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別冊マーガレットに掲載された人気の代表作39選!

2021年4月12日

こんにちは、みけさんです!

今回は別冊マーガレットに掲載された人気代表作を紹介していきます!

ヒット作品を連発してきた少女漫画誌・別冊マーガレット、「君に届け」などは別冊マーガレットだけでなく、少女漫画を代表する作品と言っても差し支えないです!

少女漫画雑誌の中では人気・知名度共にトップクラスで、読者層は20代以上の大人方も多い印象です!

ストーリー自体は正統派の清純ものが多く、やわらかい絵のタッチとなっています!

逆に、マーガレットの作品はオタク要素を含んだ少しコアな印象がありますね。絵の描写も大人向けの描写が含まれていたりと、読者層は別冊マーガレットに比べて高くなっています!

それでは、行ってみよう!
【2022年版】おすすめ少女漫画100選!胸キュンが止まらない!

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別冊マーガレット人気の代表作

I LOVE HER

教師と生徒の純愛物語!

ショートカットがよく似合う主人公・花は両親の離婚によって転校することに。転校と同時に付き合っていた彼氏と別れて心に少し傷が残った花。新しい土地で母親と新しい生活を始めた花だったが、突然お隣さんが目の前でぶっ倒れてしまう。印象に残る出会い方をしたお隣さんだったが、なんとそのお隣さんは転校先の教師だった。しかも、花のクラスの担任教師。初めはなんとも思っていなかった花だが、お隣さんと接していくたびにドンドンと惹かれていく。少しずつ距離を縮めていく花だが、突然恋敵が登場して……。学生の淡い恋心を優しく描いた恋愛漫画。

ヒロインは「恋愛なんて奥手で興味がないわ」という風に見えるキャラクターですが、先生のことが好きで悩む姿は恋をする少女そのもの。生徒と教師という禁断の恋ですが、どちらかというとプラトニックな関係のままストーリーは展開していきます。そんな純粋で穏やかな恋の嵐となったのが教育実習に訪れた女教師の存在。若い女教師は色気を使いヒロインに挑戦状を叩きつけてくるのですが、まだ若い女子高生の花にとっては初めてのことで戸惑い萎縮してばかり。そんな可愛い女子高生のいじらしさは読んでいて微笑ましく懐かしい気持ちになります。自分が高校生だった頃の淡い記憶を思い出させてくれる作品です!

 

青空エール

みんなの夢を応援したくなる!

小学生の頃、テレビで白翔高校のブラスバンド部が甲子園で応援しているのを見てから、それに憧れていたつばさ。高校は白翔に入学し、ブラスバント部に入ります。名門の白翔高校には初心者はほどんどいない中、つばさは初心者でトランペットを始めます。周りからも無理だと言われ続け、ネガティブですぐに落ち込んでしまうつばさを、いつも励ましてくれるのは、同じクラスの野球部の大介くん。大介くんは甲子園でプレーすること、つばさはアルプスから野球部の応援をすることを目標に、ふたりで励まし合いながら、一緒に甲子園を目指します!

ネガティブですぐに泣いてしまうつばさを、いつも前向きに励ましてくれる大介くん。ふたりで励まし合っている姿がとてもステキです!同じ目標を持っている仲間だと思っていたふたりですが、お互いに好きな気持ちに気付きながらも、目標をかなえるために関係をそのままに、でも今まで以上に応援しあい、成長していく姿が本当に青春っていいな!と思えます。吹奏楽部や野球部の仲間も、クラスメイトもステキな子ばかりで、こんな高校生活を送りたかったと思いながら、みんなの成長を楽しめました。何度も挫折しながら、少しずつ夢に近づいていくふたりを応援したくなるステキなお話です。

 

アオハライド

思春期特有の感情や思いが爆発!

主人公・双葉は高校1年生。双葉は、中学の時に好きだった、田中君という男の子のことを未だに忘れられず、引きずっている女の子。ある日双葉は、高校で同じクラスの女友達と共に廊下を歩いていると、田中君そっくりの男子を見かける。すれ違った男子は、背格好も、声も、田中君とは全然違う。でも双葉は、何故か彼が気になり、後を追いかけることにする。しかし彼は、同級生たちから「馬淵」と呼ばれており、双葉は「田中君じゃなかったみたい。彼に声をかけなくて良かった」と思う。しかしその日の帰り道、例の「馬淵」と地元で出会う双葉。馬淵は、とある神社に立ち寄る。その神社は、双葉が昔田中と雨宿りをした神社だった。

とても美人で友達想いな主人公・双葉がとある事件をきっかけに、わざとガサツな女の子を演じるようになる。しかし、双葉は恋をしてから、シャンプーを変えてみたり、化粧を始めたり、少しずつ女の子らしくなっていく。その過程が、見ていてとても楽しい。高校2年生に進学した双葉の新たな友人、牧田や村尾も、はじめは双葉とは共通点が皆無で、全然仲良くなれない。しかし、高校でのオリエンテーションをきっかけに、段々と絆を深めていき、やがて大切な仲間となっていく。まさに青春を丁寧に描いている良作だ。是非沢山の人に読んで欲しい少女漫画だ。

 

いつもポケットにショパン

尊い初恋をピアノにのせて

麻子は同じピアノ教室で幼なじみの季晋のことが好きでした。麻子の母はピアニストで麻子のことをあまり構ってくれません。一方、季晋の母は季晋にとても甘く、季晋もそれに応じるひ弱な少年でした。しかし、本当の季晋はとても強くて、ずる賢い一面を持っていると麻子は知っていました。麻子はあまり構ってくれない母より優しい季晋の母が好きでした。しかし、季晋はドイツに留学してしまうのです。涙ながらに別れた麻子。その後、季晋はドイツで事故に遭い、それ以来連絡が取れなくなってしまいました。時は流れ、日本に戻ってきた季晋と再会できた麻子でしたが、季晋は子どもの頃のひ弱な少年から別人のように成長していたのです。

見どころは、音楽で繋がる人間関係です。くらもちふさこの漫画は心理描写が複雑なものが多いのですが、「いつもポケットにショパン」は初期の頃の作品で、近年の作品よりわかりやすくて読みやすいと思います。昔の作品でありながら、古くさく感じることなく漫画の中からピアノの音が聞こえてくるようです。読み進めていくとドロドロの愛憎劇が本題だと気が付きますが、それ以上に麻子の季晋に対する想いが崇高で純粋で心を動かされます。麻子が知らなかった真実が明かされてからもう一度読み直すと、麻子の母の不器用さがわかり誰も責めることができなくなります。

 

オオカミ少女と黒王子

オオカミ少女は真っ直ぐ一途な女子高生!

主人公・篠原エリカには自分の見栄のために嘘をついてしまう悪いクセがある。高校に入学した花は新たな友達作りで、恋愛経験のない自分には畑違いなギャルグループに入ってしまう。会話の話題は彼氏の事ばっかりで、恋愛経験のないエリカは彼氏がいると嘘をついて有りもしない恋愛話で話を合わせていた。そんなエリカだったが恋愛経験がないために彼氏がいることを徐々に友達から疑われることに。焦ったエリカは街で見かけたイケメンを思わず盗撮してしまい、そのイケメンの写真を見せて彼氏だと嘘をついてしまう。しかし、その写真のイケメンは同じ学校に通うモテ男・佐田恭也だった?!恭也に嘘がばれたエリカだったが、佐田の優しい笑顔にほだされて理由を話して彼氏の振りをしてほしいとお願いする。彼氏の振りをしてもらう事を了承してもらい喜んでると……「じゃあ3回まわってお手からのワンだな」。実はこのモテ男の正体は根っからのドS王子で……。

佐田のドSっぷりは少し引いてしまうほど強烈なものですが、時折見せる優しさや男気にキュンキュンしてしまいます!また、そんなドS王子の命令を聞くエリカもかなり振り切った所があり、犬になりきって投げられた棒を必死で探すシーンはかなり印象的でした(笑)。しかし、エリカもただ大人しく従っている訳ではなく、正面から噛み付いたり、ドSの佐田に振り回されたりと、感受性が非常に豊かで見ていて面白かったです!嘘から始まった恋ですが、お互いの存在が徐々に掛け替えのないものへと変わっていく様子は見ていて優しい気持ちになれます!

 

思い、思われ、ふり、ふられ

好きだから頑張りたい、青春恋愛群像劇

人見知りで内気な市原由奈は、高校進学で引っ越してしまう友人を見送りに行く途中、子供の頃に絵本で見た王子様に似ている男子を見かける。同じく離れ離れになってしまう友人を見送りに来ていた山本朱里と知り合い、朱里が同じマンションに引っ越してきた同級生だとわかる。それをきっかけに、性格や恋愛観が全く違う二人だが、仲良くなり、由奈が前に見かけた王子様が朱里の弟の理央だと判明する。恋愛未経験の由奈は、理央に対する気持ちが恋であると少しずつ気づき、朱里は由奈には理央を薦められないとしていたが、由奈の初めての恋を応援しようと決める。そして朱里は、由奈が唯一親しく話せる男子で幼なじみの乾和臣と関わっていく中で、少しずつ意識し始め、恋をしていく。

高校生4人の甘酸っぱい恋愛や友情、大人でも子供でもない感じが微笑ましく、見守りたくなります。由奈、朱里、理央、和臣それぞれの関わり方や感情の動き方が気になって、これからどうなっていくのか、4人全員が幸せになる結果になるのか、ドキドキしながら読んでしまいます。高校生だからこそまだ子供っぽい考えや行動をしてしまったり、将来のことを考えていく大人への第一歩でもある立場で決断していく姿が、リアルさもあり、成長を感じさせます。4人が何を思い、誰を思い、何を決意し、どう進んでいくのか、優しい気持ちで最後まで見届けられる作品です。自分の高校時代を思い出し、重ねながら読むのも面白いと思います。

 

俺物語!!

少女漫画界にニューヒーロー現る!

主人公の剛田猛男は身長2mの大柄で、太眉と角刈りの高校生。正義感あふれる剛田は同姓にはモテモテだったが、剛田が好きになる女の子はいつも幼なじみの砂川誠を好きになっていた。高校入学早々、剛田は電車内で痴漢に会っている女子高生・大和凛子を助け、凛子に一目惚れしてしまう。凛子もそのお礼にお菓子を焼いたり、電話番号を聞いたり積極的に剛田にアプローチを続ける。しかし、凛子の態度を見た剛田は凛子が砂川を好きだと勘違いをしてしまう。友人として凛子と砂川の恋を応援しようと決意する剛田。しかし、凛子が好きだったのは砂川ではなく剛田だった。そのことを砂川から聞かされてなお信じれない剛田はある時、凛子の思いを知り……。

主人公の剛田はイケメンとはほど遠い見た目をしているのですが、真っ直ぐで正義感の強い性格は見ていて気持ちが良いです!落ちてきた鉄骨を支えたり、2階から窓ガラス突き破って降りたりと、もはやギャグとしか思えない凄まじい行動の数々は見ていて安心します!また、剛田の友人である砂川はクールなイケメンですが、猛男の前では笑顔を見せるなどの一面もあり、剛田の代わりにイケメン役を担っています。私もどっちかというと砂川君が好きです(笑)。しかし、剛田と凛子の二人が互いに相手を一途に思い合っている様子を見ていると、一度で良いから私もこんな恋がしてみたかったなと羨ましく思ってしまいます!また、凛子の友達が剛田を無理と批判しても、伝え方が悪かったのか?でも好きになって取られたら困る!などと悩んでる姿はピュアで可愛かったです!

 

君に届け

憧れの君に、近づくために。

陰気な見た目のせいで周囲に誤解され、これまで孤立して生きてきた爽子。しかしその内面は超前向きな女の子!そんな爽子は高校に入学し、爽やかな学年の人気者・風早に恋をする。最初は恋とは気が付かず「風早くんのようになりたい」と奮闘する爽子、それがキッカケで少しずつ周囲の誤解も解けていく。念願の友達もでき、ここからようやく爽子の青春がスタート!恋や友情、ライバルと過ごし、人としてどんどん成長していく爽子。3年生になってからはそんな楽しかった仲間たちと別れ、自分がどのような進路に進むべきか頭を悩ませます。誰もが色濃い高校生活の3年間が描かれ、全ての青春が詰まった学園ラブストーリーです。

見どころは何といっても「爽子の成長」。とにかく懸命に、自分の周りで起こること全て真面目に取り組みます。爽子が思いを寄せる風早はみんなの人気者で太陽のような存在。そんな彼はほかの誰も見ようとしなかった爽子の前向きで努力家な一面に惹かれており、それらは自分にないものと憧れを抱きます。人気者と陰気(に見える)少女の恋は順当に進むはずなく結ばれるまで時間がかかりますが、それを支えるのは新にできた友達。どうしても自分を卑下する癖がついてしまっている爽子は、誤解されて友情に亀裂が入ることも。しかしお互いに歩み寄り、また強い絆で結ばれる姿は感動的です。恋だけでなく友情にもスポットが当てられており、青春のすべてを体感できる少女漫画です。

 

君に届け~運命の人~

優しいあの人は優しくない私にも優しい。

君に届けに出ていた風早くんのことが好きだった胡桃沢梅ちゃん(以下くるみ)のお話です。高校を卒業後、大学進学と共に一人暮らしを始めた爽子とくるみ。すっかり仲良しな2人はある日友人の誘いで合コンに参加することになります。初めての合コンで変な男に目を付けられた爽子を守るくるみ、ヒートアップしそうになった男を止めたのが爽子の従兄弟である栄治でした。その後、爽子を通して親しくなっていく2人。強がりなのに繊細なくるみと、そんな梅が可愛くて守ってあげたい栄治の初恋のような、運命を感じるような2人の甘酸っぱい恋物語です。

まず君に届けを読んでいた人なら共感できると思いますが、とにかく爽子に寄生するくるみちゃんが可愛いです。(本人も寄生している自覚あり)栄治と会話をするシーンでは、くるみちゃんが過去に爽子にした自分の汚い話を包み隠さず話していたり、栄治に口説かれるシーンでは、顔を真っ赤にして(こんなのおかしい!だって私はあのくるみだよ!?)と自分のプライドと葛藤しているくるみちゃんがとても好印象でした。また、栄治も始めは面白い女という気持ちでくるみと会話をしていた思いますが、日が経つごとに段々とお互いが惹かれあっていく姿がドキドキします。どこまでも可愛くなりそうなくるみちゃんと、過去に何かがありそうな栄治のこの先の展開がとても気になります!

 

キャットストリート

挫折を乗り越えて成長するヒロイン。

子役として活躍していた恵都は、9歳の頃のミュージカル「サニーデイズ」の舞台上で大観衆の前で何も喋れず立ち尽くしてしまい、芸能界を引退して不登校になり引きこもりになってしまいます。そんなある日、街で突然フリースクールに誘われフリースクール「エル・リストン」に通い始めることになります。そこで出会った元天才サッカー少年の玲と天才でIQ200の浩一とゴスロリ少女の紅葉と出会い、「エル・リストン」での生活は新鮮で楽しく恵都は徐々に周りに心を開いて変わっていきます。しかし、子役時代のライバルだった奈子が現れ再び恵都の心を乱していきます。

小さな頃から母親の期待を背負って芸能活動していたヒロインの恵都が、子役時代に挫折を経験して学校にも行けなくなってしまい引きこもりになってしまい、全てを失ったかのように感じながらもフリースクールに行くことになって少しずつ前に進んでいく様子は見ていて応援したくなります。「エル・リストン」で出会った個性的なメンバーとの友情や絆が素敵ですし、恵都の過去を乗り越えるためにも必要な奈子とのシーンは色々な意味で心を動かされるシーンばかりなので見どころです。一度進む道を失い希望を失ってしまった恵都が、再び希望を取り戻していく様子に励まされる作品です。

 

CRAZY FOR YOU

複雑に絡み合う切ない恋心。

彼氏いない歴17年で、ドジで危なっかしい天然キャラクター女子の幸は、美人でしっかり者な親友の朱美に誘われて人生で初めての合コンに参加します。その合コンで幸と朱美はユキと雄平と赤星という3人の男子に出会い、その中でも幸はみんなに優しいユキに惹かれて恋に落ちます。ユキは女ったらしで有名なため、周りからはやめた方がいいと反対されますが、皆から忠告を受けてもユキへの思いを諦めることがきできず、幸はユキにまっすぐにアプローチを続けていきます。そんな幸の純粋でまっすぐな想いにユキも徐々に惹かれていきますが、赤星との三角関係や朱美の過去などそれぞれの切ない想いが複雑に絡み合っていきます。

ユキに片思いする幸に惹かれていく赤星が、ユキのことを好きなままの幸のことを好きになり、普段はクールでつかみどころのないようなキャラクターなのに幸のことになると感情を出すところが魅力的で、どんどん赤星の良さが出てきて応援したくなります。ユキと幸と赤星の三角関係も見どころですが、朱美と雄平の関係にも注目で、めげずにアタックし続ける雄平に徐々に惹かれていき安定のカップルになるかと思いきや、朱美とユキの過去が判明し、雄平との関係まで変化していく切ない展開は見どころです。それぞれが切ない想いを抱えて苦しむ様子は、もどかしくも青春を感じることができます。

 

恋を知らない僕たちは

永い想いの区切り、ゆっくりと惹かれていた。

それは中学2年生の頃の英二と直彦。まだ恋という甘く苦い感情を知らないまま学生生活を送っていた。そこに転校してきた泉との再会に喜んだのも束の間。幼心に抱いた淡く甘い感情を思い起こす。泉への気持ちを意識してついに告白へと動こうと決意するも、直彦からの言葉に想いを伝えることなく玉砕。泉もまた転校してしまい、不燃焼な気持ちを抱え続けたまま高校生へ。ふいに出会った小春は彼氏とうまくいっていなかった。落ち込む小春は励ましてくれた直彦に惚れてしまう。泉を守る意味で直彦と小春の仲を阻止する英二は、小春に付き合うフリをしようと提案する。さらに委員会が同じの池澤に惚れている友人太一を応援するものの、池澤が英二に惚れてしまう。おまけに泉が帰ってきた!英二の心の奥に眠った感情がまた動き出す。

本当にありうる、人とのタイミングは恋愛においてとても大事だなと感じさせられます。好きな人のために動く太一や小春、泉や直彦、池澤を見て次第に英二の泉への感情が動き出す瞬間は片思いならではのグッとくるものがあります。でもその結果はとても複雑な部分もありますが、3人の信頼関係があるからこそ笑って進めるのだと思えました。しかも邪険にしていた小春との関係も少しずつ、でもわかりにくく変化しているのはあのまさか?!な展開を見たからこそ感じるのだと思いました。個人的には池澤の告白シーンは誰よりもまっすぐで、誰よりも片思いをしている人の気持ちを代弁しているなと微笑んでしまいます。交差する想いはとても純粋でほろ苦い漫画です。

 

高校デビュー

ボーイッシュ女子のシンデレラストーリー!

ヒロインは、中学でバリバリのソフトボール部ピッチャーのハルナ。モテとは無縁だったハルナが、高校では、ソフトを辞めて、モテるために雑誌の切り抜きを集めては、自分なりのモテ本を作って高校デビューを目指すのだが、気合が入りすぎてて全くモテないイタイ女子に...ナンパ待ちをしているハルナの前に、現れるヨウは、めちゃイケメンのハルナとは正反対の頑張ってなくてもモテちゃう系男子。ヨウからハルナは、モテを、教えてもらいたく、師匠にしてくれと頼みヨウを説得する。ヨウは、ハルナに絶対に俺のことは好きになるなよ。ということを条件に師匠になることを引き受け、友達を紹介したり頑張るが、二人の関係がだんだんと師匠と弟子ではなくなって行きます...ハッピーエンドの笑いあり涙ありの青春ストーリーです。

中学で部活ばっかりだった女子、恋愛なんかできなかったという女子には、憧れのストーリーなのではないでしょうか。まぁ、こんな話実際にはありえないのですが、夢を見せてくれる漫画です。実写の映画化もされているので、そっちから見て読むのもありですが、漫画から読むのもありです。ハルナも全然かわいいのになぜモテないんだろうと私には不思議でしたが、これを読んで何となく天真爛漫な女子ではだめなんだというのが勉強になりました。元気キャラで、モテない人にオススメです。(笑) 近くにいる女の子からの裏切りなんかもありで、あぁ。わかるわぁという共感できる漫画でもあります。

 

純情ドロップ

強面の彼との純情な恋。

ヒロインの桃田早希は、同じクラスの青山くんに告白するも玉砕。しかもそれをその場を偶然通りかかった赤居くんに花瓶の水をかけてしまいます。この赤居くん、「鬼の赤居」と呼ばれるほど強面な人。水をかけてしまったことで怒られると思っていたら、なんと赤居くんは妹が大好きなロリコンだと知ります。赤居くんは、早希に妹の誕生日プレゼント何にしたらいいか相談してきました。まさかのギャップに惹かれる早希。赤居くんは、顔は怖いけど中身はすごく優しくていい男の子でした。2人の距離は徐々に縮まり、早希は赤居くんへの気持ちを確信し、告白。赤居は戸惑いつつも早希のことが好きで、最後は2人結ばれて終わります。

ヒロインの早希は本当に純粋に、家族思いの可愛らしい女の子で、友達になりたいなーと読んでみて思いました。だから、赤居くんのこと好きになって、告白するまでの過程は心から応援してました。赤居くんは、強面なせいで女の子だけでなく、男にも怖がれてきた人。でも、笑顔がそのギャップと相まって本当に優しいんです。人の痛みがわかったり、早希が青山くんに振られたことも、赤居くんは励ましてくれました。早希はただ真っ直ぐに赤居くんに気持ちを伝えて、そのあとの返事待ちの間も、読者としてはドキドキでした。告白するまでは早希が主の話でしたが、最後結ばれる回は赤居くんが主役の話だったので、赤居くんの心の声も読めて面白かったです。

 

少女少年学級団

ボーイッシュな少女の初恋ストーリー

男女が分裂している小学校に転校してきた中谷遥。ボーイッシュな風貌から、男の子に間違われ男子から歓迎されます。しかし、女子だとわかった瞬間、男子からは遠ざけられ、女子には女性らしさが全然ないと陰口をたてられてしまうのでした。前の学校では男女が仲良かったので、この学校はおかしいと遥は思い悲しくなります。野球が好きな遥は、思い切って男子の中に混じろうとしますが、渡が女が生意気に野球なんてやってんじゃねーと遥の大切なボールを神社の奥に飛ばしてしまい、遥は渡をはたいてしまうのでした。しかし、渡の兄・健のおかげで遥は渡と仲直りし、さらに健が甲子園に出たことがあると知り遥は、健に淡い恋心を抱くのでした。

この漫画は一度長い間休載になり、もうそのままなのかと諦めていましたが、きちんと完結させてくれて感動しました。子どもの初恋ストーリーですが侮れず、自分が子どもだった頃の純粋な気持ちを思い出させてくれる作品です。恋物語だけではなく、子どもの残酷さや生きづらさなども描いているので胸が痛くもなります。同じ団地に住み、すぐに行き来きできる関係は子どもの頃憧れの設定ですし、同級生の兄に憧れるのもよくある話。しかし、本来なら兄は憧れの存在で終わり、同級生である弟とのハッピーエンドになることが多いと思いますが、このお話はそうでない所が萌えます。

 

シンデレラクロゼット

地味女子×女装男子が織りなす新感覚ラブストーリー!

高校時代は部活一筋だった為、憧れの東京に大きな希望を抱いて上京してきた春香。が、現実はそう甘くはなく、恋愛や青春どころかバイト三昧で生きていくのが精一杯な状態。バイト先の先輩が気になるけれど、洒落っ気のない自分では相手にされないと諦め状態。が、美意識高め女装男子・光が現れたことで、状況は一変!光によってメイクや服で大変身を遂げた春香は先輩をデートに誘い、それを境に先輩も春香を意識し始める。春香と光もオシャレの師匠と弟子として仲良くなるが、光はいつしか友達としてでなく女として春香を意識し始めてしまい、ちょっと歪な三角関係に…!?

春香は鈍感で全く自覚がないのですが、時折爆弾発言をするので、普段冷静に春香にアドバイスをする光が真っ赤になってたじろぐのが面白いです。先輩との恋を応援すると言った手前、友達のポジションは崩せないけど、全く自分を意識せず女友達のノリで接する春香にモヤモヤしたりやるせない気持ちになっているのが切ない。三角関係の行方が今後どうなるのかとても気になります。あと光は美容に詳しいだけあってズボラな春香に毒持論をぶつけるのですが(「20歳過ぎたらブスは自己責任!」など)、読んでる側としてもグサッとくるものがあり、美容へのモチベーションも高めたい時にも最適な漫画です。

 

素敵な彼氏

神様、わたしに「彼氏」をください!

小さいころに見た、カウントダウンのイルミネーションに参加する幸せそうなカップルたち…。わたしも、あんな風に幸せそうに笑いたい!カップルでカウントダウンイルミに行きたい!彼氏がほしい!!そんな夢を原動力に、彼氏探しに邁進する主人公・ののか。当たり前にできるだろうと思っていた彼氏は一向に現れず…。出会いを求めて参加した合コンで桐山と出会います。掴みどころのない桐山と接していくうちに、少しずつ感情が変化していき、自分が欲しいのは「彼氏」ではなく、「ちゃんと好き合った」相手なのだとようやく気が付くののか。果たして夢のカウントダウンイルミに「彼氏」と行くことができるのか?!

鈍感な主人公・ののかの可愛らしさにとにかく癒される作品です。クールで掴みどころのない桐山に恋をしてからと言うもの、ののかの目には誰よりも彼が素敵に写ります。もちろん読んでいるこちらも、ののかの感情に巻き込まれてそう見えてきちゃいます。桐山くん、素敵!しかしののかは超恋愛初心者で、対して桐山は本気の恋をしたことがない。くっつきそうでくっつかない二人にはジレンマの嵐です。友達から始まって初めて本気の恋をして、向き合い始めた二人の関係にときめきが止まりません!ちょっと笑っちゃうような、心がほっこり温まる可愛い二人に注目です。

 

ストロボ・エッジ

はじめて恋をしたのは、王子様!

おっとりした主人公・仁菜子が初めて恋をしたのは学年で一番人気のイケメン・蓮。でも恋って一体何だろう?この気持ちは何だろう?仁菜子は初めての感情ひとつひとつに向き合いながら、ゆっくりと蓮への気持ちを育みます。しかし蓮にはモデルの彼女の存在が。友達のアドバイス通り自分とは住む世界が違うと諦めて、好いてくれる別の人と一緒にいるべきなのか悩む仁菜子。でも、自分の気持ちにうそをついてもいいの?一方で仁菜子と関わるうちに少しずつ気持ちが動き始めるも、彼女もためにその感情を見て見ぬふりをする蓮。すれ違いながらも自分の気持ちに真っすぐ正直に、全身で「初恋」と向き合うピュアなラブストーリーです。

恋をした時の小さな感情の動きや、その一瞬が描写されていて「初恋の美しさ」が詰まった作品です。初めての感情に迷いながらも懸命に突き進む仁菜子をつい応援したくなります。そんな仁菜子を中心に、自分の気持ちに正直になろうともがく恋愛・友人関係も見どころです。相手の気持ちや関係性に悩みながらも、それぞれ皆が成長していきます。いつも一生懸命な仁菜子と不器用な蓮がすれ違い続けるシーンにはかなりやきもきしますが、その分思いが通じ合ってからの幸せモードはときめきが止まりません!恋する女の子を全力で応援してくれる、そんな少女漫画です。

 

先生!

生徒と教師の苦しくも切ない、リリカルなラブストーリー!

高校生の島田響は、男友達の浩介や友人の千草が先生に恋をしているのを知るが、自分自身は今一つ「人を好きになること」が分からないでいた。しかし、世界史の伊藤先生の包容力に惹かれ、気づいた時には伊藤先生を一人の男性として好きになっていた。女性不審らしき伊藤先生に、自分の思いをぶつけていく響。自分の立場や戸惑いから、先生のちぐはぐな態度に翻弄されながらも、二人は気持ちを通わせるようになる。しかし、本当に大変なのは教師と生徒という立場で恋愛をしていくことだった。響の友人、浩介や千草、後輩の渚との恋愛も交錯し、さらに人間模様は複雑になっていく。多感で不器用な恋が繰り広げる、リリカル青春ロマン。

男性教師と女子高生の恋を描いたストーリーですが、社会的立場はあるものの、主人公響をはじめとする浩介や千草などの生徒たちと、伊藤先生や他の教師が人間として平等に描かれています。伊藤先生が生徒に全幅の信頼を置いて、響との恋を響の友人には話し、友人たちも口外をしないで応援するという「対等で誠実な関係性」の斬新さが見どころでもあります。途中で各登場人物に「自分を好いてくれる人」などが現れたり、問題にくじけそうになったりで、色々なハプニングがありますが、この問題をどう解決していくのか?という点が非常に興味深い作品です。また、一見「普通」の外見の響や千草といった女生徒が、恋を通じてどんどん美しく成長していくところが見どころです。

 

千花ちゃんちはふつう

家族になった人が、心に傷を負っていたら…。

主人公の「ちはな(女・高校生)」には、お父さんがいません。母親が未婚のまま出産した子供です。しかし、お母さんが結婚することになって、ちはなに新しい家族(お父さんとお兄ちゃん)ができます。しかも、お父さんは有名な大学の先生でお金持ち。ちはなとお母さんは東京から神奈川県に引っ越します。お兄ちゃんと同じ高校なのですが、結婚式の前にちょっとだけ会ったお兄ちゃんとは、何だか雰囲気が違います。お兄ちゃんの実の母親はすでに亡くなっているのですが、精神的に弱くて生前お兄ちゃんを虐待しており、お兄ちゃんは心に傷を負っていたのです。自分が売却した母親の遺品を買い戻そうとするお兄ちゃん。真正面からぶつかるだけでは、高校生には金銭的に無理。そこでライバルの身辺を探るために、その息子に近付くのですが…。

1980年代の漫画です。時代的にバブル直前か、入り口の辺りなので、登場人物の服装や行動なんかが妙にゴージャスです。水晶を使った女の人の像(美術品)がオークションにかけられるとか、当時の庶民の読者にはハイソに感じられたと思います。主人公はちょっと大人びた感じというか、母子家庭で育ったせいか男性に免疫がない高校生です。お母さんがホステスをしながら主人公を養っていたという背景があります。そのような主人公を、お兄ちゃんは初めはちょっといじめにかかるのですが、実は新しい家族ができて秘かに嬉しがってたじゃないかな?というのが透けて見えます。オークションのライバルの息子は、良い人なのかボンクラなのかよく分からない、憎めないキャラクターですが、最終的にはお兄ちゃんに完敗。

 

超立!!桃の木高校 

変わっていてもいい、自分にしかできない何かがきっとある。

桃の木高校に入学した森まりは、中学時代まである理由でいじめを受けていた。念力によって物を動かせるという特殊能力の持ち主だったため、変人扱いされてしまっていたのだ。高校では同じ失敗をしたくないと思ったまりは、入学後、そのことを悟られずに友達を作ろうと心掛けていた。しかし、ひょんなことから仲良くなった友達、城、さおりん、小野寺の3人にも特殊能力があることが発覚する。能力を生かしていろいろな事件を解決するうちに、まりは城に恋心抱くようになる。楽しい仲間たちとの、恋あり友情あり超能力ありの青春ラブコメディ。

主人公まりのサイコキネシスをはじめ、さおりんの透視、城のテレポート、小野寺の空中浮遊と超能力を駆使して日常の問題を痛快に解決していきます。しかし日によって能力の調子が悪かったりして失敗もあり、実際にこういうことはあるかもしれないと思わせる、妙なリアリティがある作品です。自分がコンプレックスに思っている個性が、誰かの役に立つかもしれない。自分にできる何かを探したくなる、そんなメッセージ性も内包していて、ギャグ要素が強い作品にもかかわらず感動を覚えます。ありのままの自分をどう生活で活かすか考え、また、違う個性を持つ他人に頼ることで助け合う。恋や友情だけではない大きなテーマがある作品です。

 

てをつなごうよ

優しい愛、その形は色々。

小豆は、弟の大豆が好きすぎるブラコンの変わり者の、でも心の優しい女の子。そんな彼女には、幼馴染の千花ちゃんという仲良しの男の子がいました。千花ちゃんは小さいころから12年間も小豆のことが大好きで、でも小豆はその思いに気づいていません。高校生になったある日、隣に小豆の一つ年下の美月君、大豆と同い年の流星君という兄弟が引っ越してきます。どうやら、美月君たち兄弟は、あまり仲が良くないようです。小豆たち姉弟と千花ちゃんは二人を応援しながら絆を深めていきますが……千花ちゃんはある時、小豆の心の小さな変化に気付いてしまいます。これは心優しいみんなの、たくさんの愛の物語。

まず、登場人物がみんなふわふわ可愛らしく描かれていて、見ていて癒されること間違いなしです!心の動きも繊細に描かれているので、主要人物みんなに感情移入をしてしまいます。小豆と美月君の、弟を愛しすぎるあまりブラコンっぷりを見せつける行動も、おもしろおかしく、これまた可愛らしく見えます。柔らかいタッチの絵柄なので、読者も優しい気持ちで物語を読み進めていけます。高校生の時の恋愛の、頑張っても結果は難しく、少しうまくいかない……というような甘酸っぱい記憶を思い出せます!恋愛だけじゃなく、家族のストーリーも感動的で、何度もうるっときます。

 

はつこいのいろ

甘酸っぱくてくすぐったい最高の初恋!

恋なんて自分にはまだまだどこか遠い話と思っていた高校2年生の園田栞奈は、ある日の帰り道、学業のお守りを踏んでしまいます。それが、3年生の山神千紘との出会いでした。大事なお守りを踏んでしまったお詫びに、山神先輩を待ち伏せしてチョコを渡します。それがきっかけで色々とやり取りするようになり、そのたび心臓がくすぐったくて、ドキドキして、、、。これって!恋なのかも~!!と、栞奈の心が動き出します。そんなちょっとドジで真っすぐな栞奈に山神先輩も惹かれていき・・・。先輩のこと好きだけど、受験の邪魔はしたくないし、でも好き!!受験直前だけど、甘くてくすぐったい2人の恋がはじまります!

栞奈が山神先輩と出会ってから、なにかと先輩を見つけてはきゃっきゃっしている様子や、会えた時、なるべく自然に話しかけようと頑張ってたりする様子が、とても可愛いです!はじめて誰かを好きになったときの、どうしようもなく好きで、見つけただけで嬉しくて楽しくて…という感じ、懐かしくてきゅんきゅんします!先輩から告白されますが、受験の邪魔はしたくないと我慢しようとするところ、きゅーんと切なくなりますが、山神先輩がストレートでかっこいい!受かる気しかしない!ってそんなこと言ってくれるって、最高ですよね!合格して、ちょっと遠距離になっちゃうけど、、、そこからの二人の付き合いには、切ないことも嬉しいことも共感できること満載で、最後まできゅんきゅんできます!

 

ハニー

幸せ溢れるほんわかラブストーリー

高校に入学するや否や、恐れられている不良、鬼瀬大雅に告白されてしまった奈緒。実は鬼瀬くんは中学生のころ奈緒が救いの手を差し伸べた不良でした。はじめは委縮してしまう奈緒ですが、鬼瀬くんの優しい人柄に心を開き、「高校生活最初の友達」として関わるようになります。とあることがきっかけで2人とともに高校生活を過ごしていくことになるのは、口は悪いけれど見た目がとてもかわいい三咲くんと、「友達なんかいらない」と宣言するクールビューティーな矢代さん。4人はぶつかり合いながらも少しづつ、大切仲間になっていきます。友情が深まる一方で、それぞれの恋も展開していきます。人間関係がゆっくりと変化していく温かい青春ラブストーリーです。

この漫画の見どころは、寄せ集めでバラバラの4人が少しづつかけがえのない存在になっていく過程が描かれているところです。恋人として、友達としてゆっくりと関係が変化していく様子が温かく、ほっこりさせられます。その人間関係が、漫画特有の背景トーンやコマ割り、キャラクターの表情として表現されています。特に、この漫画では、一歩一歩お互いが少しの勇気を出しながら距離を詰めていくので、それぞれ頬を赤くするところが多く、見どころの一つだと思います。そんな彼女頑張りにエールを送りたくなると同時に、読者も励まされる漫画です。それぞれがしっかり自分の意思を持ちつつも全体を通してホッとする緩さがあり、癒されること間違いなしです。

 

降っても晴れても

ぜひ、最後まで読んでほしい完結作品

ヒロイン凪(なぎ)は、明るくて友達の多い女子高生。ある日凪が通う女子校に比呂という少女が転校してくる。凪と比呂は仲よくなるが、比呂はとても独占欲が強かった。凪を独り占めしたいという理由で凪に罠をはめ、周囲から孤立するようにしむけていく比呂。凪はそんな比呂の行動が理解できないし、おびえもするのだが、それでも比呂の一途すぎる友情を否定しなかった。ある日、凪は昔の比呂を知る男子高校生、常盤と出会う。凪は、「比呂には『ピアノの天才だったが指を負傷した過去』がある」と知る。常盤は凪に、比呂は危険な存在なので近づかないほうがいいと告げた。しかし凪は比呂から逃げずに向きあうこと決意する。二人の少女と一人の少年が衝突しながらも惹かれあう、異色の物語!

作品前半から、「『過激な行動をとることもある危険な転校生』から、ずいぶん気に入られちゃったみたいな主人公は、この先どうなっちゃうの?」と、ストーリーの先が気になる展開です。そして、完結済みのこの作品は、ぜひ最後まで読んでいただきたいです。ラストの「そういう話の終わりかたになるとは…!圧巻!」という気分を存分に味わっていただけるはずです。作者の藤村真理先生はヒット作をたくさん発表していますが、藤村作品のなかで、この作品はかなり異色です。少女漫画というジャンルで、友情と恋、両方をメインにすえた作品は他にも名作がありますが、『降っても晴れても』は独自の切り口で「友情と恋」が語られています。

 

Flower~フラワー~

人生の名言が散りばめられたラブストーリー。

葵は、読者モデルもあり、多趣味で将来の希望に満ち溢れた中学生。片思い中だが竜太という好きな男子もいて、充実した日々を送っていた。ある日葵は、お使いの帰りに自転車で事故を起こしてしまい、一生車いすの生活をしなければならないと宣告されてしまう。仲間と一緒に目指していた、南高校への進学の夢も絶たれてしまうかもしれず、自分の将来が不安で絶望に陥る葵。しかし、竜太をはじめ、仲間や家族の温かい励ましを受け、葵は自分の運命を受け入れ、それでも夢を諦めないことを決意する。葵の高校進学は、そして恋の行方はどうなってしまうのか?

ルックスもよく明るく人気者という典型的な「リア充」の女の子である葵が、思いもよらない事故で足に障がいを負ってしまい、当然自分に訪れると思っていた明るい未来が絶たれてしまうかもしれない…そんな非常に重いテーマを扱った作品です。しかし、非常に個性的な友達や理解ある家族、葵と同じように不慮の事故で車いす生活になった仲間の「名言」の数々が、葵を前向きにしていきます。また、車いすの方に、どういう支援をすべきなのか勉強になるシーンが多いです。いろいろ悩むことはあっても、基本的にはポジティブな葵の明るさや行動力に読者も救われ、希望が持てる作品です。

 

紅色HERO

バレーボールに全力を注ぐ女子高生の熱くて切ない青春。

住吉のばらは中学時代から部活のバレーボールに情熱を燃やしていた。高校でもバレーをやりたいと願って名門に入学したと思いきや、学校のパンフレットにある「バレーの名門」は男子のことだった。女子は部員不足の上に、のばらに家業の料亭を継がせたい母の策略で、廃部の危機に瀕していたのだ。母との折り合いも悪くなり、家を出たのばらは、バレー部男子の特待生が住む寮で寮母の仕事をしながら、女子バレー部員集めに奔走する。はたしてのばらは女子バレー部を立て直せるのか?男子部員との人間関係や恋、仲間との友情が熱い青春ストーリー。

超高校生級の実力があるのに環境に恵まれないのばらが、仲間を得て人間的にもバレーボール選手としても成長していく姿に共感が持てます。全国区の選手から素人までを寄せ集めた女子バレー部が夢に向かって奮闘していく様子は、こんな仲間が欲しいと素直に思える上に、夢を叶えたいという強い意志を持つことの大切さを訴えています。複雑な恋愛もあり、著者の高梨みつば先生特有の絵柄の色気もありで、熱血な話なのに「スマートなかっこよさ」を感じる作品です。挫折やトラブルから這い上がりたい時に勇気をくれる、のばらだけではなく、すべての登場人物から前向きさを学べます。

 

ホットロード

「愛されたい」自分の居場所を求め続けた少女の成長物語。

宮市和希は母と二人暮らしの中学生。父とは幼い頃に死別していて、遊園地に連れて行ってもらったというおぼろげな記憶しかない。そんな中、和希は母親が恋人との付き合いにばかり夢中になり、自分を愛していないような気がしていた。日常に不満を感じ始めた和希は、転校生の絵里と仲良くなり、絵里に暴走族の集会に連れて行ってもらう。そこで出会った年上の春山と付き合うようになった和希。徐々に暴走族を紹介した絵里よりその世界にのめりこんでしまう。大人に反発し、傷つき葛藤する日々、大きな出来事から、徐々に和希は自分の進むべき道を見出していく。

暴走族の素行がメインのストーリーではなく、主人公・和希が「親の愛に飢えた子」という設定が前面に出ており、素行の悪さの裏に大人への不信感があることがしっかり描かれています。和希と春山の恋愛だけではなく、親子や友情など、大切な人への愛とは何かということについて、非常に考えさせられる作品です。若さゆえの危うさと、表面的な事だけでは測れない心の奥底が、端的なセリフと独特の空気感で表現されています。表現に難しさがなく、丁寧ながらもすっきりした画面の作品なので、暴走族の世界観を知らない人でも、主人公和希に自然と共感ができます。

 

町田くんの世界

人間愛にあふれる優しい世界。

主人公の町田くんは物静かでメガネまさに地味系男子高校生。秀才そうな外見とは裏腹に成績は中の下でまずまず。またアナログ人間で不器用な一面がある。なのに運動神経は見た目どおりでギャップはなし。大家族で仕事でなかなか帰ってこない父親に代わって兄妹の面倒をよく見ています。得意なことが何もないと本人は思っていますが周りからはなぜかとても愛されています。その理由は町田くんが無意識のうちに人へ愛を注ぎ続けているからなのでした。この物語はそんな愛にあふれた町田くんとその愛に触れた人々とのほのぼのとした日常ストーリーです。

どんな人でも一度は人を憎んだり、嫌ったりしてしまった経験があると思います。ですがこの物語を読んで町田くんの人間愛に触れて考え直させられました。嫌なことを言ったりしてくる人にもいろんな背景がありその内側にある芯の部分を理解しようとする町田くんの健気さにとても惹かれました。それでいて自分は何もないと思っている天然さが可愛らしく、同級生の猪原さんへ徐々に恋心を抱く姿は学生時代の甘酸っぱい青春を思い出し懐かしさも感じます。一話読み終わるごとに新しい物の見方や考え方が知れて、すさんだ毎日を過ごしている人には特に読んで欲しい物語だと思いました。

 

瞬きもせず

たった一度の高校時代、そして大人へ。

小浜かよ子は、ちょっぴり過干渉なお父さんに悩む女子高生。高校に入学してからはテニスも始め、それなりに学生生活を楽しんでいた。ある日サッカー部の紺野芳弘に告白され、戸惑いながらも交際を始める。初めての交際に、不器用な二人は些細なことですれ違ってしまう。しかし、友人たちの助けもあり、様々な出来事を乗り越え、二人は絆を深め合っていく。そして、高校を卒業後、自分の将来をどうするか?故郷の山口県を離れて都会で生活する夢と、現実とのはざまでかよ子も紺野も葛藤する。自分の夢、恋愛、家族。大きな問題を前に、それぞれが最後に選んだ「道」とは…?

淡々としたピュアな高校生の日常を切り取った、ほのぼのとしつつもリアルな作品です。風景の描写も美しく、放課後の吹奏楽部の練習の楽器の音や、誰もいない校舎の空気感など、学生生活の記憶にあるものが見事に描かれています。そういう中でちょっと好きな人と目があった喜びだったり、些細なことで悩んだりという、心憎い読者との目配せに共感を感じます。山口県の方言もよい味を出しており、かよ子をはじめとする登場人物の人柄にぬくもりを感じる要素にもなっています。淡々とした日常をリリカルに描いた作品としては、少女漫画でも代表的作品と言えます。

 

ヤスコとケンジ

過干渉兄貴VS反抗期の妹による壮絶バトルコメディ!

高校2年生の沖康子は、幼いころに両親を亡くして兄と二人暮らし。兄の健児は、自分の親代わりでもある一方、元暴走族で口うるさく、康子の素行に干渉ばかりするので、喧嘩が絶えない日々を送っていた。そんなある日、学習塾で出会った、他校の男子生徒、椿純に康子は恋をしてしまう。なんとか純と知り合いになることに成功した康子は、純の姉・エリカが自分の兄に10年片思いしていたことを知ってしまう。自分の恋だけではなく、エリカの兄への思いもどうにかしたい康子だが、兄の頑固さに兄妹バトルはどんどん過熱していく。それぞれの思いの行方はどうなってしまうのか?

主人公康子と純の、なんともじれったい恋の展開もかわいらしい作品ですが、元暴走族同士という健児とエリカの恋の展開も見もの。素直になれず毎回大ゲンカする定番バトルが、コントのようで爆笑できます。ギャグも盛りだくさんで、それゆえにびっくりする事件も起きますが、そのたびにうるさい兄の大きな愛情を感じて、「こんな家族が欲しい」「こんな仲間が欲しい」と思わせてくれる作品です。だらしがなくてうるさいお兄ちゃんがなぜか最高にイケメンに見えてしまうマジックがあり、それがこの作品をますます魅力的にしていて、素敵な兄妹愛が楽しめます。

 

由似へ…

すれちがう娘と父親の心をつなぐ亡き母親からの手紙。

母を亡くした少女由似(ゆに)は父と祖父母と暮らしていた。毎年誕生日には亡き母が生前に書き残した手紙「由似へ」を受け取っていた。由似という名は「母由布子に似るように」と父が名付けたものだ。由似は愛犬の死、友達の転校と自分ではどうにもならない経験をする。父が単身赴任したことをさみしく思っていた矢先、父の「由似を生きがいにはしない」という言葉を勘違いし、父から心を閉ざしてしまう。彼は「由似の重荷にならないよう」にそう考えていたのだ。中1になった由似は公園で男子高校生渉と出会った。渉はさみしそうな由似を放っておけなかった。由似の誕生日、渉は事故にあい目の前で亡くなってしまう。失意の底で由似は母からの手紙「十三歳の由似へ」を読む。手紙には「他人の心の痛みがわかる人になってください」としたためてあった。

本書を読んだ当時「生きがい」の意味が分からず、まわりの大人にききまくりました。「子供が生きがい」と答える父親たちは私のまわりにはいず、それを女の先生から「男の照れかくし」なのだと言われたことを覚えています。連載当時は、由似はかっこよくてやさしい父がいて自分を思ってくれないことをつらく思うくらい父親が好きで、そんな大好きな父親がいる由似をうらやましく感じていました。心を閉ざしひとり公園で時間をつぶすヒロインの姿に、当時そんなことをしたことはないのになぜか自分自身を投影させていました。中一のヒロインと高校生渉の関係は「交際」と呼ぶにはヒロインが幼すぎ、そのことを渉も承知しているようで仲間たちも渉を「ナイト」と呼んでいたのが印象的でした。

 

ラブ★コン

キレッキレの大阪弁少女によるラブコメディ!

170cmという高身長に悩む女子高生、小泉リサは、同じクラスの小柄な男子・大谷敦士と喧嘩ばかりしている。お互いが「巨女・チビ」と夫婦漫才のように罵り合ってはいるが、音楽の趣味が同じだったり、遠慮なしに話ができる異性の友達でもあった。失恋や季節のイベントを通じ、リサは徐々に大谷の男らしい態度に惹かれていく。気持ちに気づいた後は、友達の助けも借りて、リサは何とか大谷に自分の気持ちを伝えようとする。しかし、鈍感な大谷は全く気付かず…。果たしてリサの思いは大谷に届くのか?また、リサや大谷に恋する伏兵も現れ、物語はさらにヒートアップ!青春を等身大で感じられるラブコメディ。

大阪が舞台になっており、終始漫才のようなテンポ良いセリフがギャグ要素もあるラブコメにぴったりな作品です。憧れの遠い人より身近な思いやりのある男性、ちょっと理想とは違うけど、それでも好き!という、ラブとコンプレックスとの融合が、凸凹コンビのリサと大谷の魅力をさらに引き立てます。高校一年から三年生、そして進学と、毎年毎年のイベントと恋の進捗が丁寧に絵が描かれるので、読者がリサと一緒に泣いたり笑ったりできる作品です。「キュン死に」などの流行語の語源になった作品とも言われており、その独特の言語感覚も要チェックです。

 

ReReハロ

恋の始まりは胃袋を掴むことから!

実家がお金持ちで、一人暮らしをしている高校生の湊。実家から家政婦の派遣を止められてしまった湊はある便利屋のサービスを利用することにしました。便利屋からやってきたのは同じく高校生のリリコ。親が急病のため、代わりに派遣されてきました。湊はリリコが未成年のため、きちんと仕事をできるのか不信感を持っていました。しかしリリコの作る料理に胃袋を捕まれ、リリコが夕飯を作る代わりにリリコの家の便利屋の仕事を手伝うという条件で、雇用関係を結ぶことになります。日々、やり取りをするうちに、お互いが気になるようになり徐々に距離が近づいてきます。

好青年でハイスペックに見えていた湊は実は我儘で、生活能力がまるでないのがギャップで良かったです。リリコと湊の2人が徐々に惹かれあっていく姿は胸キュンするシーンが多く、読んでいてドキドキします。育った環境が2人とも異なり、お金持ちの家の子と庶民の家の子ですが、意外とリリコの方が強いのかなと感じられるのもバランスが良かったです。また、リリコの作る夕飯がいつも美味しそうなところもこの漫画のポイントかなと思います。湊がそれを美味しそうに食べるので、こちらもお腹が空いてしまいます。主人公の2人以外の登場人物も魅力的です。最初は意地悪なのに、リリコと触れると最後はみんな良い人なんだなとわかります。最後は気持ちよく読み終われる作品です。

 

マーガレット人気の代表作

椿町ロンリープラネット

女子高生家政婦×時代小説家の胸キュン共同生活。

父親の借金返済のため、住み込み家政婦をすることになった高校生の大野ふみ。時代小説家 木曳野暁の家で働くことになったが、木曳野は不愛想で何を考えているかわからない。父親以外との男性との共同生活に戸惑いながらも、忙しいシングルファザーの父に代わって家のことをしていた経験から、家政婦として、同居人として木曳野をサポートする。ふみは一緒に過ごしていくうちに、木曳野の仕事に対する真剣な姿勢や優しい一面に惹かれていき、木曳野もふみの気遣いや思いやりを感じる中で、単なる雇い主と家政婦の関係から距離が縮まっていく。年齢も立場も異なる二人の共同生活はどうなるのか?

女子高生が成人男性の家で住み込み仕事をするという非現実的な設定ですが、主人公の二人も周囲のキャラクターも派手過ぎない設定や性格のため、感情移入しやすいと思います!メインキャラクターのふみと暁が、お互いを大切に思い、思いやる姿にきゅんとします!主人公のふみは、いわゆる「今どきの女子高生」とはかけ離れた、主婦のような行動をしますが、そこにふみの優しさや生い立ちの大変さが感じられて、応援したくなります。暁もスマートなイケメンのうえ、第一印象は不愛想だけど実は一途で誠実というギャップが最高です。二人の距離がどう変わっていくのか、読み始めるとついつい続きが気になってしまうマンガです!

 

ハツカレ

キュンとする初めてのラブストーリー。

男子校に通うハシモトは、駅で見かけた女子校育ちの主人公ちひろを好きになってしまい、ある日告白をします。“オトコノコ”と接点のないちひろは、どこか遠い存在のように感じながらも友達としての付き合いが始まります。しかし、ハシモトの一生懸命な姿を見ているうちにすぐに惹かれてしまい、2人にとってお互い初めてのカレカノの関係が始まっていくのです。ちひろの親友のちゃーちゃん、ちひろと幼稚園時代一緒に過ごした、ハシモトの同級生イブシ。恋の四角関係になりながらも、2人のペースでゆっくりとステップアップしながら、お互いの信頼を高めていく、“初恋”を思い出させてくれるようなキュンとする漫画です。

キュンとする場面が詰め込まれたストーリーです。お互いを想う気持ちはあるのに、不器用な2人が紆余曲折しながら進んでいくのが、じれったい気持ちにもなります。デートに来ていく服を悩んだり、手をつないだり、初めてのキスをしたり。登場人物の表情が豊かに描かれているので、見ているだけでも、初恋をした当時の甘酸っぱい気持ちを思い出させてくれます。キャラクターに個性があって、作品の中で生きている感じがするのも、この作品の魅力の一つだと思います。初恋を思い出したい人にも、これから恋をする人にも読んでみてほしい恋愛漫画です。

 

花より男子

媚びない女・牧野つくしの夢物語!

お金持ち高校生とボンビーガールの牧野つくしの学園生活、貧乏というよりも入学先の学園の生徒が成金すぎる!そんな格差の大きい学園に通うことになったツクシ、もちろん浮いた彼女はいじめのターゲットにされてしまい、ついにF4を敵に回すことに。そんな戦いの日々のなかで道明寺司がつくしに惚れてしまうことからいじめも一転します。つくしと司のちぐはぐな関係がスタートするのです。身分格差からお互い理解しあえない暮らしぶり、考え方の乗り越えて2人は徐々に関係をちじめていくことに。
多くの障がいを乗り越えて本物かどうか気持ちを温めてゆくストーリーです。

財閥に好かれるボンビーガール。つくしの置かれた立場は女子にとって誰もが夢物語に近く、愛読者の女子の好奇心をくすぐります。もしもわたしだったら??という妄想を描きながら、楽しめるドタバタ劇です。つくしと司、2人がゴールインするまでに多くの試練が待ち受けています。そんな試練に立ち向かう2人のたくましさ。つくしのたくましさは少女漫画では例の見ないキャラクターでしょう。財閥に好かれても一切女として人間として媚びない女、そんな強い人間、牧野つくしのキャラクターが良い。彼女だからこそ共感でき応援し、愛読もしたくなるというものです。

 

パフェちっく!

恋心を揺れ動かす三角関係!

主人公はとにかく明るく元気な女子高生風呼、風呼のアパートにいとこ同士の大也と壱が引越してくるところからストーリーがはじまる。風呼ははじめ、モテる男の代表、元気でイケメンの大也に惚れるがフラれてしまう。そんな風呼を慰める寡黙な壱に次は惹かれていく…というまあなんとも少女漫画の王道をいくストーリー。しかし、壱には実は好きな女性がいて、それを知って傷つく風呼。そんな風呼を元気づけていく大也、大也も風呼が好きだと気づく。徐々に風呼はまた大也を好きになるが、壱がやっぱり風呼が好きだと風呼と大也に宣言する。それ以降大也と壱は険悪になってしまい、なかなか思うようにいかない3人だが、最終的には大也を選ぶ風呼。3人の恋心がゆれ動く青春ラブストーリーだ。

モテる男の王道大也と、寡黙だけど実は優しい壱のどちらがいいか風呼のゆれ動く恋心、わかるわかる、と何度も共感した青春時代が懐かしい。風呼の好きだと思ったら純粋に一生懸命伝えるところも愛らしく、いつのまにか風呼が大好きになっていく。好きになるからこそ傷つくこともあるけれど、傷を恐れない風呼の姿はなんだかエールを送りたくなる。そんな風呼に読者だけでなく大也も壱も惹かれ、2人とも変わっていく様子、素直になっていく様子が印象的だ。どっちと付き合っても幸せになれる、でも幸せの形が違っていて幸せを選ぶのも難しいんだと思った一冊だ。

 

ヤスコとケンジ

喧嘩するほど仲が良い兄弟

17歳の女子高生、沖康子は6年前の12月24日に交通事故で両親を亡くしてから、24歳の元暴走族総長、現在、漫画家の沖健児と一緒に暮らしているのだが、毎日喧嘩ばかりの日々を過ごしていた。そんなある日、健児によって予備校にいれられた康子は椿純という青年と出会い、恋をする。とある成り行きで椿の家を訪れることになった康子は純の姉、椿エリカを紹介される。綺麗で優しい姉だと感動していた時、そこへ健児が現れ、エリカの性格が豹変、実は暴走族時代の知り合いだったことが判明する。純と恋をしたいのに一筋縄ではいかなさそう……一体、この恋はどうなってしまうのだろうか!?

キャッチフレーズにもつけた通り、ことわざにもある「喧嘩するほど仲が良い」にこれほど当てはまる兄弟はいないと思います。康子は健児のことを嫌っているように見えますが、実は大切に想っている。やはり、たった1人の家族という部分が大きいのでしょうが、思わずほっこりしてしまいます。健児も康子を想うが故に言動が強く出てしまいますが、健児もまた、康子の事を第一に考えています。読めば読むほどに健児の良さが分かっていくと思います。1巻から5巻まで単行本が出ているので、ぜひ、全巻読んでほしいです。ラブコメ漫画なので、飽きずに見れると思います。

 

最後に:別冊マーガレット人気の代表作

別冊マーガレットはTHE王道といった感じですね!

少し変わった作品も面白いですが、やはり王道ならではの魅力は堪らないですね!

気になる漫画があれば是非チェックしてみて下さい!

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