SF/ファンタジー 少女漫画

ファンタジー要素が盛りだくさんのオススメ少女漫画55選!

2021年5月1日

こんにちは、みけさんです!

今回はファンタジー要素が盛りだくさんのオススメ少女漫画を紹介していきます!

魔法・冒険・異世界などなど、ファンタジー要素が盛りだくさんの少女漫画を集めてみました!

また、ストーリーもバトル中心のものから、ほのぼのとしたストーリーのものまで様々です!

どの作品もファンタジー要素だけでなく、女の子らしさを全面で感じれるものとなっています。

それでは、行ってみよう!
【2022年版】おすすめ少女漫画100選!胸キュンが止まらない!

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目次

ファンタジー要素が盛りだくさんのオススメ少女漫画55選

赤ずきんチャチャN

帰ってきた!爆笑・見習い魔法使い

あの赤ずきんチャチャが帰ってきた!かつて少女漫画誌『りぼん』に掲載された、見習い魔法使いチャチャと仲間たちのドタバタコメディ。その続編がこの漫画です。今度の舞台はまさかの日本!チャチャたちが魔法の世界を飛び出して、日本で暮らすことになりました。場所が変わってもドタバタぶりは相変わらず。チャチャ、リーヤ、しいねちゃんを始め、お馴染みのキャラクターが続々登場して、かつての読者としては懐かしさのオンパレードです。日本の学校に入学する人、働く人など、日本でも色んなことをしでかします。昔からのファンはもちろん、初めての人でも楽しめる作品です。

昔と作風が全く変わっておらず、長年のブランクを感じさせないところが凄いです!見た目はとてもチャーミングなのに個性がぶっ飛んでるキャラばかり。テンポの良いギャグのセンスも相変わらずで、読みながら何度も声を出して笑ってしまいます。個人的には初回の冒頭で、「半蔵門線のホーム」という言葉を「半蔵さんのお家」と勘違いするところで、いきなり笑っちゃいました。チャチャたちはもちろん、やっこちゃんや海坊主などお馴染みのキャラクターのその後が描かれてるのもファンとしては楽しみなところです。子供の頃に戻ったように笑える、大好きな漫画です。

 

暁のヨナ

強く生きていく少女の旅の物語!

高華王国の姫ヨナは、国王の娘であり、安全で平和な城内で大事に育てられた。幼馴染でヨナの専属護衛ハクと思いを寄せている従兄のスウォンと共に、これからも平和な日々を送ると思っていた。しかし、ヨナの16歳の誕生日、スウォンによって父が殺されてしまう。ヨナは現実を受け入れられないまま必死で逃げるが、その途中で捕まってしまい殺されそうになる。その時、この事態に気づいたハクがヨナを命懸けで守り、城からの脱出に成功する。父と帰る場所を失い絶望に沈むヨナだったが、ハクの故郷・風牙の都で人の温もりを知り生きることを選択する。ハクと共に旅に出ることを決意したヨナは様々な経験を経て強く成長していく!

今まで大切に守られてきた温室育ちのヨナが一晩で全てを失い、失った物を取り戻すかのように人と関わり成長していきます。今まで見ようとしなかった現実を直視することで、生きていることの奇跡や大切さについて学んでいく姿が心を熱くします。料理は当たり前に出てきますが、実際はたくさんの命を殺して、それを頂いている。そんな当たり前のことにすら気づいていなかった。それはヨナだけではなく、私たちにも当てはまることだと思います。また、誰かを思う気持ち、それはどんな人でも同じであり、国境は関係ない。誰かを助けたいと、そのために強くなりたいと思うヨナの姿は非常にカッコよく感じました。このような当たり前のこと、暖かい気持ちを教えてくれる作品になっています。

 

赤髪の白雪姫

どっぷり浸かれる王宮ファンタジー!

白雪は髪の色が珍しい赤色で、それによって危険な目に遭うことも多かった。元々は隣国タンバルンに住んでいたが、タンバルンの王子の愛妾となるよう言われ逃げた時にクラリネス第二王子ゼンと出会い、その繋がりが広がりクラリネスの宮廷薬剤師として働くようになりました。ゼンをはじめ、様々な人との繋がりが白雪の人生を大きく変えていき大きな世界へと広がります。クラリネスで自分の居場所を探し、見つけていく白雪とその周りの人たちとの出会いが素敵な縁となってストーリーが次々と進んでいきます。それぞれの立場が変わっても大切なことは変わらず突き進む白雪やゼンの姿は見ていて眩しいです。

ストーリーが進んでいく中で、白雪やゼンを始め周りの全てのキャラが成長していく姿は飽きることなく次々と引き込まれていきます。登場人物全てが素敵な人ばかりで嫌な気持ちになることがありません。絵も丁寧で綺麗で、特にドレスや城、夜空などはうっとりするほど圧巻です。白雪とゼンと関係も気になるのはもちろん、その周りの人物との関係も全て重要で話の内容もとても作り込まれていて物語の世界にどっぷりハマってしまいます。言葉選びもとても上品で憧れの気持ちが読み進めるうちにさらに強くなっていきます。今後もますます目が離せません!

 

悪魔さんとお歌

歌が下手な聖歌隊の少年と宿敵・悪魔との心温まる交流

世を呪って死んだものは悪魔になる。悪魔を殺せるのは、身も心も清らかな子どもたちの歌声だけだ。悪魔から国を守るために、今日も天使の加護を受けた幼年聖歌隊は、完璧な聖歌を歌う。そのため、悪魔は聖歌隊の子どもたちを殺す機会を待ち望んでいた。ある時、聖歌隊の中で歌が下手な「へたっぴ」は役立たずとされ、大人達に人里離れた教会に鎖でつながれた。魔力の高い聖歌隊の子どもは、悪魔をおびき寄せるエサとして使えるからだ。おびき寄せられた悪魔は、情けとしてへたっぴの最後の願いを聞いてくれた。へたっぴの願いは悪魔さんに自分の歌を聴いてもらうこと。その日から、悪魔はへたっぴの歌の先生になった。悪魔を殺す歌を悪魔に習う、歪な関係が始まった。

歌が下手という理由で、すべての人から見放され、悪魔のエサにされた元幼年聖歌隊の男の子「へたっぴ」となんだかんだと文句を言いつつも、お願いを叶えてくれて、面倒見も良い優しい悪魔さんとのほのぼのストーリーがかわいかったです。悪魔さんの子分が悪魔さんの行動を勘違いしているところもかわいかったです。しかし、ほのぼのとした話だけでなく、悪魔さんの過去や人間の大人達の非道な行いは、胸が締め付けられるようでした。この歪な世界で、敵同士として出会ったはずの歪な関係の2人のお互いを思い合う姿が切なくもなりますが、愛おしくも感じる作品でした。

 

あやかし緋扇

一途な恋

男に守られることはもはや古いと思っている、女子人気が高くて運動神経抜群の超男勝りなヒロインである唐沢未来は、ある日教室で友達と一緒に「コックリさん」をしていた。気が進まないまま遊んでいるうちに教室内の空気が不穏なものになり、友達の様子がおかしくなる。それをきっかけに未来は、あらゆる霊を呼び寄せるようになってしまう。そんな未来を救ってくれたのは、クラスでも目立たないポジションで冴えない容姿で気にもとめてないメガネ男子の神山陵だった。陵が未来を助けて以降、陵や未来の前世に関する出来事や、前世から現世に生まれ変わった因縁深い相手の存在が次第に浮き彫りになっていく。

なんと言っても、神山陵の一途さにドキドキが止まらなかったです。真っ直ぐで確かな愛情に戸惑う唐沢未来の可愛さにもドキドキしました。そして、何年にも渡って想い続けた恋が実った瞬間は、読んでいた私でさえも嬉しくて小躍りしそうな勢いでした。もともと、メガネ男子に対してさほど興味がなかったけれど、この漫画で陵に出会ってからは嘘のようにメガネ男子にときめいてしまう体質になりました。でも、やっぱりメガネを外した姿の陵が1番好きだなと思いました。学ラン姿も最高に好きだったけれど、個人的には神社の跡取り息子感満載の袴姿がかっこよすぎてたまらなかったです。

 

アンジェリーク

少女が選ぶ究極の選択

ごくごく普通の女子高生だったアンジェリークは、ある日、全宇宙を司る女王候補に選ばれる。そこにはもう一人の女王候補であるロザリアや、9人の個性的な守護聖たちが待っていた。女王になる試験として、大陸を育成することになるアンジェリーク。そのためには、守護聖の協力が必要であり、アンジェリークは1人1人を訪ねて協力を仰ぐ。だが、それは一筋縄ではいかないことだった。アンジェリークは、それぞれの守護聖たちと心を交わしたり、ロザリアと協力したりして、少しずつ成長していく。やがて、アンジェリークは風の守護聖であるランディに心を寄せるようになるが、そのことによりアンジェリークは究極の選択を迫られることになる。

9人の守護聖たちがそれぞれ個性的で、そこがとても面白かったです。懐かしい少女漫画のテイストも取り入れられていて、どこか懐かしさを感じます。特に、後半は恋愛要素が出てきて、アンジェリークが恋と使命のどちらを選ぶのかがみどころ。そして、一番のみどころが闇の守護聖クラヴィスと女王陛下の恋物語です。悩みに悩み使命を選んだ女王陛下と、それを受け入れるしかなかったクラヴィスの切なさがひしひしと伝わってきます。なぜクラヴィスが冷たい態度をとるのかが、ここでやっとわかってきて、それまでのイメージがまさに一転します。一人の女の子が、まさに究極の選択をするストーリーに、最後まで目が離せません。

 

王の獣~掩蔽のアルカナ~

半人半獣の"亜人"が兄弟の仇を討つ為に皇宮へ。

半人半獣の亜人と呼ばれる少女の藍月。亜人は優れた身体能力を持つも、一般人からは蔑んだ目で見られていた。生まれつき異能を持っていた藍月の双子の弟、蘇月は皇宮で王族に仕える"従獣"として連れて行かれ、皇宮内で謎の死を遂げてしまう。藍月は亡くなった蘇月の仇を討つために、男を装い皇宮で第四皇子・天耀の"従獣"になることに。弟の仇と信じ込み、最初は天耀の命を密かに狙い暗殺のタイミングを計っていたが、天耀と接するうちにその人となりにだんだんと心が揺れ動くようになる。皇宮で繰り広げられる様々な皇子とその従獣たちとの掛け合いや、憎しみから信頼へ変わっていく藍月と天耀の甘酸っぱい関係性が楽しめる濃密なストーリー。

異能・獣人・皇宮など、ワクワクする要素がたくさんあるが、決して盛り過ぎという事は無く、全てが絶妙なバランスで絡み合っていてサクサク読める。亡くなった弟の為に、強い信念を持って皇宮に入るも、心の中は弟を亡くした悲しみから抜け出せずにいる藍月が、真っ直ぐな"人間"の天耀に出会う事によって少しずつ心が解放され、お互い信頼を築いていく過程が楽しめる。ストーリーの展開に伴う藍月と天耀の表情の移ろいも美麗なイラストで綺麗に描写されていて、背景や小物なども細かく作画されており、近世中華風の世界観も見どころの一つ。

 

狼陛下の花嫁

バイト花嫁と二面性の王様の仮初め結婚生活!

白陽国の下級役人の娘の夕鈴は、お金に困っていた。父親がすぐに借金を作るからだ。そんな時、高賃金で割の良い仕事があると、父親からバイトを紹介された。後宮の下働きだと言われていたのに、ふたを開けてみればあの冷酷非情な「狼陛下」と言われている珀黎翔の花嫁役だった。高賃金だし、お金にも困っていたためバイトを引き受けるか悩む夕鈴だったが、断ろうと陛下の側近の元へ向かう。そこには「狼陛下」とはほど遠い、子犬のように雰囲気の柔らかい、優しげな陛下の姿があった。そんな陛下の秘密を知ってしまったが為に、臨時花嫁を引き受けざるを得なくなってしまった。はたして夕鈴は無事に下町に帰ることができるのか。

下町に住んでいる庶民の夕鈴は、騙されて冷酷非情と噂されている国王陛下の臨時花嫁をさせられることになります。しかし、仕事を始めてすぐに、実は陛下が子犬のようなふんわりした優しい性格の青年である、という国家機密をうっかり知ってしまいます。陛下の本性を知ったことで、国を想いがんばっている陛下のために、自分も協力しようとする夕鈴が、とっても良い子で好感が持てました。人前で陛下といちゃいちゃする仕事は恥ずかしいし、居たたまれないけれど、仕事を全うしようとする夕鈴がかわいかったです。そんな夕鈴に陛下がどんどん惹かれて行っている姿に、きゅんとしました。お互い好きなのになかなか進展しないもどかしい感じも楽しめる正統派な少女マンガでした。

 

おにがわら横町三丁目

種族を超えた鬼と人間の恋。

第一志望の学校に合格を決めた主人公のカナデ。しかし、父親の急な海外転勤が決まってしまい、今の生活を変えたくないと望むカナデに対して両親が下した決断は、カナデ1人を残していくことであった。そうしてラブラブな両親はカナデを残して海外へと飛び立ってしまう。残されたカナデは預かってくれるという隣町に住んでいるおじいちゃんの元へ。おじいちゃんが住むおにがわら横町はとても古風な町並みでお年寄りばかり、カナデは友だちができるのか不安を抱えていた。そして、おじいちゃんが営む開運堂の暖簾を押して入り、可愛らしい小物に目を奪われていたところ、とんでもないエロじじいが現れて?!

毎日のようにカナデのスカートを覗き込んではパンツの色を確かめてくるおじいちゃんに笑ってしまいました。実際にこんなことされたら腹立たしいことこの上ないけれど、読んでいる分には、おじいちゃんの愛嬌故になんだか許せてしまいます。また、身長何センチなの?と聞きたくなってしまうくらい小さいおじいちゃんが可愛くて和みました。また、この作品の最大の魅力である鬼と人間の恋の甘さや切なさがたまらなく美しかったです!種族を超えた愛がこんなにも尊いものなのかと思い知らされました!

 

彼方から

今なお色あせない不朽の名作!

主人公・立木典子(以下、作品に合わせてノリコ)はどこにでもいそうな女子高生。しかし、ある事件に巻き込まれて異世界へ飛ばされてしまいます。不思議な樹海にいることに気づいた彼女が出会った青年・イザークは特殊な能力をもっていました。なぜ彼がそこにいたのか。イザークは「天上鬼」としてその異世界を支配すると予言されていました。そして、彼を天上鬼に目覚めさせる存在「目覚め」として現れたのがノリコだったのです。イザークは秘密裏に目覚めを殺すつもりでいました。しかし、あまりに普通の女の子であるノリコを目にし、彼女を連れて樹海から去ることにします。彼は果たして「目覚めて」しまうのか。イザークとノリコの微妙な関係も絡め、壮大な世界観で描かれたロマンティックファンタジーです。

初出が1991年ですので、ちょうど20年前の作品となっています。しかし、今読んでも絵柄などまったく古さはありません。好感がもてるのは、異世界に飛ばされたノリコが現地の言葉が分からないところ。異世界ものは数多くありますが、言葉の問題に触れている作品は少ないです。少しずつ努力して言葉を学んでいく姿が素敵。初めて出会った人物・イザークになつく彼女ですが、彼としてはノリコは危険な存在。その辺りの気持のすれ違いが前半部分描かれるロマンスです。イザークがノリコを大切な存在であると気づいてからの展開がとてもいいです。彼らは互いに呼び合うことができ、ノリコが危険な状態に巻き込まれるとイザークが助けに向かいます。しかし、助けてもらうだけでなく、自分の意志でしっかりと生きるノリコの姿も美しいです。

 

かみかみかえし

不思議な儀式「神々返し」をめぐる和風ファンタジー

主人公・神束ましろの家は代々「神々返し」という、髪の毛の中に神様を入れて休ませ、代わりに願い事を叶えてもらう儀式を受け継いでいた。分家の少女だったましろは本来「神々返し」には関わらないはずだったが、幼い頃に誤ってその髪に神様を宿してしまった。以来、神様が髪から出てくるまで、ましろは13年間、屋敷の小部屋に幽閉されてしまう。ある日、ましろの髪の中から白い毛の小さな生き物・ウノとサノが出てきて、ましろを外の世界へ導く。「自由になりたい」という思いを自覚したましろはその瞬間、「神々返し」を成功させ、ヒノカグという青年の姿の神様がましろの髪の中から現れる。「ましろは俺が守る」髪に宿る神々とともに、自由を求めるましろの戦いが今始まる。

「髪の毛の中に神様を入れて休ませる」という発想がとても面白く、日本神話的な不思議さを上手く表現していると思いました。また、主人公のましろの健気で心優しい性格も印象的です。幽閉されていた小部屋に連れ戻された時に自分より瀕死の幼馴染みの事を心配したり、自分を殺そうとしてきた従兄弟の翠の命を当然のように助けて微笑むなど、見ていて心が洗われるようでした。また、作品に登場する「神様」は、実際に日本に存在したと伝わる神々をモデルにしており、日本の神様にまつわる伝承を知る思わぬきっかけになりました。どの神様も個性的で可愛い/かっこ良いのですが、個人的には特に女装して兄弟を討った伝説のあるヤマトタケルが「男の娘」キャラとして描かれていたのが面白かったです!

 

神様はじめました

人間界と異世界で繰り広げるロマンチックファンタジー!

桃園奈々生は、ギャンブル好きの父を支えながら生活を送る女子高生。しかし、ある日突然父が家出してしまう。借金のせいで家を没収され奈々生は帰る家を失った。途方に暮れる奈々生だったが、偶然出会った怪しい男から「私の家を譲ろう」と話を持ちかけられる。男から手渡された地図を頼りに目的地を目指すも、着いた場所は廃神社だった。男に騙されたと思いうなだれたのも束の間、奈々生の目の前に妖怪たちが現れる。実は、怪しい男の正体はこの地の土地神様だったのだ。土地神の位を譲られてしまった奈々生は、男に代わり神様の仕事を務めることになる。

神社を起点としたファンタジーな世界観が魅力的なマンガです。起承転結が明瞭で、作り込まれたストーリーと、ちりばめられた伏線回収は鮮やかで心を奪われます。主人公の奈々生は表情がコロコロと変わり、感情豊かな愛らしい少女です。それでいて、目的のため危険にも飛び込んでいく強い意志には憧れを抱きます。トラブルに巻き込まれながら異世界へと足を踏み入れていく奈々生を見ていると、ワクワクすると同時に応援したくなります。女子高生と妖怪、人間界と異世界との間で繰り広げられるロマンチックな恋愛模様に、夢中になること間違いなしです。

 

カードキャプターさくら

ピュアな少女の成長と初恋物語!

友枝小学校に通う小学4年生の主人公・木之本桜はある日、父の書庫でとある本の封印を解いてしまい、魔力を帯びたカードが町中に散らばってしまう。クロウという人物が作り出した、通称「クロウカード」を再度集めるために、同じく封印を解かれた際に現れた黄色い関西弁のぬいぐるみのような獣「ケロちゃん」とともに、さくらは自身に宿る魔力に戸惑いつつも奮闘していく!さくらの秘密を知るのは、同じ小学校に通うお金持ちのお嬢様、大道寺知世と、謎の転校生の李小狼などわずかな人物。兄や父、兄の友達であり、さくらの憧れの人である雪兎さんなど、身近な人たちに活動がバレないように試行錯誤しながら、街に潜み事件を起こすカードを封印し、そしてカードの謎に迫りゆく、可愛らしいファンタジー少女漫画!

主人公のさくらは小学生らしくピュアで、とてもいい子です。さくらの傍でいつも優しくサポートしてくれる親友の知世ちゃんも、とにかくいい子。さくらの周りには、優しさで溢れるキャラクターがたくさんいて、読むたびに心が洗われるような気持ちになります。しかし、小学生という設定ながらも、年上の高校生へ寄せる恋心であったり、学校の先生に思いを寄せる同級生がいたり、ませた恋模様もあらゆる場面で描かれており、大人顔負けの表情で物語を盛り上げる要素が多々あると感じます。そして知世ちゃんがさくらへ寄せる想いや深い言葉は、大人になってから見てもハッとさせられることが多いです。

 

ガートルードのレシピ

悪魔と少女の冒険ラブファンタジー!

ある日、女子高生の佐原漱は悪魔・ガートルードに出会う。ガートルードは、とある科学者の人造悪魔実験によって生まれた悪魔だった。様々な悪魔のパーツをツギハギされ造られたガートルードは、その身を本来のパーツの持ち主である悪魔たちに狙われる日々を送っていた。ガートルードはその問題を解消するために、自身の製造方法が記された「ガートルードのレシピ」を探し続けていた。その最中、悪魔たちの争いに巻き込まれた佐原だったが、ガートルードの潜在能力によって窮地を脱する。悪魔と少女の出会いによって、レシピ探しに進展が訪れる。

悪魔・ガートルードと女子高生の佐原が協力しながら「ガートルードのレシピ」を探していくストーリー展開にわくわくが止まりません。ガートルードが周囲のモノを使役する際に血文字で記す「Frailty thy name is 〇〇」という呪文が非常に強い力を持っており、バトル描写でもスカッとするシーンが満載です。佐原は普通の女子高生ですが、度胸があり、ガートルードのサポートができる好感のもてるキャラクターです。二人の恋愛描写はサッパリとはしていますが、安心感があります。言葉は少なくとも気持ちが通じ合っていることが伝わり、心温まる恋愛模様が見どころです。

 

狐の嫁入り

狐と少女の切ない恋

夏も終わる頃、おばあちゃんに作ってもらった浴衣を叔父さんに見せに行く途中、神社の前で青年に声を掛けられる。「お祭りに行こう」と言われるもどこもやっていない。狐のお面を被せられ、疑いながらも付いていくとお祭りがあった。白無垢の女性は、青年の姉で明日結婚するとのこと。青年少女にお祝いで名前が欲しいとねだり「ギン」と名前を貰う。「月子、またお祭りの時に会おう」とギン。ギンは少女が月子という名前であることを何故か知っていた。その後、行事の度にギンと会う。お正月、狐の長老に名前を贈る意味を聞いて月子は悩む。出会って1年後の七夕、月子は覚悟を決めてお祭りに行った。

1冊読み切りの作品です。読み始めて直ぐに違和感がありました。「主人公の名前は?」と。その違和感を抱えたまま読み進めていって、ようやく納得しました。名前はこの作品にとって鍵なのだと。月子がギンと会う度に、温かい気持ちが膨らんでいきました。この温かい気持ちは、ギンが幼い頃から持っていた気持ちを月子に渡していたからなのかなと思いました。出会って1年後の七夕が終わりもう二度と会えないし、誰かとこの道を歩いた誰かに名前を呼ばれたという記憶しか残っていない切ない終わりなのに悲しさよりも温かい気持ちが残る作品でした。

 

薬屋のひとりごと

ツンデレ猫猫vs美貌の壬氏!

舞台は古代中国の架空の国。花街育ちの薬屋の少女・猫猫(まおまお)はある日人攫いに売り飛ばされ、後宮の下働きをさせられる羽目に。揉め事は避けたい猫猫は大人しく過ごそうと決意するのですが、皇帝の幼子が次々と亡くなる事件が発生し、つい首を突っ込んでしまいます。ある日、皇帝の寵妃である玉葉妃に投げ文をしたことを知られ、天女のような美貌を持つ宦官・壬氏(じんし)に連れて行かれます。そうして玉葉妃付きの毒見役となった彼女は、その薬と毒だけに特化した知識で数々の難事件を解決していくのですが、そんな彼女を壬氏が気に入るようになります。しかし、老若男女誰しもの心を溶かすほどの美貌を持つ壬氏に対し、猫猫は彼をナメクジを見るような態度で接するのでした。

猫猫はその知識で事件を解決に導いていきますが、彼女の興味関心のほとんどは薬と毒にしかありません。他人の感情に疎く、壬氏に好意を寄せられていることすら全然気づかず、お陰で壬氏は空振りばかり。しまいには自ら毒を食べようとしたり、自分の体で人体実験をしようとしたり、若干サイコパスがかっています。しかし、困っている人になんやかんやで手助けしたり、壬氏の依頼を断れなかったりと、ツンデレな猫猫にハマってしまいます。一方、壬氏の本当の身分は物語の最初では明かされず、時が経つにつれ猫猫は彼の正体に少しずつ気づき始めるのですが、面倒ごとに巻き込まれまいとわざと知らぬふりをする猫猫が憎らしい!

 

クレマチカ靴店

願いを叶える靴はいりませんか…?

戦後、科学とささやかな魔法が混在する世界。裏通りにひっそりと看板を掲げる「クレマチカ靴店」は、どんな願いも叶える魔法の靴を作ってくれるという。様々な「願い」を心に、客はその靴店に足を運ぶ。主人の為に心を捨てようとするメイド、最愛の妹のために生き永らえる兄、罪を犯し逃亡を図る青年、想い人を奪った妹に憎しみを燃やす少女……。店主・マチカと助手のアトリは、ただ彼らの望み通りの靴を渡す。魔法の靴が導く運命は、時に希望の未来であり、時に絶望の終焉に見える。それでも、マチカが彼らに靴を作り続ける理由は一体…?世にも美しく、世にも残酷なファンタジー。

オムニバス形式の幻想的ファンタジー。一話一話違った登場人物で紡がれるストーリーはどれも濃く丁寧で、満足感があります。ささやかなファンタジーとともに描かれる温かな人間ドラマもあれば、少女漫画ギリギリのダークすぎるストーリーもあって、読んでいて飽きません!全4話のうち2話が温かいハッピーエンド、もう2話がシリアスなバッドエンド(マチカさん曰く、願った本人にとってはそうとも限らない)で、配分も丁度いい感じです。特にバッドエンドだった2話に関しては両方、終盤で全く予想しないどんでん返しがあるなど緊迫した場面が多く、印象深いストーリーでした!絵も繊細で美しく、ヨーロッパのファンタジー世界を説得力抜群に描いています。

 

黒伯爵は星を愛でる

吸血鬼ハンターとダンピールの恋。

主人公は吸血鬼と人間のハーフであるダンピールのエスター。母が亡くなり双子の兄弟のアルが貴族の家へと拾われて行ってから、エスターは下町で花を売りながら慎ましく暮らしていた。貧しくても笑顔を忘れずに毎日懸命に生きていたエスターはある日、麗しい貴族のレオンと出会う。レオンはエスターに対して迎えに来たと言い、自分の屋敷へとエスターを連れて行くのだった。今までの暮らしから急に華やかな世界に連れてこられたエスター。そして、優し気に見えたレオンだが、実は吸血鬼ハンターでエスターがダンピールであることを知っていたのだった。エスターはいなくなってしまったアルの行方を探すことを条件に、レオンの屋敷に住みながら婚約者として吸血鬼ハンターの仕事を支える決心をするのだった。

エスターは本当に前向きで一生懸命な女の子で、とても魅力的でした!また、レオンの貴族の所作は見入ってしまうほど綺麗で、ヨーロッパを舞台にした貴族社会を連想させる絵と相まって、幻想的な雰囲気に包まれています!絵の描写を見ているだけでも、キラキラとした物語に引きこまれてしまいます。吸血鬼ハンターとダンピールといったオカルトチックな二人の関係ですが、二人の間に愛情が生まれる様は少女漫画そのもの。二人の関係に凄くドキドキしましたし、本当のカップルになってほしいと心から思いました。

 

原始人彼氏

運命の人は原始人だった

神米美大は、草食イケメンではなく屈強な内面イケメンを理想としていた。だが、美大の周囲にはなかなか理想の相手は現れない。そんなとき、美大の前に女神が現れて婚活を斡旋してくれる。女神スピカの力によって原始時代へと飛ばされた美大は、そこで250万年前の猿人アウストラロピテクス・ガルヒと遭遇する。言葉は通じないけれど、心を通わせる美大とガルヒ。現代にも戻った美大だが、ガルヒのことが忘れられず再び過去へと向かう。だが、そこは別の時代でガルヒの姿はなかった。そして、美大は転生したガルヒの魂を探し求めるのだった。

少女漫画というと、爽やかだったり、ちょっと意地悪なイケメンが活躍するものだと思うのですが、この作品ではその概念が崩れ去ります。美大が出会ったのは、毛むくじゃらのゴリラのようなガルヒで、かなり意表をつかれました。でも、ガルヒの心優しい行動に、心が通じれば言葉や種族は関係ないのだということがよくわかりました。男は、やっぱり内面もイケメンでなくてはダメだよねと思わず共感できる内容です。そして、現代に戻ってきた美大が、今度はガルヒのことを助けたいと言うシーンに、恋する女の子って本当に強いんだなとつくづく感じました。

 

皇帝の一人娘

転生したら、皇女だった

25歳の時に見ず知らずの人に殺されたら、暴君皇帝の娘に生まれ変わってしまった。血の繋がった家族ですら殺してしまう陛下のカイテルだが初対面の時に娘のリアが泣かなかったことにより、気分で殺さず生かすことにします。それからは、カイテルは、リアを泣かせるものを処刑するなど周りに対する暴君は変わらないもののリアの様子を見に行くようになりミルクをあげるようになったり子育てをする良きパパになって行きます。リアは、生まれた時から前世の記憶があり、大人の言葉を理解しているためカイテルに殺されたりしないように空気を読みながら従順です。リアが赤ちゃんから大人の成長とカイテルの暴君から人としての成長とそれに伴う周囲の変化が描かれているお話です。

リアが赤ちゃんながらに前世の記憶があるため大人の言葉を理解しながらそれを従順にこなす世渡り上手さがたまりません。大人びているはずがたまに子供らしい子供で頭は体に合わせて幼稚化してるかもと思いました。ただ、大人びている時は、普通にはやく大人になりたい女の子にしか見えません。カイテルも娘を大切にし甘々ながらも誰にも理解しきれない対応で束縛するところが素敵です。そこは、やはり暴君って感じがします。カイテルが小さい頃のリアがいい言っていたのと同じく小さい頃のリアは激ラブです。特にカイテルをイヤイヤとしながらも安心して身を任せているところは本当に親子って感じがして好きです。

 

ゴーストハント

ユーレイとサイキックの悪霊シリーズ

視聴覚教室で怪談をしていた谷山麻衣と友人達。最後に数を数えると一人増えていて、その一人は霊だと言われている。電気を消して数を数えた四人は、五の数字を告げる声に驚いて騒ぐ。その時、電気がついて一人の男性が入室してきた。五を告げたのは彼だったとわかり安心する友人たちの中で、麻衣は何となく嫌な感じを覚える。ニコニコする渋谷と名乗る17歳の美形男子に無邪気に話しかける友人たちだが、麻衣は渋谷の目が笑っていないことに気付いた。何かウラがあると思った麻衣は早く別れようとしたが、また怪談をする時に会うことになってしまう。翌日、早朝から学校に来た麻衣はボロボロの旧校舎が気になってそっと様子を見に行く。すると何故かカメラが設置されていて、気になった麻衣は中に入ると……。

小説が好きだったのでコミックも買ってみたのですが、漫画になるとまた印象が変わって新たな気持ちで読むことが出来ました。漫画版は麻衣さんのしっかりしているけれどかわいらしいところが強調されているように感じます。幽霊退治でイメージされる内容とは異なっていて、調査として多くの機材を使うのに改めて驚きます。そしてジョンさんの挨拶が漫画になると破壊力を増していて面白かったです!日本人形のような真砂子さんは、カメラ越しの登場シーンで幽霊なのかとビックリしてしまう雰囲気があります。麻衣さんが夢の中で見た渋谷さんの笑顔も、漫画になるとこんなに柔らかい印象になるんだなと驚きます。

 

桜姫華伝

運命に抗う少女の戦いを描いた平安ファンタジー!

主人公の桜姫はある日、許嫁の王良親王に嫁ぐことを拒んで家出をする。その途中で桜姫は、知り合いの巫女からの「満月を見てはいけない」という言いつけを破ってしまう。桜は恐ろしい妖怪に襲われ、その中で自分がかぐや姫の孫である事実を知らされ、秘剣血桜を使い妖怪を殲滅することが桜姫に与えられた使命だった事を知る。残酷な運命に翻弄され傷つき、大切な人も次々と失っていく桜姫。それでも「自分の運命は自分で決める」ことを望み、戦い続ける。その中で彼女は、一番の友達の朝霧が死ぬ瞬間に、「生きる意味を見つけてほしい」という願いを託される……。

平安ファンタジーの世界観が圧倒的な画力で表現されていて感動しました!可憐な外見の主人公・桜が妖怪を斬るシーンは、背景や演出まで凄まじい描き込みで描かれ大迫力です。敵の妖怪の見た目なども、少女向けとは思えないほど恐ろしくて印象的で、少女漫画の分野で長く活躍する種村有菜先生の作品だけあって、キャラクターの繊細な心理描写まで非常に素晴らしかったです!主人公の大切な人が死んでしまうシーンには胸が締め付けられます。「生きる意味とは何か」などの思春期の若者に刺さるテーマとなっており、桜が最終回で導き出す答えにも注目です!

 

昨今のシンデレラは靴を落とさない。

婚約破棄された令嬢と紳士な年上将軍とのラブロマンス

フレデリカ・キャストレイ子爵令嬢は、舞踏会の最中、衆人環視の中で婚約破棄を告げられた。フレデリカはおとなしく婚約破棄を了承し、会場を足早に去って行く。この時、婚約破棄よりも差し迫った問題がフレデリカの身に降りかかっていたのだ。古いひもパンが限界に達し、ずり落ちて来ているという問題が。婚約者の心変わりなんてたいした問題ではない。パンツが落ちる前に馬車までたどり着かなければとフレデリカは急ぐが、ブレナン将軍とぶつかり、転んでしまった。そして落ちたパンツを将軍に見られてしまった。ショックで気を失うフレデリカだったが、この出会いをきっかけに、年上の将軍に溺愛されることになる。

婚約破棄されたことを悲しむこともなく、婚約者の新恋人に嫉妬するでもなく、戸惑った表情をしていたのは、はきつぶしたパンツのヒモがちぎれてしまったから。ある意味とてつもない修羅場を体験しているフレデリカがかわいそうだけど、とてもおもしろいです。別に政略的な婚約だから、婚約破棄しても悲しくないというのは想像できましたが、パンツが落ちそうで焦るというのは想像できませんでした。また、ブレナン将軍とフレデリカの2人は、あんな出会いだったのに、年の差に悩んだり、恋愛に不慣れなため、両思いなのになかなか恋人になれなかったり、普通に恋愛をしている2人の姿がとてもかわいかった。この作品はコメディとしてもラブストーリーとしても楽しめる作品です。

 

砂漠のハレム

ドSな俺様王子とおてんば娘のジェットコースターラブロマンス!

アナトリア国で奴隷として扱われていた少女が、アナトリア国王に捨てられ隣国のジャルバラ国へ行った。そこでジャルバラ国王子の列の前に飛び出した子供を助けに入った少女。少女は王子の命で捕らえられ、王子の後宮へと連れて行かれる。王族は嫌いだったが少女には選択肢はなく、ジャルバラ国第3王子の30番目の側妻として後宮へ入った。様々な事件に巻き込まれる度に助けに来てくれる王子に惹かれ、正妻になりたいと思うようになるが、元奴隷という身分に引け目を感じる。王族と元奴隷の身分を超えたラブストーリー。少女を捨てたアナトリア国王の謎の行動の数々。そして、少女は正妻に、王子は目標である国王になれるのか。

欲しいと思ったものに対してとても強引だけど、それ以上に優しい王子が気になり読み始めました。
主人公の少女ミーシェは、とてもおてんばな性格で恋愛経験はゼロ。積極的にくる王子に対する反応は、とても楽しいものでした。その一方で引かれると寂しいと言えない。そんなところが愛らしく思えました。押し引きの激しい王子の他に、乱暴な王子、ツンデレ王子、クールな国王と次々にミーシェに好意を寄せていたけど、そんな彼らの気持ちも分かる気がします。他にもたくさんの個性豊かな人物が登場し、複雑な人間関係に深みを感じる作品でした。ただのラブストーリーと思って読んでいましたが、女性や立場の弱い人たちへの貧困対策などにも触れられていて、社会情勢的にも奥の深い作品だなとも思いました。

 

十二秘色のパレット

南海の孤島で織り成すカラフルファンタジー!

世界一美しい羽根を持つ鳥たちと、色彩の魔術師「パレット」が住む南海の孤島オパル。「パレット」は触れたものから色を奪う特殊技能者のことであり、その技を「秘色」という。パレット養成学校に通う少女セロは留年の危機に陥っていた。セロは「秘色」の腕がからっきしで、追試でも失敗し再追試を言い渡されてしまう。体についた「秘色」を直しに医務室を訪れたセロは、校医のグエル先生からアドバイスをもらう。翌日の再追試に備えるセロだったが、何者かにペア鳥のヨーヨーを攫われてしまう。急いで犯人の後を追うセロだったが、なんと目の前に現れたのはグエル先生だった!?

南海の孤島というファンタジーな舞台を、マンガでカラフルに描いた色彩豊かな作品です。花や鳥たちの華やかさに加え、透き通る海や夕陽の明暗の表現には魅了されます。留年問題を抱え落ち込むセロですが、そこにはひねくれた感情がなく、純粋に現実を受け入れる素直さがあり、好感の持てる主人公です。グエル先生は淡々とした言動が目立つ分、稀にみせる感情の起伏が情緒的で、そのギャップに心を奪われてしまいます。セロとグエル先生が織り成す絶妙な距離感にはドキドキしますが、その反面二人の間には信頼関係があるので心が安らぐポイントでもあります。ファンタジー作品ではありますが、親しみやすいキャラクターが多く、作品を身近に感じることができます。

 

シュガシュガルーン

2人の魔女の可愛いが詰まったファンタジーラブコメ!

魔界の次期クイーン候補の魔女、ショコラとバニラ。2人は魔界のしきたりにしたがって人間界に降り立ち、恋するハートをめぐってラブバトルを繰り広げることに!「どっちが勝っても恨みっこなし、私達はずっと親友!」と約束した2人だったが、人間界に来てみると魔界の常識とは違うことだらけ。魔界ではモテモテだった強気な女の子ショコラは人間の男の子から怖がられてしまう…。一方大人しい性格のバニラは人間界に来てみると魔界と違ってモテモテに⁉︎クイーンの座を勝ち取るために繰り広げられる魔女達の愛と友情のファンタジー魔法ストーリー!

この作品の見所はなんと言っても絵のお洒落さ!可愛いファッション、キャラクター、世界観どれを取っても安野モヨコ先生のセンス溢れる素敵が詰まった作品です。女の子なら憧れる高層マンションの屋上に住み、家の中もバスルームや家具など全部がファンシーであふれていて絵を見ているだけでワクワクできます!ショコラとバニラの性格は真逆ですが、男の子達の恋心を掴むために考え、成長していく姿がみれるのもこの作品の魅力だと思います。恋に友情に試練とさまざまな経験を通して成長するショコラとバニラ、一度見れば魅力的なその世界観にハマってしまうこと間違いなしです!

 

少女革命ウテナ

おとぎ話のような不思議な世界観。

天涯孤独だった天上ウテナは、王子ディオスによって救われる。ウテナの手の中に薔薇の指輪を残し消えたディオス、ウテナはいつしかディオスに憧れ、王子様のようになりたいと願うようになるのだった。そして、ウテナは男装をして鳳学園へ通い、女子の憧れの存在となっていた。そんなある日、ウテナの親友である若葉が、上級生の西園寺に傷つけられてしまう。西園寺に対して怒りを露にするウテナは西園寺から薔薇の花嫁である姫宮アンシーを賭けた決闘を申し込まれる。よく分からないながらも受けて立つウテナ。そして、決闘を終えるとウテナの前にアンシーが現れ……。

空に浮かぶ城に、胸から出現する剣。そして、薔薇の花嫁が持つとされる「世界を革命する力」といったファンタジー要素が満載でありながら、そこにはミステリー性もあって、まるでおとぎ話の世界に紛れ込んでしまったかのような気持ちになります。ウテナとアンシーの、友情を越えた不思議な関係性が、時には恋愛要素も含んでいるように感じてドキッとさせられます。そして、野心を秘めたアンシーの兄である鳳暁生の登場により、ウテナの心が揺れ動く様子がとても切なく描かれています。ウテナとアンシーという2人の少女が自分を革命する姿に勇気づけられる作品です!

 

ショコラの魔法

人間の本性に迫る魔法ファンタジー!

ミステリアスでどこか近寄り難い雰囲気を醸し出す主人公・哀川ショコラ。ゴシック・アンド・ロリータを好んで着ているショコラは幼少の頃に愛する父の秀我が他界し、悪魔のカカオから「人の心を抽出する力」を与えられて、黒き魔女・ショコラノワールになってしまう。父が他界した後、悪魔であるカカオと共に暮らすことになったショコラだが、ショコラは常に冷静沈着で取り乱すことは極めて珍しいクールな性格!そんなショコラが開店させた「ショコラ・ノワール」には様々な悩みを抱えた人々が願いを叶えてもらうおうと今日も足を運んで来るのだった。

チョコレートにかけられた魔法によって自分の願いが叶うという夢のある設定となっており、私も「ショコラ・ノワール」のチョコレートがほしいなあと思いながら読んでいました(笑)。しかし、願いを叶えてもらう代償として自分の大切なものを奪われるというリスキーな一面があり、ファンタジー色の強い世界観とは逆に、現実的な設定というギャップが面白かったです!また、人間の奥底に眠っている汚い感情がさらけ出される描写がなんとも巧みで、少女漫画の域を遥かに超えているなと驚きました!人間の心理をよく理解していないとこんなにもリアルな表現を取り入れることはできないだろうなと感心してしまいます!

 

捨てられた皇妃

異世界転生の恋愛漫画

生前に処刑された主人公が、神の力によって子どもの頃に戻って、人生をやり直すストーリー。生前は皇帝の妻になるはずだったが、異世界から来た別の女性にその座を奪われた挙句、皇帝に父親を殺され、自身にも処刑宣告をされてしまいます。処刑されるときに神の声を聞き、子どもの頃へと時間が巻き戻り、父親と自分が処刑されないように人生をやり直していきます。皇帝の妻になると同じ道を歩んでしまうので、それに抵抗すべく家の後継ぎになるために騎士として成長していきます。しかし、皇帝の性格もまた以前とは異なり、優しい人間になっており、自分の人生の選択に悩む主人公が描かれています。

とにかくキャラクターのイラストがとても繊細に描かれていて、背景描写も豪華なのでイラストを見るだけでも十分楽しめます。西洋のドレスやアクセサリーなど、特にファションのデザイン描写が細かくとても美しいです。それに加えて、ストーリーもキャラクターのそれぞれの立場や人間関係が丁寧に描かれているので、複雑な心理描写など共感を持って読んでいけるので途中で飽きることもありません。登場するキャラクターが多いので、自分の気に入るキャラクターが見つかると思います。主人公が皇帝の妻としてでなく、家督を継ぎたいという強い志をもって成長していく姿が頼もしいです。

 

砂の城

人生は砂の城のようなもの

幼い頃から仲良しで、一緒に育ったナタリーとフランシス。ナタリーは生粋のお嬢様だが、一方でフランシスは赤ちゃんの頃にナタリーの家の前に捨てられた捨て子だった。そんな二人だったが、二人は運命が引き寄せたかのごとく惹かれ合い、結婚を誓い合う関係に。しかし、ナタリーの母親は猛反対。二人を離れさせようとし、それを知った二人は駆け落ちするようにその場から逃げ出す。慌てて追いかけるナタリーの母、逃げる二人、とうとう追い詰められて、海岸を背にした二人は足を滑らせて崖から真っ逆さまに落ちてしまう。なんとか目を覚ましたナタリーだが、フランシスは……。

主人公のナタリーが可愛らしく、お相手のフランシスも非常に格好よかったです!また、作品全体が上品な雰囲気に包まれており、どこか哀愁のある雰囲気が魅力的な作品となっています。ストーリー展開もテンポが良く、コロコロと変わっていく展開にドンドンと引き込まれていきます。周りの人たちの支えもありながら、ナタリーが苦悩や障害を乗り越えていき成長していく様子は微笑ましい気持ちになります。暗いストーリーではありますが、心が温かくなる瞬間もたくさんあり、感動できる作品となっています。

 

それでも世界は美しい

少年少女の冒険ラブロマンス!

世界中に雨が降らない「少雨化」という現象に見舞われる世界。そんな世界で唯一雨を呼ぶことができる一族の第4皇女であるニケ姫は世界を制覇した少年王リヴィウス1世・通称リビの元に嫁ぐことになる。2人の出会いは最悪だった。幼いながらに世界を制覇したリビは、相手の気持ちなどお構いなしの冷酷無情な少年王だったのです。ニケはそんなリビを変えてあげたいと雨を知らないリビのために雨を呼び、リビを暗闇から救い出そうとします。次第にリビもニケに心を許し、2人の距離が近づいていく中、実はニケには世界を変えるほどのとてつもない能力が。その力はなんのために、なぜ「少雨化」は起こるのか、その真相を知るため運命に導かれし2人の冒険が今始まろうとしていた。

物語に登場するキャラクターの個性がそれぞれいい味を出しています。王道の冒険ロマンスものだと王子様が颯爽と登場してお姫様を助けるパターンが多いですが、この物語のお姫様はかなり強めです(笑)。結構自分でなんとかできちゃいますが、時には力及ばずにさらわれてしまい、さらわれたお姫様を助けに行くのが王子様ではなくて、王様しかも少年!?というのも面白いですね。最初はかなり意地悪な少年ですが、主人公のおかげで心も体も成長していくのを読んでいて良いなと感じられる作品です。また恋愛エピソードもたくさんあり、離れ離れになってしまうことが多々あるのですが、再び会えたときにはもう涙が止まらないくらい感動しました。

 

誰かこの状況を説明してください!~契約から始まるウエディング~

お飾りだと思っていたのに、その魅力にハマっちゃいました

「生涯愛すると誓いますか?」という神父の問いに「誓います」と答えるのは、超名門公爵家のイケメン当主、サーシス。そして横にいるのは、貧乏貴族の令嬢であるヴィオラでした。眩しい笑顔で愛を誓うサーシスに対し、苦笑いのヴィオラの心の声は「こんの大嘘つきめぇ~~~」そう、これはサーシスの恋人であるカレンデュラが流浪の踊り子だからと結婚を反対され、それなのに身を固めろとうるさい周囲を黙らせるための、契約結婚だったのです。サーシスと結婚すれば、家の借金がチャラになるということで、特に気になる男性もいないからとヴィオラはあっさり承諾し、晴れて二人は夫婦に。別宅で恋人との甘い時間を過ごすサーシスでしたが、本宅で侍女たちと仲良く自由気ままに生活するヴィオラがだんだんと気になってきて…

ヴィオラが気持ちいいくらいにサーシスに興味がなく、令嬢といえど貧乏生活が長かったからか、侍女と一緒に掃除をしたり、賄を食べたりと気楽に生活している様子に癒されます。豪華な食事が合わずにお腹を下しちゃったりするところも可愛いです。サーシスも面白いくらいの心変わり様で、あれではカレンデュラも可哀想ですよね。きちんとけじめをつけないと。仕事ではしっかりしているのに、女性関係になるとだめだめな男なので、これからもヴィオラに振り回されてしまえばいいと内心思っちゃってます。貴族らしいお料理も美味しそうなのですが、中世ヨーロッパ時代らしいお菓子がとても美味しそうなので、読んでいるとティータイムをしたくなります。

 

ちび☆デビ!

悪魔の赤ちゃんの癒やされ子育てライフ。

人間サイドの主人公である中学2年生の沢田ホノカ。幼少の頃にホノカの両親は共に他界しており、身寄りがなくなったホノカは親戚の叔母に引き取られることに。その後、叔母の元で共に暮らしていたホノカだが、すぐに泣いてしまう弱さや控えめな性格が影響してかクラスメイトからイジメを受ける日々を送っていた。そんなある朝、ホノカは目覚めると……側には見覚えのない可愛らしい赤ちゃんが?!その日から悪魔の赤ちゃんであるマオちゃんと共に生活を送ることとなったホノカ。ホノカの微笑ましい子育てライフがスタートする! ちびデビ保育園で出会った他の赤ちゃんやその両親との触れ合いの中でホノカはその人生を豊かなものにしていく。

マオちゃんがとにかく可愛いのなんの!超絶天使の可愛い赤ほっぺがとにかく気持ち良さそうで、何度となく触れたくなりました。ホットケーキを何よりも好んで満面の笑みで食べている所、嫌いなものを前にするとめちゃくちゃ不機嫌な顔になる所、どのマオちゃんも愛おしくてたまらなかったです(笑)。また、マオちゃん以外の赤ちゃんであるカリンちゃんやライちゃん、マオちゃんとはまた違った個性があり非常に癒されました!そして、子育てをしていく中で色んな面で成長していくホノカには感慨深い気持ちになりました。

 

チート少女が暴君聖王に溺愛されそうですが、今は魔法に夢中なんです!!!

イケメン王様より魔法が好きすぎる!

魔法学校の主席でチートな主人公カレン。人とは違う魔法の見え方でとても凄いのに学園退学の危機に…。それを回避するため、封印師の見習いとして聖王の魔法を封印する事になります。しかしその魔法の封印はとても難しく、何人もの封印師が病院送りに半殺しで城中が恐れているものでした。カレンはビクビクしながらも退学回避のため聖王の魔法の封印に挑戦します。それはとても珍しい魔法でカレンは大興奮!聖王に恐れる事すらなく、周りの人々の無理だと言うのを無視していざ封印へ。カレンにしかわからない魔法封印はとても美しく、まさか封印できるとは思っていなかった聖王をはじめとした、城中のもの達は驚きで理解不能状態。聖王は自分の魔法を恐れないカレンに惹かれますが、当人は聖王の魔法に大興奮な魔法大好きチート女子の封印ラブコメです。

なんでもできちゃう女の子なのかな?と思ったら、優秀なんだけれど成績が悪くて…と完璧では無いチート女子なのが楽しいです。封印は魔法陣のように見えるのが普通なのに主人公だけは魔法がイメージとして見えます。特別なチート能力がワクワクで、聖王は黒髪ですごくカッコいいのに、聖王のまわりを囲む魔法に魅了されている魔法バカな主人公が可愛いです。聖王もそんな彼女の態度がとても嬉しそうで、敬語禁止と言うほど気に入っている様子で恋愛も気になるし、色んな魔法を封印するための言葉も素敵だし、魔法バカからどう成長していくのかという封印師としての未来も楽しみな作品です。

 

天使禁猟区

禁断の兄妹愛を描いたダークファンタジー!

男子高生の無道刹那は実の妹である無道紗羅への愛に苦悩していた。そんなある日、紗羅の友人である斉木翠雀は、道で出会った不審な男から「天使禁猟区」というタイトルのフロッピーディスクを受け取る。本来地味で控えめな性格をしていた翠雀だったが、フロッピーのデータを確認した後、明るく積極的な行動をとる人物へと変わってしまった。刹那と紗羅は、翠雀の要望により三人で会うことになった。その最中、三人は天使と邪鬼の戦いに巻き込まれ、そこで刹那は自身が大天使アレクシエルの生まれ変わりだと知らされる。実は一連の事件は、アレクシエルの双子の弟ロシエルの策略によって引き起こされたものだった。紗羅との関係に苛まれるばかりの刹那であったが、前世の因果から異世界へと足を踏み入れることになる。

天使と悪魔という設定を存分に活用した作品です。作中には実際に聖書や伝承などに記されている天使や悪魔が登場するので、神話の勉強にもなります。作者は倒錯した恋愛マンガを数多く生み出した由貴香織里先生で、どのページをめくっても耽美なイラストがお目見えします。現世では苦悩の日々を送っていた主人公の刹那ですが、異世界に行っても困難の日々が続きます。刹那が己の目的のために異世界へと旅経つシーンは、前向きでありながらも、ダークな雰囲気が立ち込めています。シリアスなシーンが多く、キャラクターの心の闇や苦悩、矛盾や悲しみが緻密に描かれています。禁断の兄妹愛を描いた少女漫画の最高傑作です。

 

東京ミュウミュウ オーレ!

東京ミュウミュウの男の子版?!

日向あんずは研究者の叔母の影響で、絶滅危惧種を含む生き物が大好きな女子高生。あんずの同級生の男子渋谷葵は、突然イリオモテヤマネコのDNAを持つ、作中でヒーローになるミュウミュウに変身。同じくアマゾンカワイルカのミュウミュウに変身した代々木静と共に怪物を倒すと、怪物の正体はエイリアンによって寄生され狂暴化したキメラアニマだと判明します。キメラアニマに対抗すべく、絶滅危惧種のDNAが渋谷たちに注入されてしまった。変身しながら、神田、六本木と言う仲間を加え、キメラアニマに対抗する渋谷たち。渋谷たちを妨害するが彼方の三賢者、彼らの企みとは!?

東京ミュウミュウの男の子版ということで東京ミュウミュウが好きだった方にオススメしたい作品です!大まかな設定は東京ミュウミュウと変わらず、ぶっ飛んだ設定と斬新なストーリー展開は未だ健在です!主人公や登場人物など、どのキャラクターもイケメンで可愛く腐女子やオタク女子には堪らないこと間違いなしです!

 

ときめきトゥナイト

魔界人と人間のロマンティックLove!

魔界人の子供として生まれた江藤蘭世は狼女とコウモリの両親、おしゃべりな鳥・ペック、可愛い弟の鈴世と共に人間界で生きて行くことに。蘭世は学校で一眼惚れをした真壁俊という男に猛アタックするものの、女の子には興味がないと軽くあしらわれてしまうことに。しかし、蘭世は持ち前の明るさで挫けずに俊を狙うが、蘭世の他にも俊を狙うライバルが現れて……。俊にアプローチをかけてゆく蘭世だが、蘭世の母親は娘が人間に恋をすることに猛反対。いつか魔界人と結婚して欲しいと願っており……。

蘭世は魔界人ではありますが、非常に明るく前向きな性格で、魔界人とは思えないほどに自然な普通の女の子となっています。そんな蘭世ですが、魔界人ならではの噛み付いたものに変身してしまうという特殊な能力を持っており、このような一風変わった設定が非常に面白くなっています!特殊な能力に翻弄されながらも、その能力を駆使して学校生活を奮闘していく蘭世の様子が面白おかしく描かれています。前半は家族や恋敵である神谷さん、恋の相手である真壁俊との騒動でロマンティックなムードにはほど遠いものの、次第に真壁くんの心境に変化が生じてきて、蘭世の存在が大きくなっていく様子にはときめいてしまいます!

 

図書館戦争

鬼教官と熱血部下の独特で気になる恋バナ!

本の検閲が厳しい時代の話。高校生の時に欲しかった検閲対象の本を守ってくれた図書隊員に憧れ、図書隊へ入隊した主人公・笠原 郁。憧れの図書隊員"王子様"を目指し、まずは憎き上官を超えると不器用ながらも奮闘していく。ピンチの時に必ず現れる憎き上官を「王子様みたい」と思うようになっていく郁。実は、王子様はずっと見守り続けていたのだった。郁がその事実に気付いてから戸惑い、悩みながらも王子様としてではなく今の上官を見つめて改めて好きになっていく。難関任務の後に郁がきちんと告白し、行動で返事をもらう。そそっかしい郁と、大切に思うあまりにちょっとだけ不器用になってしまう上官とのムズきゅんラブストーリー。

タイトルに戦争と付いていたので物騒な内容なのかなと思って、しばらく避けていました。あるキッカケでこの作品を手にしたのですが、想定していたほどの物騒な内容ではなく、言論・出版についても考えさせられるラブストーリーでした。顔も覚えていない王子様の姿を求めて独力で司書資格を取り図書隊に入隊し、どんな理不尽にも耐え一直線に進む郁の姿がとても素敵でした。一方の王子様も、危険な職を選ばせるキッカケを作ったことに罪悪感を感じ辞めさせようと態と厳しくしたり、危険な時は助けたりと郁を思う気持ちが溢れていて素敵でした。ムズきゅんからの急なベタ甘展開は、何度読んでも心の中で叫んでしまいます。

 

夏目友人帳

妖と少年の優しい時間。

幼い頃に両親を亡くした夏目貴志、夏目の目には普通の人には見えない幽霊や妖怪といったものが映し出されていた。誰にも理解してもらえず、親戚をたらい回しにされた夏目の心は暗く閉ざされていた。高校生になり、遠縁の藤原夫妻の元で暮らすようになった夏目。藤原夫妻は優しく、転校した高校でもそれなりにうまくいっていた夏目だったが、最近しつこく妖怪たちに絡まれることが多くなっていた。それには今は亡き夏目の祖母・レイコが妖怪たちと交わしたある契約が関係していた。強力な妖力を有していたレイコが遺した「友人帳」をめぐり、夏目は用心棒のニャンコ先生と共に慌ただしい生活を送っていくこととなる。

妖怪がたくさん出てくるため怖い話なのか思いきや、そうではなく、そこには優しくて穏やかな時間が流れていました。夏目は、孤独に生きていたからこそ、人の気持ちも妖怪の気持ちも考えられる優しい少年です。そして、そんな夏目を側で見守る斑もまた、優しい眼差しを向けています。どんな時でも夏目を守ってくれる斑は、とても頼もしくて、胸がキュンとします。妖怪たちの中には切ない想いを抱えたものや、哀しい過去を背負ったものがおり、夏目の優しさに触れて心を癒しいく場面は読んでいるこちらが癒されていくようです。

 

引きこもり令嬢は話のわかる聖獣番

イケメンやもふもふな動物たちに囲まれ生活をすることになった臆病な女の子の物語

過去のトラウマから人付き合いを避けて家で本ばかりを読んでいる伯爵令嬢のミリュエルは、病気の母のために働いてほしいと父に言われ、図書館司書となるべく王宮へ向かう。しかし、王宮での面接へ向かうと、色気だだもれの超イケメン面接官・サイラスが待っていて、しかも図書館司書ではなく聖獣番に採用されることとなってしまいます!物語でしか知ることのなかった聖獣にワクワク。ただ、そこで出会った聖獣たちは巨大で思っていたよりも個性豊か…。しかも聞こえないはずの聖獣たちの声が聞こえ、それぞれに抱える思いを耳にしてしまうのでした。図書館司書になるべく王宮へやってきたのにも関わらず、聖獣番として務めることとなってしまった引きこもり令嬢ミリュエルは、勤めを果たすことができるのか…。

主人公のミリュエルの人付き合いの苦手加減は半端ではありません。面接でもイケメン具合の強いサイラスに泣きそうになるのですが、母親のためと奮闘し、目をそらしつつなんとか面接をクリア。聖獣たちともコミュニケーションができることで聖獣番に採用され、なんとかミリュエルはその仕事をこなしていきます。しかし、その中で騎士であるサイラスとその聖獣アトラとのギクシャクした関係性を知ることとなります。アトラは会話ができるミリュエルに対しては心を少しずつ開けるようになっていき、また、見かけに惹かれる令嬢が多い中、変わらないミリュエルに興味を抱いていくサイラス。サイラスとアトラの関係性にも注目ですが、サイラスとミリュエルの関係にもドキドキしてしまう物語です。

 

美少女戦士セーラームーン

意外と知らない!セーラームーン原作の面白さ!

中学2年生のドジで泣き虫な月野うさぎは、ある時、不思議な黒猫に出会う。三日月マークの黒猫ルナは月野が選ばれし愛と正義のセーラームーン戦士だと告げる。セーラームーン戦士へと変身することができた月野は黒猫ルナと共に仲間達を集めてプリンセスを探すことに。前世や未来を受け入れて成長していく月野、そんな彼女の前に立ちはだかる強敵達、月野は敵を打ち倒し勝つことが出来るのか?!

アニメが有名なため、漫画原作が思っているより重たいエピソードを扱っていたり意外とグロい敵が出てきたりしてビックリしました!しかし、そこが非常にリアルで「光と影はひとつ」といったように単純な話ではなく誰しもが心に抱える闇や影を扱っており、非常に考えさせられるストーリーとなっています!実はレイちゃんの性格や設定が若干異なっていたり、敵が可愛かったりとアニメでは扱いきれてない事も多く描かれており、アニメとは違った楽しみ方ができます!何よりも原作の竹内直子先生の絵が綺麗で、どのキャラクターも生き生きとしています!ひとつひとつの出会いや別れ、性格や外見など全て宇宙や星、宝石と関わりがあって導かれていくところが神秘的で面白かったです!

 

姫ちゃんのリボン

笑って泣けるファンタジー少女漫画!

主人公の野々原姫子はとても明るい性格の中学生。ある日、姫子は廃屋で魔法の国の少女・エリカと出会う。そこで姫子はエリカから赤いリボンを受け取ることに。その赤いリボンは魔法の言葉を唱えるとなりたい人物に変身することができるという不思議なリボンだった。また、姫子の幼い頃からの大切なぬいぐるみ・ぽこたとも会話ができるようになるという不思議なリボンだった。そんなある日、姫子は同級生の小林大地に変身した姿を見られてしまい慌てふためくが、彼は他の人には言わないと言う。そこからは姫子と大地とぽこた・3人は力を合わせ、学校のあらゆる事件を解決していく!しかし、ある時、姫子のリボンを狙う人物が現れ……?!

主人公の野々原姫子は周りにいたら楽しいだろうなあと思う様な底抜けの明るさで、周りに慕われている姿がとても印象的でした!魔法の国と繋がったり変身ができたり不思議な世界観ですが、ストーリーが魅力的で全部で10巻あるのに1日で読んでしまいたくなるほど面白いです!また、この作品は1990年から描かれていたものですが、姫子たちの友情・恋愛・夢がたくさん描かれており、夢見る少女から子供のいる大人の方まで楽しめる作品です!

 

不思議の国の千一夜

元王女の王子さまが神馬と共に大冒険!

主人公のセブラン王子は実は王女。男の子がどうしても欲しかった王様が、新しい王妃様と結婚した時に「絶対に男を産め。女だったら母子ともども処刑する」と宣告したため、王妃様と側近達によって王子と偽られて育てられた。すくすくと育つセブランは成長する中で、おとぎ話の中の神馬ヘンデク・アトラタンに思いをはせるようになる。しかし、セブランが16歳の時、王の政敵である大臣(王の弟)の一人息子に、女であることを知られてしまい、セブランは一人で旅に出ることに。旅を出発させたセブランだが、その途中で神馬ヘンデクアトラタンと出会い……。

作風は全体を通して明るく、主人公のセブランも明るくて頑張り屋さんです!少し優秀でいい加減な所もありますが、後半のストーリーでは男性としてのセブランの魅力が輝いています!セブランのパートナーの神馬ヘンデク・アトラタンも、気難しい性格のはずなんですが、実際には初登場の時から結構なお人好しで笑えます。後半付近でストーリーがちょっぴり失速するかもしれませんが、全体としては非常に面白くなっています!

 

ふしぎ遊戯

壮大な恋愛ファンタジー

主人公である夕城美朱は明るくてちょっぴりドジな受験生の女の子なのですが、ある日図書館で不思議な本を見付けます。親友の本郷唯とこの本を読んでしまい、気が付くと現代の日本とは違う異世界に飛ばされてしまいます。どうやらそこは古代中国のようでした。そこで美朱は運命の人である鬼宿に出会います。本の中の人物だと知りつつも、どんどん鬼宿に心を惹かれていく美朱。元の世界に帰りたいという願いを叶える為に朱雀の巫女になり、朱雀七星士を探す旅に出ます。しかし、親友であった唯ともすれ違いが生じて敵対関係になってしまいます。美朱は元の世界に帰ることが出来るのか、唯と和解することが出来るのか、そして鬼宿との恋の行方はどうなってしまうのか。

とにかく色々な要素の詰まった作品です!恋愛・友情・戦いなど飽きることが一切ありません!美朱と鬼宿との恋愛シーンにはキュンキュンします。そして、何と言っても世界観が本当に素晴らしいです。古代中国という世界や朱雀や青龍といった聞きなれない言葉でしたが、この漫画を読んでそういうことにも興味を持つようになりました。キャラクター達もみんなキャラが立っており、涙なしには見られない展開や、予想をしない展開など続きが気になって仕方なかったです。現実的ではないストーリーですが、それが本当に面白くて、よくこんなことが思いついたなと感心します。

 

フラウ・ファウスト

悪魔と契約した少女の旅の目的はー?

ある目的のために旅をするヨハンナ・ファウストはとある町で少年・マリオンを助ける。裕福な家の育ちではなかったマリオンだが、とても博識であり、ヨハンナはある条件のもと数日間彼の先生になる。そして新月の晩、マリオンは交換条件である”ある場所の扉”をあける。ヨハンナの旅の目的ーそれはかつて教会に封じられた己の悪魔・メフィストフェレスを取り戻すことだった……。不死と禁忌を犯したヨハンナは自らを狙う異端審問官や教会から己の悪魔を取り戻すことができるのかー。これは不死の禁忌を犯したファウスト博士の物語。ドイツを舞台したダークファンタジー。

悪魔や禁忌といった言葉が好きな人は好きになるかと。ドイツモチーフの世界観は珍しい。主人公もゲーテの戯曲に出てくるファウスト博士だったり、超重要悪魔はメフィストフェレスだったり、ヨーロッパの神話とかが好きな人には刺さる話です。ヨハンナが悪魔と契約した理由は探求心がある人は共感できると思います。それに教会が大分ブラックというかダークで、ダークファンタジーの王道をいってて非常に面白い。ヨハンナ、つまりファウスト博士は世間的には悪い奴で認識されているので、そういう人の真実は…みたいな話が好きな私にブッスリ刺さりました。全5巻でキレイに完結しているのでダークファンタジー好きにぜひとも薦めたい漫画です。

 

BLACK BIRD

妖怪と少女の恋愛ファンタジー

ヒロインの女の子美沙緒は、100年に1度生まれる「仙果の娘」で、妖怪の嫁に迎えると一族が繁栄されるとされ、狙われる運命に!そこで、幼馴染で小さいころに別れた、初恋のお男の子、匡と再会。でも、その男の子の正体は、天狗の長だった。自分は妖怪から狙われると知る美沙緒。でも、好きだった男の子は、自分を狙う妖怪。匡は美沙緒を好意を告げるが、思い通りにいかず。美沙緒は匡に惹かれているけど、妖怪という存在だから素直になれない。いろんな妖怪から狙われる美沙緒を、匡が守る。色んな試練を2人で越えながら、惹かれていく物語です。

全体的に物語がスムーズに進むので、飽きずに読み進められます。物語の流れは「付き合う前・付き合ったあと〜」というように、2人の関係が変わっていくのが見所の一つですね。毎回、キュンポイントがあるから、女の子はたまないです。また、シリアスなシーンもあるので、結末のドキドキ感も味わえます。けれど、シリアスなシーンが続く訳ではなく、「キュン・ギャグ・涙あり」の3拍子が揃っている少女漫画です。イケメンキャラクターも数人登場するから、推しが必ず見つかるはず!絵柄も綺麗で、特に表紙は凝っているので、巻数が揃うと圧巻です。

 

ポーの一族

萩尾作品の最高峰

人知れず、永遠の時を生きる吸血鬼「バンパネラ」ポーの一族。主人公のエドガー、その妹メリーベル、そして仲間となったアランの物語が時間を超えて語られていきます。主人公のエドガーは吸血鬼で年を取らない、永遠の少年のためいわゆる時系列には沿わず、その時代ごとの物語が語られ、巻が進むうちになぜエドガーとメリーベルが吸血鬼となったかが明らかになっていきます。1巻ではエドガーとアランとの出会い、仲間になるまでが明らかになります。ある日、港町に現れた美しい一家。しかし、彼らは吸血鬼で新しいいけにえを求めていた。そしてエドガーはアランと出会い、彼に近づき・・というストーリーです。

少女漫画の巨匠、萩尾望都の名作です。30年以上前に描かれた作品ですが、その魅力は今も色褪せず、虜にさせてくれます。まず、これぞ少女漫画といっていい美しい絵。エドガーやアラン、メリーベルの美しさにどっぷりと作品世界に浸れます。そして永遠に年を取らない吸血鬼という設定と時間を前後する画期的なストーリー構成。エドガーは決して正義感あふれるような従来の優しいヒーローではなく、むしろ冷酷で優しさを見せるのはメリーベルにだけです。それが勧善懲悪にはならない、複雑で豊か、叙情的な世界に呼応し、魅せられるところです。少女漫画を読んだことが無い人、恋愛漫画としか思っていない人にこそ読んで欲しい名作です。

 

魔女は恋にヘンしてる

可愛い魔女っ子の甘いラブストーリー!

魔女と人間のシモベ“光”の大恋愛を描いた魔女界視聴率No.1を誇るドラマ「魔女はシモベに恋をした」のような甘い恋に憧れ抱いた見習い魔女のルビー。ルビーはその憧れを現実のものにするべく人間界へとやってきた。そんなルビーだが、恋愛ドラマばかり観ているせいで成績は落ちこぼれで、テストでは赤点。さらには、魔女であるにもかかわらず魔法の方もいまいちという始末。そのことを教育係のオニキスに指摘されてムキになったルビーは水の魔法を使うが早速失敗してしまう。そして、学校の屋上のフェンスに引っかかってしまい困っていた所、目の前に現れたのは“光”そっくりの少年・千世だった!

ルビーちゃんのドジっ子感が面白すぎてめちゃくちゃツボでした!初っ端から水と氷を間違えるし、肝心なところで恋を変にしちゃうし、何かと肝が冷えることばかりやらかしてくれるので読んでいて全く飽きることがなかったです。また、ルビーちゃんの魔女の衣装が個人的にはたまらなく好きでした。魔女と言うと全身真っ黒で怪しげな雰囲気というイメージがありますが、ルビーちゃんの場合は凄くポップな雰囲気で非常に可愛いかったです。そして、この漫画最大の魅力である胸きゅんな展開の数々には心臓がバックバクです!

 

町でうわさの天狗の子

天狗だってときめきたい!

天狗の娘である主人公・秋姫は力持ちなだけで、恋に憧れたり自分に自信がもてず悩む女子高生。同じ中学出身で人気者のタケル君にときめいたり、兄妹のように育った幼馴染の瞬ちゃんと口喧嘩をし、「天狗の子」として距離を置かれていたクラスメイトと打ち解けあうなど、天狗の子とは思えないくらい普通の高校生活を送っています。しかし、そこはやはり天狗の子。禁足地である父親の天狗が住むお山には、眷属であるキツネ、たぬき、うさぎ、猪がおり、秋姫を「姫様」と呼び、慕いながらも天狗として生きるようことある毎に導こうとします。秋姫は天狗の自分を拒否し続けますが、普通の女子高生として暮らすには力をコントロールしなくてはいけないことに気づき、普通に生きるため修行を始めることに。秋姫は天狗としての自分とも向き合いはじめます。

天狗の子というフレーズから、ファンタジーの戦いものというイメージがありましたが、主人公の秋姫が、車を持ち上げるくらいの力持なだけで悩み多き普通の女子というのが、とても共感でき、読んでいて応援したくなります。憧れのタケル君や幼馴染の瞬ちゃん、最初は秋姫を奇異な目で見ていたクラスメイトたち、欠点はあるけれど悪人がいないので、ツライ気持ちにならないので、どんどん読み進んでいけました。眷属のキツネ、たぬき、うさぎ、猪もみんな性格が違い、決して清廉潔白な存在ではなく、女性にデレデレしたり甘いものを食べて喜んだりするのが、可愛く微笑ましい。後半、青春ものから、天狗と鬼の戦いへと進んでいき、涙してしまうところもあり、その変化も面白いです。

 

まほちゅー!

笑いあり友情ありの学園ファンタジー!

主人公の天王洲アイルは、ちょっとばかし抜けていて見ていてヒヤッとするような危なっかしいところが多い女の子。ちょっとやそっとじゃ挫けない心の強さや友だちを思いやれる優しい一面も持ち合わせているアイル。そんなアイルは、華々しい中学生活を夢見ながら期待に胸をふくらませていたところ、突如母親に告げられた「魔女の家系」という不可解な理由によって、本来通うべきであった中学とは違う私立真秀等場学園への編入が決まってしまう。その私立真秀等場学園に通う生徒たちはみんな何らかの特殊な能力を持っており、それらを「マホ」と呼んでいるのであった。

実際にこんな感じの学校生活が送れたらさぞかし楽しいだろうなと読んでいてワクワクしていました。自分にはどんなマホが眠っているかな?とありもしないことを考えて浮かれている時間がとても好きでした。また、アイルちゃんの底抜けに明るい性格には凄く元気をもらいました。こんな子が自分の友だちとして近くにいたら毎日がハッピーだろうなと思いました。元気がありあまって危なっかしいところも多いですが、、愛嬌があるため見ていて微笑ましかったです。そして、個人的には出雲三成くんのマホが羨ましくてしょうがなかったです。人の心を読めるなんて無敵すぎ!と興奮しました。

 

蜜血姫とヴァンパイア

吸血鬼ラブコメの集大成

ここは吸血鬼と被吸血種が共存する世界。篝里(かがり)は密血と呼ばれる希少価値の高い血液を体内に宿しているお嬢様であり、篝里の蜜血を手に入れる機会を吸血鬼たちは昼夜狙っている。そんな篝里を守るべく、彼女には吸血鬼の燎太郎(りょうたろう)が専属のボディーガードとして付いており、二人は小さい頃からの仲である。二人を結びつけたのはとある事件がきっかけであった。篝里がまだ幼い頃、実の両親が何者かによって殺された。事件の中篝里を救い出したのが燎太郎だった。燎太郎は篝里を守りたいという一心から、被吸血種のボディーガードとなることを決心したのである。

あらすじだけ見ると何やら小難しそうな話のイメージがありますが、笑いありシリアス展開あり、ミステリー要素あり、もちろん胸キュンシーンあり!の、世代を問わず楽しめる作品となっております。二人の過去を追いながらストーリーは進んでいくのですが、笑いとシリアスのバランスが調度良く、読んでいくたびに物語に引き込まれて行きます。ストーリー展開の良さもさることながら、作画が本当にお上手で書き込みが細かく、はっと息をつくような篝里の美しさと燎太郎のかっこよさと言ったら類を見ません。吸血鬼を扱った作品の中でも、これだけ様々な要素を詰め込んだ良質な物語はなかなか見当たらないのではないでしょうか。

 

MOMO

世界の終わりを、あなたにあげる。

16歳の誕生日、小田切夢は最悪にツイていなかった。父親は家出し生活の危機、ケアレスミスで補習、好きだった先輩には彼女がいる事が発覚。あまりの不運に夢は、「こんな世界、終わっちゃえばいい」と願う。そんな時、夢は「モモちゃん」と名乗るピンク髪の幼い美少女を助け、知り合いになる。自らを「大魔王」と名乗るモモは、「私ならお前の願いを叶えられる」と夢に言い、なんと夢を宇宙空間に連れ出した。モモは、宇宙に数多ある「要らない星」を壊して回るのが自分の役目だと言う。そして夢を地球の代表者に選び、地球を壊されたくなければ、この星のすべてを使って7回自分を喜ばせてみろと命じるのだった。地球滅亡のカウントダウンを、夢は止める事が出来るのか…!?

少女漫画にもかかわらず壮大で深いテーマを扱った作品!テーマの大きさに劣ることなく、内容も密度が濃く見ごたえ満点です!一話から息をつかせぬ展開に惹き込まれ、それでいて丁寧な心理描写や人間ドラマもあるので心が温かくなります。さらに、終盤では夢の大切な人が病に倒れたり、予想だにしない人物が黒幕であった事が判明するなど、加速するストーリーに少女漫画を読みながら手に汗を握りさえしました。また、絵柄の可愛さもこの作品の素晴らしい点の1つ!女の子キャラのパッチリした瞳の描き込みや、モモの纏っているゴスロリ服の装飾やシワなど、ただ画力があって綺麗なだけでなく、「可愛いく魅力的だ」と思わせるような絵柄になっています!

 

妖界ナビ・ルナ

少女は、残酷な使命を背負い戦うーー

小学4年生のごく普通の少女・竜堂ルナは、児童養護施設・星の子学園で仲間とともに平凡ながらも幸せな暮らしをしていた。しかしある日、小動物の姿をした妖怪・もっけとスネリがルナの前に現れ、ルナが「妖怪と戦う使命を持つ伝説の子」であると告げる。2人を拒絶するルナだったが、そんな中、幼馴染みで親友のサエが恐ろしい妖怪かまちに連れ去られる事件が起こる。困惑するルナを優しく励ますもっけとスネリに、ルナは協力することを決める。「伝説の子」の力を解き放ち、かまちを妖怪の世界へ連れ戻してサエを救ったルナは、自分の力の必要性を理解する。そして、妖怪を導く「妖怪ナビゲーター」として使命を果たすことを決めるのだった。

主人公のルナが妖怪と戦うシーンが、少女向けにしてはかなりダークかつシリアスで見ごたえがあります。ルナは本当は小さなことにでも心を割いてしまう優しい少女なのですが、そんな彼女が恐ろしい妖怪との命がけの戦いに身を投じなくてはならず、さらにその中で大切な人も何度も失ってしまいます。その際のルナの心情が繊細な心理描写でまざまざと伝わるので、「戦う事の、使命の重さ」を強く感じさせられました。基本的に重めなストーリーですが、味方サイドの妖怪キャラクター2匹が可愛らしく魅力的で、小動物の姿だけでなく美しい人間の姿にもなれる設定なので見ていて楽しいです。また、チョーカーや五芒星のペンダントなどのいわゆる「魔法アイテム」も読者層の少女にとって大きな魅力の一つでしょう。

 

黎明のアルカナ

政略結婚から育む恋愛

敵対する国セナンとベルクートは、王族同士の婚姻により平和を保とうとする。赤い髪を持つことから疎まれていたセナンの王女ナカバは、ベルクートの第2王子であるシーザの元へと嫁ぐ。最初はぎこちなかったナカバとシーザだが、様々な出来事から心を通わすようになり、次第に愛し合うようになる。実はナカバには、過去と未来を見ることができる刻のアルカナという能力が備わっていた。その強大な力に戸惑いながらも、ナカバは世界を平和へ導こうとする。だが、愛し合うナカバとシーザにとって、その選択は過酷なものとなった。更に、ナカバの従者であるロキに裏切られ、ナカバとシーザの心が揺らぐ。

政略結婚から始まったナカバとシーザの恋は、かなり前途多難に思われました。互いに互いを警戒し、心を通わせることなんて無理だと思ったんです。ですが、赤い髪を持っていることから孤独だったナカバと、そんな彼女の寂しさや辛さを理解していくシーザとの関係が、とても心を打ちます。きっと、普通の恋愛漫画ではこういう関係性はできないと思うんです。そして、誰よりもナカバを愛し、そして憎んだロキという存在。彼の存在がまた切なくてたまりませんでした。なぜ彼が急に敵になったのか、その理由がすべてわかった時には、涙が止まりませんでした。

 

わがままなツバサ

天使が織りなすピュアストーリー!

主人公である上野紗良は幼少の頃に病を患い、人生のほとんどを病院のベッドで過ごしてきた。しかし、もうすぐ中学入学というところで紗良は短い生涯を閉じることになる。遺影を抱えて悲しみに暮れる母親と父親、一緒に中学校生活を謳歌する予定だった親友の彩の泣く姿を見て、自分が本当に亡くなってしまったことを実感する。そんな紗良が連れてこられたのは天国。そこで紗良は、自身の長い闘病生活をずっと支え続けてくれていた両親や友人たちへの感謝の気持ちを恩として返すため、天使になることを決意する!そうして紗良は、天使局長によって、天使のパートナーとなる「ツバサ」を授かることに。そんな時、髪の毛も肌も透き通るように美しい男の子が紗良の目の前に現れ……。

こんなにも清らかで純粋さに溢れている女の子がいるのかと衝撃を受けました。自分を支えてくれた人たちに少しでも恩を返そうという、その気持ちだけでも非常に感動しました。優しさの権化みたいな紗良ちゃんが笑ってくれるだけで幸せな気持ちになります。一方で、ツバサであるニコの不器用な優しさに触れて、その度にドキドキしました。この世のものとは思えない、まさに天国という場に相応しい神聖さを感じさせる見た目の美しさ。それに反して口はビックリするくらい悪いですが、その言葉に悪意がないのは明らかで、そこにグッときました。

 

最後に:ファンタジー系の少女漫画55選

個人的なオススメは「王の獣~掩蔽のアルカナ~」です!

ファンタジー要素はもちろんのこと、ストーリーから世界観まで非常に綺麗です!

他にも気になる作品があれば是非チェックしてみて下さい!

-SF/ファンタジー, 少女漫画
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