今回は【幽霊/妖怪】が登場するオススメ少女漫画を紹介していきます!
幽霊や妖怪と言ってもホラー要素の漫画よりかは、優しい世界観の少女漫画が多くなっています。
ファンタジー要素がたくさん詰まった作品から美しい恋愛ストーリーまで様々な作品を集めてみました!
【2022年版】おすすめ少女漫画100選!胸キュンが止まらない!
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【幽霊/妖怪】が登場する少女漫画
青野くんに触りたいから死にたい
胸キュンしながら背筋が凍る…純愛ホラー激エモ漫画!
友達がいないメンヘラ女子高生、優里は生まれて初めて出来た彼氏の青野くんにぞっこん。しかし青野くんは付き合って2週間で交通事故で死んでしまいます。後追い自殺しようとした優里の目の前に幽霊の青野くんが現れます。幽霊の青野くんはずっと側にいるからと優里に自殺をやめるように説得します。そこから二人の不思議な恋人生活がスタート。青野くんはなぜか優里にしか見えないので、二人で音楽の補習をやったり一緒に帰ったり、秘密の時間を共有します。しかしある時優里が何気なく「青野くんって憑依できるの?」と聞きました。青野くんの顔色が変わり、みた事のない冷徹な表情に…。優里の下半身からズブズブとねじ込むように青野くんが一体化していき…?!
優里ちゃんと青野くんの触れない関係がもどかしくて愛しくてドキドキします。優里ちゃんのメンヘラぶりやシュールなギャグは他の漫画にはないほどの破壊力があり、ギャグ漫画かな?と思ってしまうほど。しかし憑依する時の青野くんの正体や不穏な家族の様子など、読者に不安を残しながら物語は進んでいき目が離せない展開に。幽霊的な恐怖というよりも他に類がない不可思議な恐怖で「これ、本気で怖いやつ」と気づいた時にはもう物語に魅了されており、読み進めるしかない状況に。ページを捲るのは怖いけれど読まないという選択肢はない…!この一冊で少女漫画のような胸のときめき、地下映画のようなエロティックさ、腹がよじれるほどのギャグ、体験したことのないタイプの深いホラー…と様々なジャンルを楽しめます。
あやかし緋扇
一途な恋
男に守られることはもはや古いと思っている、女子人気が高くて運動神経抜群の超男勝りなヒロインである唐沢未来は、ある日教室で友達と一緒に「コックリさん」をしていた。気が進まないまま遊んでいるうちに教室内の空気が不穏なものになり、友達の様子がおかしくなる。それをきっかけに未来は、あらゆる霊を呼び寄せるようになってしまう。そんな未来を救ってくれたのは、クラスでも目立たないポジションで冴えない容姿で気にもとめてないメガネ男子の神山陵だった。陵が未来を助けて以降、陵や未来の前世に関する出来事や、前世から現世に生まれ変わった因縁深い相手の存在が次第に浮き彫りになっていく。
なんと言っても、神山陵の一途さにドキドキが止まらなかったです。真っ直ぐで確かな愛情に戸惑う唐沢未来の可愛さにもドキドキしました。そして、何年にも渡って想い続けた恋が実った瞬間は、読んでいた私でさえも嬉しくて小躍りしそうな勢いでした。もともと、メガネ男子に対してさほど興味がなかったけれど、この漫画で陵に出会ってからは嘘のようにメガネ男子にときめいてしまう体質になりました。でも、やっぱりメガネを外した姿の陵が1番好きだなと思いました。学ラン姿も最高に好きだったけれど、個人的には神社の跡取り息子感満載の袴姿がかっこよすぎてたまらなかったです。
ゴーストハント
ユーレイとサイキックの悪霊シリーズ
視聴覚教室で怪談をしていた谷山麻衣と友人達。最後に数を数えると一人増えていて、その一人は霊だと言われている。電気を消して数を数えた四人は、五の数字を告げる声に驚いて騒ぐ。その時、電気がついて一人の男性が入室してきた。五を告げたのは彼だったとわかり安心する友人たちの中で、麻衣は何となく嫌な感じを覚える。ニコニコする渋谷と名乗る17歳の美形男子に無邪気に話しかける友人たちだが、麻衣は渋谷の目が笑っていないことに気付いた。何かウラがあると思った麻衣は早く別れようとしたが、また怪談をする時に会うことになってしまう。翌日、早朝から学校に来た麻衣はボロボロの旧校舎が気になってそっと様子を見に行く。すると何故かカメラが設置されていて、気になった麻衣は中に入ると……。
小説が好きだったのでコミックも買ってみたのですが、漫画になるとまた印象が変わって新たな気持ちで読むことが出来ました。漫画版は麻衣さんのしっかりしているけれどかわいらしいところが強調されているように感じます。幽霊退治でイメージされる内容とは異なっていて、調査として多くの機材を使うのに改めて驚きます。そしてジョンさんの挨拶が漫画になると破壊力を増していて面白かったです!日本人形のような真砂子さんは、カメラ越しの登場シーンで幽霊なのかとビックリしてしまう雰囲気があります。麻衣さんが夢の中で見た渋谷さんの笑顔も、漫画になるとこんなに柔らかい印象になるんだなと驚きます。
夏目友人帳
妖と少年の優しい時間。
幼い頃に両親を亡くした夏目貴志、夏目の目には普通の人には見えない幽霊や妖怪といったものが映し出されていた。誰にも理解してもらえず、親戚をたらい回しにされた夏目の心は暗く閉ざされていた。高校生になり、遠縁の藤原夫妻の元で暮らすようになった夏目。藤原夫妻は優しく、転校した高校でもそれなりにうまくいっていた夏目だったが、最近しつこく妖怪たちに絡まれることが多くなっていた。それには今は亡き夏目の祖母・レイコが妖怪たちと交わしたある契約が関係していた。強力な妖力を有していたレイコが遺した「友人帳」をめぐり、夏目は用心棒のニャンコ先生と共に慌ただしい生活を送っていくこととなる。
妖怪がたくさん出てくるため怖い話なのか思いきや、そうではなく、そこには優しくて穏やかな時間が流れていました。夏目は、孤独に生きていたからこそ、人の気持ちも妖怪の気持ちも考えられる優しい少年です。そして、そんな夏目を側で見守る斑もまた、優しい眼差しを向けています。どんな時でも夏目を守ってくれる斑は、とても頼もしくて、胸がキュンとします。妖怪たちの中には切ない想いを抱えたものや、哀しい過去を背負ったものがおり、夏目の優しさに触れて心を癒しいく場面は読んでいるこちらが癒されていくようです。
夏雪ランデブー
低体温ラブコメディ?
主人公の葉月亮介は花屋の店長、島尾六花に一目惚れし、花屋に通い詰めた末、ついにはアルバイトとして働くことに。葉月には闘病の末に亡くなった店長の亡き夫(今は幽霊)が見えるが、当の店長には見えない。夫の病死後、店長は新しい恋を始めることができないものの、徐々に葉月に心を開いていくことを快く思わない元夫(幽霊)。そんな中、葉月は亡き夫からの頼みで、一時的に身体を貸すことに。ところが身体を夫は全く返すつもりがないどころか、10も年下で生身の身体をもつ葉月に嫉妬し、髪は切るわ暴れ回るわの亡き夫に振り回されることに。葉月の生身の身体を戻す旅が始まる。
今どきな雰囲気の低体温・イケメン青年の葉月と、ベリーショートの髪型がボーイッシュなのに反応や性格が女の子らしく、そのわりに潔い、女性から見て「ずるい」の一言に尽きる店長の掛け合いがなんとも言えず良いです。元夫の彼も主人公へは敵意や嫉妬剥き出しで、主人公目線で出会う私達からするとびっくりする言動の数々ですが、生前の回想シーンからは、二人が思い合っていた様子も描かれ、切なくなります。また、舞台が花屋さんだけあり、主人公が店長に顔を覚えてもらうために次々と買い込んだ植物が出てくるシーンもあり(クッカバラとかこれで知りました)、観葉植物に親しむことができる作品です。
有閑倶楽部
日本有数の資産家令嬢と令息達による優雅な暇つぶし
日本有数の資産家令嬢と令息達が集う聖プレジデント学園の生徒会は、学園で絶大な人気を誇る6人組によって構成されていた。財閥の令嬢・剣菱悠理、茶道の家元と日本画壇のトップの令嬢・白鹿野梨子、宝石商の令嬢・黄桜可憐、医師の子息・菊正宗清四郎、警視総監の子息・松竹梅魅録、スウェーデン大使の子息・美童グランマニエ、先生にも一目おかれるグループだ。上流階級の子どもたちが集まり、話題はもっぱら家の自慢話ばかり、そんな学園生活に彼らは暇を持て余していた。有閑倶楽部は暇人の集まり、揉め事でも戯れ言でも、おもしろそうなことは何時でも大歓迎だ。
お金持ちの6人組が様々な問題を財力と知力と腕力で解決していく、まさに痛快アクションコメディという作品でした。犯罪すれすれ、というかお咎めがないだけで犯罪になるような行為も多いですが、悪い人を懲らしめるためには手段を選ばないところもスカッとしますし、この作品の魅力的なところです。ホラーな話も多く、絵柄も相まって、お化けがとっても怖いです。霊感が強い故に、幽霊が苦手なのに幽霊事件に巻き込まれる悠理は、とてもかわいそうになります。しかし、この作品のアクション担当の悠理が暴れ回る姿が楽しくて、おもしろいのでつい読んでしまいます。
神様はじめました
人間界と異世界で繰り広げるロマンチックファンタジー!
桃園奈々生は、ギャンブル好きの父を支えながら生活を送る女子高生。しかし、ある日突然父が家出してしまう。借金のせいで家を没収され奈々生は帰る家を失った。途方に暮れる奈々生だったが、偶然出会った怪しい男から「私の家を譲ろう」と話を持ちかけられる。男から手渡された地図を頼りに目的地を目指すも、着いた場所は廃神社だった。男に騙されたと思いうなだれたのも束の間、奈々生の目の前に妖怪たちが現れる。実は、怪しい男の正体はこの地の土地神様だったのだ。土地神の位を譲られてしまった奈々生は、男に代わり神様の仕事を務めることになる。
神社を起点としたファンタジーな世界観が魅力的なマンガです。起承転結が明瞭で、作り込まれたストーリーと、ちりばめられた伏線回収は鮮やかで心を奪われます。主人公の奈々生は表情がコロコロと変わり、感情豊かな愛らしい少女です。それでいて、目的のため危険にも飛び込んでいく強い意志には憧れを抱きます。トラブルに巻き込まれながら異世界へと足を踏み入れていく奈々生を見ていると、ワクワクすると同時に応援したくなります。女子高生と妖怪、人間界と異世界との間で繰り広げられるロマンチックな恋愛模様に、夢中になること間違いなしです。
桜姫華伝
運命に抗う少女の戦いを描いた平安ファンタジー!
主人公の桜姫はある日、許嫁の王良親王に嫁ぐことを拒んで家出をする。その途中で桜姫は、知り合いの巫女からの「満月を見てはいけない」という言いつけを破ってしまう。桜は恐ろしい妖怪に襲われ、その中で自分がかぐや姫の孫である事実を知らされ、秘剣血桜を使い妖怪を殲滅することが桜姫に与えられた使命だった事を知る。残酷な運命に翻弄され傷つき、大切な人も次々と失っていく桜姫。それでも「自分の運命は自分で決める」ことを望み、戦い続ける。その中で彼女は、一番の友達の朝霧が死ぬ瞬間に、「生きる意味を見つけてほしい」という願いを託される……。
平安ファンタジーの世界観が圧倒的な画力で表現されていて感動しました!可憐な外見の主人公・桜が妖怪を斬るシーンは、背景や演出まで凄まじい描き込みで描かれ大迫力です。敵の妖怪の見た目なども、少女向けとは思えないほど恐ろしくて印象的で、少女漫画の分野で長く活躍する種村有菜先生の作品だけあって、キャラクターの繊細な心理描写まで非常に素晴らしかったです!主人公の大切な人が死んでしまうシーンには胸が締め付けられます。「生きる意味とは何か」などの思春期の若者に刺さるテーマとなっており、桜が最終回で導き出す答えにも注目です!
地縛少年 花子くん
妖怪と人間のコメディ恋愛
学校の七不思議七番目の「トイレの花子さん」、呼び出した人の願いを叶えてくれる。好きな人と両想いになりたくて、女子トイレの3番目の扉を3回ノックした八尋寧々。「はーあーい」と出てきたのは、なんと!学ランを着た、男の子の花子さんだった!!寧々の願いを叶える方法は全部健全で時代を感じるものばかり。怒った寧々は、花子くんが落とした縁結びの「人魚の鱗」を飲み込んでしまう。すると、寧々は魚の姿に!人魚の鱗は、縁結びと呼びれているが本当は二人で鱗を飲むと、飲んだ二人が同じ人魚の呪いをうけることで、特別な縁でつながるというものだったのだ。寧々の人間に戻りたいという願いを、自ら鱗を飲んで叶えた花子くん。その願いを叶えた代わりに、寧々は花子くんの助手として、七不思議が起こす事件へと立ち向かうことになってしまう!
花子くんというミステリアスでエロカッコイイキャラクターが、恋愛に不慣れな寧々を惑わせていくところは、胸のときめきがとまりません。妖怪と人間、絶対に同じ世界でずっと一緒にはいられない二人の今後の展開には目が離せません。そこに、花子くんの双子の弟も登場するのですが、そこには花子くんが死ぬ前の秘密が隠されています。なぜ、花子くんは死んだのか、なぜ七不思議の七番目の位置にいるのか、謎が多々多くてそこも大きな見どころです。また、他の七不思議の登場や、祓い屋の少年源光の活躍もぜひ見てほしいです。面白さと切なさを合わせ持つファンタジー漫画です。
BLACK BIRD
妖怪と少女の恋愛ファンタジー
ヒロインの女の子美沙緒は、100年に1度生まれる「仙果の娘」で、妖怪の嫁に迎えると一族が繁栄されるとされ、狙われる運命に!そこで、幼馴染で小さいころに別れた、初恋のお男の子、匡と再会。でも、その男の子の正体は、天狗の長だった。自分は妖怪から狙われると知る美沙緒。でも、好きだった男の子は、自分を狙う妖怪。匡は美沙緒を好意を告げるが、思い通りにいかず。美沙緒は匡に惹かれているけど、妖怪という存在だから素直になれない。いろんな妖怪から狙われる美沙緒を、匡が守る。色んな試練を2人で越えながら、惹かれていく物語です。
全体的に物語がスムーズに進むので、飽きずに読み進められます。物語の流れは「付き合う前・付き合ったあと〜」というように、2人の関係が変わっていくのが見所の一つですね。毎回、キュンポイントがあるから、女の子はたまないです。また、シリアスなシーンもあるので、結末のドキドキ感も味わえます。けれど、シリアスなシーンが続く訳ではなく、「キュン・ギャグ・涙あり」の3拍子が揃っている少女漫画です。イケメンキャラクターも数人登場するから、推しが必ず見つかるはず!絵柄も綺麗で、特に表紙は凝っているので、巻数が揃うと圧巻です。
町でうわさの天狗の子
天狗だってときめきたい!
天狗の娘である主人公・秋姫は力持ちなだけで、恋に憧れたり自分に自信がもてず悩む女子高生。同じ中学出身で人気者のタケル君にときめいたり、兄妹のように育った幼馴染の瞬ちゃんと口喧嘩をし、「天狗の子」として距離を置かれていたクラスメイトと打ち解けあうなど、天狗の子とは思えないくらい普通の高校生活を送っています。しかし、そこはやはり天狗の子。禁足地である父親の天狗が住むお山には、眷属であるキツネ、たぬき、うさぎ、猪がおり、秋姫を「姫様」と呼び、慕いながらも天狗として生きるようことある毎に導こうとします。秋姫は天狗の自分を拒否し続けますが、普通の女子高生として暮らすには力をコントロールしなくてはいけないことに気づき、普通に生きるため修行を始めることに。秋姫は天狗としての自分とも向き合いはじめます。
天狗の子というフレーズから、ファンタジーの戦いものというイメージがありましたが、主人公の秋姫が、車を持ち上げるくらいの力持なだけで悩み多き普通の女子というのが、とても共感でき、読んでいて応援したくなります。憧れのタケル君や幼馴染の瞬ちゃん、最初は秋姫を奇異な目で見ていたクラスメイトたち、欠点はあるけれど悪人がいないので、ツライ気持ちにならないので、どんどん読み進んでいけました。眷属のキツネ、たぬき、うさぎ、猪もみんな性格が違い、決して清廉潔白な存在ではなく、女性にデレデレしたり甘いものを食べて喜んだりするのが、可愛く微笑ましい。後半、青春ものから、天狗と鬼の戦いへと進んでいき、涙してしまうところもあり、その変化も面白いです。
妖界ナビ・ルナ
少女は、残酷な使命を背負い戦うーー
小学4年生のごく普通の少女・竜堂ルナは、児童養護施設・星の子学園で仲間とともに平凡ながらも幸せな暮らしをしていた。しかしある日、小動物の姿をした妖怪・もっけとスネリがルナの前に現れ、ルナが「妖怪と戦う使命を持つ伝説の子」であると告げる。2人を拒絶するルナだったが、そんな中、幼馴染みで親友のサエが恐ろしい妖怪かまちに連れ去られる事件が起こる。困惑するルナを優しく励ますもっけとスネリに、ルナは協力することを決める。「伝説の子」の力を解き放ち、かまちを妖怪の世界へ連れ戻してサエを救ったルナは、自分の力の必要性を理解する。そして、妖怪を導く「妖怪ナビゲーター」として使命を果たすことを決めるのだった。
主人公のルナが妖怪と戦うシーンが、少女向けにしてはかなりダークかつシリアスで見ごたえがあります。ルナは本当は小さなことにでも心を割いてしまう優しい少女なのですが、そんな彼女が恐ろしい妖怪との命がけの戦いに身を投じなくてはならず、さらにその中で大切な人も何度も失ってしまいます。その際のルナの心情が繊細な心理描写でまざまざと伝わるので、「戦う事の、使命の重さ」を強く感じさせられました。基本的に重めなストーリーですが、味方サイドの妖怪キャラクター2匹が可愛らしく魅力的で、小動物の姿だけでなく美しい人間の姿にもなれる設定なので見ていて楽しいです。また、チョーカーや五芒星のペンダントなどのいわゆる「魔法アイテム」も読者層の少女にとって大きな魅力の一つでしょう。
最後に:【幽霊/妖怪】が登場する少女漫画
優しさに溢れた世界観は非常に美しいです。
他にも気になる漫画があれば是非チェックしてみて下さい!