今回は映画化された少女漫画を厳選して紹介していきます!
今までたくさんの少女漫画が映画化されていますが、その中でも特に人気の作品を集めてみました。
映画化では2~3時間でストーリーがまとめられていますが、その中に入りきらなかった物語が原作の少女漫画ではたくさん詰まっています!
映画化を見た事がある方にこそ読んでほしい作品ばかりとなっています!
映画化された少女漫画
青空エール
みんなの夢を応援したくなる!
小学生の頃、テレビで白翔高校のブラスバンド部が甲子園で応援しているのを見てから、それに憧れていたつばさ。高校は白翔に入学し、ブラスバント部に入ります。名門の白翔高校には初心者はほどんどいない中、つばさは初心者でトランペットを始めます。周りからも無理だと言われ続け、ネガティブですぐに落ち込んでしまうつばさを、いつも励ましてくれるのは、同じクラスの野球部の大介くん。大介くんは甲子園でプレーすること、つばさはアルプスから野球部の応援をすることを目標に、ふたりで励まし合いながら、一緒に甲子園を目指します!
ネガティブですぐに泣いてしまうつばさを、いつも前向きに励ましてくれる大介くん。ふたりで励まし合っている姿がとてもステキです!同じ目標を持っている仲間だと思っていたふたりですが、お互いに好きな気持ちに気付きながらも、目標をかなえるために関係をそのままに、でも今まで以上に応援しあい、成長していく姿が本当に青春っていいな!と思えます。吹奏楽部や野球部の仲間も、クラスメイトもステキな子ばかりで、こんな高校生活を送りたかったと思いながら、みんなの成長を楽しめました。何度も挫折しながら、少しずつ夢に近づいていくふたりを応援したくなるステキなお話です。
アオハライド
思春期特有の感情や思いが爆発!
主人公・双葉は高校1年生。双葉は、中学の時に好きだった、田中君という男の子のことを未だに忘れられず、引きずっている女の子。ある日双葉は、高校で同じクラスの女友達と共に廊下を歩いていると、田中君そっくりの男子を見かける。すれ違った男子は、背格好も、声も、田中君とは全然違う。でも双葉は、何故か彼が気になり、後を追いかけることにする。しかし彼は、同級生たちから「馬淵」と呼ばれており、双葉は「田中君じゃなかったみたい。彼に声をかけなくて良かった」と思う。しかしその日の帰り道、例の「馬淵」と地元で出会う双葉。馬淵は、とある神社に立ち寄る。その神社は、双葉が昔田中と雨宿りをした神社だった。
とても美人で友達想いな主人公・双葉がとある事件をきっかけに、わざとガサツな女の子を演じるようになる。しかし、双葉は恋をしてから、シャンプーを変えてみたり、化粧を始めたり、少しずつ女の子らしくなっていく。その過程が、見ていてとても楽しい。高校2年生に進学した双葉の新たな友人、牧田や村尾も、はじめは双葉とは共通点が皆無で、全然仲良くなれない。しかし、高校でのオリエンテーションをきっかけに、段々と絆を深めていき、やがて大切な仲間となっていく。まさに青春を丁寧に描いている良作だ。是非沢山の人に読んで欲しい少女漫画だ。
イタズラなKiss
押して押して押しまくる、一念岩をも通すのド根性ラブコメ
相原琴子は高校の入学式で、王子様のような理想の男子に一目ぼれしてしまう。頭もよくルックスも端正なその男子は、周囲からも天才と評判が高い、入江直樹君だった。学校のクラス編成が成績順のためになかなか接点が持てずにいたが、3年生になり、琴子は思い切って入江君にアタックする。しかし、思った以上の入江君の冷たいリアクションに琴子は愕然とする。そんな中、琴子の父が新築した家が地震で倒壊。父の友人を頼りに仮住まいに転居することになる。ところがその仮住まいは、琴子を振った入江君の家だった。気まずさと期待が入り混じる中、家族ぐるみの付き合いを通じて様々な事件が勃発する。
つれない態度の入江君に「これでもか!」とアタックしまくる琴子のど根性がとにかく凄い作品。時折やはり多少くじけてしまい、もう入江君をあきらめてしまおうかと思うと、入江君のほうが期待を持たせるような行動に出てきます。そのため、やっぱり琴子は押すのをやめられないという、一途の代名詞のようなストーリーです。また、琴子と入江君が真逆の性格のために、お互いが不足している部分に気づかされるという人間的な成長も魅力的。琴子の友達や、入江君の弟の裕樹など、琴子の周囲の人たちのラブストーリーも胸にグッとくるシーンが多く、見どころがたくさんある作品です。
海街diary
鎌倉で暮らす穏やかな日々
鎌倉に暮らす三姉妹・幸、佳乃、千佳。三人は、出ていった父が亡くなったと聞き葬儀へ向かい、そこで初めて父の娘・すずと出会いました。父が亡くなり居場所が無くなった腹違いの妹・すずに幸は一緒に暮らそうと鎌倉に迎えます。自分の母が、姉たちから父を奪ったという罪悪感にかられていたすず。最初はぎこちなかったすずも、優しい姉たちの愛情でだんだんと鎌倉に慣れていきました。サッカー仲間と過ごす穏やかで幸せな時間。そんな日々がすずの宝物になってきます。一方、すずの面倒を見る姉たちも恋や仕事と、様々な悩みを抱えているのでした。
見どころは鎌倉。鎌倉の日常が細かく描写されているので、読んでいるうちに鎌倉に住んでいるような錯覚がおこります。春夏秋冬、鎌倉の季節も楽しめ、さらに美味しそうな鎌倉ならではのグルメも登場します。懐深い幸にも人に言えない事情があり、図々しい佳乃は男運がなく、千佳はすずが持っている父のぬくもりを知りません。すずが鎌倉に来たことで、すずもそして姉たちも成長していきます。幸せそうな日常を過ごしているように見える人にもいろいろ事情があり、困難を乗り越えているというリアルさをさりげなく描いているところが海街diaryの面白いところです。
大奥
男女逆転で描く大河ドラマ
江戸時代、恐ろしい疫病により男児の死亡率が急上昇した。成人男性が激減する中で、あらゆる社会的役割が男性から女性への移行を余儀なくされる。江戸城も例外ではなく、将軍職は女性が引き継ぐこととなった。男女が逆転したとて変わらぬ、権力欲・顕示欲・嫉妬…美男三千年と称されるようになった大奥に、吉宗が八代将軍として迎え入れられた。大奥内の権力争いを辣腕で取り仕切る吉宗だが、現在の社会に対する疑問を抱いていた。なぜ男の名を名乗って女が家督を継ぐのか?その疑問に答えることができるであろう、大奥最高齢の御右筆頭がしたためていた日記、『没日録』を読み進める吉宗。そこには三代家光以来の、波乱に満ちた歴史が記されていた…。
男女を逆転していながら実際の歴史にかなり忠実なので、聞いたことのあるエピソードも満載。一つ一つのエピソードを丁寧に綴っているので、とても分かりやすいです。受験期に読むことができていれば、さぞ教科書の理解も進んだろうにと思わずにいられません。絵柄がアッサリしているため、キャラの見分けが難しい部分もありますが、登場人物の心情・個性・特色がしっかり描き分けられているので、読み進めるうちにどんどん物語に入り込んでいきます。過酷な時代変遷を力の限り生きているキャラたちに、どの時代編であれ涙せずにはいられません。物語をスタートさせる吉宗編、驕慢ながら内心に苦しみを抱えた綱吉編が特におすすめです。
オオカミ少女と黒王子
オオカミ少女は真っ直ぐ一途な女子高生!
主人公・篠原エリカには自分の見栄のために嘘をついてしまう悪いクセがある。高校に入学した花は新たな友達作りで、恋愛経験のない自分には畑違いなギャルグループに入ってしまう。会話の話題は彼氏の事ばっかりで、恋愛経験のないエリカは彼氏がいると嘘をついて有りもしない恋愛話で話を合わせていた。そんなエリカだったが恋愛経験がないために彼氏がいることを徐々に友達から疑われることに。焦ったエリカは街で見かけたイケメンを思わず盗撮してしまい、そのイケメンの写真を見せて彼氏だと嘘をついてしまう。しかし、その写真のイケメンは同じ学校に通うモテ男・佐田恭也だった?!恭也に嘘がばれたエリカだったが、佐田の優しい笑顔にほだされて理由を話して彼氏の振りをしてほしいとお願いする。彼氏の振りをしてもらう事を了承してもらい喜んでると……「じゃあ3回まわってお手からのワンだな」。実はこのモテ男の正体は根っからのドS王子で……。
佐田のドSっぷりは少し引いてしまうほど強烈なものですが、時折見せる優しさや男気にキュンキュンしてしまいます!また、そんなドS王子の命令を聞くエリカもかなり振り切った所があり、犬になりきって投げられた棒を必死で探すシーンはかなり印象的でした(笑)。しかし、エリカもただ大人しく従っている訳ではなく、正面から噛み付いたり、ドSの佐田に振り回されたりと、感受性が非常に豊かで見ていて面白かったです!嘘から始まった恋ですが、お互いの存在が徐々に掛け替えのないものへと変わっていく様子は見ていて優しい気持ちになれます!
思い、思われ、ふり、ふられ
好きだから頑張りたい、青春恋愛群像劇
人見知りで内気な市原由奈は、高校進学で引っ越してしまう友人を見送りに行く途中、子供の頃に絵本で見た王子様に似ている男子を見かける。同じく離れ離れになってしまう友人を見送りに来ていた山本朱里と知り合い、朱里が同じマンションに引っ越してきた同級生だとわかる。それをきっかけに、性格や恋愛観が全く違う二人だが、仲良くなり、由奈が前に見かけた王子様が朱里の弟の理央だと判明する。恋愛未経験の由奈は、理央に対する気持ちが恋であると少しずつ気づき、朱里は由奈には理央を薦められないとしていたが、由奈の初めての恋を応援しようと決める。そして朱里は、由奈が唯一親しく話せる男子で幼なじみの乾和臣と関わっていく中で、少しずつ意識し始め、恋をしていく。
高校生4人の甘酸っぱい恋愛や友情、大人でも子供でもない感じが微笑ましく、見守りたくなります。由奈、朱里、理央、和臣それぞれの関わり方や感情の動き方が気になって、これからどうなっていくのか、4人全員が幸せになる結果になるのか、ドキドキしながら読んでしまいます。高校生だからこそまだ子供っぽい考えや行動をしてしまったり、将来のことを考えていく大人への第一歩でもある立場で決断していく姿が、リアルさもあり、成長を感じさせます。4人が何を思い、誰を思い、何を決意し、どう進んでいくのか、優しい気持ちで最後まで見届けられる作品です。自分の高校時代を思い出し、重ねながら読むのも面白いと思います。
俺物語!!
少女漫画界にニューヒーロー現る!
主人公の剛田猛男は身長2mの大柄で、太眉と角刈りの高校生。正義感あふれる剛田は同姓にはモテモテだったが、剛田が好きになる女の子はいつも幼なじみの砂川誠を好きになっていた。高校入学早々、剛田は電車内で痴漢に会っている女子高生・大和凛子を助け、凛子に一目惚れしてしまう。凛子もそのお礼にお菓子を焼いたり、電話番号を聞いたり積極的に剛田にアプローチを続ける。しかし、凛子の態度を見た剛田は凛子が砂川を好きだと勘違いをしてしまう。友人として凛子と砂川の恋を応援しようと決意する剛田。しかし、凛子が好きだったのは砂川ではなく剛田だった。そのことを砂川から聞かされてなお信じれない剛田はある時、凛子の思いを知り……。
主人公の剛田はイケメンとはほど遠い見た目をしているのですが、真っ直ぐで正義感の強い性格は見ていて気持ちが良いです!落ちてきた鉄骨を支えたり、2階から窓ガラス突き破って降りたりと、もはやギャグとしか思えない凄まじい行動の数々は見ていて安心します!また、剛田の友人である砂川はクールなイケメンですが、猛男の前では笑顔を見せるなどの一面もあり、剛田の代わりにイケメン役を担っています。私もどっちかというと砂川君が好きです(笑)。しかし、剛田と凛子の二人が互いに相手を一途に思い合っている様子を見ていると、一度で良いから私もこんな恋がしてみたかったなと羨ましく思ってしまいます!また、凛子の友達が剛田を無理と批判しても、伝え方が悪かったのか?でも好きになって取られたら困る!などと悩んでる姿はピュアで可愛かったです!
orange
愛と友情のパラレルファンタジー
ある日、高校生の高宮菜穂は自分から自分宛の手紙が届きイタズラかと思います。しかし、そこに書かれていた内容は、日記のようなもので、寝坊したことと「成瀬翔」という転校生がやってくると書かれていました。すべてがその手紙の通りになり驚きます。菜穂には、須和、あずさ、朔、貴子という仲間がいて、そこに翔が入りいつも6人一緒に過ごすのでした。どこか影のある翔に次第に惹かれていく菜穂。そして、自分から何故手紙が届くのか段々と気が付きます。後悔しない未来のために仲間に助けてもらいながら、もう一つの人生へと導く、パラレルラブファンタジー。
見どころは、愛と友情です。パラレルワールドに興味ある人に是非見て欲しい作品。タイムスリップではなく、パラレルワールドなのにというところに菜穂の愛を感じます。逆にいえば、パラレルワールドだから須和も協力的だったのかも知れません。誰しも、あの時ああしていればと思うことはあります。命にかかわることならなおさら。翔のために必死になる菜穂ですが、その必死さのおかげで菜穂自身も成長していくたくましさを感じ、応援したくなるのです。絵もキレイで、田舎の風景が心に響いてきます。どんどん仲間が団結していくところにグッときました。
君に届け
憧れの君に、近づくために。
陰気な見た目のせいで周囲に誤解され、これまで孤立して生きてきた爽子。しかしその内面は超前向きな女の子!そんな爽子は高校に入学し、爽やかな学年の人気者・風早に恋をする。最初は恋とは気が付かず「風早くんのようになりたい」と奮闘する爽子、それがキッカケで少しずつ周囲の誤解も解けていく。念願の友達もでき、ここからようやく爽子の青春がスタート!恋や友情、ライバルと過ごし、人としてどんどん成長していく爽子。3年生になってからはそんな楽しかった仲間たちと別れ、自分がどのような進路に進むべきか頭を悩ませます。誰もが色濃い高校生活の3年間が描かれ、全ての青春が詰まった学園ラブストーリーです。
見どころは何といっても「爽子の成長」。とにかく懸命に、自分の周りで起こること全て真面目に取り組みます。爽子が思いを寄せる風早はみんなの人気者で太陽のような存在。そんな彼はほかの誰も見ようとしなかった爽子の前向きで努力家な一面に惹かれており、それらは自分にないものと憧れを抱きます。人気者と陰気(に見える)少女の恋は順当に進むはずなく結ばれるまで時間がかかりますが、それを支えるのは新にできた友達。どうしても自分を卑下する癖がついてしまっている爽子は、誤解されて友情に亀裂が入ることも。しかしお互いに歩み寄り、また強い絆で結ばれる姿は感動的です。恋だけでなく友情にもスポットが当てられており、青春のすべてを体感できる少女漫画です。
きみはペット
キャリアウーマンの癒し漫画
主人公のすみれは実家は名家、東大・ハーバード大学卒の超エリートで、出版社で記者として勤務するバリバリキャリアウーマン。容姿端麗でスタイル抜群、語学も堪能、武術にも通じる非の打ち所のないが、男運がなかったりちょっと間抜けな一面もある28歳。ある日、自宅マンションの近くでダンボールに入った少年を拾い、部屋で匿うことに。若い男の子を幼い頃に飼っていた犬の名前にちなんで「モモ」と名付け、恋人関係禁止、スキンシップ禁止のペットとして飼い始める。奇妙な関係が始まり、彼氏や周りへの説明に苦労しつつも、モモの存在がすみれの癒しとなっていく。
誰もが羨むようなルックスと能力と経歴の持ち主である主人公の人間らしい孤独や悩みや自然体の姿に魅力を感じ、見守りたくなります。周囲から一目置かれる一方で近づきがたいと距離を取られてしまう彼女の心に触れられるモモが癒しとなり、すみれがお世話をしているように見えて徐々にモモが必要不可欠な存在になっていく様子がいいです。ところどころにギャグ要素というか、登場人物たちのボケとツッコミが絶妙な間合いで入っており、テンポよくクスッと笑いながら読めて楽しい作品です。ラストに向けてシリアスな展開が増えていく所では、人生についても考えされられ、最後は感動的です。
今日、恋をはじめます
地味な昭和女とイケメン最低男の青春ラブストーリー
日比野つばきは真面目なことだけが取り柄の女子高生。そんなつばきは妹の髪を可愛くしてあげることが大好き!けど自分にはおしゃれなんて似合わないと思っていた。真面目すぎるつばきは三つ編みおさげで入学式へ。そこで偶然隣の席になる最低最悪のロン毛男の椿京汰に「昭和女」とバカにされてしまう。そのことがきっかけでつばきは京汰にファーストキスを奪われてしまう。女子高生と言う響きに心躍らせていたつばきは京汰にファーストキスを奪われたことで、恋なんて、はじまるわけがない。とそう思っていた。しかし遊ばれているとわかっていてもつばきは次第に京汰に惹かれていく。
未成年だけどコドモじゃないの水波風南先生の作品で、設定やキャラクターは純少女漫画。まさに王道!「こんなやつ好きになるわけない!」というタイプの男の子にだんだん心惹かれていく主人公という内容です。しかし!!一般的な少女漫画にはなかったストーリーのリアルさがとても面白いです。恋愛の楽しいところだけではなく、高校生ならではの壁や不安などが少女漫画チックになりすぎず、現実的に描かれているところがこの作品の魅力だと思います!イチャイチャするだけの少女漫画は読み飽きた、キュンキュンだけじゃなくて刺激も少し欲しい!という方におすすめしたい作品です!
高校デビュー
ボーイッシュ女子のシンデレラストーリー!
ヒロインは、中学でバリバリのソフトボール部ピッチャーのハルナ。モテとは無縁だったハルナが、高校では、ソフトを辞めて、モテるために雑誌の切り抜きを集めては、自分なりのモテ本を作って高校デビューを目指すのだが、気合が入りすぎてて全くモテないイタイ女子に...ナンパ待ちをしているハルナの前に、現れるヨウは、めちゃイケメンのハルナとは正反対の頑張ってなくてもモテちゃう系男子。ヨウからハルナは、モテを、教えてもらいたく、師匠にしてくれと頼みヨウを説得する。ヨウは、ハルナに絶対に俺のことは好きになるなよ。ということを条件に師匠になることを引き受け、友達を紹介したり頑張るが、二人の関係がだんだんと師匠と弟子ではなくなって行きます...ハッピーエンドの笑いあり涙ありの青春ストーリーです。
中学で部活ばっかりだった女子、恋愛なんかできなかったという女子には、憧れのストーリーなのではないでしょうか。まぁ、こんな話実際にはありえないのですが、夢を見せてくれる漫画です。実写の映画化もされているので、そっちから見て読むのもありですが、漫画から読むのもありです。ハルナも全然かわいいのになぜモテないんだろうと私には不思議でしたが、これを読んで何となく天真爛漫な女子ではだめなんだというのが勉強になりました。元気キャラで、モテない人にオススメです。(笑) 近くにいる女の子からの裏切りなんかもありで、あぁ。わかるわぁという共感できる漫画でもあります。
桜蘭高校ホスト部
がんばれ庶民、負けるなハルヒ!
ひょんなことから入ってしまったホスト部の花瓶を割ってしまった庶民の女子高生藤岡ハルヒが、花瓶の代償としてなぜか男子と勘違いされたままホスト部員として働くことに。超お金持ちのホスト部のメンバーとは、価値観が全く違い、各面々に振り回されながらも、それぞれとの関係が徐々に変化していく。女子だと気づく部員がいたり、なかなか気づかず自分のハルヒに対する気持ちを、父と子の関係だととんでもない解釈をする部長がいたり。ホスト部のメンバーは全員強烈な個性を持ち合わせているから、自分の推しメンを見つけることもできるかもしれない。
ラブストーリーが苦手な私でもすんなり作品に入り込んで読むことができた。全体的にラブ要素よりも、圧倒的にコメディ要素が多く、冷めた目でホスト部のメンバーに振り回されるハルヒが特に好きで全巻買って読んでしまった。いまでも時々読み返しては、同じところで爆笑してしまうくらい気に入っている。ホスト部の中でも、ハルヒと同級生の双子との絡みがとても好きで、メインの環よりも、双子の方が話にはやく出てこないか期待しながら読んでいた。最後はハルヒと環が結ばれるけれど、その後もホスト部全員と良い関係が続いていて、最終話を読んでほっとした。
ストロボ・エッジ
はじめて恋をしたのは、王子様!
おっとりした主人公・仁菜子が初めて恋をしたのは学年で一番人気のイケメン・蓮。でも恋って一体何だろう?この気持ちは何だろう?仁菜子は初めての感情ひとつひとつに向き合いながら、ゆっくりと蓮への気持ちを育みます。しかし蓮にはモデルの彼女の存在が。友達のアドバイス通り自分とは住む世界が違うと諦めて、好いてくれる別の人と一緒にいるべきなのか悩む仁菜子。でも、自分の気持ちにうそをついてもいいの?一方で仁菜子と関わるうちに少しずつ気持ちが動き始めるも、彼女もためにその感情を見て見ぬふりをする蓮。すれ違いながらも自分の気持ちに真っすぐ正直に、全身で「初恋」と向き合うピュアなラブストーリーです。
恋をした時の小さな感情の動きや、その一瞬が描写されていて「初恋の美しさ」が詰まった作品です。初めての感情に迷いながらも懸命に突き進む仁菜子をつい応援したくなります。そんな仁菜子を中心に、自分の気持ちに正直になろうともがく恋愛・友人関係も見どころです。相手の気持ちや関係性に悩みながらも、それぞれ皆が成長していきます。いつも一生懸命な仁菜子と不器用な蓮がすれ違い続けるシーンにはかなりやきもきしますが、その分思いが通じ合ってからの幸せモードはときめきが止まりません!恋する女の子を全力で応援してくれる、そんな少女漫画です。
砂時計
胸キュン必須のラブストーリー
主人公の杏がさまざまな出会いや別れを経験して、大人の女性へと成長していくまでを描いたラブストーリーです。杏は幼なじみの大悟を始めとする周りの人たちの支えもあって母親の死を乗り越え、やがて支えとなってくれた大悟と付き合うことになります。中学校を卒業すると遠距離恋愛が始まるなど不安になる出来事もあって、恋路は順風満帆なものではありません。しかし二人は何とか恋愛を続けていくのでした。時に辛い出来事もありますが、杏は前を向いて生きていこうとします。作中では杏と大悟のやりとりが大きな見どころになっています。
大悟の言動に大きな感動がありました。杏が母親を亡くしたとき、大悟が彼女に言葉をかけるシーンがとても心に刺さりました。一人になってしまったんだと深く落ち込む杏に「ずっと一緒におっちゃるけん」と言う大悟がとても好きです。この後しばらくして杏と大悟の恋愛が始まるのですが、落ち込んでいる時にこんな風に言われたら胸キュンしないわけがありません。心温まる恋の始まりがとても素敵で、最初に読んだ中学生時代こんな恋愛がしたい!と憧れたものです。恋愛において思いやりはとても大切なもので、それが見事に描かれた作品だなと思いました。
3D彼女 リアルガール
オタク×美女の純愛物語
冴えないオタクの男子高校生・筒井と、美女で男子からの人気は高いものの、女子からは嫌われているヒロイン・色葉が、ひょんなことから半年という期限付きでお付き合いをすることになります。始めは興味本位だったものの、お互いの純粋な一面に惹かれ合い、次第に愛情が深まっていきます。主人公の筒井は、色葉と付き合っていく中で対人関係を広げたり、学校行事に参加したり、これまで経験してこなかった事柄に一生懸命奮闘しながら進んでいきます。一方色葉は、葛藤の末、手術のため半年後に筒井の元を離れることを決断。一度は離ればなれになった2人が、7年後に再会する恋愛物語です。
まず、少女漫画において主人公が男の子であることが珍しいと思います。心を許せる友達がたった1人しかいなかった主人公ですが、恋を知ることで、彼の日常が色鮮やかに染まり、世界が広がっていくところが素敵です。また、些細なことでケンカしたり、すれ違ったりする場面も、リアルに感じました。困難を乗り越えながら、どんどん強まっていく絆が上手く描かれていると思います。恋愛することが、とても前向きに捉えられていて、人を愛することの素晴らしさを教えてくれます。主人公を取り巻く友達のストーリーもしっかりと描かれていて、感情移入しながら楽しむことが出来るストーリーです。
先生!
生徒と教師の苦しくも切ない、リリカルなラブストーリー!
高校生の島田響は、男友達の浩介や友人の千草が先生に恋をしているのを知るが、自分自身は今一つ「人を好きになること」が分からないでいた。しかし、世界史の伊藤先生の包容力に惹かれ、気づいた時には伊藤先生を一人の男性として好きになっていた。女性不審らしき伊藤先生に、自分の思いをぶつけていく響。自分の立場や戸惑いから、先生のちぐはぐな態度に翻弄されながらも、二人は気持ちを通わせるようになる。しかし、本当に大変なのは教師と生徒という立場で恋愛をしていくことだった。響の友人、浩介や千草、後輩の渚との恋愛も交錯し、さらに人間模様は複雑になっていく。多感で不器用な恋が繰り広げる、リリカル青春ロマン。
男性教師と女子高生の恋を描いたストーリーですが、社会的立場はあるものの、主人公響をはじめとする浩介や千草などの生徒たちと、伊藤先生や他の教師が人間として平等に描かれています。伊藤先生が生徒に全幅の信頼を置いて、響との恋を響の友人には話し、友人たちも口外をしないで応援するという「対等で誠実な関係性」の斬新さが見どころでもあります。途中で各登場人物に「自分を好いてくれる人」などが現れたり、問題にくじけそうになったりで、色々なハプニングがありますが、この問題をどう解決していくのか?という点が非常に興味深い作品です。また、一見「普通」の外見の響や千草といった女生徒が、恋を通じてどんどん美しく成長していくところが見どころです。
高台家の人々
設定と人物がマッチした面白さ
他人の心の声を聞くことができる高台光正と、趣味が妄想という地味なOLの木絵の恋愛物語。聞き取ろうとしなくても勝手に他人の心の声が聞こえてくる能力に、自身の中では折り合いをつけて、日常生活を送る事は出来ても、その能力が原因で恋をすることがなかった光正が、他の人とは違う心の声を発する木絵に興味を持ち、その人となりにひかれて、初めての恋をし、めでたく恋をすることになります。イケメンで優秀な光正に、地味で普通、自分に自信が無い木絵は不安になっては空回りしつつも、二人の絆を深めていきます。途中、同様の能力を持つ光正の弟妹との関係も描かれつつ、少しづつ幸せになっていくお話しです。
この作品の面白さを高めているのは、何よりも木絵の特殊な妄想力。どんくさく天然、口下手だけど、頭の中で展開される妄想はほんの一瞬で無限に世界が拡がっていきます。ある時は、光正が他の女性に渡ってしまうのではないかと不安な気持ちを紛らわせるために動き出した妄想は、オリンピック選手を目指して水泳をはじめ、恐ろしい練習量からムキムキの一回りも二回りも大きな筋肉に包まれた木絵を生み出し、そんな心のイメージを読み取る事が出来る光正は、どうしてこうなった、と疑問に思いつつも原因を探ってフォローしてあげるなど、そのやり取りがすごく作品の面白さをつくりあげています。また、このコメディの流れこそが、光正にとっても、木絵にとっても、お互いが唯一無二の存在と言える関係を読み手に感じさせて名作に仕上げています。
ちはやふる
熱い青春かるたストーリー!
主人公綾瀬千早が競技かるたと出会い、かるたを通して仲間と成長していく物語です。小学生で千早に競技かるたの魅力を教えた綿谷新。小学生でかるたチームを組んだことをきっかけに瑞沢高校でも千早とかるた部を創設する真島太一。3人の絆を中心に、瑞沢高校かるた部を取り巻く熱い青春ストーリーが進んでいきます。部活は主に5人1組の団体戦で優勝することを目標に、全国の高校生が3年間を切磋琢磨して過ごしていきます。一方で、競技かるたの頂点(名人、クイーン)を目指す個人での目標もあり、高校3年間で得た技術や人間関係をもとに、千早たちはさらに成長していきます。
みたかったな…」と思わせてくれるような素敵な青春ストーリーだと思います。瑞沢高校だけでなく、他校のキャラクターも魅力的な人がたくさんいるため、全国大会での戦いは涙なしでは見れません。また、顧問の先生など大人たちもかるたを通して人生を楽しんでいく姿が多く描かれているので、夢を追いかけ続ける人の魅力も知ることができると思います。様々な生い立ちや個性を持ったキャラクターたちが、「かるた」を通して一つになれる姿がとても良い作品です。
図書館戦争
鬼教官と熱血部下の独特で気になる恋バナ!
本の検閲が厳しい時代の話。高校生の時に欲しかった検閲対象の本を守ってくれた図書隊員に憧れ、図書隊へ入隊した主人公・笠原 郁。憧れの図書隊員"王子様"を目指し、まずは憎き上官を超えると不器用ながらも奮闘していく。ピンチの時に必ず現れる憎き上官を「王子様みたい」と思うようになっていく郁。実は、王子様はずっと見守り続けていたのだった。郁がその事実に気付いてから戸惑い、悩みながらも王子様としてではなく今の上官を見つめて改めて好きになっていく。難関任務の後に郁がきちんと告白し、行動で返事をもらう。そそっかしい郁と、大切に思うあまりにちょっとだけ不器用になってしまう上官とのムズきゅんラブストーリー。
タイトルに戦争と付いていたので物騒な内容なのかなと思って、しばらく避けていました。あるキッカケでこの作品を手にしたのですが、想定していたほどの物騒な内容ではなく、言論・出版についても考えさせられるラブストーリーでした。顔も覚えていない王子様の姿を求めて独力で司書資格を取り図書隊に入隊し、どんな理不尽にも耐え一直線に進む郁の姿がとても素敵でした。一方の王子様も、危険な職を選ばせるキッカケを作ったことに罪悪感を感じ辞めさせようと態と厳しくしたり、危険な時は助けたりと郁を思う気持ちが溢れていて素敵でした。ムズきゅんからの急なベタ甘展開は、何度読んでも心の中で叫んでしまいます。
となりの怪物くん
恋と友情それから将来。あなたにもきっと覚えのある青春ストーリー!
成績がすべて、それ以外のものに興味はないー…。ドライアイス、とあだ名をつけられていたほどの冷たい女、水谷雫。高校入学直後、一冊の参考書につられたばかりに学年一の問題児・吉田春になつかれてしまう。ハルは噂通りのやばいやつで、暴力は振るうし意味の分からない言動ばかり。私は勉強ができればそれでよかったのに!と悩む雫。しかし、不器用なだけで一生懸命な彼に、雫の心は動かされる。不器用な二人が、時に傷つき、時に相手の痛みを知り、心を通わせていく。人と触れ合うことで自分の心も見えてくる、人生にたった一度の成長を描いた珠玉の青春ストーリー。
なんといっても最大の見どころは登場人物たちの成長です!友人関係、恋愛それから将来に…理想はあるのになんでか現実はうまくいかない、そんな悩みを実際に抱いていた方もいらっしゃると思います。この作品の登場人物たちも一緒です。リアルな悩みに時に涙し、それでも少しずつ人と触れ合っていく中で何かを見つけていきます。一生懸命な登場人物たちを見ていると、胸がキュッとしてしまいます!登場人物それぞれの恋模様も必見です!読んでいくうちに登場人物全員を応援してしまうことでしょう…。そして怒涛のコメディと胸キュンの連続にガンガン読み進めてしまうこと間違いなし!
NANA―ナナ―
二人のNANAの物語
奈々は恋愛命の女の子。でも男運がないのか不穏な恋愛をしがちでほっとけないタイプ。ナナはバンドのボーカリスト。いつか売れる日を夢みているかっこいいバンドウーマン。そんな性格も全く違う二人だけど、ひょんなことから電車の車内で出会い、意気投合していきます。ある日、奈々が部屋探しをしていると、ナナも同じ部屋に内見しにきていて二人は再会します。そして二人は一緒に住むことになります。楽しい共同生活が続くと思いきや、奈々の彼氏をきっかけに少しずつ歯車が噛み合わなくなっていき、二人のNANAはすれ違っていきます。それでもお互いの思いは強く、生活の節々にNANAを思いながら物語は進んでいきます。
全く違うタイプの二人だけど、すごくいいコンビで不思議と二人一緒だと安心感を感じるようになりました。初めは、奈々は考えが幼稚だとばかり思ってましたが実はしっかり者で、毎回どうにかなっていく様子はさすがとしか言いようがありません。逆にしっかりしていそうに見えるナナの方が、本当は臆病で繊細。そして、そんなナナがいざという時にいつも頼りにしているドラムのヤス。ヤスはあまり多くは語らないけど、アドバイスが的確でとにかく優しくて紳士的で、私の理想の男性像です。いろんな出来事が重なり、二人のNANAの運命もその度に変わっていきドキドキしますが、しっかり見届けていきたいです。
のだめカンタービレ
汚部屋女子が恋をする。音楽が繋ぐ恋の物語
玄関の前でイケメンが酔い潰れて寝ていた。千秋 真一、音大のピアノ科4年で有名ピアニストの息子だ。彼が目覚めたのは、ゴミの山と悪臭とピアノの演奏の中だった。この部屋の主は、野田 恵。千秋と同じ音大のピアノ科3年。好き勝手にピアノを弾く天然不思議少女だった。この日から、野田 恵こと"のだめ"は千秋を追いかけ回す。千秋のスタイリッシュな部屋に、こたつを持ち込むなど自分の家のようにする のだめに苛立ちを感じていた。しかし、のだめ がキッカケで個性豊かな人たちと嫌々ながらも関わったり、有名指揮者シュトレーゼマンから様々なことを教えてもらったりと千秋が人として成長していく。怒りから始まったが、いつの間にか恋になっていく。そして、2人はパリに留学した。
野田恵を上野樹里が、千秋真一を玉木宏が演じたドラマの原作漫画。作中に登場するクラシックは、動画サイトで検索して聴きながら読んでいました。この漫画の面白いところは、個性豊かな人たちがテンポよく面白いことをしていくところです。読んでいるこちらも、彼ら彼女らのテンポに合わせてペースが上がっていきました。あまりにコミカルなところが多くて、のだめと千秋の恋の話でもあることを忘れかけてました。千秋を飛行機と船のトラウマから解放してパリ留学させてしまうのだめのパワーの凄いこと。あのパワーは、千秋への愛が出させたのか、不思議ちゃんパワーだったのか。
はいからさんが通る
画力の高い大正ロマンに魅了!
時は大正。花村紅緒は手も付けられないおてんばでハイカラな女学生。そんな紅緒には、生まれながらの許嫁がいました。その許嫁は、笑い上戸の陸軍少尉・伊集院忍。親の決めた相手なんてと紅緒は忍に嫌われる行為を繰り返しますが、懐深い忍に紅緒はだんだん惹かれていきます。しかし、忍は九州に転属になり紅緒は、忍の祖父母と一緒に忍の帰りを待ちますが、忍の訃報が届くのでした。紅緒は、忍の祖父母と屋敷を守るため、おんなだてら出版社で働くことを決意。しかし、亡くなったと思っていた忍が帰ってきて、それでも忍と紅緒はある事情により結ばれませんが、そこへ関東大震災が起こるのでした。強く優しい紅緒が巻き起こす大正ロマンコメディ。
見どころは後半。前半はひたすらコメディです。しかも、シュールでかなりハイクオリティなセンスのコメディ。そこから後半は、シリアスなラブストーリーへ一転。特に、関東大震災の前あたりからラブが加速していきます。紅緒は、大正時代には珍しいハイカラ娘でありながら、恋愛に対しては大正の価値観を持っている女性だと思います。そのあたりは慎ましやかです。そのせいで、紅緒と忍が結ばれるまでの時間が長く、楽しめます。今の漫画家にはあまりいないくらいの繊細で美しい画に加え、物語も飽きない構成になっています。今なお、映画化される理由が良くわかる作品です。
パタリロ!
異彩を放つロングセラー、国王は天才10児!
常春の国マリネラの国王、パタリロ8世。まだ10歳ながら、亡き父王に代わり国王としての務めをはたしていたり、いなかったり。彼の周囲にいるのも、部下のタマネギ部隊や英国情報部で美少年キラーの異名を持つバンコラン少佐、バンコランの恋人マライヒなどなど個性的な面々ばかり。マリネラはダイヤモンドの発掘量が世界有数レベルのため、ダイヤの利権をめぐり、パタリロは国際ダイヤモンド輸出機構という組織に狙われていた。けれどパタリロはゴキブリ並みの生命力があり、国際的野望もかわしていく!シニカルな笑いもドタバタギャグもいっぱいつまった長編少女漫画の大ヒット作品!
『パタリロ!』は、短めの話も長編も、たくさんそろっています。内容もギャグてんこもりのおもしろ話から重いテーマをあつかったもの、泣ける話、国際問題をわかりやすく紹介したものと、多岐に渡ります。連載が始まったのは1978年。(当時はイケメンという言葉がまだなく、『美少年』『美青年』という言葉が頻出するのも特徴です)そして、初期のパタリロは現在のパタリロよりもヤセてます!主人公の姿が初期、中期、最近のもので違うのも、長編漫画の醍醐味でしょう。(長きに渡る連載作品の多くは、主人公の見た目が変化するので『長寿漫画あるある』ですね)パタリロは天才児という設定なので、作中でタイムマシンを発明します。そういうSF的展開もありなのが、『パタリロ!』の見所のひとつです。
ハチミツとクローバー
優しい気持ちになれるラブストーリー
美大生たちのキャンパスライフ、そこで生まれていく恋愛を描いた作品です。主人公のはぐみは美大で個性的な学生たちと出会い、学生たちと過ごしながら作品作りに励みます。やがてはぐみは作品に情熱を注ぐ森田にしだいに憧れの気持ちを抱くようになります。はぐみは森田が気になるようですが、森田は彼女をからかうようなことをしたり、時に優しくしたりと本当の気持ちがよくわかりません。はぐみのことをかわいいと思う竹本という学生もいて、ちょっと不思議な恋の三角関係ができ上がっていきます。読むほどに恋の行方が気になるストーリーです。
作中のはぐみの言動がとても印象的でした。真剣な面持ちで作品作りをする森田をはぐみが憧れの視線で見つめるシーンは、先輩に恋しているとも受け取れました。確かに作品作りに没頭している森田はかっこよく、はぐみに共感できました。さらに屋外で竹本に接するシーンも気に入っています。虫除けの薬になる葉っぱを竹本の体に貼るようにして「こうすると噛まなくなる」と言うはぐみには胸がキュンとしました。さりげない優しさが光っていたシーンで、竹本ははぐみに恋をした瞬間だと思います。終始はぐみの言動には心動かされっぱなしでした。
ハニー
幸せ溢れるほんわかラブストーリー
高校に入学するや否や、恐れられている不良、鬼瀬大雅に告白されてしまった奈緒。実は鬼瀬くんは中学生のころ奈緒が救いの手を差し伸べた不良でした。はじめは委縮してしまう奈緒ですが、鬼瀬くんの優しい人柄に心を開き、「高校生活最初の友達」として関わるようになります。とあることがきっかけで2人とともに高校生活を過ごしていくことになるのは、口は悪いけれど見た目がとてもかわいい三咲くんと、「友達なんかいらない」と宣言するクールビューティーな矢代さん。4人はぶつかり合いながらも少しづつ、大切仲間になっていきます。友情が深まる一方で、それぞれの恋も展開していきます。人間関係がゆっくりと変化していく温かい青春ラブストーリーです。
この漫画の見どころは、寄せ集めでバラバラの4人が少しづつかけがえのない存在になっていく過程が描かれているところです。恋人として、友達としてゆっくりと関係が変化していく様子が温かく、ほっこりさせられます。その人間関係が、漫画特有の背景トーンやコマ割り、キャラクターの表情として表現されています。特に、この漫画では、一歩一歩お互いが少しの勇気を出しながら距離を詰めていくので、それぞれ頬を赤くするところが多く、見どころの一つだと思います。そんな彼女頑張りにエールを送りたくなると同時に、読者も励まされる漫画です。それぞれがしっかり自分の意思を持ちつつも全体を通してホッとする緩さがあり、癒されること間違いなしです。
ハニーレモンソーダ
ひたすらまっすぐな純粋ラブストーリー!
主人公の羽花は中学時代「石」と呼ばれていじめられていた。友達はゼロ、親に心配をかけたくない、誰にも相談できない。でもこんな自分から変わりたい。そんな時、レモン色の髪がトレードマークの界と出会い、強烈に憧れを感じた羽花は彼を追って八美津高校に入学する。それをきっかけに、自分に自信がなく引っ込み思案だった羽花は界の手助けを受けながら少しずついじめられっ子で卑屈だった過去から抜け出し、横でそんな様子を見守る界も羽花の頑張る姿に知らないうちに惹かれていく。紆余曲折の末、距離が近くなっていく二人だが、界の様子がおかしく……。
いい意味で王道な青春ラブストーリーです!過保護な親の傘に隠れていて、なおかついじめられていたことで殻に閉じこもっていた羽花を光の方へと引っ張っていく界はものすごく眩しくて、こんな人がいたらいいなと思わされます。また、界ばかりが助けている訳でなく、羽花が界の辛い時や弱っている時、例え彼が邪険に扱ったとしても何度も真正面からぶつかっていく芯の強さ、真っ直ぐさがヒロインとして本当に素敵で応援したくなります!そんな羽花だからこそ誰に対してもどこか冷めた界が好きになったんだと納得です。普段はツンツンですが羽花にだけ時折サラッと甘い言葉を言うのが反則級に胸キュン!全少女漫画好きに勧めたい作品です!
春待つ僕ら
イケメン4人+1人との、青春恋物語!!
自分を変えたくて、本当の友達がほしくて、あえて遠くの高校を受験した主人公美月は、入学後いまだ友達が出来ず……。そんな中、バイト先のカフェで人違いをされたことがきっかけで、バスケ部のイケメン4人組と絡むようになります。その中の一人、浅倉永久とは同じクラス。ふとしたことがきっかけで、自分の胸の内を話すことになり、それを黙って聞いてくれてた彼が、「素直でよろしい」と頭をくしゃくしゃされ……。その日以降、いつも一人だったお昼の時間も、なにかと彼ら4人組が付きまとうようになり、美月の毎日は動き出します!
バスケ部のイケメン4人組と仲良くなること自体が、羨ましい展開ですが、なにより主人公の美月が真っすぐでいい子なので、俄然応援したくなります。そして、イケメン4人それぞれが、バスケにも恋にも真面目で、最高にかっこいいです!全然チャラくないし、浅倉君が次第に美月に惹かれていく様も、とても自然で、奥手かと思いきや急に男気だしてくるところとか、たまらなくかっこいいです。恋も友情もバスケも、すべてがバランスよく組み込まれていて、ラストまで飽きたり間延びすることなく存分に楽しめます!最後に、それぞれの番外編もあって、みんなハッピーエンドなので、読後の爽快感はばっちりです!純粋に青春を感じたい人におすすめの作品です。
パーフェクトワールド
車イス?そんなの関係ない。大切なのは気持ち
川奈つぐみは、昔から絵が得意だった。高校卒業後は、東京のインテリアデザイン会社に就職。大学生の時に事故で脊髄を損傷して車イス生活になっていた鮎川樹と東京で再会し、付き合い始める。樹が心配なつぐみは、樹の家に通う回数を増やして疲労で倒れた。これをキッカケに、樹は別れを切り出した。そんな矢先に父親の病が分かり、退職して地元である松本に帰ることになった。そこで偶然再会したのが、つぐみと樹の高校の同級生である洋貴だった。洋貴は高校時代、つぐみに好意を抱いていた。再会したことによって思い出し、樹と別れたつぐみに告白をして恋人となった。高校の同級生の間での三角関係。つぐみは、どちらを選ぶのか。
つぐみと樹が付き合い始めて、樹の介護ヘルパーさんが樹に好意を抱いていると気付いたつぐみの気持ちが痛いほど伝わってきました。だったら、自分がと頑張ってしまうところも。倒れた時は、やっぱり無理がくるよなと思いました。そして、樹からの別れ話も納得でした。介護は短距離走じゃなくて、長い長いマラソンだから頑張り過ぎるつぐみを見ているのが辛かったんだと思います。言葉のひとつひとつに、つぐみを想う気持ちが詰まっているなと思いました。つぐみの気持ちが決まってからの強い意志と樹との固い絆には、涙が止まりませんでした。
ひるなかの流星
田舎の女の子にも夢がある!
田舎でのほほんとした生活を送っていたが、両親の都合で都会の高校に転校し新しい生活を送ることになった与謝野すずめ。初めての都会で迷ってしまったところ、ひょんなことから獅子尾と出会う。しかし獅子尾はすずめの転校先の高校の担任の先生だった!すずめの新しい学生生活が始まると席が隣になった馬村と仲良くなる事ができる。そして最初は苦手に感じていた獅子尾に助けられることが多くなり徐々に惹かれていくすずめ。さらに馬村もすずめのことが気になっていく。一方獅子尾は…馬村、獅子尾、すずめの三角関係はどうなっていくのか!
見所はやはり馬村と獅子尾のかっこよさです。2人とも違うタイプのイケメンで自分だったらどっち派か考えるのがとても楽しいと思います。馬村とはクラスメイトとの恋愛なのですが、獅子尾は担任の先生なので先生と生徒の禁断の恋愛でもあります。獅子尾は自分の立場もわかっているがすずめに対する気持ちが抑えきれなくなるダメ男感もまたいいです。キュンキュンポイントがたくさんあるので好きなシーンを何回も読み返したくなります。獅子尾先生はすずめのことを「チュンチュン」と呼ぶのですがそれがとても可愛らしくて好きです。また、登場人物は全員動物の字が入っていると言う共通点もあったり、細かいところまで楽しめる作品だと思います。
プリンシパル
自分の気持ちがわからない恋と友情のあるある!
学校で友達と上手く行かなくなった糸真は、家庭のゴタゴタもあり、実父を頼って北海道へ。そこで糸真は、和央と弦と出会い仲良くなります。しかし、和央と弦は学校の人気者で「抜けがけ禁止」の存在。糸真は、前の学校と同じ過ちを繰り返しそうになりますが、主犯の晴歌と向き合い親友になりました。糸真は、和央に好意を寄せてましたが、糸真の父と和央の母の再婚により、2人は兄妹となってしまうのでした。糸真と和央と弦は仲良しでしたが、和央は弦の過保護な態度から自立したくて3人の関係が少し崩れてしまいます。さらに、和央の好きな人は弦の姉だったのです。
学生時代の女子のあるあるが詰まっていて、最初すこし辛い展開ですが、すぐに解決しあとはラブコメへとシフトしていきます。後半は、自分の本当の気持ちがよくわからないといった恋愛あるあるが展開され共感できます。さっさとくっつけば周りの人を傷つけないのに、若気の至りが見どころです。糸真の心の声が、とっても正直で臆病で可愛らしく面白い。思い切ってそれを口にすればいいのにと思いますが、それが出来ないのが女子高生。その辺りの心理描写がとても上手くて入り込んでしまいました。辛いことから逃げても大丈夫。むしろ新たな出会いが待っているという感じの勇気がもらえる作品です。
僕等がいた
展開に思わず引き込まれるラブストーリー
主人公の七海と彼女の同級生の矢野との恋を綴ったラブストーリーです。七海は矢野と付き合っていますが、明るい七海に対し彼はどこか影のある人物として描かれています。矢野には忘れ難い過去があり、その過去を引きずってストーリーが進んでいきますが、やがて過去の出来事が明かされていきます。過去にはこれまでの矢野の恋愛が絡んでおり、これは後に七海との関係にも影響していきます。作中では高校生時代から社会人生活までが描かれており、かなり長編になっています。年月が流れるとともに変化していく七海と矢野の関係からは目が離せません。
長編漫画なのですが、矢野の過去、七海と矢野の関係が気になって一気に読んでしまうほどでした。読んでいる時間がとても楽しく、読み終えた後はしばらくロス状態になりました。矢野の過去では同級生の山本さんの姉と付き合っていたこと、さらに山本さんとも関係を持っていたことはかなり衝撃的でした。七海との関係を脅かすような過去があったものの、七海と矢野は幸せなラストを迎えることができて心からほっとしました。終盤で社会人になった七海と矢野が仲良さそうに朝を迎えるシーンが大好きです。最後まで二人を見守って良かったと思えました。
ホタルノヒカリ
職場には隠せ!秘密の共同生活
雨宮蛍 27歳、インテリア事業部に勤める「ソツのないOL」だ。そんな雨宮は家に帰ると、3本ストライプのジャージにちょんまげ頭でゴロゴロするのが大好きな干物女になる。ある日、雨宮が家でゴロゴロしていると誰かが入ってきた。雨宮の職場の部長、高野誠一だった。綺麗好きな高野は、汚い家に愕然とする。そもそも、高野の実家になぜ雨宮が住み着いているのか。なんと、居酒屋で呑んでいた時に出会ったオジさんと酔っぱらった状態で口約束で契約したというのだ。酔っぱらったオジさんというのが高野の父親だった。ここから、綺麗好き上司と干物女な部下の秘密の共同生活が始まる。
家に居るときの格好が一緒だ!と親近感が真っ先湧いた作品です。家でまったりしてる時に、高野が入って来たときは背筋が凍りました。その原因を使ったのが自由奔放な高野の父親だと知った時は笑えました。そして、高野の人柄がこんなにもキッチリしている理由も。父親を反面教師にしてたんだと。「アホ宮」と散々言いながらも、面倒を見ていく高野にはキュンとなりました。年上、頼り甲斐があっていいなとも。雨宮と高野が同居していることがバレそうになるシーンでは「うわ、バレる!そこ、そこにいる!」と何度思ったことか。このスリルも、この作品の楽しいところです。
ホットロード
「愛されたい」自分の居場所を求め続けた少女の成長物語。
宮市和希は母と二人暮らしの中学生。父とは幼い頃に死別していて、遊園地に連れて行ってもらったというおぼろげな記憶しかない。そんな中、和希は母親が恋人との付き合いにばかり夢中になり、自分を愛していないような気がしていた。日常に不満を感じ始めた和希は、転校生の絵里と仲良くなり、絵里に暴走族の集会に連れて行ってもらう。そこで出会った年上の春山と付き合うようになった和希。徐々に暴走族を紹介した絵里よりその世界にのめりこんでしまう。大人に反発し、傷つき葛藤する日々、大きな出来事から、徐々に和希は自分の進むべき道を見出していく。
暴走族の素行がメインのストーリーではなく、主人公・和希が「親の愛に飢えた子」という設定が前面に出ており、素行の悪さの裏に大人への不信感があることがしっかり描かれています。和希と春山の恋愛だけではなく、親子や友情など、大切な人への愛とは何かということについて、非常に考えさせられる作品です。若さゆえの危うさと、表面的な事だけでは測れない心の奥底が、端的なセリフと独特の空気感で表現されています。表現に難しさがなく、丁寧ながらもすっきりした画面の作品なので、暴走族の世界観を知らない人でも、主人公和希に自然と共感ができます。
ホリミヤ
一冊読めばあなたもホリミヤファンに!
クラス一モテる美人の堀京子(ヒロイン)と、見た目が陰キャで根暗の宮村伊澄(主人公)が織りなす超微炭酸日常系ラブコメディ。一見派手な見た目の堀ですが、プライベートでは弟の面倒をみたり、家事をしていたりと主婦のような女子高生。毎回友達からの誘いも断り弟の迎えに行くなど、遊ぶ時間がほとんど無いにもかかわらず親に対しては文句を言わず。一方宮村は学校以外ではピアスにタトゥーとかなり派手な格好。お互いに学校での様子からは想像の付かない彼ら。しかし、とある理由から学校の外でばったり出会い、秘密の関係が始まります。2021年1月からテレビアニメ化もされており、注目の人気作品です。
ホリミヤではただ美男美女だったり、理想の甘酸っぱいシチュエーションがおおかったりする一般的な恋愛漫画と異なり、リアルな人間性や恋の駆け引き、友情関係が描かれているため、読んでいると、つい「うんうん」と頷いてしまうシーンが沢山出てきます。また、ホリミヤのいいところは、どのキャラクターも憎めないということ。どの恋愛漫画も気に入らないキャラの一人や二人はいるのが常であるような気もしますが、ホリミヤは読めば読むほど全てのキャラに愛着がわいてきます。ホリミヤには主人公とヒロイン以外にもも数々のカップルが登場するので、是非お気に入りのカップルを見つけてみてください。
町田くんの世界
人間愛にあふれる優しい世界。
主人公の町田くんは物静かでメガネまさに地味系男子高校生。秀才そうな外見とは裏腹に成績は中の下でまずまず。またアナログ人間で不器用な一面がある。なのに運動神経は見た目どおりでギャップはなし。大家族で仕事でなかなか帰ってこない父親に代わって兄妹の面倒をよく見ています。得意なことが何もないと本人は思っていますが周りからはなぜかとても愛されています。その理由は町田くんが無意識のうちに人へ愛を注ぎ続けているからなのでした。この物語はそんな愛にあふれた町田くんとその愛に触れた人々とのほのぼのとした日常ストーリーです。
どんな人でも一度は人を憎んだり、嫌ったりしてしまった経験があると思います。ですがこの物語を読んで町田くんの人間愛に触れて考え直させられました。嫌なことを言ったりしてくる人にもいろんな背景がありその内側にある芯の部分を理解しようとする町田くんの健気さにとても惹かれました。それでいて自分は何もないと思っている天然さが可愛らしく、同級生の猪原さんへ徐々に恋心を抱く姿は学生時代の甘酸っぱい青春を思い出し懐かしさも感じます。一話読み終わるごとに新しい物の見方や考え方が知れて、すさんだ毎日を過ごしている人には特に読んで欲しい物語だと思いました。
ママレード・ボーイ
イケメン兄弟とのドキドキ生活!
主人公のミキはどこにでもいる普通の女の子だが、ある時、両親が離婚し、各々別の人と結婚すると言われてしまう。しかも、離婚して直ぐに全員で一緒に暮らす奇想天外な展開に戸惑うミキ。もう決まったことだからと言われ、しぶしぶ了承するミキは同居の日を迎えることとなるが、同い年の男の子・ユウが兄弟として紹介され、その格好良さに不覚にもドキッとしてしまう!しかし、ユウは見た目の良さとは裏腹に意地悪な一面があり、ミキをからかってばかり。それでもミステリアスで優しい所があるユウにミキは少しずつ惹かれていく。しかし、そんなミキとユウの二人には波瀾万丈な運命が待ち受けており……。
この漫画は、ユウとミキの恋の行方だけでなく、昔ミキが片想いしていたギンタ、ユウの元彼のアリミが二人の関係に関わっていき、四角関係になっていく様子が見所です!しかし、ドロドロしていたり嫌がらせとかはなく、登場人物の皆がいい人で各々の気持ちに共感してしまいます!。ミキの親友のメイコとナムラ先生の禁断の恋もドキドキします!穏やかな日常が描かれていますが、後半はまさかの展開に非常に驚きました!ユウとミキの二人がどうか幸せになってほしいと願わずにはいられません。高校生の方から大人の方まで胸がじんわりと温かくなって幸せな気持ちになれる作品です!
ラブ★コン
キレッキレの大阪弁少女によるラブコメディ!
170cmという高身長に悩む女子高生、小泉リサは、同じクラスの小柄な男子・大谷敦士と喧嘩ばかりしている。お互いが「巨女・チビ」と夫婦漫才のように罵り合ってはいるが、音楽の趣味が同じだったり、遠慮なしに話ができる異性の友達でもあった。失恋や季節のイベントを通じ、リサは徐々に大谷の男らしい態度に惹かれていく。気持ちに気づいた後は、友達の助けも借りて、リサは何とか大谷に自分の気持ちを伝えようとする。しかし、鈍感な大谷は全く気付かず…。果たしてリサの思いは大谷に届くのか?また、リサや大谷に恋する伏兵も現れ、物語はさらにヒートアップ!青春を等身大で感じられるラブコメディ。
大阪が舞台になっており、終始漫才のようなテンポ良いセリフがギャグ要素もあるラブコメにぴったりな作品です。憧れの遠い人より身近な思いやりのある男性、ちょっと理想とは違うけど、それでも好き!という、ラブとコンプレックスとの融合が、凸凹コンビのリサと大谷の魅力をさらに引き立てます。高校一年から三年生、そして進学と、毎年毎年のイベントと恋の進捗が丁寧に絵が描かれるので、読者がリサと一緒に泣いたり笑ったりできる作品です。「キュン死に」などの流行語の語源になった作品とも言われており、その独特の言語感覚も要チェックです。
最後に:映画化された少女漫画
映画とコミックのどちらも最高傑作の出来上がりとなっています!
気になる作品があれば是非チェックしてみて下さい!