ゴールデン・デイズ

後悔から始まるタイムスリップ。

過保護な母親に苦しむ高校生の相馬光也はある時、祖父の病室にお見舞いにきてバイオリンを預かってほしいと頼む。祖父と話す光也は、時を戻すことが出来るなら何と引き換えても構わないと思うほどの後悔があると聞く。その晩、危篤の知らせに病院へ急ぐ光也。バイオリンが聴きたいと言っていた祖父の事を考えてバイオリンを弾くと、地震が起こり母親が階段から落ちてしまう。それをとっさに抱きとめた光也は、自分の過去から知らない景色へと変わってゆく不思議な感覚にとらわれた。そこで祖父の持っていた古い写真の男に出会う。何が何だか分からずに、見覚えのない街で目覚めた光也。そこに現れたのは祖父の名前を言いながら光也を殴りつける写真の男、春日仁だった。

光也さんがいつかは元の時代に戻るのだろうと考えるとどんなラストになるのか不安でしたが、繋がりを感じさせるエンディングに少しほっとしています。野中のバラを弾く時に最後の一音を間違えるクセが祖父譲りなのも、今になって考えれば繋がりを感じさせます。様々な伏線がストーリーのあちこちに散らばめられており、次々と伏線を回収していく展開にはただただ脱帽します!いくつもの事件がありましたが、慶光さんの両親の死亡事故の顛末とその後が一番記憶に残っています。光也さんが帰った後のみんなや、残った慶さんの笑顔の写真など、離れても繋がっているものってあるんだなと感じさせます。

 

さよならミニスカート

社会問題に切り込んだ新・少女漫画

学校内で唯一、女子でスラックスを履いて通学する女子高生がいた。そんな彼女、神山仁那は男子のような見た目でクラスでは浮いた存在だが、実はある秘密があった。それは人気アイドルグループ「PURE CLUB」の不動のセンター・雨宮花恋だったという事だ。しかしある事件をきっかけに芸能界を引退し、過去を隠しながら生活している。誰もその秘密に気づかなかったが、柔道部でクラスメイトの堀内光には正体を気づかれてしまう。だが光から感謝の言葉を伝えられ、今までの男子とは違う彼に仁那は少しずつ心を開くようになる。しかしある時、PURE CLUBのメンバー・サラから驚きの連絡が入った。その内容とは…?新感覚・少女漫画!

この作品の一番の着眼点は痴漢や女性軽視などの社会問題を扱っていて、性別・年代問わず興味・関心を向けて読めるところです。また普通の少女漫画とは一味違った内容で、サスペンス要素も含まれていて、毎回興奮しながら読む事ができます!シリアスなシーンも多いですが、仁那が光に心動かすシーンなど胸キュン要素もあります。「女の子がスカートを履く意味。」など今を考えさせられる、新しくも深い作品です。現実とリンクしている部分が多いので、いろいろ考えを廻らせながら感情移入できるとより楽しめると思います。現在休載中でまだ2巻しか出ていないので、初めての方は必見です!

 

残酷な神が支配する

残酷な神の支配下からの脱却記

主人公・ジェルミは、母とふたり暮らしで、ちょっと気になる女の子もいる、ごく普通の男の子でした。そんな折、母・サンドラは務めていたアンティークショップである男性と出会います。サンドラは彼から熱烈なプロポーズを受けることに。恋に喜びを感じるサンドラでしたが、プロポーズをした男性・グレッグは恐ろしい面をもつ人物でした。ある日グレッグはジェルミに対し、性的な関係を求めます。当然断るジェルミ。しかし、グレッグはサンドラに対しプロポーズを破棄するという戦略に出ます。サンドラは自殺未遂をし、再度求められたジェルミは一度だけという約束で関係をもつことに。無事結婚したサンドラはジェルミを連れ、アメリカからグレッグの住むイギリスに渡ることにします。そこにはグレッグの恐ろしい罠が待ち構えているとも知らずに……。

いわゆるサイコサスペンスです。登場人物の心理描写が非常に巧みで、読んでいて取り込まれそうになるほど。ジェルミはある「計画」を立て、それは実現します。しかし、そこには誤算があり、その後彼を苦しめることになります。ここ辺りの描写がとにかく恐ろしいです。ジェルミと、彼の義兄のイアンは「心の迷路」を辿る中で、幻影を見ることに。その現実と幻影との境の曖昧さが不気味です。本作では、この心理描写が最大の特徴であり、見どころのひとつです。ジェルミは明らかに心を病んでいるのですが、真相を知らなかったイアンには初めはなにも分かりません。しかし、事実を知ったイアンが父の裏側に恐怖するところも見どころ。恐ろしく、悲しい。しかし、希望の欠片も見える作品です。

 

出口ゼロ

本当に『なかよし』掲載?脱出不可能の演劇学校

主人公の赤羽夕日は、女優志望の前向きな15歳。名門の演劇学校「D・A・アカデミー」に入学する。憧れの先輩・咲良も入学した「D・A・アカデミー」での学校生活に期待が高まる夕日。しかし、そこは「退学」か「デビュー」のみで卒業できる、恐怖の演劇学校だった。廃人となる者、行方不明となる者、自分以外の別人となり芸能界デビューする者...…。「出口がない」いわくつきの名門校。自分たちの命に直結するリアルな即興演劇の授業。夕日は仲間たちと生き残ることができるのか?入学したはずの咲良は無事なのか?

「なかよし」で連載されていたとは思えないほどの、スリルを通り越した恐怖満載のサスペンス少女漫画です!ばっちり少女漫画!な絵柄なのに、内容は少年漫画のような緊迫感があるのが興味深いです。「これ、本当に『なかよし』で連載してたの?」と言いたくなる、スリリングなストーリー展開と意外性が魅力的で、『なかよし』のターゲット層である小中学生女子の中には少し怖いと思う方もいたと思います。絶望的な設定の中、主人公の赤羽夕日の機転・行動・前向きさが、状況をどう打開してくれるのか?それが気になって、一気に読み進めてしまいます!演劇学校が舞台なので、実際に俳優たちを宛ててドラマ化したら、面白そうだと思いますね。

 

トーマの心臓

純粋すぎる愛の天使たち

まだ寒い雪の日の朝、ユリスモール(通称ユーリ)が休み明けに全寮制の学校へ戻ると、1学年下のトーマ・ヴェルナーが陸橋から飛び降りて亡くなったと知らされる。ユーリと同室の友人オスカーによると、トーマが亡くなる前、ユーリに宛てた手紙が届いているという、中を見てみるとそれはユーリへ愛を伝える遺書だった。しかし以前から後輩たちが遊び半分で自分への好意を向けていたことを知っていたユーリは取り合おうとしない。オスカーの心配をよそに通常通り振る舞うユーリ。しかし、心の中では確実に、トーマの死への疑問と、己への罪悪感が増していくのだった。月日もたったある日、学校にトーマとよく似た少年エーリク・フリューリンクが転入してきたことで、ユーリとオスカー、そしてエーリクの心の交流が始まっていく。

本作に登場する少年たちは皆ひたむきに愛と向き合っており、その姿に心洗われます。はじめユーリはトーマからの、オスカーは父親からの、エーリクは母の恋人からの愛情を受けることを恐れ苦しみます。しかし苦しみながらも愛情を受け入れる勇気を得て成長していきます。それは自分自身を愛してあげることと同義なのではないかと思います。己の過去の行為から、自分は愛されてはいけないと悩むユーリは友人たちとの交流を通して、自分の弱さとそれさえ包み込むトーマの愛情を受け入れることで前に進むことができました。大人の男女の恋愛とはまた違う、不安定ながらも純粋な子供たちの愛の輝きを切りとった本作だからこそ、名作として残っているのだと思います。

 

花に染む

親友という特別感に縛られる恋心

比々羅木神社の息子の陽大は兄・陽向とイトコの雛、隣の花乃と弓道に打ち込んでいました。ある日、神社の宝物殿が火事になり陽人は家族を失い、雛の弟として育ちます。兄・陽向が、雛と陽大の関係を誤解したまま亡くなったことが、ずっと陽大を苦しめつづけるのでした。再会した陽大と花乃は親友としてつかず離れずの距離感でいましたが、花乃は心に傷を負った陽大をいつも気にかけていました。花乃は、陽大の姉になった雛、陽大の取り巻きの水野と陽人の関係性を気にしながらも弓道に打ち込んでいます。陽大もまた、兄・陽向が生きていた頃、花乃と3人で楽しく弓道をしていた頃の花乃に戻って欲しいと思っていたのでした。

花と染むの魅力は行間を読むこと。しかし、作者の真意が今一つ分からず、自分の落としどころで物語を結論付けなくてはならないため、ついつい誰かの意見を求めたくなる作品です。そのため、疑問や新しい考察が浮かぶたびに読み直すことになり何度も楽しめます。陽大と花乃の普通とは違う恋愛は、じんわりと胸が痛むのです。陽大が花乃を「親友」と言うたびに親友の呪いにかかり恋になってはいけないような苦しさを感じました。陽大の気持ちがはっきりとわからない所が、漫画でありながらリアルな人間関係として悩んでしまいます。くらもちふさこ作品はずっと昔から面白いのに、近年にまたヒット作を生むとは驚きと尊敬しかありません。

 

Honey Bitter

とろけるように甘い「ハニー」となぜか心が惹かれてしまう「ビター」

「人の心が読める」といった不思議な力を持って生まれた珠里は、その力を生かすべく、叔母のいる探偵事務所の調査員として働き始めた。その力を持っていることで、家族とも上手くいかずにいた珠里が初めて自分の力を人の為に使うことが出来る。こんなチャンスを逃すまい。そう意気込んで事務所を訪れるとそこに居たのは昔の恋人で?!初日からハプニング勃発!珠里に一目惚れしたという天然ワンコ系男子も事務所で一緒に働くことに。仕事どころじゃない!でも、調査員としてテロリストの心を読む仕事を任されたり、現実は余裕なんてなかった…悪戦苦闘しながら、様々な試練を乗り越え成長していく珠里。その時珠里の傍に居るのは一体誰なの?死と隣合わせの現場でハラハラ恋愛サスペンス!!

恋愛だけではなく、調査員として、自分の能力に向き合いながら成長していく珠里の姿には、現実離れした力にも関わらず、感情移入してしまいます。また、クールで感情がないように見える珠里の元恋人が、調査員として奮闘する珠里に関わり、その優しさと儚さ、強さに触れることで、凍った心がゆっくり溶けていくように、人間らしい感覚を取り戻して行くところも見所です。彼の心が凍っていった過程は途中読むのが辛くなってしまうほど、重たい物でしたが、それを乗り越えていく姿は、心を動かされ、惹きつけらレました。漫画らしい「ハッピー」だけではない、人間味のある作品です。

 

BANANA FISH

「BANANAFISH」を巡る陰謀の物語

ニューヨークでストリートギャングをまとめるボス、アッシュ・リンクスは、その手下によって襲われた瀕死の男から、ある場所の住所と、「バナナフィッシュに会え」と伝えられ、最後に小さな入れ物に入った薬物サンプルを受け取った。バナナフィッシュとは、ベトナム戦争で麻薬にやられて廃人になったアッシュの兄、グリフィンがよく口にしている言葉だった。そしてアッシュはバナナフィッシュを追うことになる。そして同じ時、ギャングをまとめあげる力を持つアッシュを取材する為、カメラマンのアシスタントとして日本からやって来た少年、奥村英二と出会う事になる。

私はアニメで初めて見ましたが、おそらく、これからもずっと一番好きなアニメになると思います。アッシュは端正な顔立ちでブロンド、グリーンアイのため男性にもモテるようで、その中で精神的、肉体的屈辱を受けていた暗い過去があり、表と裏ではこんな風に違うんだな、とアッシュを思うと悲しくなりました。それでも、英二と出会った事で、アッシュはだんだん、本当の愛ってどんなものなのかを、何となく知るようになっていき、それを見ると安心して涙が出ました。後に2人は絆で結ばれた親友になりますが、試練を潜り抜けた後、それを最後に二度と会うことは叶わなくなり、辛さと切なさが胸に込み上げてきてやりにれない気持ちになりました。それでもアッシュは最後、穏やかな表情でいた事が少しの救いだったのかな、と思いました。

 

ミステリと言う勿れ

心が軽くなるカウンセリングミステリー

天才的な頭脳を持つ青年が複雑な事件を解き明かす痛快ミステリー、の皮をかぶったカウンセリング型ヒューマンドラマ。主人公はマイペースで天然パーマ以外とらえどころのない久能 整(くのう ととのう)。ある日殺人事件の容疑者として連行された彼は、絶対的な証拠の数々と刑事たちの容赦ない尋問に一人で立ち向かうことになります。拘束された彼がしたのはただ話すことだけ。相手の表情やしぐさ、何気ない会話から問題の本質を見抜く久能の言葉に、いつのまにか刑事たちとの間には妙な信頼感が出来上がってしまいます。「真実は人の数だけある、でも事実は一つ」事件ついて別の見方、可能性を示していくうちに、断片的であった情報が驚きの事実を導き出していくことに。久能の不思議な言葉の力に毎回脱帽してしまう爽快ストーリーです。

ミステリーの解決と悩みの解決という2つのカタルシスを巧妙に組み合わせたよくできた漫画です。
何かに悩んで傷ついたことがある人なら読んでみてほしいです。「つらいよね」、「あいつが悪いよ」とか、そういう言葉で一方に寄り添うのはありふれていて薄っぺらくも思えるんですよね。対して久能が考えるのは「なんで?」という根本的な視点。無視するのが当然だと思っていたような。狭い世界でうーんと唸っていた自分に気づかされるんです。そして「もっと聞かせて!」と犯人と一緒に久能のお言葉を待つというミステリーらしくない展開に……。ミステリーの面でも、事件がよく練られている上に、久能の自由な発言でスポットがあちこちに当たり展開が読めません。久能流にそれぞれの登場人物に向き合っていく様が面白くて一気見してしまいました。

 

私たちはどうかしている

ドロきゅんとミステリーの融合

七桜の母は和菓子職人として光月庵で、幼い七桜を連れ住み込みで働くことになる。光月庵には、七桜と同い年の跡継ぎ椿がいた。椿は七桜を「さくら」と呼び、こっそり母屋から七桜の部屋に遊びに行き仲良くなり、互いの初恋に。ある日、椿の父が殺害される。その犯人として七桜の母が椿の証言によって挙げられた。初恋は憎しみに変わってしまう。七桜も和菓子職人となったある日、若い男性から七桜宛の母からの手紙を受け取る。「私はやっていない」後日、ある和菓子コンペで椿と再会するも椿は気付かない。このコンペの後、「勝手に決められた結婚を破談にしたいから結婚してくれ」と言われ、七桜は母の無実を証明するチャンスと受け入れた。破談に成功し、七桜は婚約者として光月庵に潜入することになる。椿の父殺害の真相は?椿は七桜にいつ気付くのか?

浜辺美波が七桜を、横浜流星が椿を演じたドラマの原作漫画。光月庵の正統な後継者が決まった先の話が気になり読み始めました。初恋がこんな形で憎しみに変わってしまう衝撃的な始まりですが光月庵にとっては序章で、もっとたくさんの深い秘密に引き込まれていきました。現在は、椿の父を殺害した真犯人が推測されていますが、その人物に対してとても冷やかな感情が沸いてきます。しかし、本人はまだ何も語っていないので確定ではないですが、状況証拠だけは揃ってきています。初恋が憎しみに変わってしまったという悲しい状況がどうなるか最後まで読んでいきたいと思います。

 

最後に:サスペンス少女漫画15選

個人的なオススメは「Honey Bitter」です!

息をつく暇がないほど次から次へと展開が変化していくのでハラハラしっぱなしです!

気になる作品があれば是非チェックしてみて下さい!

-サスペンス/ミステリー, 少女漫画
-,