少女漫画

一気読みができる「完結済み少女漫画」おすすめ100選を一挙に紹介!

2021年7月13日

こんにちは、みけさんです!

今回は完結済みのおすすめ少女漫画を紹介していきます!

すでに完結した作品のみを厳選して集めており、どれも最高の少女漫画となっています!

また、どの作品もすでに完結しているため、ラストの結末まで一気に読めるのは嬉しいですよね。

完結した作品ということもあり、比較的巻数のある作品が多いので、ゆっくりと楽しんで下さい!

作り込まれた世界観と素敵な物語に酔いしれること間違いなし!

それでは、行ってみよう!
【2022年版】人気おすすめ女性漫画100選!大人の女性の魅力がタップリ!

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目次

「完結済み少女漫画」おすすめ100選

I LOVE HER

教師と生徒の純愛物語!

ショートカットがよく似合う主人公・花は両親の離婚によって転校することに。転校と同時に付き合っていた彼氏と別れて心に少し傷が残った花。新しい土地で母親と新しい生活を始めた花だったが、突然お隣さんが目の前でぶっ倒れてしまう。印象に残る出会い方をしたお隣さんだったが、なんとそのお隣さんは転校先の教師だった。しかも、花のクラスの担任教師。初めはなんとも思っていなかった花だが、お隣さんと接していくたびにドンドンと惹かれていく。少しずつ距離を縮めていく花だが、突然恋敵が登場して……。学生の淡い恋心を優しく描いた恋愛漫画。

ヒロインは「恋愛なんて奥手で興味がないわ」という風に見えるキャラクターですが、先生のことが好きで悩む姿は恋をする少女そのもの。生徒と教師という禁断の恋ですが、どちらかというとプラトニックな関係のままストーリーは展開していきます。そんな純粋で穏やかな恋の嵐となったのが教育実習に訪れた女教師の存在。若い女教師は色気を使いヒロインに挑戦状を叩きつけてくるのですが、まだ若い女子高生の花にとっては初めてのことで戸惑い萎縮してばかり。そんな可愛い女子高生のいじらしさは読んでいて微笑ましく懐かしい気持ちになります。自分が高校生だった頃の淡い記憶を思い出させてくれる作品です!

 

青空エール

みんなの夢を応援したくなる!

小学生の頃、テレビで白翔高校のブラスバンド部が甲子園で応援しているのを見てから、それに憧れていたつばさ。高校は白翔に入学し、ブラスバント部に入ります。名門の白翔高校には初心者はほどんどいない中、つばさは初心者でトランペットを始めます。周りからも無理だと言われ続け、ネガティブですぐに落ち込んでしまうつばさを、いつも励ましてくれるのは、同じクラスの野球部の大介くん。大介くんは甲子園でプレーすること、つばさはアルプスから野球部の応援をすることを目標に、ふたりで励まし合いながら、一緒に甲子園を目指します!

ネガティブですぐに泣いてしまうつばさを、いつも前向きに励ましてくれる大介くん。ふたりで励まし合っている姿がとてもステキです!同じ目標を持っている仲間だと思っていたふたりですが、お互いに好きな気持ちに気付きながらも、目標をかなえるために関係をそのままに、でも今まで以上に応援しあい、成長していく姿が本当に青春っていいな!と思えます。吹奏楽部や野球部の仲間も、クラスメイトもステキな子ばかりで、こんな高校生活を送りたかったと思いながら、みんなの成長を楽しめました。何度も挫折しながら、少しずつ夢に近づいていくふたりを応援したくなるステキなお話です。

 

アオハライド

思春期特有の感情や思いが爆発!

主人公・双葉は高校1年生。双葉は、中学の時に好きだった、田中君という男の子のことを未だに忘れられず、引きずっている女の子。ある日双葉は、高校で同じクラスの女友達と共に廊下を歩いていると、田中君そっくりの男子を見かける。すれ違った男子は、背格好も、声も、田中君とは全然違う。でも双葉は、何故か彼が気になり、後を追いかけることにする。しかし彼は、同級生たちから「馬淵」と呼ばれており、双葉は「田中君じゃなかったみたい。彼に声をかけなくて良かった」と思う。しかしその日の帰り道、例の「馬淵」と地元で出会う双葉。馬淵は、とある神社に立ち寄る。その神社は、双葉が昔田中と雨宿りをした神社だった。

とても美人で友達想いな主人公・双葉がとある事件をきっかけに、わざとガサツな女の子を演じるようになる。しかし、双葉は恋をしてから、シャンプーを変えてみたり、化粧を始めたり、少しずつ女の子らしくなっていく。その過程が、見ていてとても楽しい。高校2年生に進学した双葉の新たな友人、牧田や村尾も、はじめは双葉とは共通点が皆無で、全然仲良くなれない。しかし、高校でのオリエンテーションをきっかけに、段々と絆を深めていき、やがて大切な仲間となっていく。まさに青春を丁寧に描いている良作だ。是非沢山の人に読んで欲しい少女漫画だ。

 

あなたのことはそれほど

泥沼不倫も漫画でならば楽しめる!

美都は、小学校時代一目ぼれをした初恋相手の有島と偶然再会。美都には、平凡で優しい夫・涼太がいますが、有島は美都をその気にさせるような態度を取り不倫の沼へ。さらに、有島にも妻・麗華が居て子どもが生まれるのでした。美都は、不思議と罪悪感は芽生えず有島への恋心を募らせながらも、退屈な夫・涼太のことが嫌いなわけではなく、淡々と夫婦生活を続けていきます。けれどそんなことが長くも続くわけもなく。美都の夫・涼太に対する気持ちと、有島が妻・麗華に抱いている愛情は全く別の種類なのでした。2組の夫婦の不倫の行く末は…?

見どころは不倫をしてしまう人間の自分勝手さです。美都の様な人は女性の敵ですが、シチュエーション的にまったく理解不能とまでは感じません。しかし、美都は若い女の子ではないので、もう刺激はいいのではないかと残念に思います。できることなら、独身時代に有島に再会してこっぴどくフラれてから涼太と知り合って結婚すれば幸せになれたのかも知れません。「あなたのことはそれほど」に出てくる人物は、愛と執着をはき違えています。それぞれの幼少期の人間関係が、影響しているとわかりますが、表面ではわかりにくい人間の嫌な部分に胸がチクチクする作品です。登場人物が全員残念な性格なのに、ストーリーに引き込まれてしまいました。

 

あやかし緋扇

一途な恋

男に守られることはもはや古いと思っている、女子人気が高くて運動神経抜群の超男勝りなヒロインである唐沢未来は、ある日教室で友達と一緒に「コックリさん」をしていた。気が進まないまま遊んでいるうちに教室内の空気が不穏なものになり、友達の様子がおかしくなる。それをきっかけに未来は、あらゆる霊を呼び寄せるようになってしまう。そんな未来を救ってくれたのは、クラスでも目立たないポジションで冴えない容姿で気にもとめてないメガネ男子の神山陵だった。陵が未来を助けて以降、陵や未来の前世に関する出来事や、前世から現世に生まれ変わった因縁深い相手の存在が次第に浮き彫りになっていく。

なんと言っても、神山陵の一途さにドキドキが止まらなかったです。真っ直ぐで確かな愛情に戸惑う唐沢未来の可愛さにもドキドキしました。そして、何年にも渡って想い続けた恋が実った瞬間は、読んでいた私でさえも嬉しくて小躍りしそうな勢いでした。もともと、メガネ男子に対してさほど興味がなかったけれど、この漫画で陵に出会ってからは嘘のようにメガネ男子にときめいてしまう体質になりました。でも、やっぱりメガネを外した姿の陵が1番好きだなと思いました。学ラン姿も最高に好きだったけれど、個人的には神社の跡取り息子感満載の袴姿がかっこよすぎてたまらなかったです。

 

いいね!光源氏くん

源氏物語から飛び出した平安貴族が現代で暮らす

藤原沙織 27歳、雑貨メーカーの企画課で働いているOLだ。彼女は、部屋の模様替えのために買った簾をようやくカーテン変わりに取り付けた。その簾の向こうから人が来る。外はある程度階数のあるベランダなので、進入は考えられない。沙織はパニックになる。しばらくして落ち着いてから、突然現れた人を眺める。現れた人の格好は明らかに現代のものではない。歴史や古典の教科書で見る、まさに平安貴族。恐る恐る事情を聞いてみた。名は、光源氏という。夜道を歩いていたら、遠くに明かりが見えたから来てみたら沙織の部屋に繋がっていたとのこと。現代OLと平安貴族との不思議な共同生活が始まる。

過去から現代にタイムスリップしてきて定着するという話は、あるようでなかったので新鮮に感じました。長い烏帽子を絶対に外さないとか、感動したら即座に短歌を詠んじゃうとか、普通に街中でやられたら結構恥ずかしいなと思いながら読んでいました。でも、さすがは平安のプレイボーイ。優しさは山ほどありました。この後、光源氏を追ってきたというライバルの頭中将まで加わる。光源氏は短歌の講師として、頭中将はホストとして違和感がありつつも仕事をして、それなりに現代に馴染んでいるのがツボにハマりました。彼ら平安貴族は、元の時代に戻る気はあるのでしょうか。

 

いつかティファニーで朝食を

朝食で見つける本当の幸せ

長年、同棲してきた相手との関係に違和感を覚える主人公。同性するときに決めた約束が守られないことに不満を感じます。約束、それは「一緒に朝食を食べること」でした。お互い仕事に忙しく、馴れ合ってしまっていた関係や自分の理想と現実の違いに落胆し離れることを決意します。1人になり理想だった美味しい朝食を、日々の生活を楽しめるようになった主人公でしたが仕事に恋に悩みは尽きません。アラサーにのしかかる結婚、出産、出世や家族のこと。様々な悩みや問題の中でふと思う、本当の幸せとは何なのか?同じく迷いながらも自らの人生を頑張る友人たちと一緒に朝食を通して見つけていく物語です。

アラサー女子なら1度は経験ある出来事や悩み、問題をテーマに描かれているので同世代の女性なら共感できるストーリーがたくさんあります。主人公を含め、4人の女性の心理描写が丁寧に細かく描かれているので自身に重ねて読むことができ自然と感情移入しています。アラサーならではの恋愛の悩みだけではない、家族や仕事での悩み、葛藤に思わず涙が出てくるストーリーもありました。登場する朝食も実在するお店のメニューなので気になったら実際に行くことができるのも嬉しいポイントです。登場人物たちの食リポがとても上手で空腹時に読むと簡単に飯テロされちゃいます。

 

うそカノ

ウソから始まる天然女子と完璧主義男子のラブストーリー!

すばるは同級生の入谷にずっと片思いしていた。ある日、入谷が「彼女のふりをしてくれる人」を探していることを知ってしまった。そこですばるは入谷のうそカノに立候補することにした。今まで話すこともできず、遠くで見ているだけだったので、入谷との接点が持てたことにすばるは喜んだ。シャーペンを交換したり、一緒に下校したり、デートしたり、恋人らしいことをするようになった。入谷が笑っていると自分もうれしく感じ、いつか本物の彼女になれたらと願っていた。しかし、ひょんなことから入谷がうそカノを必要としている理由を知ってしまう。うそから本物になれる日が来るのだろうか。

最初は初恋の女性のためにウソの彼女を探していた入谷でしたが、いつの間にかすばるを溺愛していくようになります。勉強はできるけれど、人の感情の機微に疎く、無自覚にすばるのことを不安にさせていました。すばるにどれくらい自分のことが好きか聞かれても上手に誤魔化すこともできず、すばるが自分を好きなほどには好きじゃないと素直に応えてしまいました。しかし、すばるに近づく男にはちゃんと嫉妬し、すばるとのデートを完璧に成功させようと努力もするようになりました。すばるが望んだようなお互いが大好きな両思いの本物の彼女になることができて、本当に良かったと思えました。かわいいお話が多くて、2人の恋を純粋に応援したくなる作品でした。

 

海街diary

鎌倉で暮らす穏やかな日々

鎌倉に暮らす三姉妹・幸、佳乃、千佳。三人は、出ていった父が亡くなったと聞き葬儀へ向かい、そこで初めて父の娘・すずと出会いました。父が亡くなり居場所が無くなった腹違いの妹・すずに幸は一緒に暮らそうと鎌倉に迎えます。自分の母が、姉たちから父を奪ったという罪悪感にかられていたすず。最初はぎこちなかったすずも、優しい姉たちの愛情でだんだんと鎌倉に慣れていきました。サッカー仲間と過ごす穏やかで幸せな時間。そんな日々がすずの宝物になってきます。一方、すずの面倒を見る姉たちも恋や仕事と、様々な悩みを抱えているのでした。

見どころは鎌倉。鎌倉の日常が細かく描写されているので、読んでいるうちに鎌倉に住んでいるような錯覚がおこります。春夏秋冬、鎌倉の季節も楽しめ、さらに美味しそうな鎌倉ならではのグルメも登場します。懐深い幸にも人に言えない事情があり、図々しい佳乃は男運がなく、千佳はすずが持っている父のぬくもりを知りません。すずが鎌倉に来たことで、すずもそして姉たちも成長していきます。幸せそうな日常を過ごしているように見える人にもいろいろ事情があり、困難を乗り越えているというリアルさをさりげなく描いているところが海街diaryの面白いところです。

 

A子さんの恋人

シンプル画風で奥の深い、大人しみじみコミック。

29歳の美大卒の通称「A子」さん。お友達もイニシャルローマ字の二人がおります。美大生時代から7年付き合った「A太郎君」と、うまく別れ話が出来ないまま渡米して、曖昧なままにほぼ自然消滅。そしてNYで「A君」とつきあい始めたが、ビザが切れる3年で日本に戻る。A君ともうまく別れられず。というわけで「二股」とはいえない「二股」になってしまっているA子の話。不思議な距離感、シンプルながら、登場人物のリアルな感情、読み応えアリです。ちなみに作者の方は実際にニューヨーク在住で街の描写も本当に素敵で、生活者目線のリアルな感じがよいのです。

舞台は阿佐ヶ谷、女子三人が軽妙にやりとりをしている。日常もたくさん出てくる。鍋を囲んだり、買い出しに行ったり。会話重視で、女子トーク的な「リアル」さをすごくもたせつつ、イラストはシンプルなタッチ、大人向けの感じで、アラサーの葛藤とか、リアルな要素は多い。なので、A太郎とA君の間で揺れるA子の話を「自分」に置き換えて読み進めがちなんだけど、ふと思う、A太郎も、A君も、絶妙な描写。クールだったりギャップがあったり。モテる男子、そして不愛想だけれどピンポイントに親切だったり。たまらない。女心をくすぐってしまう。二人の間でふわふわしている主人公、勝手に観察してくやしがる美大の女子、毒のある友人二人との会話。リアルを混ぜたモラトリアム的な、でも考ふとえてしまう、人生の岐路。誰かと直ぐに語りたくなる。

 

娚の一生

大人の年の差ラブストーリー

主人公の堂薗(どうぞの)つぐみは東京にある大手企業に勤める30代の独身女性である。長期休暇をとり田舎にある祖母の家でゆっくりと過ごしていたが、滞在中のある日病院に入院中の祖母が亡くなってしまう。つぐみは祖母の死をきっかけに、そのまま祖母の家でしばらく過ごすことにした。すると離れの鍵を持っているという50代の独身大学教授海江田醇(かいえだじゅん)が突如として現れて、成り行きからつぐみと海江田の奇妙な同居生活が始まる。加えて、海江田はつぐみと結婚したいといい始めて…。晴耕雨読的一匹狼な女性の恋愛物語です。

年の差の恋愛で主人公のつぐみも30代で相手の海江田教授も50代と双方かなり大人な年齢ということもあり、全体的に落ち着いている雰囲気なのでそういった漫画が好きな人にはおすすめです。恋愛的なリアリティーという面では高いわけではないかなとおもいますが、良くも悪くも「大人の恋愛ファンタジー」という印象で読んでいて楽めるのではないかなと思います。漫画ということでイラストも大事ですが、西炯子さん作品で線が細めでこまやかなタッチの絵柄で話の繊細さや女性向けマンガとして非常に綺麗なイラストで描かれていると思います。

 

オオカミ少女と黒王子

オオカミ少女は真っ直ぐ一途な女子高生!

主人公・篠原エリカには自分の見栄のために嘘をついてしまう悪いクセがある。高校に入学した花は新たな友達作りで、恋愛経験のない自分には畑違いなギャルグループに入ってしまう。会話の話題は彼氏の事ばっかりで、恋愛経験のないエリカは彼氏がいると嘘をついて有りもしない恋愛話で話を合わせていた。そんなエリカだったが恋愛経験がないために彼氏がいることを徐々に友達から疑われることに。焦ったエリカは街で見かけたイケメンを思わず盗撮してしまい、そのイケメンの写真を見せて彼氏だと嘘をついてしまう。しかし、その写真のイケメンは同じ学校に通うモテ男・佐田恭也だった?!恭也に嘘がばれたエリカだったが、佐田の優しい笑顔にほだされて理由を話して彼氏の振りをしてほしいとお願いする。彼氏の振りをしてもらう事を了承してもらい喜んでると……「じゃあ3回まわってお手からのワンだな」。実はこのモテ男の正体は根っからのドS王子で……。

佐田のドSっぷりは少し引いてしまうほど強烈なものですが、時折見せる優しさや男気にキュンキュンしてしまいます!また、そんなドS王子の命令を聞くエリカもかなり振り切った所があり、犬になりきって投げられた棒を必死で探すシーンはかなり印象的でした(笑)。しかし、エリカもただ大人しく従っている訳ではなく、正面から噛み付いたり、ドSの佐田に振り回されたりと、感受性が非常に豊かで見ていて面白かったです!嘘から始まった恋ですが、お互いの存在が徐々に掛け替えのないものへと変わっていく様子は見ていて優しい気持ちになれます!

 

思い、思われ、ふり、ふられ

好きだから頑張りたい、青春恋愛群像劇

人見知りで内気な市原由奈は、高校進学で引っ越してしまう友人を見送りに行く途中、子供の頃に絵本で見た王子様に似ている男子を見かける。同じく離れ離れになってしまう友人を見送りに来ていた山本朱里と知り合い、朱里が同じマンションに引っ越してきた同級生だとわかる。それをきっかけに、性格や恋愛観が全く違う二人だが、仲良くなり、由奈が前に見かけた王子様が朱里の弟の理央だと判明する。恋愛未経験の由奈は、理央に対する気持ちが恋であると少しずつ気づき、朱里は由奈には理央を薦められないとしていたが、由奈の初めての恋を応援しようと決める。そして朱里は、由奈が唯一親しく話せる男子で幼なじみの乾和臣と関わっていく中で、少しずつ意識し始め、恋をしていく。

高校生4人の甘酸っぱい恋愛や友情、大人でも子供でもない感じが微笑ましく、見守りたくなります。由奈、朱里、理央、和臣それぞれの関わり方や感情の動き方が気になって、これからどうなっていくのか、4人全員が幸せになる結果になるのか、ドキドキしながら読んでしまいます。高校生だからこそまだ子供っぽい考えや行動をしてしまったり、将来のことを考えていく大人への第一歩でもある立場で決断していく姿が、リアルさもあり、成長を感じさせます。4人が何を思い、誰を思い、何を決意し、どう進んでいくのか、優しい気持ちで最後まで見届けられる作品です。自分の高校時代を思い出し、重ねながら読むのも面白いと思います。

 

俺物語!!

少女漫画界にニューヒーロー現る!

主人公の剛田猛男は身長2mの大柄で、太眉と角刈りの高校生。正義感あふれる剛田は同姓にはモテモテだったが、剛田が好きになる女の子はいつも幼なじみの砂川誠を好きになっていた。高校入学早々、剛田は電車内で痴漢に会っている女子高生・大和凛子を助け、凛子に一目惚れしてしまう。凛子もそのお礼にお菓子を焼いたり、電話番号を聞いたり積極的に剛田にアプローチを続ける。しかし、凛子の態度を見た剛田は凛子が砂川を好きだと勘違いをしてしまう。友人として凛子と砂川の恋を応援しようと決意する剛田。しかし、凛子が好きだったのは砂川ではなく剛田だった。そのことを砂川から聞かされてなお信じれない剛田はある時、凛子の思いを知り……。

主人公の剛田はイケメンとはほど遠い見た目をしているのですが、真っ直ぐで正義感の強い性格は見ていて気持ちが良いです!落ちてきた鉄骨を支えたり、2階から窓ガラス突き破って降りたりと、もはやギャグとしか思えない凄まじい行動の数々は見ていて安心します!また、剛田の友人である砂川はクールなイケメンですが、猛男の前では笑顔を見せるなどの一面もあり、剛田の代わりにイケメン役を担っています。私もどっちかというと砂川君が好きです(笑)。しかし、剛田と凛子の二人が互いに相手を一途に思い合っている様子を見ていると、一度で良いから私もこんな恋がしてみたかったなと羨ましく思ってしまいます!また、凛子の友達が剛田を無理と批判しても、伝え方が悪かったのか?でも好きになって取られたら困る!などと悩んでる姿はピュアで可愛かったです!

 

orange

愛と友情のパラレルファンタジー

ある日、高校生の高宮菜穂は自分から自分宛の手紙が届きイタズラかと思います。しかし、そこに書かれていた内容は、日記のようなもので、寝坊したことと「成瀬翔」という転校生がやってくると書かれていました。すべてがその手紙の通りになり驚きます。菜穂には、須和、あずさ、朔、貴子という仲間がいて、そこに翔が入りいつも6人一緒に過ごすのでした。どこか影のある翔に次第に惹かれていく菜穂。そして、自分から何故手紙が届くのか段々と気が付きます。後悔しない未来のために仲間に助けてもらいながら、もう一つの人生へと導く、パラレルラブファンタジー。

見どころは、愛と友情です。パラレルワールドに興味ある人に是非見て欲しい作品。タイムスリップではなく、パラレルワールドなのにというところに菜穂の愛を感じます。逆にいえば、パラレルワールドだから須和も協力的だったのかも知れません。誰しも、あの時ああしていればと思うことはあります。命にかかわることならなおさら。翔のために必死になる菜穂ですが、その必死さのおかげで菜穂自身も成長していくたくましさを感じ、応援したくなるのです。絵もキレイで、田舎の風景が心に響いてきます。どんどん仲間が団結していくところにグッときました。

 

カカフカカ

だいぶこじれたルームシェア

「自分にはなにもない」と、自分自身に値引きシールを貼り重ねるようになった、自分に自信がない寺田亜希24歳。同棲中の彼氏の浮気現場に遭遇したことをきっかけに家を失い、ルームシェアを始めることになる。そのルームメイトとして現れたのが、中学時代のクラスメイトで、付き合いお互い初めてのHをした相手、本行智也だった。ひょんなことから、その本行がここ2年ほど勃たないEDになっていることを知るのだが、それがなんと亜希には反応するという。ED治療のために添い寝をすることになる2人。そんな2人の関係に、他のルームメイト2人も関わりこじれすぎた展開に!!

自分に価値がないと思っている亜希に対して、「寺田さんしか頼れない」と本行は必要としてきてくれるのです。そんな本行のお願いを断れず、添い寝をすることになるのですが、亜希の心のなかの葛藤と本行の考えが読めない性格が、関係をどんどんこじらせていきます。そんな2人のすれ違いや、感情の変化が見どころです。また、ルームメイトで、小説家の本行がデビューしたときから本行を大好きな栗谷あかりと、ルームシェアをしている家の主、長谷太一も加わり、展開が大きく変わります。ひとつ屋根の下の4人の四角関係なんて今後の展開に注文するしかありません。

 

学園アリス

元気な少女のスクールコメディー!

主人公の蜜柑は選ばれた者しか入れない”アリス学園”に大親友・蛍が入学したのをキッカケに、寂しさから思わず後を追うようにしてアリス学園へと入学することに。普通の人間だと思っていた蜜柑だが、実はある能力を有していたことから無事入学することに成功する。そんな蜜柑の入学に納得がいかないクラスメイト達、初めは敵対視していたクラスメイト達だが、蜜柑の真っ直ぐでバカ正直な姿を間近で見るうちに次第に蜜柑と打ち解けていく。どんな事にも一生懸命に取り組む蜜柑、彼女が来てから徐々に学園全体が変わっていく!

蜜柑の天真爛漫で真っ直ぐな性格がとても良く、蜜柑の一生懸命な姿を応援したくなります!また、個性豊かなキャラクターが沢山いるのにも関わらず、どのキャラクターも被ることなく、それぞれが魅力的に見えます!その中でも蜜柑と棗、そして流架の恋模様には非常にキュンキュンさせられました。また、恋模様以外にも、ベアやペンギーなどの動物達と蜜柑の絆なども素敵なストーリーとなっているので、是非注目して読んでみて下さい!!

 

輝夜姫

サバイバルSF恋愛物語

竹やぶで拾われ施設で育った主人公晶は施設での記憶がないのだが、高校生になり施設での家族だった友人に出会うところから物語が始まる。義母と同姓関係を求められ不安定だった晶は家をでて、米軍主催の島でのキャンプに参加する。図らずともそのキャンプにはその島にあった施設で育った子供たちが集まっていた。また、主催する米軍にはキャンプ開催以外の思惑があった。その米軍が派遣したハンターに子供たちは狙われる!狙われるのには理由があり・・・育てられた施設は普通の施設ではない!?有名人に似ている子供!?有名バスケット選手に似ている子供!?果たしてなんの施設だったのか、狙われるのはなぜなのか。竹取物語をベースにした近未来SF作品!

なによりも「竹取物語」をベースにした近未来SF、という他にはないジャンルである。だれもが知っている竹取物語からこんなストーリーが生まれるなんて!と読者は思うだろう。誰もが知っている話がベースにあるからこそ、壮大なストーリーでも引き込まれるものがある。大きな見所は壮大なストーリーに加えて、美しい絵。人物はもちろんのこと衣装や建物の細部にまでこだわっているのはさすが清水玲子先生といったところ。人物の感情表現も素晴らしい。晶が怒る、泣く、といったシーンは作品を数年前に読んだにも関わらず、記憶に残っている。割と長めの巻数であるにも、中だるみすることなく常に緊迫した雰囲気があり、一気読みしてしまう作品である。

 

風光る

新選組好き必見!幕末恋愛漫画!

舞台は幕末の京都。長州派に殺された兄の仇を討つため、主人公の富永セイは、性別を隠して新選組に入隊する。本懐を遂げたのちも、誠の武士となるために組のために尽力するセイ。いつしか志を共にする壱番隊隊長の沖田総司に恋心を抱くようになる。荒くれ者ばかりの浪士に揉まれつつ、セイは力強く成長していく。時代の波に揺られ、様々な事件を経て、ついにセイは沖田と想いをかよわせる。が、すでに沖田は労咳を患い、隊を離れて療養を余儀なくされた。沖田の看病のためセイも隊を離れ、闘病の末に沖田を看取る。沖田の意思のもと、最終的にセイは副長の土方と結ばれる。

一つ一つのエピソードを丁寧に書いているため、時代が進むのはとてもゆっくりです。史実を知っていると、どうしても最後は悲しい終わり方になってしまうので、新選組好きとしては、ゆっくりペースなのはありがたいです。そして、セイと沖田がなかなかくっつかず、なんとももどかしいです。それがまた少女漫画らしく魅力でもあります。ラストは中々の衝撃で、長く追ってきた読者になんとも言えない感情を残して終わったと思います。しかし、この作者の方の漫画は前作も読みましたが、やはり終わり方は何とも言えない感じなので、らしさかなと思います。私は、そういう後に残る漫画も結構好きです。

 

カードキャプターさくら

ピュアな少女の成長と初恋物語!

友枝小学校に通う小学4年生の主人公・木之本桜はある日、父の書庫でとある本の封印を解いてしまい、魔力を帯びたカードが町中に散らばってしまう。クロウという人物が作り出した、通称「クロウカード」を再度集めるために、同じく封印を解かれた際に現れた黄色い関西弁のぬいぐるみのような獣「ケロちゃん」とともに、さくらは自身に宿る魔力に戸惑いつつも奮闘していく!さくらの秘密を知るのは、同じ小学校に通うお金持ちのお嬢様、大道寺知世と、謎の転校生の李小狼などわずかな人物。兄や父、兄の友達であり、さくらの憧れの人である雪兎さんなど、身近な人たちに活動がバレないように試行錯誤しながら、街に潜み事件を起こすカードを封印し、そしてカードの謎に迫りゆく、可愛らしいファンタジー少女漫画!

主人公のさくらは小学生らしくピュアで、とてもいい子です。さくらの傍でいつも優しくサポートしてくれる親友の知世ちゃんも、とにかくいい子。さくらの周りには、優しさで溢れるキャラクターがたくさんいて、読むたびに心が洗われるような気持ちになります。しかし、小学生という設定ながらも、年上の高校生へ寄せる恋心であったり、学校の先生に思いを寄せる同級生がいたり、ませた恋模様もあらゆる場面で描かれており、大人顔負けの表情で物語を盛り上げる要素が多々あると感じます。そして知世ちゃんがさくらへ寄せる想いや深い言葉は、大人になってから見てもハッとさせられることが多いです。

 

君に届け

憧れの君に、近づくために。

陰気な見た目のせいで周囲に誤解され、これまで孤立して生きてきた爽子。しかしその内面は超前向きな女の子!そんな爽子は高校に入学し、爽やかな学年の人気者・風早に恋をする。最初は恋とは気が付かず「風早くんのようになりたい」と奮闘する爽子、それがキッカケで少しずつ周囲の誤解も解けていく。念願の友達もでき、ここからようやく爽子の青春がスタート!恋や友情、ライバルと過ごし、人としてどんどん成長していく爽子。3年生になってからはそんな楽しかった仲間たちと別れ、自分がどのような進路に進むべきか頭を悩ませます。誰もが色濃い高校生活の3年間が描かれ、全ての青春が詰まった学園ラブストーリーです。

見どころは何といっても「爽子の成長」。とにかく懸命に、自分の周りで起こること全て真面目に取り組みます。爽子が思いを寄せる風早はみんなの人気者で太陽のような存在。そんな彼はほかの誰も見ようとしなかった爽子の前向きで努力家な一面に惹かれており、それらは自分にないものと憧れを抱きます。人気者と陰気(に見える)少女の恋は順当に進むはずなく結ばれるまで時間がかかりますが、それを支えるのは新にできた友達。どうしても自分を卑下する癖がついてしまっている爽子は、誤解されて友情に亀裂が入ることも。しかしお互いに歩み寄り、また強い絆で結ばれる姿は感動的です。恋だけでなく友情にもスポットが当てられており、青春のすべてを体感できる少女漫画です。

 

きみはペット

キャリアウーマンの癒し漫画

主人公のすみれは実家は名家、東大・ハーバード大学卒の超エリートで、出版社で記者として勤務するバリバリキャリアウーマン。容姿端麗でスタイル抜群、語学も堪能、武術にも通じる非の打ち所のないが、男運がなかったりちょっと間抜けな一面もある28歳。ある日、自宅マンションの近くでダンボールに入った少年を拾い、部屋で匿うことに。若い男の子を幼い頃に飼っていた犬の名前にちなんで「モモ」と名付け、恋人関係禁止、スキンシップ禁止のペットとして飼い始める。奇妙な関係が始まり、彼氏や周りへの説明に苦労しつつも、モモの存在がすみれの癒しとなっていく。

誰もが羨むようなルックスと能力と経歴の持ち主である主人公の人間らしい孤独や悩みや自然体の姿に魅力を感じ、見守りたくなります。周囲から一目置かれる一方で近づきがたいと距離を取られてしまう彼女の心に触れられるモモが癒しとなり、すみれがお世話をしているように見えて徐々にモモが必要不可欠な存在になっていく様子がいいです。ところどころにギャグ要素というか、登場人物たちのボケとツッコミが絶妙な間合いで入っており、テンポよくクスッと笑いながら読めて楽しい作品です。ラストに向けてシリアスな展開が増えていく所では、人生についても考えされられ、最後は感動的です。

 

今日、恋をはじめます

地味な昭和女とイケメン最低男の青春ラブストーリー

日比野つばきは真面目なことだけが取り柄の女子高生。そんなつばきは妹の髪を可愛くしてあげることが大好き!けど自分にはおしゃれなんて似合わないと思っていた。真面目すぎるつばきは三つ編みおさげで入学式へ。そこで偶然隣の席になる最低最悪のロン毛男の椿京汰に「昭和女」とバカにされてしまう。そのことがきっかけでつばきは京汰にファーストキスを奪われてしまう。女子高生と言う響きに心躍らせていたつばきは京汰にファーストキスを奪われたことで、恋なんて、はじまるわけがない。とそう思っていた。しかし遊ばれているとわかっていてもつばきは次第に京汰に惹かれていく。

未成年だけどコドモじゃないの水波風南先生の作品で、設定やキャラクターは純少女漫画。まさに王道!「こんなやつ好きになるわけない!」というタイプの男の子にだんだん心惹かれていく主人公という内容です。しかし!!一般的な少女漫画にはなかったストーリーのリアルさがとても面白いです。恋愛の楽しいところだけではなく、高校生ならではの壁や不安などが少女漫画チックになりすぎず、現実的に描かれているところがこの作品の魅力だと思います!イチャイチャするだけの少女漫画は読み飽きた、キュンキュンだけじゃなくて刺激も少し欲しい!という方におすすめしたい作品です!

 

グッドモーニングコール

胸キュンの癒しラブストーリー!

ヒロインの菜緒は両親の都合で一人暮らしをすることになるが、なんと引っ越し当日に同部屋に別の男子が引っ越してくることに?!その男子は菜緒と同じ高校に通っていて女子から人気のある上原だった!同じ不動産屋の二重契約の詐欺に遭ったことが判明した二人だが、お互いに他に行く所もなく、各々の事情もあるため仕方なく寮に空きが出るまでの間、2人で一緒に同居生活を送ることに。知らない同士で初めは対立していた2人だが、一緒に暮らしていくうちにお互いの距離が縮まっていき……。

上原くんが大人っぽく格好良くて、少し幼い菜緒とのバランスが絶妙でした!天然でおとぼけキャラの菜緒に冷静にツッコミを入れる上原くんという構図が面白く、2人のやり取りに毎回癒されてしまいます!モテモテの上原くんですが、基本的に女子に興味がないクールな感じで、そんな上原くんを好きになる菜緒は非常に素直で魅力的な女の子なので、見ていて純粋に応援したくなる2人でした!いきなり一緒に暮らすことになるというドキドキの展開ですが、まったりとした癒されるシーンが多く、そんな中でたまに恋愛要素が強いシーンがあるとギャップを感じてキュンキュンしてしまいます!

 

CRAZY FOR YOU

複雑に絡み合う切ない恋心。

彼氏いない歴17年で、ドジで危なっかしい天然キャラクター女子の幸は、美人でしっかり者な親友の朱美に誘われて人生で初めての合コンに参加します。その合コンで幸と朱美はユキと雄平と赤星という3人の男子に出会い、その中でも幸はみんなに優しいユキに惹かれて恋に落ちます。ユキは女ったらしで有名なため、周りからはやめた方がいいと反対されますが、皆から忠告を受けてもユキへの思いを諦めることがきできず、幸はユキにまっすぐにアプローチを続けていきます。そんな幸の純粋でまっすぐな想いにユキも徐々に惹かれていきますが、赤星との三角関係や朱美の過去などそれぞれの切ない想いが複雑に絡み合っていきます。

ユキに片思いする幸に惹かれていく赤星が、ユキのことを好きなままの幸のことを好きになり、普段はクールでつかみどころのないようなキャラクターなのに幸のことになると感情を出すところが魅力的で、どんどん赤星の良さが出てきて応援したくなります。ユキと幸と赤星の三角関係も見どころですが、朱美と雄平の関係にも注目で、めげずにアタックし続ける雄平に徐々に惹かれていき安定のカップルになるかと思いきや、朱美とユキの過去が判明し、雄平との関係まで変化していく切ない展開は見どころです。それぞれが切ない想いを抱えて苦しむ様子は、もどかしくも青春を感じることができます。

 

原始人彼氏

運命の人は原始人だった

神米美大は、草食イケメンではなく屈強な内面イケメンを理想としていた。だが、美大の周囲にはなかなか理想の相手は現れない。そんなとき、美大の前に女神が現れて婚活を斡旋してくれる。女神スピカの力によって原始時代へと飛ばされた美大は、そこで250万年前の猿人アウストラロピテクス・ガルヒと遭遇する。言葉は通じないけれど、心を通わせる美大とガルヒ。現代にも戻った美大だが、ガルヒのことが忘れられず再び過去へと向かう。だが、そこは別の時代でガルヒの姿はなかった。そして、美大は転生したガルヒの魂を探し求めるのだった。

少女漫画というと、爽やかだったり、ちょっと意地悪なイケメンが活躍するものだと思うのですが、この作品ではその概念が崩れ去ります。美大が出会ったのは、毛むくじゃらのゴリラのようなガルヒで、かなり意表をつかれました。でも、ガルヒの心優しい行動に、心が通じれば言葉や種族は関係ないのだということがよくわかりました。男は、やっぱり内面もイケメンでなくてはダメだよねと思わず共感できる内容です。そして、現代に戻ってきた美大が、今度はガルヒのことを助けたいと言うシーンに、恋する女の子って本当に強いんだなとつくづく感じました。

 

恋のツキ

30代独身女性が、高校一年生とピュアな恋。

主人公は、30代前半、いたってどこにでもいるような普通の女性ワコ。ワコには、付き合って数年、同棲している彼氏ふうくんがいる。ふうくんとは、今まで、協力しながら、生活を共にしてきたはずだった。しかし、気がつけば、ふうくんに対する、生活においての小さな不満が溜まっていることに気づくワコ。そんな矢先、ある日、アルバイト先の映画館で、高校生イコくんと出会ってしまう。とあることがきっかけで、ワコは、イコくんと接点をもち、二人の距離は、どんどん縮まっていく。やってはいけないとは、わかっていても、イコくんと二人で会ってしまう。果たして、この後、ワコはどのように動いていくのだろうか。

30代独身女子と、16歳未成年の、禁断の恋。もともと、主人公には、付き合って数年の彼氏がいたのに、別れて、高校生との恋を選んでしまう主人公。まだ高校生のため、同棲はできなくても、主人公のアパートにイコくんが遊びにきて、イチャつく二人。年齢のことを考えると、どう考えても、数年付き合っていたふうくんと結婚するのが普通だ。だけど、お互い、趣味があって、惹かれ合って、「年齢は関係ない」という燃えあがる展開が好きだ。個人的に、愛があれば、年齢なんて関係ないと思っている。しかし、現実的に30代が未成年と付き合うことの、世間の反応は厳しいものがある。それでも、愛を育んでいく二人を、応援しながら読んだ。

 

恋はつづくよどこまでも

魔王に立ち向かう勇者、その結果は!?

主人公 佐倉七瀬は5年前、お年寄りを助けた医師に出会って看護師を目指す。そして、呼吸器科の看護師になった。七瀬は天堂浬という医師の下に付けられるが、その医師がなんと5年前のあの人。イケメンだが人当たりが悪く「魔王」と呼ばれていた。浬は患者からの信頼は篤い。七瀬を邪険に扱うが必要なことはしっかりと教えていく。七瀬はそんな浬に付いていこうと様々な努力をする。周囲からは「勇者ちゃん」と呼ばれる。浬はそんな七瀬の姿を見ているうちに惹かれていく。浬が人当たり悪くなった悲しい理由とは。様々な障害を乗り越えた先の勇者ちゃんと魔王の関係はいかに。

佐倉七瀬を上白石萌音が、天堂浬を佐藤健が演じたドラマの原作漫画。七瀬のドジっぷり、酒癖の悪さには思わず目を覆ってしまいました。この作品に出てくるキャラクターは皆、個性豊かでそれぞれに面白みがあって、特に浬の姉 流子はスピンオフが出来るんじゃないかと思うほどでした。浬が5年前のこともちゃんと覚えていているのに、最初から言わないというドS感にはとてもワクワクしました。けど、人当たりが悪くなった理由を知った時には、これでは恋愛したくなくなるなと思いました。他人を大切に思うが故の人当たりの悪さなんだなと思ったら心が痛くなりました。

 

恋わずらいのエリー

変態エリーのお相手は学校イチのイケメン?!

地味で目立たず、まるで透明人間のような高校生活を送る女子高生の市村恵莉子。彼氏いない歴=年齢……いわゆるモテない女の喪女である彼女にはウラの顔があった。それはSNSで"恋わずらいのエリー"として日々の妄想をつぶやくこと。妄想のお相手はかっこよくて爽やかで学校イチの人気者、「オミくん」こと近江章。叶うはずの無い妄想を垂れ流す恵莉子だったが、ひょんなことからSNSがオミくんにバレてしまい……。だんだんと明らかになるオミくんの裏の顔にドキドキさせられっぱなしの恵莉子。果たしてエリーの妄想は現実を超えるのか?!変態エリーとオミくんの妄想ラブコメディ!

この作品の魅力は何と言っても愛すべきキャラクターたちです。主人公の市村恵莉子ことエリーをはじめ、妄想のお相手のオミくんや友人のサラちゃんなど、どのキャラクターも一途で頑張り屋で、でも弱いところやボケている部分もあり、応援したくなる魅力があります。特にエリーは作中で「変態エリー」と呼ばれるほどの妄想好きで「オミくんのジャージを借りる」という、たったそれだけの事でも妄想を大爆発させSNSにつぶやきを垂れ流していきます。果てしない妄想の内容は推しのいる女性なら共感できること間違いなし?!完結済の本作は最後までストーリーもテンポよく、絵柄もとてもきれいなのでサクサク読めてオススメです。

 

恋を知らない僕たちは

永い想いの区切り、ゆっくりと惹かれていた。

それは中学2年生の頃の英二と直彦。まだ恋という甘く苦い感情を知らないまま学生生活を送っていた。そこに転校してきた泉との再会に喜んだのも束の間。幼心に抱いた淡く甘い感情を思い起こす。泉への気持ちを意識してついに告白へと動こうと決意するも、直彦からの言葉に想いを伝えることなく玉砕。泉もまた転校してしまい、不燃焼な気持ちを抱え続けたまま高校生へ。ふいに出会った小春は彼氏とうまくいっていなかった。落ち込む小春は励ましてくれた直彦に惚れてしまう。泉を守る意味で直彦と小春の仲を阻止する英二は、小春に付き合うフリをしようと提案する。さらに委員会が同じの池澤に惚れている友人太一を応援するものの、池澤が英二に惚れてしまう。おまけに泉が帰ってきた!英二の心の奥に眠った感情がまた動き出す。

本当にありうる、人とのタイミングは恋愛においてとても大事だなと感じさせられます。好きな人のために動く太一や小春、泉や直彦、池澤を見て次第に英二の泉への感情が動き出す瞬間は片思いならではのグッとくるものがあります。でもその結果はとても複雑な部分もありますが、3人の信頼関係があるからこそ笑って進めるのだと思えました。しかも邪険にしていた小春との関係も少しずつ、でもわかりにくく変化しているのはあのまさか?!な展開を見たからこそ感じるのだと思いました。個人的には池澤の告白シーンは誰よりもまっすぐで、誰よりも片思いをしている人の気持ちを代弁しているなと微笑んでしまいます。交差する想いはとても純粋でほろ苦い漫画です。

 

5時から9時まで

その都度キュン死に!!

主人公の潤子は、英会話講師ということもあってバリバリのキャリアウーマン!そんな潤子にひょんなことからお見合い話が飛び込み、嫌々ながらも参加したお見合い相手がなんと、お寺のお坊さん。潤子はその場だけで終わるつもりが、まさかのこのお坊さん、潤子に恋をしてしまうのだ。潤子に会うためだけに映画スクールに通ったりしつこくつけ回したり…そんな坊主の一途な恋心に惹かれてしまう潤子!海外生活を夢見る潤子だが、坊主のことが好きになり寺の嫁になることを決意する…しかしそれも揺らぎまくり…一体どうなるのやら…先が気になる潤子と坊主の恋の物語!!坊主が恋をするとどうなるのかが見どころだ!!

1番の見どころは、なんといっても坊主が恋をするとどうなるか!?というところ!一見するとストーカーと思ってしまうようなつきまとい方をする高嶺(坊主)だが、ただ会いたかっただけという自分でもわからなかったはじめて芽生える嫉妬心にこちらまでドキドキさせられてしまう!!「は〜…いいな〜こんな嫉妬」と何度潤子を羨ましく思ったことだろう…嫉妬心からの潤子への愛の接吻のシーンは特に見どころである!こちらは純粋で純潔な坊主というイメージを勝手ながら抱いているが、高嶺は貪欲にまみれた男らしい坊主で、そのギャップに想像以上にキュン死に…いわゆるギャップ萌え(笑)の頂点かと思っている。もちろん!それだけでなく、周りの登場人物のラブストーリーも満載で楽しめる一冊である!書いてる今もまた読みたい!

 

ゴールデン・デイズ

後悔から始まるタイムスリップ。

過保護な母親に苦しむ高校生の相馬光也はある時、祖父の病室にお見舞いにきてバイオリンを預かってほしいと頼む。祖父と話す光也は、時を戻すことが出来るなら何と引き換えても構わないと思うほどの後悔があると聞く。その晩、危篤の知らせに病院へ急ぐ光也。バイオリンが聴きたいと言っていた祖父の事を考えてバイオリンを弾くと、地震が起こり母親が階段から落ちてしまう。それをとっさに抱きとめた光也は、自分の過去から知らない景色へと変わってゆく不思議な感覚にとらわれた。そこで祖父の持っていた古い写真の男に出会う。何が何だか分からずに、見覚えのない街で目覚めた光也。そこに現れたのは祖父の名前を言いながら光也を殴りつける写真の男、春日仁だった。

光也さんがいつかは元の時代に戻るのだろうと考えるとどんなラストになるのか不安でしたが、繋がりを感じさせるエンディングに少しほっとしています。野中のバラを弾く時に最後の一音を間違えるクセが祖父譲りなのも、今になって考えれば繋がりを感じさせます。様々な伏線がストーリーのあちこちに散らばめられており、次々と伏線を回収していく展開にはただただ脱帽します!いくつもの事件がありましたが、慶光さんの両親の死亡事故の顛末とその後が一番記憶に残っています。光也さんが帰った後のみんなや、残った慶さんの笑顔の写真など、離れても繋がっているものってあるんだなと感じさせます。

 

砂漠のハレム

ドSな俺様王子とおてんば娘のジェットコースターラブロマンス!

アナトリア国で奴隷として扱われていた少女が、アナトリア国王に捨てられ隣国のジャルバラ国へ行った。そこでジャルバラ国王子の列の前に飛び出した子供を助けに入った少女。少女は王子の命で捕らえられ、王子の後宮へと連れて行かれる。王族は嫌いだったが少女には選択肢はなく、ジャルバラ国第3王子の30番目の側妻として後宮へ入った。様々な事件に巻き込まれる度に助けに来てくれる王子に惹かれ、正妻になりたいと思うようになるが、元奴隷という身分に引け目を感じる。王族と元奴隷の身分を超えたラブストーリー。少女を捨てたアナトリア国王の謎の行動の数々。そして、少女は正妻に、王子は目標である国王になれるのか。

欲しいと思ったものに対してとても強引だけど、それ以上に優しい王子が気になり読み始めました。
主人公の少女ミーシェは、とてもおてんばな性格で恋愛経験はゼロ。積極的にくる王子に対する反応は、とても楽しいものでした。その一方で引かれると寂しいと言えない。そんなところが愛らしく思えました。押し引きの激しい王子の他に、乱暴な王子、ツンデレ王子、クールな国王と次々にミーシェに好意を寄せていたけど、そんな彼らの気持ちも分かる気がします。他にもたくさんの個性豊かな人物が登場し、複雑な人間関係に深みを感じる作品でした。ただのラブストーリーと思って読んでいましたが、女性や立場の弱い人たちへの貧困対策などにも触れられていて、社会情勢的にも奥の深い作品だなとも思いました。

 

失恋ショコラティエ

男性主人公という異例の少女漫画

主人公がまさかの男性、パティシエという異色の少女漫画です。ソータは高校生時代からの片思い相手、「サエコさん」を振り向かせるため(?)にパリに渡り、修行を積んで日本でチョコレート屋さんをオープン。昔から振り回されっぱなしのサエコさんと、ショコラティエとお客さんという立場で念願の再会を果たすものの、サエコさんは結婚間近という衝撃の事実が明らかになるところからストーリーが始まります。それでも諦めないソータの片思いアタックの日々と、片思いを原動力にお店をどんどん成長させていく仕事の日々と、お店スタッフや妹の恋愛、日常が詰め込まれたラブストーリーです。

ソータの一途でちょっと間抜けなところが憎めず、すくっと笑いながら応援したくなるところが見所です。恋愛をすると周りが見えなくなって、自分の都合のいいように考えたり解釈したりしてしまうのを地で行くソータと、的確かつぐさっとくるツッコミを入れながら見守る周りの人たちの温かみが素敵です。一方、お店の仲間とはいえ言えないことや秘めている思いもあり、人間関係ってそういうものだなあと納得しながら読めます。絵がとてもきれいで、作中に登場するチョコが本当に美味しそうに書かれているので、読んでいるとチョコが食べたくなります。

 

シックス ハーフ

記憶喪失になった女子高生の葛藤物語

詩織はバイクで事故にあい、これまでの記憶を失ってしまった。目を覚ますと、心配性で優しい兄のあーちゃんと、詩織のことをひどく嫌っている妹の真歩がいた。詩織は記憶を失くしたことで学校での立ち位置もわからず、家族にも馴染めず孤立していく。孤立した詩織をあーちゃんは側で話を聞き、優しく寄り添っていた。そんなあーちゃんに少しずつ惹かれていく詩織。ある時、芸能の仕事をやらないかと詩織に声がかかる。それをきっかけに学校でも居場所をつくっていくことになる。家族仲も良くなりこのまま記憶が戻らなくても良いのでは、、と思っていた矢先に詩織はある人物との出会いで記憶が戻る。事故前の記憶は、再び家族仲に亀裂をいれてしまう悲しい事実があった。

記憶喪失の物語は他にもあるがこの漫画の特徴は詩織が記憶を失くすことで、「幸せな家族」が成り立つ珍しい話の展開です。記憶が戻って欲しくない、でも詩織だけを犠牲にして申し訳ないと内心感じているあーちゃんの葛藤が苦しいです。どうして真歩はそこまで詩織を嫌っているのか、あーちゃんはどうして家族にこだわっているのか。詩織の記憶が戻る過程で少しづつ解き明かされてきて、一気に記憶が戻る部分はゾクッとします。また、あーちゃんの幼馴染2人の悪者っぷりにも味があり登場人物も魅力的です。事故後、空虚だった詩織が家族や恋人、仕事に支えられ少しづつ生き生きとしていく様子も見所です。

 

シュガー*ソルジャー

進め、強くなれ、ひよっこ戦士!

高校生になった如月麻琴はあるコンプレックスを抱えていた。それは有名読者モデルの美人な姉・莉華と比べられる事だった。その経緯から自分に自信を持てずにいた麻琴だが、高校入学を機に「可愛くなろう!」とイメージチェンジをして入学式に臨むことに。しかし……同じ新入生の入谷瞬に激突され、残念な意味で目立った入学式になってしまった。最悪の出会い方をした入谷瞬だが、彼は他のクラスメイトたちとは違い、麻琴を1人の女の子として見てくれる数少ない優しい少年だった。次第に彼に好意を抱くようになった麻琴。そんなある時、彼女の前に瞬の友人・遊佐一誓が現れる。麻琴の恋は一体どうなるのか?恋にファッションに奮闘する女子とイケメン男子によるラブコメディ!

主人公がコンプレックスを抱えていて、それを克服しようとする姿に共感しやすく、応援したくなる点が魅力的です!また、たびたび現れるツッコミうさぎによる麻琴の言動に対するツッコミも面白かったです!入谷瞬は明るく優しい少年ですが、物語が進むにつれて様々な側面が明らかになってゆき、彼が麻琴にかけるストレートな言葉にはキュンとすること間違いなしです!一方でやんちゃなイケメン・遊佐一誓や麻琴の数少ない理解者の1人である森永雨季、個性の強い白雪ななみなどが関わってくる麻琴の人間関係にも注目です!外見だけでなく内面も成長していく麻琴の姿に感動するラブコメディーです!

 

少女少年学級団

ボーイッシュな少女の初恋ストーリー

男女が分裂している小学校に転校してきた中谷遥。ボーイッシュな風貌から、男の子に間違われ男子から歓迎されます。しかし、女子だとわかった瞬間、男子からは遠ざけられ、女子には女性らしさが全然ないと陰口をたてられてしまうのでした。前の学校では男女が仲良かったので、この学校はおかしいと遥は思い悲しくなります。野球が好きな遥は、思い切って男子の中に混じろうとしますが、渡が女が生意気に野球なんてやってんじゃねーと遥の大切なボールを神社の奥に飛ばしてしまい、遥は渡をはたいてしまうのでした。しかし、渡の兄・健のおかげで遥は渡と仲直りし、さらに健が甲子園に出たことがあると知り遥は、健に淡い恋心を抱くのでした。

この漫画は一度長い間休載になり、もうそのままなのかと諦めていましたが、きちんと完結させてくれて感動しました。子どもの初恋ストーリーですが侮れず、自分が子どもだった頃の純粋な気持ちを思い出させてくれる作品です。恋物語だけではなく、子どもの残酷さや生きづらさなども描いているので胸が痛くもなります。同じ団地に住み、すぐに行き来きできる関係は子どもの頃憧れの設定ですし、同級生の兄に憧れるのもよくある話。しかし、本来なら兄は憧れの存在で終わり、同級生である弟とのハッピーエンドになることが多いと思いますが、このお話はそうでない所が萌えます。

 

スイッチ

恋愛に揺らぐ少女の切なさ満点学園ラブロマンス!

女子中学生・名倉絅は教師が苦手だ。担任・広田のことも例外ではなく、いい加減で常識がなさそうな人物だと思っている。絅には、頻繁にお互いの持ち物を交換するほど仲の良い親友・梢がいる。絅とは対照的に、梢は広田に夢中だ。梢のつきそいで教務室に広田が訪れるのを待っていた絅だが、梢のイタズラ心から二人で部屋の陰に隠れることになる。部屋に入り、やがて人の気配に気付いた広田だったが、動揺した梢から思いがけずケガを負わされてしまう。広田を置き去りにして逃げた二人だったが、梢が片方の上履きを落としたことに気付く。その上履きには、絅の名前が書かれていた。翌日、教室には頭に包帯を巻いた広田がいた。覚悟を決めて謝罪する絅だったが……。

中学生独特の不安定な精神が繊細に描写されており、苦々しい気持ちを思い出させる作品です。それぞれの登場人物の行動からは葛藤や焦燥がみえ、幼さゆえの未熟さが作品に重みを与えています。教師の広田は、いい加減な反面、教育者としてまじめな部分もあわせ持つ人物です。その性分が誰かの救いだったり、仕方なしに生徒を傷つけることもあります。広田にとって、生徒との恋愛関係は受け入れがたいものです。そんな広田が生徒からの恋に、どのように向き合っていくのかが見所です!果たしてハッピーエンドは訪れるのか。主人公の恋の行方に注目です!

 

素敵な彼氏

神様、わたしに「彼氏」をください!

小さいころに見た、カウントダウンのイルミネーションに参加する幸せそうなカップルたち…。わたしも、あんな風に幸せそうに笑いたい!カップルでカウントダウンイルミに行きたい!彼氏がほしい!!そんな夢を原動力に、彼氏探しに邁進する主人公・ののか。当たり前にできるだろうと思っていた彼氏は一向に現れず…。出会いを求めて参加した合コンで桐山と出会います。掴みどころのない桐山と接していくうちに、少しずつ感情が変化していき、自分が欲しいのは「彼氏」ではなく、「ちゃんと好き合った」相手なのだとようやく気が付くののか。果たして夢のカウントダウンイルミに「彼氏」と行くことができるのか?!

鈍感な主人公・ののかの可愛らしさにとにかく癒される作品です。クールで掴みどころのない桐山に恋をしてからと言うもの、ののかの目には誰よりも彼が素敵に写ります。もちろん読んでいるこちらも、ののかの感情に巻き込まれてそう見えてきちゃいます。桐山くん、素敵!しかしののかは超恋愛初心者で、対して桐山は本気の恋をしたことがない。くっつきそうでくっつかない二人にはジレンマの嵐です。友達から始まって初めて本気の恋をして、向き合い始めた二人の関係にときめきが止まりません!ちょっと笑っちゃうような、心がほっこり温まる可愛い二人に注目です。

 

ストロボ・エッジ

はじめて恋をしたのは、王子様!

おっとりした主人公・仁菜子が初めて恋をしたのは学年で一番人気のイケメン・蓮。でも恋って一体何だろう?この気持ちは何だろう?仁菜子は初めての感情ひとつひとつに向き合いながら、ゆっくりと蓮への気持ちを育みます。しかし蓮にはモデルの彼女の存在が。友達のアドバイス通り自分とは住む世界が違うと諦めて、好いてくれる別の人と一緒にいるべきなのか悩む仁菜子。でも、自分の気持ちにうそをついてもいいの?一方で仁菜子と関わるうちに少しずつ気持ちが動き始めるも、彼女もためにその感情を見て見ぬふりをする蓮。すれ違いながらも自分の気持ちに真っすぐ正直に、全身で「初恋」と向き合うピュアなラブストーリーです。

恋をした時の小さな感情の動きや、その一瞬が描写されていて「初恋の美しさ」が詰まった作品です。初めての感情に迷いながらも懸命に突き進む仁菜子をつい応援したくなります。そんな仁菜子を中心に、自分の気持ちに正直になろうともがく恋愛・友人関係も見どころです。相手の気持ちや関係性に悩みながらも、それぞれ皆が成長していきます。いつも一生懸命な仁菜子と不器用な蓮がすれ違い続けるシーンにはかなりやきもきしますが、その分思いが通じ合ってからの幸せモードはときめきが止まりません!恋する女の子を全力で応援してくれる、そんな少女漫画です。

 

3D彼女 リアルガール

オタク×美女の純愛物語

冴えないオタクの男子高校生・筒井と、美女で男子からの人気は高いものの、女子からは嫌われているヒロイン・色葉が、ひょんなことから半年という期限付きでお付き合いをすることになります。始めは興味本位だったものの、お互いの純粋な一面に惹かれ合い、次第に愛情が深まっていきます。主人公の筒井は、色葉と付き合っていく中で対人関係を広げたり、学校行事に参加したり、これまで経験してこなかった事柄に一生懸命奮闘しながら進んでいきます。一方色葉は、葛藤の末、手術のため半年後に筒井の元を離れることを決断。一度は離ればなれになった2人が、7年後に再会する恋愛物語です。

まず、少女漫画において主人公が男の子であることが珍しいと思います。心を許せる友達がたった1人しかいなかった主人公ですが、恋を知ることで、彼の日常が色鮮やかに染まり、世界が広がっていくところが素敵です。また、些細なことでケンカしたり、すれ違ったりする場面も、リアルに感じました。困難を乗り越えながら、どんどん強まっていく絆が上手く描かれていると思います。恋愛することが、とても前向きに捉えられていて、人を愛することの素晴らしさを教えてくれます。主人公を取り巻く友達のストーリーもしっかりと描かれていて、感情移入しながら楽しむことが出来るストーリーです。

 

スローモーションをもう一度

特別な焦れったい恋愛

クラスでいけてるグループに属している高校一年生の大滝くん。彼にはある秘密があった。それは「昭和文化」が大好きだという事。しかし昭和のアイドルや歌謡曲はクラスでダサい認定されていて本当の自分をさらけ出せず、悶々と面白くない高校生活を送っていた。そんな彼とは正反対、隣の席の地味な女の子薬師丸さん。ある日、彼はひょんなことから薬師丸さんの秘密を知ることになる。それは薬師丸さんも彼と同じ趣味を持っているということ。一見交わることのない二人は共通の秘密を共有することになった。意気投合した彼らは少しずつ距離を縮めていく。

大滝くんと薬師丸さんの縮まりそうでなかなか縮まらない焦れったい距離感に甘酸っぱい気持ちになります。また、薬師丸さんの可愛さに読者もキュンキュンさせられます。昭和アイドルを真似た髪型や服装の可愛さ、奥手で照れ屋な性格、健康的で若々しくふっくらした表情や肌、好きなもと向き合う時にふと見せる笑顔。何より大滝くんと薬師丸さんが好きなものに対して純真無垢に真っ直ぐ楽しそうに向き合っている姿が印象的です。二人を見守りながら幸せな気分にさせてくれます。純粋すぎるどこか懐かしい高校生の瑞々しい青春ラブストーリーです。

 

7SEEDS

過酷なサバイバルで結ばれた絆!彼らに待ち受ける運命を刮目せよ!

内気で引き篭もり気味の女子高生、岩清水ナツが目覚めると、そこは海の上に浮かぶボートの上だった。家で寝ていたはずなのに、どうしてと驚くナツの側には嵐、蝉丸と名乗る同性代の2人の少年と牡丹と名乗る年上の女性がいた。近くの島に辿り着いたナツたちは、その島で見たことのない動植物がいることを目にする。驚くナツたちに牡丹は、驚異的な事実を告げる。それは人類が滅亡し、ナツたちは人類保持のために選ばれた「7SEEDSプロジェクト」のメンバーだと言うことだった。日本では7人ずつ5チーム「春・夏A・夏B・秋・冬」に分かれ、ナツたちは夏Bチームであると、ガイトを務める牡丹は説明する。にかわには信じられないナツだったが、人類が滅びた形跡を目にして、それが嘘でないことを実感し、この世界で生きることを決意したーー。

数々の名作を描いた田村由美さんによるサバイバルSFファンタジーで、衝撃的な設定から始まる物語に度肝も抜かれました。過酷な状況下で命懸けで生き残るメンバーの人間模様に注目です。人類が滅んだ後の日本を舞台に、日本各地に散らばった各チームが苦難を乗り越え合流していく姿にドキドキワクワクします!サバイバルを通して結ばれる絆や、辛い経験で成長していく姿に胸が熱くなります。メンバー一人一人の心情や人間模様を繊細に描かれていて、どのキャラクターも応援したくなるそんな熱い作品です。中でも恋人同士でバラバラのチームに配属された嵐と花の恋の行方は必見です。

 

それでも世界は美しい

少年少女の冒険ラブロマンス!

世界中に雨が降らない「少雨化」という現象に見舞われる世界。そんな世界で唯一雨を呼ぶことができる一族の第4皇女であるニケ姫は世界を制覇した少年王リヴィウス1世・通称リビの元に嫁ぐことになる。2人の出会いは最悪だった。幼いながらに世界を制覇したリビは、相手の気持ちなどお構いなしの冷酷無情な少年王だったのです。ニケはそんなリビを変えてあげたいと雨を知らないリビのために雨を呼び、リビを暗闇から救い出そうとします。次第にリビもニケに心を許し、2人の距離が近づいていく中、実はニケには世界を変えるほどのとてつもない能力が。その力はなんのために、なぜ「少雨化」は起こるのか、その真相を知るため運命に導かれし2人の冒険が今始まろうとしていた。

物語に登場するキャラクターの個性がそれぞれいい味を出しています。王道の冒険ロマンスものだと王子様が颯爽と登場してお姫様を助けるパターンが多いですが、この物語のお姫様はかなり強めです(笑)。結構自分でなんとかできちゃいますが、時には力及ばずにさらわれてしまい、さらわれたお姫様を助けに行くのが王子様ではなくて、王様しかも少年!?というのも面白いですね。最初はかなり意地悪な少年ですが、主人公のおかげで心も体も成長していくのを読んでいて良いなと感じられる作品です。また恋愛エピソードもたくさんあり、離れ離れになってしまうことが多々あるのですが、再び会えたときにはもう涙が止まらないくらい感動しました。

 

高台家の人々

設定と人物がマッチした面白さ

他人の心の声を聞くことができる高台光正と、趣味が妄想という地味なOLの木絵の恋愛物語。聞き取ろうとしなくても勝手に他人の心の声が聞こえてくる能力に、自身の中では折り合いをつけて、日常生活を送る事は出来ても、その能力が原因で恋をすることがなかった光正が、他の人とは違う心の声を発する木絵に興味を持ち、その人となりにひかれて、初めての恋をし、めでたく恋をすることになります。イケメンで優秀な光正に、地味で普通、自分に自信が無い木絵は不安になっては空回りしつつも、二人の絆を深めていきます。途中、同様の能力を持つ光正の弟妹との関係も描かれつつ、少しづつ幸せになっていくお話しです。

この作品の面白さを高めているのは、何よりも木絵の特殊な妄想力。どんくさく天然、口下手だけど、頭の中で展開される妄想はほんの一瞬で無限に世界が拡がっていきます。ある時は、光正が他の女性に渡ってしまうのではないかと不安な気持ちを紛らわせるために動き出した妄想は、オリンピック選手を目指して水泳をはじめ、恐ろしい練習量からムキムキの一回りも二回りも大きな筋肉に包まれた木絵を生み出し、そんな心のイメージを読み取る事が出来る光正は、どうしてこうなった、と疑問に思いつつも原因を探ってフォローしてあげるなど、そのやり取りがすごく作品の面白さをつくりあげています。
また、このコメディの流れこそが、光正にとっても、木絵にとっても、お互いが唯一無二の存在と言える関係を読み手に感じさせて名作に仕上げています。

 

タケコさんの恋人

秘書室のスーパーウーマン タケコさんは仕事も恋も完璧?

七光物産の社長秘書を務める北条猛子(タケコ)は仕事は完璧で見た目はお局様のようだが、仕事帰りにホテルで着替え踊る日々を過ごしていた。たまに隣のアパートに住む恋人の海棠静(しーちゃん)と夜を過ごしている。しーちゃんは大学院卒なのに、今は道路工事の仕事をしている謎の男。たまにふらっといなくなってしまい、タケコは不安になる。秘書室のメンバーはタケコのプライベートの姿を知らないが、彼女たちの恋愛問題に巻き込まれることに、それぞれにアドバイスをするが、自分はつかみどころのないしーちゃんに振り回されるばかり。しーちゃんとは進展するのか。

バブル期の感じです。今ではハラスメントになりそうな言動をタケコは言うけど、自分の恋愛には不安だらけ。仕事は完璧だけど、時々不安すぎて仕事にも影響してしまう。人間味あるタケコだんが魅力的です。いろんなパターンの恋愛があり、どこか自分に当てはまる気がします。時々脱線して、ホラーなものとかあったりしますが、バブル期の女性役員の悲哀を感じさせます。今よりも、女性が全然活躍していなくて、タケコが託児所問題とか、女性が働きやすい場所を作るために活動するのがかっこいいです。すごく身近なテーマを扱っているので、共感できるところが多いです。

 

Wジュリエット

踊ろう、男まさりのジュリエットと…!

美人転入生として校内の注目を集める「天野真琴」は、部員数の減少によって廃部寸前に追い込まれている演劇部に入部する。そこで出会ったのが、演劇部の女子部長をする三浦糸。彼女はまるで男子かのような振る舞いをしていて真琴とは真逆の性格であったが、真琴と仲良くなっていくのだった。その中で起きたとあるアクシデントから、糸は、真琴が夢を叶えるために性別を偽っていることを知り、真琴の夢を応援するため、性別の偽りをバレないように真琴に協力していく。その中で段々と二人は親密度を高めていき…。二人のジュリエットの物語。

空手道場の娘だけに女ながらも行動が男まさりでカッコいい糸。そして、とある事情で噂されるほどに美しく女性に扮した真琴。そんな二人が隠れながらも親密度を増していく様子や素の性別のどこにでもいるカップルに戻る瞬間のギャップがとても萌えます。また、真琴が性別の偽りをバレないようにとしつつも、糸のピンチを助けようと行動する様子に友情や愛情を感じられます。面白さと優しさ、そして恋。その王道全てが王道とはちょっとずれたところにある少女漫画のストーリーに詰め込まれている点が、Wジュリエットの見所です。

 

ちょっと江戸まで

江戸開府405年、平成の江戸時代コメディ!

今まさに、1人の老人が息を引き取ろうとしている。そんな今際の際で、もう1人隠し子がいることを思い出し、息子に面倒をみるように言い残して逝った。そんな訳で、江戸町奉行の貴晄は異母兄弟を保護することとなった。貴晄は側近である正成に子どもを連れて来るように命じる。子どもの名はそうびと言い、貴晄の幼少の頃にそっくりだった。そうびは自分が武家の血を引いていると知っていたが、なにかしてもらおうとは思っていないことを、正成に伝える。しかし、そうびは武家の人間として生きるのが向いていると正成は感じた。その後、正成に説得され、そうびは江戸へ向かうこととなった。

主人公のそうびは男の子にしか見えず、表情も少ないクールな子。けれど時折父親のセクシー遺伝子を発揮し、周囲を赤面させるイケメン女子です。坊ちゃまは女の子にしか見えず、ちょっとわがままな御三家の水戸徳川家の嫡男です。キャラ設定はいろいろと盛られていますが、この2人を中心に学校に行ったり、江戸の町で遊んだり、男女逆転の恋愛をしたり、物語自体はゆるくてほっこりするものでした。2008年のなんちゃって江戸時代ですが、江戸時代のことが丁寧に調べられ、作品に反映されています。江戸時代の風習や制度なども分かりやすく説明してくれるので、歴史に詳しくなくても楽しめます。

 

椿町ロンリープラネット

女子高生家政婦×時代小説家の胸キュン共同生活。

父親の借金返済のため、住み込み家政婦をすることになった高校生の大野ふみ。時代小説家 木曳野暁の家で働くことになったが、木曳野は不愛想で何を考えているかわからない。父親以外との男性との共同生活に戸惑いながらも、忙しいシングルファザーの父に代わって家のことをしていた経験から、家政婦として、同居人として木曳野をサポートする。ふみは一緒に過ごしていくうちに、木曳野の仕事に対する真剣な姿勢や優しい一面に惹かれていき、木曳野もふみの気遣いや思いやりを感じる中で、単なる雇い主と家政婦の関係から距離が縮まっていく。年齢も立場も異なる二人の共同生活はどうなるのか?

女子高生が成人男性の家で住み込み仕事をするという非現実的な設定ですが、主人公の二人も周囲のキャラクターも派手過ぎない設定や性格のため、感情移入しやすいと思います!メインキャラクターのふみと暁が、お互いを大切に思い、思いやる姿にきゅんとします!主人公のふみは、いわゆる「今どきの女子高生」とはかけ離れた、主婦のような行動をしますが、そこにふみの優しさや生い立ちの大変さが感じられて、応援したくなります。暁もスマートなイケメンのうえ、第一印象は不愛想だけど実は一途で誠実というギャップが最高です。二人の距離がどう変わっていくのか、読み始めるとついつい続きが気になってしまうマンガです!

 

てをつなごうよ

優しい愛、その形は色々。

小豆は、弟の大豆が好きすぎるブラコンの変わり者の、でも心の優しい女の子。そんな彼女には、幼馴染の千花ちゃんという仲良しの男の子がいました。千花ちゃんは小さいころから12年間も小豆のことが大好きで、でも小豆はその思いに気づいていません。高校生になったある日、隣に小豆の一つ年下の美月君、大豆と同い年の流星君という兄弟が引っ越してきます。どうやら、美月君たち兄弟は、あまり仲が良くないようです。小豆たち姉弟と千花ちゃんは二人を応援しながら絆を深めていきますが……千花ちゃんはある時、小豆の心の小さな変化に気付いてしまいます。これは心優しいみんなの、たくさんの愛の物語。

まず、登場人物がみんなふわふわ可愛らしく描かれていて、見ていて癒されること間違いなしです!心の動きも繊細に描かれているので、主要人物みんなに感情移入をしてしまいます。小豆と美月君の、弟を愛しすぎるあまりブラコンっぷりを見せつける行動も、おもしろおかしく、これまた可愛らしく見えます。柔らかいタッチの絵柄なので、読者も優しい気持ちで物語を読み進めていけます。高校生の時の恋愛の、頑張っても結果は難しく、少しうまくいかない……というような甘酸っぱい記憶を思い出せます!恋愛だけじゃなく、家族のストーリーも感動的で、何度もうるっときます。

 

電撃デイジー

トキメキもあり!ギャグもあり!

唯一の肉親である兄を病気で亡くした、天涯孤独の少女、紅林照(くればやしてる)。貧乏ながらも奨学金で高校に通い、仲間たちと高校生活を過ごしていた。貧乏なことを理由にいじめにあってもめげず、明るい性格の照の心の支えは、兄がくれた携帯電話に届く「DAISY(デイジー)」と名乗る謎の人物からのメールだった。「何があっても、守ってあげる」「僕はいつでも、君の味方だよ」兄の知人ということ以外、DAISYの正体はなにもわからない。照も、何か言えない事情があるのかもしれないと、詮索はしなかった。ある日、照はひょんなことから、金髪の不良公務員・黒崎の下僕として働くことになってしまう。仕事はサボるし、口も悪いし乱暴者の彼の正体は...?

シリアスな場面とギャグの場面の対比がたまりません。少女漫画の主人公なのに、照は鼻血は出すし、お顔にヒゲも描いちゃう。ノリの良い友達との絡みや、黒崎との掛け合いが最高におもしろいです!甘すぎる少女漫画が苦手な人に、ぜひおすすめしたい漫画です。また、ミステリー要素もこの漫画の見どころだと思います。DAISYの正体、兄とDAISYの関係は?そして黒崎もタダモノじゃなかった!常に先が気になります。そして、何といっても恋愛要ですよね。目まぐるしく事件が起こり、弱った時に駆けつけてくれる黒崎カッコいい!大人の男の頼もしさにキュンキュンしちゃいます。照と黒崎、それぞれの切ない心理描写には、こっちまで切なくなっちゃいます。恋愛、ギャグ、ミステリーがうまく混ざり合った「電撃DAYSY」ぜひ読んでみて下さい!

 

天使禁猟区

禁断の兄妹愛を描いたダークファンタジー!

男子高生の無道刹那は実の妹である無道紗羅への愛に苦悩していた。そんなある日、紗羅の友人である斉木翠雀は、道で出会った不審な男から「天使禁猟区」というタイトルのフロッピーディスクを受け取る。本来地味で控えめな性格をしていた翠雀だったが、フロッピーのデータを確認した後、明るく積極的な行動をとる人物へと変わってしまった。刹那と紗羅は、翠雀の要望により三人で会うことになった。その最中、三人は天使と邪鬼の戦いに巻き込まれ、そこで刹那は自身が大天使アレクシエルの生まれ変わりだと知らされる。実は一連の事件は、アレクシエルの双子の弟ロシエルの策略によって引き起こされたものだった。紗羅との関係に苛まれるばかりの刹那であったが、前世の因果から異世界へと足を踏み入れることになる。

天使と悪魔という設定を存分に活用した作品です。作中には実際に聖書や伝承などに記されている天使や悪魔が登場するので、神話の勉強にもなります。作者は倒錯した恋愛マンガを数多く生み出した由貴香織里先生で、どのページをめくっても耽美なイラストがお目見えします。現世では苦悩の日々を送っていた主人公の刹那ですが、異世界に行っても困難の日々が続きます。刹那が己の目的のために異世界へと旅経つシーンは、前向きでありながらも、ダークな雰囲気が立ち込めています。シリアスなシーンが多く、キャラクターの心の闇や苦悩、矛盾や悲しみが緻密に描かれています。禁断の兄妹愛を描いた少女漫画の最高傑作です。

 

天使のツラノカワ

素直な心の傍若無人女子vsトゲトゲしく生きる繊細女子!

両親に愛され、真っ直ぐ素直な心で育った主人公・美花。複雑な家庭環境と苦しい恋を続けてきた魔性と呼ばれる女・沙羅。美花の彼氏を沙羅が寝取ろうとするという最悪の状況で2人は出会い、物語が始まります。ずっと「いい子」で生きてきた美花にふりかかる災難、けれどただでは起き上がらない性格の図太さを発揮します。そこに有名作家で女にモテまくりの阿木龍世や、自由気ままに生活する紫生との出会いがあり、美花と沙羅をとりまく環境はめまぐるしく変わります。それぞれの関係性も変化しながら成長していく4人のラブコメあり、人生教訓ありのパワフル漫画。

クセの強い4人全員が、とても魅力的です。沙羅が心の底から嫌な女かというと決してそうではないし、美花の無知さや素直さは時に無神経。どうやったらみんなが幸せになれるのだろう?なんて考えながらどんどん読み進めて、5巻完結、鮮やかです!美花はある意味ラッキーガールですが、きちんと相手を理解しようと努力するので共感も出来ます。単純な友情漫画・恋愛漫画ではなく、人間の生き方を教えてくれるような濃いストーリーで、そして圧倒的に絵がきれい。登場人物が美形揃いなのに嫌味じゃないところも、安定の一条先生クオリティです。最後の最後で、題名「天使のツラノカワ」がしっくりくるところも素敵です。

 

天は赤い河のほとり

タイムリープものの名作

明るい少女・鈴木夕梨は高校入学を控えた中学生。しかし、ある日突然水たまりの中へと引き込まれてしまいます。彼女は気付くと見も知らぬ場所にたどり着いていました。人々の服装も見たことがないもの。言葉もわかりません。夕梨がたどり着いたのは、古代のヒッタイト帝国の首都ハットゥサだったのです。なぜ彼女がそこにくることになったのか。それはハットゥサの皇后ナキアが、最大の目障りだったカイルを呪殺するための生贄として呼ばれたのでした。ナキアが放った私兵から逃げ惑ううちに、夕梨はある青年と出会います。彼とのキスで言葉がわかるようになった夕梨。その彼こそが皇子・カイルでした。カイルは夕梨を守るため、側室であるということにし、自身の宮で守ることに。しかし、時代の荒波がカイルを襲い、夕梨はそれに立ち向かっていきます。

現在連載中の「夢の雫、黄金の鳥籠」と地理的には同じ舞台の作品です。時代も王朝もまったく違うため、物語の展開も異なっています。夕梨がとにかく積極的。そして正義感が人一倍強いのが魅力です。
彼女は自身の正義を貫くために戦いへ身を投じることも。やがて国民から「ユーリ・イシュタル」との名で親しまれるようになります。イシュタルは戦いの女神のこと。物語の設定上、戦闘シーンが大変多いです。それも国同士の大きな戦争ですね。大変迫力のある展開が続き、その中で奮闘するユーリの姿が素敵です。戦闘シーンも見どころですが、彼女をとりまく人々との日常風景も描かれています。物語の静と動がうまく絡み合い、飽きずに読みすすめられる作品です。

 

東京タラレバ娘

過去を振り返りまくる女子達の話。

主な登場人物は、30代アラサー女子三人組。主人公は、脚本家として、個人事務所を構えるキャリアウーマンの倫子。そして、ネイルのお店を営む香。そして、居酒屋の看板娘の小雪。3人には、共通点がある。それは、未だに独身であるということ。3人それぞれ、過去には、それなりに恋愛など色々と経験を積んできた。バンドマン彼氏と同棲したり、職場の人からプロポーズを受けたり。しかし、未だに、3人ともお一人様。「あの時、こうしていれば、こうしていたら」女子会での、タラレバ合戦が始まる。すると、一人カウンターで飲んでいた若い男性が、3人に辛辣な言葉をかける。「タラレバ女」。突然3人の前に現れた、この男性の正体とは?

登場人物の3人は、30代で結婚を焦る時期である。しかし、一人一人の経歴を見ていくと、倫子は、脚本家。香は、ネイリスト。小雪は、居酒屋店員など、それぞれ好きなことを仕事にして、生き生きとしているところがよい。20代は、仕事や生活に追われて、気が付けば30代になっていた!なんて女性は、今の世の中多いだろう。30代から焦るくらいなら、もっと早くこうしれいれば…と考えるシーンは、誰でも当てはまるし、強く共感させられる。それは、結婚などの恋愛だけではなくて、やりたいことや、勉強など、ありとあらゆることがタラレバに繋がる。そんなタラレバの世界を、3人を中心に、コミカルに面白く描いていて、読んでいて非常に楽しかった。

 

True Love

イケメンな兄との再会!ピュアでキュンな純愛

愛衣と弓弦は仲のいい兄と妹。しかし、まだ幼いころに両親が離婚してしまい、兄は父に引き取られ渡米、妹は母に引き取られ母の実家で暮らすことになる。しかし、二人の両親は9年の時を経て、なんと復縁。愛衣は両親と兄、4人で新生活を送ることに!ひさしぶりに再会した弓弦はとてもイケメンに成長しており、愛衣への態度も昔とかわらずとても優しい。愛衣は弓弦に異性としてときめいていることに気づき、とまどう。愛衣の態度を母親は危険視するが、父親はおだやかに見守っている。弓弦と愛衣は本当に兄妹なのか?二人に血のつながりはある?それとも、ない?ないならば弓弦は誰の子なのか。せつないラブストーリー!

人気作を次々発表する杉山美和子が描く兄と妹のピュアなラブストーリー。愛衣と弓弦は、血縁上の兄妹なのか、それとも血はつながってないのか、読者の多くが気になった作品でしょう。(連載を追っていた読者の私は、次の話が気になってしょうがありませんでした)現在は完結済みの作品なので、結末まで一気に読むことが可能です。少女漫画における妹である主人公(ヒロイン)が兄(ヒーロー)に惹かれてしまう作品は、二人に血のつながりがあろうがなかろうが深刻な雰囲気のものが多いのですが、この「True Love」は主人公の愛衣が、ほのぼのした女の子。なので読みすすめやすいです。かといって軽い話というわけではなく、かなりシリアスな展開もある、読みごたえのある恋愛漫画です。

 

図書館戦争

鬼教官と熱血部下の独特で気になる恋バナ!

本の検閲が厳しい時代の話。高校生の時に欲しかった検閲対象の本を守ってくれた図書隊員に憧れ、図書隊へ入隊した主人公・笠原 郁。憧れの図書隊員"王子様"を目指し、まずは憎き上官を超えると不器用ながらも奮闘していく。ピンチの時に必ず現れる憎き上官を「王子様みたい」と思うようになっていく郁。実は、王子様はずっと見守り続けていたのだった。郁がその事実に気付いてから戸惑い、悩みながらも王子様としてではなく今の上官を見つめて改めて好きになっていく。難関任務の後に郁がきちんと告白し、行動で返事をもらう。そそっかしい郁と、大切に思うあまりにちょっとだけ不器用になってしまう上官とのムズきゅんラブストーリー。

タイトルに戦争と付いていたので物騒な内容なのかなと思って、しばらく避けていました。あるキッカケでこの作品を手にしたのですが、想定していたほどの物騒な内容ではなく、言論・出版についても考えさせられるラブストーリーでした。顔も覚えていない王子様の姿を求めて独力で司書資格を取り図書隊に入隊し、どんな理不尽にも耐え一直線に進む郁の姿がとても素敵でした。一方の王子様も、危険な職を選ばせるキッカケを作ったことに罪悪感を感じ辞めさせようと態と厳しくしたり、危険な時は助けたりと郁を思う気持ちが溢れていて素敵でした。ムズきゅんからの急なベタ甘展開は、何度読んでも心の中で叫んでしまいます。

 

となりの怪物くん

恋と友情それから将来。あなたにもきっと覚えのある青春ストーリー!

成績がすべて、それ以外のものに興味はないー…。ドライアイス、とあだ名をつけられていたほどの冷たい女、水谷雫。高校入学直後、一冊の参考書につられたばかりに学年一の問題児・吉田春になつかれてしまう。ハルは噂通りのやばいやつで、暴力は振るうし意味の分からない言動ばかり。私は勉強ができればそれでよかったのに!と悩む雫。しかし、不器用なだけで一生懸命な彼に、雫の心は動かされる。不器用な二人が、時に傷つき、時に相手の痛みを知り、心を通わせていく。人と触れ合うことで自分の心も見えてくる、人生にたった一度の成長を描いた珠玉の青春ストーリー。

なんといっても最大の見どころは登場人物たちの成長です!友人関係、恋愛それから将来に…理想はあるのになんでか現実はうまくいかない、そんな悩みを実際に抱いていた方もいらっしゃると思います。この作品の登場人物たちも一緒です。リアルな悩みに時に涙し、それでも少しずつ人と触れ合っていく中で何かを見つけていきます。一生懸命な登場人物たちを見ていると、胸がキュッとしてしまいます!登場人物それぞれの恋模様も必見です!読んでいくうちに登場人物全員を応援してしまうことでしょう…。そして怒涛のコメディと胸キュンの連続にガンガン読み進めてしまうこと間違いなし!

 

トラップホール

次の展開が全く読めないどん底ストーリー

フィールコミックスから発売されている「トラップホール」はねむようこによる作品だ。主人公・ハル子は大学卒業後に入社した会社に8年務めている。現在、5年間付き合った彼氏と婚約中だ。しかしある日、婚約中の彼氏に、別れて欲しいと告げられるハル子。理由を彼に尋ねると、彼は恋に落ちた、と頬を染めながら言う。人(ハル子のこと)を恋に落としておいて、一体何てことを言うのだろう、とハル子はショックを受ける。「まさか、相手を妊娠させたとか?」と尋ねるハル子。しかし彼氏は、そういうのではない、と言う。婚約者にフラれたことをきっかけに、どんどん下降していくハル子の物語が始まる・・・。

主人公・ハル子の転落人生を描いた今作は、ハル子の弱さは勿論、たくましさも感じられる作品になっている。失恋をした時は、酒を飲んだり、カラオケをしたり、髪を切ったりする人もいると思うが、今作の主人公・ハル子の場合は、それらでは全く失恋の傷が癒えず、長く務めた会社を辞めるだけではなく、両親も住んでいる慣れ親しんだ土地を自ら離れ、都会に向かってしまう。それだけでは無く、更にそこから転落する様が、ハル子には申し訳無いが、面白い所だ。ハル子に次々襲い掛かる災難は、まるで予想が付かない。そして、ラストの展開にも驚いた。とにかく驚愕しっぱなしの「トラップホール」。普段女性マンガを読まない人にこそオススメできる作品だ。

 

なみだうさぎ~制服の片想い~

ちょっとずつ惹かれていく

遠足や運動会なんかよりも一大イベントであり、誰の隣になるのか考えてワクワクとハラハラが一挙に押し寄せてくる、そんな席替えで、主人公である宇佐見桃花のお隣さんになったのは「隣になると一生彼氏ができない」という嫌な噂がある“鳴海空大”であった。その他にもよくない噂があることを知ってしまい、期待に胸を弾ませていた桃花にとってそれは紛れもないハズレであり、いつかは素敵な彼氏ができたらいいなと願望を抱いていた気持ちさえも打ち砕かれたかのように絶望に追い込まれてしまった。そんな中、桃花はその日の出来事を始めたばかりのブログに書き込む。すると、早速そのブログにコメントが付いて温かな内容に癒されていると、鳴海の噂のひとつが真実であることが発覚してしまう。

最初の出会いは紛れもなく最悪でしかないし、読んでいて「桃花ちゃん可哀想だな」と同情してしまったけれど、鳴海くんが本当はただの根暗な怖い人じゃないことがストーリーが進んでいくごとに明らかになっていって、桃花ちゃんと同じように私も鳴海くんの様々な一面を知っていくうちに好きになっていきました。中でも、鳴海くんの印象が大きく変わることになったのは、桃花が生理痛が酷い中で耐えきれなくなって走っている途中に倒れているところを助けてくれたのが個人的にはめちゃくちゃ驚きました。普通だったら経血なんて目にしたら引くだろうに、適切な対応をすぐにできてしまった鳴海くんの対応力が素晴らしくてその瞬間にキュンとしました。

 

逃げるは恥だが役に立つ

職無し、家無しの大ピンチから始まるムズきゅんストーリー

主人公 森山みくりは、派遣切りに遭い無職になってしまう。そんなみくりを見かねた父が、元部下の津崎平昌の家の家事代行を紹介する。お試しで一度行き継続が決まったが、その間に父は田舎暮らしがしたいと自宅を引き払うことが決まっていた。みくりは住むところが無い。かといって、部屋を借りる余裕もない。そこで、平昌に相談して契約結婚に至る。表向きには正式に結婚したことにして、秘密の契約結婚の生活が始まった。自分を守るための心の壁が分厚く高い平昌と、それを心理学的に分析して壊しに行くみくりとのムズきゅんラブストーリー。

森山みくりを新垣結衣が、津崎平昌を星野源が演じて話題となったドラマの原作漫画。平昌の自分を守るための心の壁を作る気持ちが、よく分かると思いながら読んでいました。平昌を好きかもしれないと自覚してから、過去の失敗を振り返りながら慎重に壁を崩しにいくみくりは凄いなと思いました。私なら業務のままでいいやと思ってしまうところです。心の壁が崩れてからの平昌の行動や作中に出てくる妄想のパロディーは好きな場面で、楽しく読みました。契約結婚を経て、正式に結婚して妊娠まで。私がこれから読もうとしている最終巻では、子供が誕生しているようでどんな家族になっているのか楽しみです。

 

のだめカンタービレ

汚部屋女子が恋をする。音楽が繋ぐ恋の物語

玄関の前でイケメンが酔い潰れて寝ていた。千秋 真一、音大のピアノ科4年で有名ピアニストの息子だ。彼が目覚めたのは、ゴミの山と悪臭とピアノの演奏の中だった。この部屋の主は、野田 恵。千秋と同じ音大のピアノ科3年。好き勝手にピアノを弾く天然不思議少女だった。この日から、野田 恵こと"のだめ"は千秋を追いかけ回す。千秋のスタイリッシュな部屋に、こたつを持ち込むなど自分の家のようにする のだめに苛立ちを感じていた。しかし、のだめ がキッカケで個性豊かな人たちと嫌々ながらも関わったり、有名指揮者シュトレーゼマンから様々なことを教えてもらったりと千秋が人として成長していく。怒りから始まったが、いつの間にか恋になっていく。そして、2人はパリに留学した。

野田恵を上野樹里が、千秋真一を玉木宏が演じたドラマの原作漫画。作中に登場するクラシックは、動画サイトで検索して聴きながら読んでいました。この漫画の面白いところは、個性豊かな人たちがテンポよく面白いことをしていくところです。読んでいるこちらも、彼ら彼女らのテンポに合わせてペースが上がっていきました。あまりにコミカルなところが多くて、のだめと千秋の恋の話でもあることを忘れかけてました。千秋を飛行機と船のトラウマから解放してパリ留学させてしまうのだめのパワーの凄いこと。あのパワーは、千秋への愛が出させたのか、不思議ちゃんパワーだったのか。

 

BASARA

圧倒的読後感!

舞台は遠い未来の日本。高度な文明は20世紀末に滅び、日本列島は王とその一族によって支配されていた。物語の主人公は山陽地方の村に生まれた少女・更紗(さらさ)は村を襲った赤の王に家族と仲間を奪われる。赤の王へ復讐を果たすべく、運命の子と予言された双子の兄のふりをし、更紗は仲間と立ち上がった。旅の途中、偶然出会った青年・朱里(しゅり)に次第に心惹かれていく更紗。実は朱里こそが、全ての元凶である赤の王その人だったのだ。更紗と朱里はお互いの正体を知らないまま絆を深めあっていく。日本各地を巡りながら、次第に仲間を増やしていく更紗。復讐は果たされるのか?2人の恋の行方は?

「BASARA」の魅力は何と言っても個性豊かなキャラクターたちです。読めば必ず自分の好きなキャラクターに出会えます。物語の中でキャラクターたちが悩み、生きぬいていく姿に勇気をもらえます。特に主人公の更紗は素直さと優しさゆえに何度も傷つき、その度に立ち上がります。更紗の勇敢さ、儚さは作品中の仲間たちのみならず、読む人の心を引きつけます。幾重にも張り巡らされた伏線が次第に回収されていくストーリーの緻密さには脱帽です。残酷な展開があっても必ずその先に希望がある、読み応えのある作品を求める人には絶対にオススメの作品です!

 

ハツカレ

キュンとする初めてのラブストーリー。

男子校に通うハシモトは、駅で見かけた女子校育ちの主人公ちひろを好きになってしまい、ある日告白をします。“オトコノコ”と接点のないちひろは、どこか遠い存在のように感じながらも友達としての付き合いが始まります。しかし、ハシモトの一生懸命な姿を見ているうちにすぐに惹かれてしまい、2人にとってお互い初めてのカレカノの関係が始まっていくのです。ちひろの親友のちゃーちゃん、ちひろと幼稚園時代一緒に過ごした、ハシモトの同級生イブシ。恋の四角関係になりながらも、2人のペースでゆっくりとステップアップしながら、お互いの信頼を高めていく、“初恋”を思い出させてくれるようなキュンとする漫画です。

キュンとする場面が詰め込まれたストーリーです。お互いを想う気持ちはあるのに、不器用な2人が紆余曲折しながら進んでいくのが、じれったい気持ちにもなります。デートに来ていく服を悩んだり、手をつないだり、初めてのキスをしたり。登場人物の表情が豊かに描かれているので、見ているだけでも、初恋をした当時の甘酸っぱい気持ちを思い出させてくれます。キャラクターに個性があって、作品の中で生きている感じがするのも、この作品の魅力の一つだと思います。初恋を思い出したい人にも、これから恋をする人にも読んでみてほしい恋愛漫画です。

 

花ざかりの君たちへ

男子校に通う少女のイケメンパラダイス!

アメリカに住む芦屋瑞稀は、高跳びの選手・佐野泉に憧れて日本の男子校・桜咲学園に転校する。性別を偽って男子校で寮生活を送ることになった瑞稀だが、なんと佐野と同部屋になってしまう。周りの男子たちに女子であることがバレないように学園生活を送る中、瑞稀は佐野がケガが原因でハイジャンプができなくなっていた事を知る。なんとかして佐野にもう一度ハイジャンプに復帰してほしい瑞稀。そして、瑞稀の真っすぐな気持ちに最初は鬱陶しがっていた佐野だったが、瑞稀の熱意に徐々に心動かされていく。佐野と接することが多くなる中、瑞稀も次第に佐野に好意を寄せるようになり……。

中条先生が描く男子高校生がとても美形で惚れてまうやろーー!初めて読んだときは、本当に整った顔に心臓が高鳴りました。特に魅力的なのは瑞稀の寮の寮長である難波南先輩です。物語で学ランを着るシーンがあるのですが、漫画だとわかっていてもすごくスタイルが良くてウットリしました。また、瑞稀と佐野の二人の寮生活はハラハラドキドキの連続で、瑞稀と佐野の距離の近さは堪りません!この漫画は2007年に有名なイケメン俳優たちによりドラマ化されていますが、漫画のほうが恋愛色が強くなっています。イケメン達がたくさん登場するので、イケメンたちの発するフェロモンに浸りたい方は必読です!

 

花に染む

親友という特別感に縛られる恋心

比々羅木神社の息子の陽大は兄・陽向とイトコの雛、隣の花乃と弓道に打ち込んでいました。ある日、神社の宝物殿が火事になり陽人は家族を失い、雛の弟として育ちます。兄・陽向が、雛と陽大の関係を誤解したまま亡くなったことが、ずっと陽大を苦しめつづけるのでした。再会した陽大と花乃は親友としてつかず離れずの距離感でいましたが、花乃は心に傷を負った陽大をいつも気にかけていました。花乃は、陽大の姉になった雛、陽大の取り巻きの水野と陽人の関係性を気にしながらも弓道に打ち込んでいます。陽大もまた、兄・陽向が生きていた頃、花乃と3人で楽しく弓道をしていた頃の花乃に戻って欲しいと思っていたのでした。

花と染むの魅力は行間を読むこと。しかし、作者の真意が今一つ分からず、自分の落としどころで物語を結論付けなくてはならないため、ついつい誰かの意見を求めたくなる作品です。そのため、疑問や新しい考察が浮かぶたびに読み直すことになり何度も楽しめます。陽大と花乃の普通とは違う恋愛は、じんわりと胸が痛むのです。陽大が花乃を「親友」と言うたびに親友の呪いにかかり恋になってはいけないような苦しさを感じました。陽大の気持ちがはっきりとわからない所が、漫画でありながらリアルな人間関係として悩んでしまいます。くらもちふさこ作品はずっと昔から面白いのに、近年にまたヒット作を生むとは驚きと尊敬しかありません。

 

ハニー

幸せ溢れるほんわかラブストーリー

高校に入学するや否や、恐れられている不良、鬼瀬大雅に告白されてしまった奈緒。実は鬼瀬くんは中学生のころ奈緒が救いの手を差し伸べた不良でした。はじめは委縮してしまう奈緒ですが、鬼瀬くんの優しい人柄に心を開き、「高校生活最初の友達」として関わるようになります。とあることがきっかけで2人とともに高校生活を過ごしていくことになるのは、口は悪いけれど見た目がとてもかわいい三咲くんと、「友達なんかいらない」と宣言するクールビューティーな矢代さん。4人はぶつかり合いながらも少しづつ、大切仲間になっていきます。友情が深まる一方で、それぞれの恋も展開していきます。人間関係がゆっくりと変化していく温かい青春ラブストーリーです。

この漫画の見どころは、寄せ集めでバラバラの4人が少しづつかけがえのない存在になっていく過程が描かれているところです。恋人として、友達としてゆっくりと関係が変化していく様子が温かく、ほっこりさせられます。その人間関係が、漫画特有の背景トーンやコマ割り、キャラクターの表情として表現されています。特に、この漫画では、一歩一歩お互いが少しの勇気を出しながら距離を詰めていくので、それぞれ頬を赤くするところが多く、見どころの一つだと思います。そんな彼女頑張りにエールを送りたくなると同時に、読者も励まされる漫画です。それぞれがしっかり自分の意思を持ちつつも全体を通してホッとする緩さがあり、癒されること間違いなしです。

 

Honey Bitter

とろけるように甘い「ハニー」となぜか心が惹かれてしまう「ビター」

「人の心が読める」といった不思議な力を持って生まれた珠里は、その力を生かすべく、叔母のいる探偵事務所の調査員として働き始めた。その力を持っていることで、家族とも上手くいかずにいた珠里が初めて自分の力を人の為に使うことが出来る。こんなチャンスを逃すまい。そう意気込んで事務所を訪れるとそこに居たのは昔の恋人で?!初日からハプニング勃発!珠里に一目惚れしたという天然ワンコ系男子も事務所で一緒に働くことに。仕事どころじゃない!でも、調査員としてテロリストの心を読む仕事を任されたり、現実は余裕なんてなかった…悪戦苦闘しながら、様々な試練を乗り越え成長していく珠里。その時珠里の傍に居るのは一体誰なの?死と隣合わせの現場でハラハラ恋愛サスペンス!!

恋愛だけではなく、調査員として、自分の能力に向き合いながら成長していく珠里の姿には、現実離れした力にも関わらず、感情移入してしまいます。また、クールで感情がないように見える珠里の元恋人が、調査員として奮闘する珠里に関わり、その優しさと儚さ、強さに触れることで、凍った心がゆっくり溶けていくように、人間らしい感覚を取り戻して行くところも見所です。彼の心が凍っていった過程は途中読むのが辛くなってしまうほど、重たい物でしたが、それを乗り越えていく姿は、心を動かされ、惹きつけらレました。漫画らしい「ハッピー」だけではない、人間味のある作品です。

 

春待つ僕ら

イケメン4人+1人との、青春恋物語!!

自分を変えたくて、本当の友達がほしくて、あえて遠くの高校を受験した主人公美月は、入学後いまだ友達出来ず……。そんな中、バイト先のカフェで人違いをされたことがきっかけで、バスケ部のイケメン4人組と絡むようになります。その中の一人、浅倉永久とは同じクラス。ふとしたことがきっかけで、自分の胸の内を話すことになり、それを黙って聞いてくれてた彼が、「素直でよろしい」と頭をくしゃくしゃされ……。その日以降、いつも一人だったお昼の時間も、なにかと彼ら4人組が付きまとうようになり、美月の毎日は動き出します!

バスケ部のイケメン4人組と仲良くなること自体が、羨ましい展開ですが、なにより主人公の美月が真っすぐでいい子なので、俄然応援したくなります。そして、イケメン4人それぞれが、バスケにも恋にも真面目で、最高にかっこいいです!全然チャラくないし、浅倉君が次第に美月に惹かれていく様も、とても自然で、奥手かと思いきや急に男気だしてくるところとか、たまらなくかっこいいです。恋も友情もバスケも、すべてがバランスよく組み込まれていて、ラストまで飽きたり間延びすることなく存分に楽しめます!最後に、それぞれの番外編もあって、みんなハッピーエンドなので、読後の爽快感はばっちりです!純粋に青春を感じたい人におすすめの作品です。

 

美少年、いただきました

ショタコン教師と見た目天使な訳アリ美少年の秘密の同居生活!

かわいい男の子が好きすぎる教師、佑香は癒しの梶谷玲央を密かに推し中。重度のショタコン(見る専門)を隠しながらも、しっかり観察&妄想をしていた。ある日、とある出来事がきっかけで、彼が見た目通りの性格ではないことを知ってしまう佑香。しかも、その体にはひどいアザがあった。家庭に問題がある玲央を勢いでかくまうことになってしまった彼女は、自宅でしばらく彼を保護することになった・・・。見た目は理想の天使、中身は小悪魔の玲央に振り回される佑香と、だんだん彼女を女性として気になってくる玲央の同居恋愛ストーリー!!

家庭内虐待の話もでてきますが、基本的には綺麗なお姉さんとかわいい男の子が同居していく中で、気持ちが近づいていくことが漫画の主題です。真面目な教師の佑香が、ショタコンスイッチが入ると完全なギャグキャラに変化するのが笑えます。個人的には佑香が鼻血を吹き出しながら萌えてるシーンが好きです。辛い背景を背負う美少年、玲央もかなりいい性格をしていて、そんな佑香をおちょくって遊んでいるのでいいコンビだなと思います。佑香の彼氏がでてきて、自分が子供としか見てもらていないと自覚し、佑香に対等に見てもらえるように頑張って成長しようとする玲央に心が揺さぶられます。いわゆるオネショタですが、笑いあり、キュンとする展開もあり、ちょっとした息抜きに読むのにおすすめな漫画です。

 

ビューティーポップ

可愛いヘアメイクで女の子を大変身!

主人公の綺里はカットやヘアメイクが大好きな女の子。綺里の通う高校ではイケメンたちが普通の女の子をかわいく変身させる「シザーズプロジェクト」なるものがあり、美容の腕に目をつけられたことがキッカケで綺里はこれに参戦することに。そして、綺里はプロジェクトのモデルを断られた女の子を劇的に変身させ、イケメンたちをあっと言わせるのだった。綺里は次々と持ち前のヘアメイクで女の子達に可愛くなる魔法をかけていき…。

綺里がヘアメイクした女の子の中でも、万屋さんという女の子の変身ぶりが特に凄かったです!万屋さんは髪の毛が剛毛で肌荒れがひどい女の子でしたが、綺里の手にかかればそれが嘘のように綺麗になりビックリしました。変身後の万屋さんを見たとき、まさか別人が出てきたんじゃないの?と一瞬疑ってしまったくらいです(笑)。この作品に出会って女の子をかわいくして自信を持たせてあげる美容師にとても憧れたものです。美容院に行く度、美容師のお姉さんが綺里のように思えました。美容師って素敵な仕事なんだよと教えてくれた作品でした。

 

ひるなかの流星

田舎の女の子にも夢がある!

田舎でのほほんとした生活を送っていたが、両親の都合で都会の高校に転校し新しい生活を送ることになった与謝野すずめ。初めての都会で迷ってしまったところ、ひょんなことから獅子尾と出会う。しかし獅子尾はすずめの転校先の高校の担任の先生だった!すずめの新しい学生生活が始まると席が隣になった馬村と仲良くなる事ができる。そして最初は苦手に感じていた獅子尾に助けられることが多くなり徐々に惹かれていくすずめ。さらに馬村もすずめのことが気になっていく。一方獅子尾は…馬村、獅子尾、すずめの三角関係はどうなっていくのか!

見所はやはり馬村と獅子尾のかっこよさです。2人とも違うタイプのイケメンで自分だったらどっち派か考えるのがとても楽しいと思います。馬村とはクラスメイトとの恋愛なのですが、獅子尾は担任の先生なので先生と生徒の禁断の恋愛でもあります。獅子尾は自分の立場もわかっているがすずめに対する気持ちが抑えきれなくなるダメ男感もまたいいです。キュンキュンポイントがたくさんあるので好きなシーンを何回も読み返したくなります。獅子尾先生はすずめのことを「チュンチュン」と呼ぶのですがそれがとても可愛らしくて好きです。また、登場人物は全員動物の字が入っていると言う共通点もあったり、細かいところまで楽しめる作品だと思います。

 

覆面系ノイズ

本当の心を隠して、音楽を奏でる

歌うことが大好きな有栖川仁乃(ニノ)は、初恋の相手で幼なじみの榊桃(モモ)ともよく一緒に歌っていた。ある日突然、桃が引っ越して離れ離れになってしまい、ショックを受ける。その頃、由比ヶ浜で作曲をしている杠花奏(ユズ)と出会い、曲の続きを毎週楽しみにしていたが、一緒に歌ったのを最後に会えなくなってしまう。モモ、ユズの2人と約束した「いつの日か歌声を目印に、ニノを見つけ出す」という言葉を信じ、ニノは由比ヶ浜で歌い続ける。高校生になり、ユズと再会したニノは、ユズが所属するバンド・イノハリのボーカルに誘われる。一方、ニノと同じ高校に通っているモモは、桐生桃という作曲家として活動していた。ニノを想い、ニノのために使ってきた曲を金のために売っている罪悪感から、ニノを避けてしまう。

ニノ、ユズ、モモの三角関係にドキドキし、音が聴こえてきそうな迫力のあるライブシーンが素敵です。イノハリのビジュアルも魅力的で、実際にいたらファンになってしまいそうです。キャラクターのモノローグで語る心情や本心を隠した言動に感情移入してしまい、胸がギュッと掴まれる思いや泣きそうになるシーンがあります。ニノを想うユズとモモ、それぞれが親に縛られている共通点があり、親との関係や活動への影響はどうなるのか、ニノと結ばれるのはどちらなのか、気になりながら読み進めてしまいます。他にも、ユズ、ハルヨシ、深桜の三角関係や、クロの叶わない片想い、ライバルでもあるユズとモモの友情も描かれていて、見所が満載です。

 

BLACK BIRD

妖怪と少女の恋愛ファンタジー

ヒロインの女の子美沙緒は、100年に1度生まれる「仙果の娘」で、妖怪の嫁に迎えると一族が繁栄されるとされ、狙われる運命に!そこで、幼馴染で小さいころに別れた、初恋のお男の子、匡と再会。でも、その男の子の正体は、天狗の長だった。自分は妖怪から狙われると知る美沙緒。でも、好きだった男の子は、自分を狙う妖怪。匡は美沙緒を好意を告げるが、思い通りにいかず。美沙緒は匡に惹かれているけど、妖怪という存在だから素直になれない。いろんな妖怪から狙われる美沙緒を、匡が守る。色んな試練を2人で越えながら、惹かれていく物語です。

全体的に物語がスムーズに進むので、飽きずに読み進められます。物語の流れは「付き合う前・付き合ったあと〜」というように、2人の関係が変わっていくのが見所の一つですね。毎回、キュンポイントがあるから、女の子はたまないです。また、シリアスなシーンもあるので、結末のドキドキ感も味わえます。けれど、シリアスなシーンが続く訳ではなく、「キュン・ギャグ・涙あり」の3拍子が揃っている少女漫画です。イケメンキャラクターも数人登場するから、推しが必ず見つかるはず!絵柄も綺麗で、特に表紙は凝っているので、巻数が揃うと圧巻です。

 

プリンセスメゾン

20代後半、アラサー女子のお家さがし。

主人公は、20代後半のアラサー女子沼ちゃん。高校を卒業後、居酒屋に勤め始めて、早8年。彼女には、夢がある。それは、自分の理想のお家、マンションを手に入れること。現在は、狭いアパートに、数少ない家財道具を置いて、一人暮らし。仕事を頑張る傍ら、休日には、不動産会社が開催している、マンションのモデルルーム見学に足を運んで。果たして、沼ちゃんは、自分の理想通りのお家を見つけることができるのか。沼ちゃんのお家探しの他に、一人一人の女性が暮らす、お家ストーリーもある。日々、働きながら、女性達が暮らすお家は、どんな感じなのでしょうか。

まず、漫画の絵柄が可愛らしくて、よい。そして、全体的に、描かれているものがお洒落な感じの点も、よい。一見、どこにでもいそうな「沼ちゃん」という主人公がお家探しをするという話。沼ちゃんの暮らすアパートの生活感や、通帳を見て、一人でにやける描写がリアルで、可愛い。非正規雇用で働く沼ちゃんは、一般的に、不安定な働き方かもしれない。でも、こういった小さな幸せを噛みしめる生き方であれば、不安定でもよいのかなと感じられた。そして、沼ちゃんの現在の収入から考えると、マンション購入は、非現実的なように思われるかもしれない。しかし、ひたむきに仕事を頑張って、お家探しをする沼ちゃんを見ていると、すごく応援したくなる。頑張っている女の子って、魅力的だと感じられる作品だった。

 

古屋先生は杏ちゃんのモノ

一途でストレートな恋心を楽しみたいならこれがオススメ!

バイト先で女性に見事にフラれるシーンを見た主人公杏ちゃん。そして学校に行くとそのフラれ男性が新しく来た先生で…。先生の純なところや不器用なところにどんどん惚れていく杏ちゃん。そしてそんな杏ちゃんにいつのまにか惚れてしまう学校1のイケメンキミシマ君。杏ちゃんの恋を応援しつつも自分の心に嘘がつけなくなっていくキミシマ君の行動や表情に読者もどんどん引き込まれていきます。一途すぎる杏ちゃんに、先生もどんどん惹き込まれいつの間にか相思相愛。それぞれの恋を楽しい大阪弁に乗せて軽快な会話でテンポよく話は進んでいきます。

絵柄が可愛いことはもちろんのこと、内容がとにかく面白くて可愛い!1冊で何回吹き出して笑ってしまうかというほど大阪弁での会話が楽しい作品です。一づなのは主人公杏ちゃんだけでなく、登場人物それぞれが心に想っている相手を大切にし、寄り添い本当にほのぼのと、そして切なくなる漫画です。無料漫画で読み始めましたがやっぱり最後はどうしても読み進めたくて購入してしまいました。購入して後悔なし!の久々楽しい漫画でした。心をワクワクさせるのがやっぱり漫画の王道ですよね。この漫画はドストレートに王道をいってるオススメ漫画です。

 

Bread&Butter

ほろ苦い恋は美味しいパンと共に

あることをきっかけに小学校の教師を辞め、婚活を始める柚季でしたがなかなか上手くいかず自信を無くしてしまいます。そんなある日、古い文房具店の「パンあります。」の張り紙に惹かれ、お店に入ります。そこには洋一という大きなひげ面の男が。二人でパンの試食をするうちに一緒に美味しいご飯が食べたいと思い始めた柚季は、感情のままに逆プロポーズをします。洋一の返事はまさかのOK。急展開の二人の関係がすんなりと上手くいくはずもなく…柚季の心の傷、洋一の過去と様々な壁が二人に立ちはだかりますが、その側にはいつでも美味しいパンが寄り添うのです。

初っ端から急展開だな~と驚いたのですが、読み進めていくと、こういうことがあったからなのかなと少し納得しますし、あそこで動かなかったらこの二人は結ばれなかったのかもしれないと感じます。お互いに人間関係に臆病になっているところがありますが、美味しい食事をすることで距離が縮まっていく様子にこちらも穏やかな気持ちになります。二人の関係も気になりますが、なんといってもパンが美味しそうなんです!懐かしい感じのものから、おしゃれなものまで。そのままだけじゃなく、アレンジもたくさん載っているので、読むとパン屋さんへ走りたくなります。

 

放課後、恋した。

甘酸っぱいスクールライフ

自分の存在意義が見出せず、夢中になれることが何もない女子高生の葉山夏生は後ろ向きな気持ちで男子バレーボール部の臨時マネージャーをしていた。夏生の兄は同じ学校で先生をしており男子バレーボール部の顧問でもある。ある日夏生は兄から同学年でバレーボール経験者の久世渚を必ず入部させるよう命じられる。逆らえない夏生は久世に入部を頼み込むが、とある理由でバレーボールの世界から離れていた久世は一向に首を縦に振ろうとしない。そんな中久世が誰もいない場所でひっそりバレーボールの練習をしている姿を見かける。久世のことを諦めきれない夏生は懸命に入部を促す。そんな夏生の姿に久世も徐々に心が動き入部を決断し再度バレーボールをすることに。バレーボールにかける思いと2人の関係が同時に少しづつ動いていく・・・

学生時代にしか味わえないであろう甘酸っぱい青春がたくさん詰まっている作品です。まっすぐな性格で少し鈍くさい主人公の女の子を、からかいながらもいつもさりげなく助けてくれる男の子が素敵です。2人の関係がくっつきそうでなかなかくっつかない、でもお互いを思いやる関係性は見ていて温かい気持ちになります。王道の恋愛ものですが、出てくるキャラクターの心情がとても丁寧に描かれており、登場人物それぞれに感情移入したくなります。みんなポジティブなので読んでいて前向きな気持ちになります。こんな恋愛したかったなと思わせてくれるリアルな描写に引き込まれます。

 

放課後オレンジ

小さいヒーローにキュンキュン

主人公の桜井夏美は中学一年生にして170cmの陸上向きの身長を持っている活発で明るい女の子。そんな夏美が所属している陸上部では、毎日のように陸上とは何ら関係がないように思える練習メニューばかりが行われていた。それを取り仕切っているのは中学二年生の部長で、151cmと非常に小柄な体格でありながらハイジャンプの競技を専攻している三浦翼。夏美は、毎日サッカーやバスケばかりをやらされて翼に対しての不満は日に日に募る一方。そんなある日、夏美は翼のハイジャンプを実際に見て心を揺さぶられる。それ以降、翼に対する意識が好意的なものへと変化していく。

この漫画をきっかけに身長が小さいヒーローにキュンキュンするような体質になりました。翼先輩は、たまに何を考えているのか分からなくて読んでいて居心地の悪さを感じてしまうことが頻繁にあったけれど、翼先輩の考えていることはいつでもしっかりしていて、ちゃんとした理由が伴っていることがほとんどで、シンプルにかっこいいなと思いました。夏美の緊張をほぐそうとしてくれるところ、夏美がピンチに陥ったときに誰よりも早く駆けつけて助けてくれるところ、そのどれもがキュンキュンせざるをえなかったです。そして、小柄な体格なのに鍛えていることがありありと分かる程よく引き締まった上半身が何よりもたまらなかったです。

 

僕と彼女の×××

少女漫画の王道!男女の入れ替わりラブコメ!

上原あきらは高身長イケメンでありながら地味でどんくさい性格のちょっと残念な男の子。同じ高校に通う超美人な高嶺の花、桃井菜々子に密かに憧れを抱いていた。ただし菜々子は黙っていれば美人だけれど男勝りで横暴な性格の女の子。そんな2人がある日、菜々子のお爺さんのヘンテコな発明のせいで身体が入れ替わってしまう!突然女の子しかも憧れの桃井菜々子になって焦るあきらをよそに、菜々子の方は元々の性格もあってか男子高校生ライフを謳歌し始める。早く元に戻りたいあきらだが、菜々子の姿をしたあきらに入れ替わったことを知らない親友の千本木が迫ってきて…!?ドキドキハラハラで展開の読めない男女の入れ替わり学園ストーリー!

男勝りな女の子と、女の子らしい男の子が入れ替わってしまうストーリーですが、上原あきらの女の子以上に女の子らしい性格と桃井菜々子の超美貌が合わさって完璧な女の子が出来上がります。中身があきらの桃井菜々子のことをあきらの親友千本木が好きになってしまい、千本木が菜々子(あきら)に迫るところがドキドキして見所です!中身があきらの桃井菜々子が女の子らしくて可愛いので女でも惚れてしまいそうになります。菜々子の服装もバリエーションが多くて可愛いのでファッションも見ていて楽しいです。入れ替わった事で考えさせられる友達とのこれからの付き合い方、あきらの心情の変化にも注目です!

 

僕と君の大切な話

大切な話で近づく二人の距離……!

学校のマドンナ相沢のぞみは同じ学年の東四朗に片思いをしていた。ある日の帰り道、駅のホームでのぞみは東くんに告白!「ねえ…東くん、どうして男は――」。しかしマジメなツンデレ男子、東くんからの返答は予想外のものだった。なかなか話が嚙み合わず、すれ違いや勘違いの多い二人だけど、駅のホーム、学校のベンチ、図書館、休日のカフェ……毎日繰り返される大切な話に二人の距離もだんだんと近づいていき…?!軽快に繰り広げられる男女についての会話に共感すること間違いなし!不器用な高校生男女がお届けするラブコメディ、ここに開幕!

ヒロイン相沢さんと片思いのお相手の東くんが「どうして男って……」「どうして女って……」と会話をするラブコメディです。会話の内容が男女のあるある的で妙に的を得ているので読んでいてクスッと笑えます。また、少女漫画によくあるようなドロドロしたストーリーは一切ないので安心して読むことができます。基本は一話完結で二人の会話がメインのコメディとなりますが、駅のホーム、学校のベンチ、休日のカフェなど、1巻ごとにシチュエーションが変わり、友人やクラスメイト、家族など登場人物も増えていくので飽きません。絵もとても洗練されていて、作者の描くもどかしかったり、恥ずかしかったり、切なかったり……というキャラクターの表情が素晴らしいのでぜひ読んでほしいです。

 

僕の家においで

貧乏ネガティブ純情少女×美男子のドキドキ同居生活!

極貧生活を送る主人公・美玲は中学時代に同級生らにいじめられ続けたせいで、自分をゴミのような存在だと思っていた。高校からは貧乏キャラを脱出すべく、新聞配達のアルバイトを始める美玲だが、ある日、配達中に国宝級美男子・真野が乗るバイクを転倒させるという事故を起こしてしまう。怪我をした真野のお手伝いをすることとなった美玲だが、二人で過ごす時間ができたことで二人は徐々に惹かれ合う関係に。そんな中、美玲の両親の引っ越しをきっかけに、二人の同居生活が始まり、家政婦とご主人様の関係から恋人同士の関係へと……。

主人公の美玲ちゃんがとにかく可愛い!自分のことをゴミ以下だと卑下するものの、全くネガティブな感じではなく、ユニークで素直な明るい性格は好感が持てます!純情すぎて、ちょっとズレてる会話なんかも楽しいですね!一方で真野さんは少女漫画ならではの王道の王子様といった感じで、イケメンで優しくて男らしい一面には胸キュンです!中学時代まで男子に馬鹿にされ続けた美玲ちゃんがいきなりモテモテになるのも、同居しながらもプラトニックな関係を続ける大学生のマノリンなど、現実ではあり得ない展開もありますが、だからこそ少女漫画の見所が詰まっており楽しくドンドン読めちゃいます!

 

ぼくの輪廻

時をこえ転生をくりかえす男女の、ドタバタ喜劇

主人公乃木篤朗は新連載を開始した漫画家。彼が描く作品は、実は彼の前世(僧侶だが女性を好きになってしまう)での体験がもとになっていた。そして乃木のアシスタント花撫こそ、前世で彼が恋した女性の生まれ変わりだった。相思相愛のはずの二人だが、乃木の親友アキラもまた、前世では結ばれなかった乃木と今度こそ!と願い、いろいろと画策。乃木と花撫が二人きりになることを阻止すべくアシスタントをかってでる。やがて花撫も漫画家としてデビューする。(ペンネームはフナムシデカロー)花撫も前世の記憶を、彼女の視点で漫画にしていく。しかし、花撫がフナムシデカローだと知らない乃木は、誤解から親友アキラがフナムシデカローなのだと考える。ギャグ多めの転生大ロマン!

前世で結ばれなかった恋人たちが現代日本で再会し……といった少女漫画は他にも多数ありますが、この作品はとにかくギャグシーンが多いのが特徴です。それでいて、『小柴垣草子』などの薀蓄もくわしく載っています。また、ヒロインとヒーローそして彼らを取り巻くキャラクターは何度も何度も生まれ変わって、再会しているものの結ばれない運命を背負っているという設定のため、いろいろなシチュエーションが楽しめます。(僧侶として生きていた乃木が別の時代では武士になっている。庶民だった花撫がお姫様に転生している、など)シャープな線の絵柄はスタイリッシュで読みやすく、漫画業界ネタが多いのも見所のひとつです。

 

ホスピめし

美味しく、そして健康に食べていますか?

主人公の麦子は管理栄養士です。主な仕事は病棟に勤務し、患者さんの「食」への状態から栄養指導をするなど。ときには医療チームのひとりとなって、食事の内容を検討したりします。例えば、普通の食事ではなく、ペースト状にしたほうがいいのではないかということなどですね。物語は様々な事例を挙げる形で、一話から数話完結型で進んでいきます。何度も出てくる言葉「食べることは生きること」。生きるためには栄養を体に入れてあげなければいけませんし、入れすぎもいけません。時には悩み、壁にぶつかりながらも栄養士として奮闘する姿が活き活きと描かれている作品です。

個人的に好きだったエピソードは、嚥下障害がありペースト食を食べている患者さんの娘のお話。彼女は、父親がす好きだったおにぎりを持ってきてしまいます。病院側がその事態を知ったときにはすでに遅し。患者さんはむせてしまい、一時的に食事を止めることになります。「おにぎりを食べさせるなんてありえない、無知だ」と怒る医師。しかし、麦子は「なぜ、娘さんはおにぎりを食べさせたかったか」について考えるのです。食欲が落ちている父親に対し、好きなものなら……と思うのは子どもとして当然のこと。そこにきちんと気付く麦子の視点が真っすぐで好感が持てるシーンでした。

 

ホタルノヒカリ

職場には隠せ!秘密の共同生活

雨宮蛍 27歳、インテリア事業部に勤める「ソツのないOL」だ。そんな雨宮は家に帰ると、3本ストライプのジャージにちょんまげ頭でゴロゴロするのが大好きな干物女になる。ある日、雨宮が家でゴロゴロしていると誰かが入ってきた。雨宮の職場の部長、高野誠一だった。綺麗好きな高野は、汚い家に愕然とする。そもそも、高野の実家になぜ雨宮が住み着いているのか。なんと、居酒屋で呑んでいた時に出会ったオジさんと酔っぱらった状態で口約束で契約したというのだ。酔っぱらったオジさんというのが高野の父親だった。ここから、綺麗好き上司と干物女な部下の秘密の共同生活が始まる。

家に居るときの格好が一緒だ!と親近感が真っ先湧いた作品です。家でまったりしてる時に、高野が入って来たときは背筋が凍りました。その原因を使ったのが自由奔放な高野の父親だと知った時は笑えました。そして、高野の人柄がこんなにもキッチリしている理由も。父親を反面教師にしてたんだと。「アホ宮」と散々言いながらも、面倒を見ていく高野にはキュンとなりました。年上、頼り甲斐があっていいなとも。雨宮と高野が同居していることがバレそうになるシーンでは「うわ、バレる!そこ、そこにいる!」と何度思ったことか。このスリルも、この作品の楽しいところです。

 

ホットロード

「愛されたい」自分の居場所を求め続けた少女の成長物語。

宮市和希は母と二人暮らしの中学生。父とは幼い頃に死別していて、遊園地に連れて行ってもらったというおぼろげな記憶しかない。そんな中、和希は母親が恋人との付き合いにばかり夢中になり、自分を愛していないような気がしていた。日常に不満を感じ始めた和希は、転校生の絵里と仲良くなり、絵里に暴走族の集会に連れて行ってもらう。そこで出会った年上の春山と付き合うようになった和希。徐々に暴走族を紹介した絵里よりその世界にのめりこんでしまう。大人に反発し、傷つき葛藤する日々、大きな出来事から、徐々に和希は自分の進むべき道を見出していく。

暴走族の素行がメインのストーリーではなく、主人公・和希が「親の愛に飢えた子」という設定が前面に出ており、素行の悪さの裏に大人への不信感があることがしっかり描かれています。和希と春山の恋愛だけではなく、親子や友情など、大切な人への愛とは何かということについて、非常に考えさせられる作品です。若さゆえの危うさと、表面的な事だけでは測れない心の奥底が、端的なセリフと独特の空気感で表現されています。表現に難しさがなく、丁寧ながらもすっきりした画面の作品なので、暴走族の世界観を知らない人でも、主人公和希に自然と共感ができます。

 

ホリミヤ

一冊読めばあなたもホリミヤファンに!

クラス一モテる美人の堀京子(ヒロイン)と、見た目が陰キャで根暗の宮村伊澄(主人公)が織りなす超微炭酸日常系ラブコメディ。一見派手な見た目の堀ですが、プライベートでは弟の面倒をみたり、家事をしていたりと主婦のような女子高生。毎回友達からの誘いも断り弟の迎えに行くなど、遊ぶ時間がほとんど無いにもかかわらず親に対しては文句を言わず。一方宮村は学校以外ではピアスにタトゥーとかなり派手な格好。お互いに学校での様子からは想像の付かない彼ら。しかし、とある理由から学校の外でばったり出会い、秘密の関係が始まります。2021年1月からテレビアニメ化もされており、注目の人気作品です。

ホリミヤではただ美男美女だったり、理想の甘酸っぱいシチュエーションがおおかったりする一般的な恋愛漫画と異なり、リアルな人間性や恋の駆け引き、友情関係が描かれているため、読んでいると、つい「うんうん」と頷いてしまうシーンが沢山出てきます。また、ホリミヤのいいところは、どのキャラクターも憎めないということ。どの恋愛漫画も気に入らないキャラの一人や二人はいるのが常であるような気もしますが、ホリミヤは読めば読むほど全てのキャラに愛着がわいてきます。ホリミヤには主人公とヒロイン以外にもも数々のカップルが登場するので、是非お気に入りのカップルを見つけてみてください。

 

マダム・プティ

おてんば娘、フランスで愛の花を咲かせます!

父親が借金を抱えたため16歳の万里子は45歳の俊と結婚することに。小さい頃から俊のことが大好きだったため、政略結婚でも嬉しかった万里子。しかし、新婚旅行でフランス・パリへ向かう途中、乗っていた列車・オリエント急行の中で俊が遺体となって発見される。しかも、大雪のせいで列車は立ち往生。絶望の底へと突き落とされた万里子だったが、俊が他殺なのか、自殺なのか、亡くなる前に誰が関わっていたのか、万里子は夫の死の真相を探るために車内で犯人捜しを始める!車内で知り合ったツンデレのインド人・ニーラムや乗客たちが万里子に協力を申し出てくれるのだが……。

「マダム・プティ」は1920年のフランスを舞台にした、主人公・万里子の恋愛と成長を描いた作品です。1巻でいきなり主人公の夫が亡くなると言う衝撃的な幕開けをする漫画で、読んでいて絶句しました。天真爛漫でおっちょこちょいな万里子ですが、芯の強い女性で夫の死の真相を調べ始めます。そして真実を知るのですが、それにまた絶句……私だったら心が折れています。万里子は夫の俊さまが大好きで、ニーラムの気持ちになかなか気づかないのがもどかしいです。また、ニーラムも重い出自と過去を背負っており、読んでいて胸がしめつけられました。恋愛ものと時代もの、ミステリー、歴史もの要素もあって、少女漫画と一言で言うには、ちょっともったいない作品です。

 

町田くんの世界

人間愛にあふれる優しい世界。

主人公の町田くんは物静かでメガネまさに地味系男子高校生。秀才そうな外見とは裏腹に成績は中の下でまずまず。またアナログ人間で不器用な一面がある。なのに運動神経は見た目どおりでギャップはなし。大家族で仕事でなかなか帰ってこない父親に代わって兄妹の面倒をよく見ています。得意なことが何もないと本人は思っていますが周りからはなぜかとても愛されています。その理由は町田くんが無意識のうちに人へ愛を注ぎ続けているからなのでした。この物語はそんな愛にあふれた町田くんとその愛に触れた人々とのほのぼのとした日常ストーリーです。

どんな人でも一度は人を憎んだり、嫌ったりしてしまった経験があると思います。ですがこの物語を読んで町田くんの人間愛に触れて考え直させられました。嫌なことを言ったりしてくる人にもいろんな背景がありその内側にある芯の部分を理解しようとする町田くんの健気さにとても惹かれました。それでいて自分は何もないと思っている天然さが可愛らしく、同級生の猪原さんへ徐々に恋心を抱く姿は学生時代の甘酸っぱい青春を思い出し懐かしさも感じます。一話読み終わるごとに新しい物の見方や考え方が知れて、すさんだ毎日を過ごしている人には特に読んで欲しい物語だと思いました。

 

町でうわさの天狗の子

天狗だってときめきたい!

天狗の娘である主人公・秋姫は力持ちなだけで、恋に憧れたり自分に自信がもてず悩む女子高生。同じ中学出身で人気者のタケル君にときめいたり、兄妹のように育った幼馴染の瞬ちゃんと口喧嘩をし、「天狗の子」として距離を置かれていたクラスメイトと打ち解けあうなど、天狗の子とは思えないくらい普通の高校生活を送っています。しかし、そこはやはり天狗の子。禁足地である父親の天狗が住むお山には、眷属であるキツネ、たぬき、うさぎ、猪がおり、秋姫を「姫様」と呼び、慕いながらも天狗として生きるようことある毎に導こうとします。秋姫は天狗の自分を拒否し続けますが、普通の女子高生として暮らすには力をコントロールしなくてはいけないことに気づき、普通に生きるため修行を始めることに。秋姫は天狗としての自分とも向き合いはじめます。

天狗の子というフレーズから、ファンタジーの戦いものというイメージがありましたが、主人公の秋姫が、車を持ち上げるくらいの力持なだけで悩み多き普通の女子というのが、とても共感でき、読んでいて応援したくなります。憧れのタケル君や幼馴染の瞬ちゃん、最初は秋姫を奇異な目で見ていたクラスメイトたち、欠点はあるけれど悪人がいないので、ツライ気持ちにならないので、どんどん読み進んでいけました。眷属のキツネ、たぬき、うさぎ、猪もみんな性格が違い、決して清廉潔白な存在ではなく、女性にデレデレしたり甘いものを食べて喜んだりするのが、可愛く微笑ましい。後半、青春ものから、天狗と鬼の戦いへと進んでいき、涙してしまうところもあり、その変化も面白いです。

 

ママレード・ボーイ

イケメン兄弟とのドキドキ生活!

主人公のミキはどこにでもいる普通の女の子だが、ある時、両親が離婚し、各々別の人と結婚すると言われてしまう。しかも、離婚して直ぐに全員で一緒に暮らす奇想天外な展開に戸惑うミキ。もう決まったことだからと言われ、しぶしぶ了承するミキは同居の日を迎えることとなるが、同い年の男の子・ユウが兄弟として紹介され、その格好良さに不覚にもドキッとしてしまう!しかし、ユウは見た目の良さとは裏腹に意地悪な一面があり、ミキをからかってばかり。それでもミステリアスで優しい所があるユウにミキは少しずつ惹かれていく。しかし、そんなミキとユウの二人には波瀾万丈な運命が待ち受けており……。

この漫画は、ユウとミキの恋の行方だけでなく、昔ミキが片想いしていたギンタ、ユウの元彼のアリミが二人の関係に関わっていき、四角関係になっていく様子が見所です!しかし、ドロドロしていたり嫌がらせとかはなく、登場人物の皆がいい人で各々の気持ちに共感してしまいます!。ミキの親友のメイコとナムラ先生の禁断の恋もドキドキします!穏やかな日常が描かれていますが、後半はまさかの展開に非常に驚きました!ユウとミキの二人がどうか幸せになってほしいと願わずにはいられません。高校生の方から大人の方まで胸がじんわりと温かくなって幸せな気持ちになれる作品です!

 

蜜血姫とヴァンパイア

吸血鬼ラブコメの集大成

ここは吸血鬼と被吸血種が共存する世界。篝里(かがり)は密血と呼ばれる希少価値の高い血液を体内に宿しているお嬢様であり、篝里の蜜血を手に入れる機会を吸血鬼たちは昼夜狙っている。そんな篝里を守るべく、彼女には吸血鬼の燎太郎(りょうたろう)が専属のボディーガードとして付いており、二人は小さい頃からの仲である。二人を結びつけたのはとある事件がきっかけであった。篝里がまだ幼い頃、実の両親が何者かによって殺された。事件の中篝里を救い出したのが燎太郎だった。燎太郎は篝里を守りたいという一心から、被吸血種のボディーガードとなることを決心したのである。

あらすじだけ見ると何やら小難しそうな話のイメージがありますが、笑いありシリアス展開あり、ミステリー要素あり、もちろん胸キュンシーンあり!の、世代を問わず楽しめる作品となっております。二人の過去を追いながらストーリーは進んでいくのですが、笑いとシリアスのバランスが調度良く、読んでいくたびに物語に引き込まれて行きます。ストーリー展開の良さもさることながら、作画が本当にお上手で書き込みが細かく、はっと息をつくような篝里の美しさと燎太郎のかっこよさと言ったら類を見ません。吸血鬼を扱った作品の中でも、これだけ様々な要素を詰め込んだ良質な物語はなかなか見当たらないのではないでしょうか。

 

モトカレマニア

元カレを推す、妄想激しめ「元カレマニア」

難波ユリカは、元カレ・マコチをまるで推しのように崇拝し、元カレの存在を動力としている27歳の女子。現在、中途採用でチロリアン不動産の営業に仮採用中です。ユリカの大学からの友達・周防ひろ美は、元カレと心で会話する妄想癖をヤバイと諭しますが、ユリカはマニアとはそういうものだと開き直り、自らを「元カレマニア」と称するのでした。ユリカは、お客の山下のホクロがマコチと同じ場所にあるというだけでキュンとしてしまうほど。そんな時、マコチがチロリアン不動産に勤めているとわかり、舞い上がりますが、「昔のバイト仲間」と言われ落ち込みます。そしてユリカは、妄想のマコチと現実のマコチにギャップがあることに気が付くのでした。

見どころは脳内会議。元カレマニアは「くだらない」という誉め言葉が合います。しかし、くだらないと思いながら誰しもが、元カレとのエピソードを美化して辛い時に少しだけ思い出すことくらいはあると思います。ユリカは、そんな誰しも心にある淡い想いを誇張して楽しませてくれているように感じます。特に面白いのは、ユリカの脳内会議。脳内会議を見てわかるのは、妄想癖は短所ではなく様々な状況に対応する想像力の高さが養われているようにおもいます。この脳内会議のおかげで、ユリカは冷静さを保てているのです。元カレでなくとも、アイドルなど推しが居る人も共感できる内容です。

 

桃色ヘヴン!

ちょいエロコメディ漫画

普通の女子高校生でありながら主人公の桃子は、父の跡を継ぎやむを得ず官能小説を書くことになってしまいます。しかしながら、実は桃子は処女だったのです。そんな中、想像力を頼りに日々仕事に励みます。全部ひっくるめて恥ずかしさから絶対にバレたくない事実であり、弟等限られた人しか桃子の実態をしりませんでした。そんな中、ひょんなことから今売れに売れているスーパーモデルの蘭丸にすべてバレてしまいます。なぜか面白がられ、蘭丸は桃子を…。エロさもありつつ、桃子と蘭丸2人の恋愛模様が面白おかしく描かれていく、ラブコメエロストーリー漫画です。

最初は興味本位だった桃子に対し、どんどん蘭丸が本気で好きになっていくところが見所です。また、蘭丸の描写がシーンごとにカッコよさはもちろんのことキレイなので、そこにも注目です。そして、後に桃子と蘭丸は結ばれるのですが、その後に書いた漫画の内容が以前と違うと一発でバレてしまうところも面白いです。処女の桃子が良くあんなエロい表現書けるなと感心して見ていたのですが、実体験が加わるとやっぱり内容も変わってくるのかとニヤニヤしてしまいました。さらに、スーパーモデルでクールな蘭丸が桃子に対して必死になり熱くなっているところも注目して見てほしいです。

 

ヤスコとケンジ

過干渉兄貴VS反抗期の妹による壮絶バトルコメディ!

高校2年生の沖康子は、幼いころに両親を亡くして兄と二人暮らし。兄の健児は、自分の親代わりでもある一方、元暴走族で口うるさく、康子の素行に干渉ばかりするので、喧嘩が絶えない日々を送っていた。そんなある日、学習塾で出会った、他校の男子生徒、椿純に康子は恋をしてしまう。なんとか純と知り合いになることに成功した康子は、純の姉・エリカが自分の兄に10年片思いしていたことを知ってしまう。自分の恋だけではなく、エリカの兄への思いもどうにかしたい康子だが、兄の頑固さに兄妹バトルはどんどん過熱していく。それぞれの思いの行方はどうなってしまうのか?

主人公康子と純の、なんともじれったい恋の展開もかわいらしい作品ですが、元暴走族同士という健児とエリカの恋の展開も見もの。素直になれず毎回大ゲンカする定番バトルが、コントのようで爆笑できます。ギャグも盛りだくさんで、それゆえにびっくりする事件も起きますが、そのたびにうるさい兄の大きな愛情を感じて、「こんな家族が欲しい」「こんな仲間が欲しい」と思わせてくれる作品です。だらしがなくてうるさいお兄ちゃんがなぜか最高にイケメンに見えてしまうマジックがあり、それがこの作品をますます魅力的にしていて、素敵な兄妹愛が楽しめます。

 

ラストゲーム

10年の純愛ラブゲーム!

親がお金持ちで、勉強も運動もできる自信家だった柳の前に現れた、転校生の九条。今まで何もかも一番だったのに、彼女には全てにおいて勝てません。屈辱を味わう柳が思いついたのは、『自分に惚れさせて振る』というラブゲームでした。始めは、九条に対して勝つことだけを目標にしていたものの、裕福ではなくても自立している九条の姿を見ているうちに惹かれてしまい、10年にも渡る片想いが始まります。九条にとっても、小・中・高・大学と一緒に過ごしていくうちに、柳の存在がかけがえのないものだと気づき、2人の幸せにたどり着くラブストーリーです。

負けず嫌いな性格で、表情に出やすい柳が魅力的です。根が真面目なので、努力はきちんとするし、誰よりも九条のことを大切に一途に想っているというギャップがたまりません。勉強や恋愛、友達やバイトなど、それぞれの場面でキャラクターが前向きに進もうとしているので、読んでいてポジティブな気持ちになります。負かしてやる、という思いから始まったゲームですが、“勝ったら薬指に指輪をはめてもらうこと”に変化している所にキュンとします。10年に渡る2人の関係性が少しずつ進んでいく様子にもドキドキするし、幸せの象徴とされる2人の結婚がゴールラインになっていることが、王道ですごく幸せな気持ちになれる終わり方だったと思います。

 

LOVE SO LIFE

ほっこり育児&恋物語

主人公の中村詩春(16歳)は母親を亡くし、孤児院で暮らしていた。保育士という夢を叶えるため、高校生活の傍ら孤児院に併設されている保育所でアルバイトをする日々を送っている詩春。そんな中、双子の茜・葵の保護者であるアナウンサーの松永政二(26歳)に「うちでベビーシッターとして働かないか」とスカウトを受ける。双子の育児と仕事の両立に疲れ切っていた松永は、すがるような目で詩春を見つめてくる。破格の給料といい経験になるという園長の言葉に背中を押され、双子のベビーシッターを引き受けることになった詩春。双子の成長を見守りながらも、同時に保護者である松永と詩春の恋物語もゆっくりと育っていく。

茜・葵は性格が正反対の男女の双子。そんな双子のそれぞれ違う可愛さに胸を打たれること間違いなしです!そして、詩春もとっても素直で良い子なんです。詩春の子どもへの接し方も「こうすればいいのか・・・」と勉強になることばかり!母親になる前から読んでいた作品でしたが、子どもが生まれてから読んでも目からうろこが落ちまくりです。この物語では親子の愛・恋人同士の愛など色々な愛の形が描かれており、疲れた心をそっと癒してくれます。そして、一歩一歩ゆっくり進んでいく詩春と松永の恋愛模様はもどかしく、でも自然と応援したくなる、そんな二人が10歳の年の差をどう乗り越えていくのか注目です!

 

黎明のアルカナ

政略結婚から育む恋愛

敵対する国セナンとベルクートは、王族同士の婚姻により平和を保とうとする。赤い髪を持つことから疎まれていたセナンの王女ナカバは、ベルクートの第2王子であるシーザの元へと嫁ぐ。最初はぎこちなかったナカバとシーザだが、様々な出来事から心を通わすようになり、次第に愛し合うようになる。実はナカバには、過去と未来を見ることができる刻のアルカナという能力が備わっていた。その強大な力に戸惑いながらも、ナカバは世界を平和へ導こうとする。だが、愛し合うナカバとシーザにとって、その選択は過酷なものとなった。更に、ナカバの従者であるロキに裏切られ、ナカバとシーザの心が揺らぐ。

政略結婚から始まったナカバとシーザの恋は、かなり前途多難に思われました。互いに互いを警戒し、心を通わせることなんて無理だと思ったんです。ですが、赤い髪を持っていることから孤独だったナカバと、そんな彼女の寂しさや辛さを理解していくシーザとの関係が、とても心を打ちます。きっと、普通の恋愛漫画ではこういう関係性はできないと思うんです。そして、誰よりもナカバを愛し、そして憎んだロキという存在。彼の存在がまた切なくてたまりませんでした。なぜ彼が急に敵になったのか、その理由がすべてわかった時には、涙が止まりませんでした。

 

ReReハロ

恋の始まりは胃袋を掴むことから!

実家がお金持ちで、一人暮らしをしている高校生の湊。実家から家政婦の派遣を止められてしまった湊はある便利屋のサービスを利用することにしました。便利屋からやってきたのは同じく高校生のリリコ。親が急病のため、代わりに派遣されてきました。湊はリリコが未成年のため、きちんと仕事をできるのか不信感を持っていました。しかしリリコの作る料理に胃袋を捕まれ、リリコが夕飯を作る代わりにリリコの家の便利屋の仕事を手伝うという条件で、雇用関係を結ぶことになります。日々、やり取りをするうちに、お互いが気になるようになり徐々に距離が近づいてきます。

好青年でハイスペックに見えていた湊は実は我儘で、生活能力がまるでないのがギャップで良かったです。リリコと湊の2人が徐々に惹かれあっていく姿は胸キュンするシーンが多く、読んでいてドキドキします。育った環境が2人とも異なり、お金持ちの家の子と庶民の家の子ですが、意外とリリコの方が強いのかなと感じられるのもバランスが良かったです。また、リリコの作る夕飯がいつも美味しそうなところもこの漫画のポイントかなと思います。湊がそれを美味しそうに食べるので、こちらもお腹が空いてしまいます。主人公の2人以外の登場人物も魅力的です。最初は意地悪なのに、リリコと触れると最後はみんな良い人なんだなとわかります。最後は気持ちよく読み終われる作品です。

 

ロマンチカ クロック

理想が散りばめられた双子の成長記録。

中学生の男女の双子である兄・蒼と妹・茜の2人は幼い頃から比較され、中学生になる頃には2人の間には大きな確執ができてしまっていた。そんな中、茜は好きな人に振り向いてもらうため、引きこもりがちだけれど頭のいい蒼に勉強を教わることに。それをキッカケに2人の止まっていた時間が動き出す。仲が悪く見えていた2人、しかし実際はいつもお互いのことを大切に思っていて、お互いの存在が行動の原動力となっていた。茜は蒼と同じフィールドに立つため、蒼の志望校である難関校への受験に挑戦する。勉強が苦手な茜は受験勉強に励みながらも、蒼と共に恋愛や友人関係など様々な経験を送っていく。双子の温かい絆や成長を感じることが出来る笑いあり涙ありのドタバタ青春物語!

主人公の茜は勉強ができる方ではなく、頭のいい蒼に教えてもらいながら受験勉強に力を入れる姿には感動してしまいます!周りからは絶対に無理だと思われていた難関校への挑戦など、双子の二人が互いに支え合いながら成長していく様子は見ていて自分も青春時代に戻りたくなってしまいます。本末転倒な気もしますが、テスト期間に入ると必ずこの作品を読んで気合を入れてから勉強していました(笑)。また、この作品に出てくる部屋のインテリアや服がとてもオシャレで、ストーリーだけでなく衣装や背景までじっくりと楽しむことができます!女の子の理想が沢山詰まった作品です!

 

最後に:「完結済み少女漫画」おすすめ100選

今回は完結済みのおすすめ少女漫画を紹介していきました!

どの少女漫画もラストの結末まで目が離せないほど面白い作品ばかりです!

気になる作品があれば是非チェックしてみて下さい!

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