今回は『なかよし』に掲載された歴代のオススメ少女漫画を紹介していきます!
『なかよし』は小・中学生の層をメインとしており、「なりたい、やりたい、ドキドキしたい」が詰まった講談社出版の少女漫画誌となっています!
小中学生の幼い頃に『なかよし』を読んでドキドキしていたという方も多いのではないでしょうか?
ここでは昔懐かしい青春の詰まった、そして昔よりもさらにパワーアップした『なかよし』の歴代作品を紹介していきます!
【2022年版】おすすめ少女漫画100選!胸キュンが止まらない!
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歴代の「なかよし」少女漫画
ARISA
妹の悲劇の真相を探る。妹に成り代わってーー
主人公・上原つばさは、両親の離婚により離れて暮らしていた双子の妹・園田ありさと3年ぶりに再会し、共に楽しい時を過ごす。ありさはつばさに「一日だけありさとして過ごす」事を提案し、了承したつばさは変装してありさの学校へ行き、ありさとしての生活を楽しむことに。帰り道でつばさは靴箱にありさ宛の手紙を見つけ、持ち帰る。一日を終えて、「最高に楽しかった」とありさに感想を告げると、ありさは辛そうな表情で「つばさは何も知らない」と言い残し、マンションから飛び降りてしまう。そしてありさ宛の手紙には、「園田ありさはうらぎりもの」という文が。命は取り留めたありさだが、つばさはありさの学校にありさを追い詰めた原因があると確信し、再びありさに変装して、ありさを追い詰めた秘密を探ろうと……。
学園サスペンスではありますが、心揺さぶられる人間ドラマの描写が秀逸な作品です!様々な立場の登場人物たちの心情が繊細に、かつドロドロしすぎず綺麗に描写されている点が、本作の少女漫画ならではの良さだと感じます。また、男勝りな主人公が学園の謎に果敢に立ち向かう様子も魅力的です。フードの男に鉄バットで殴られ倒れた主人公が、直後に起き上がり「ナメんなよ!」と反撃するシーンは特に印象的で、少女漫画の主人公のか弱いイメージを覆す主人公の強さを感じます。終盤では意外すぎる黒幕が明らかになるとともに、主人公がまさかの人物から拒絶されるなど心理的に苦しい展開が続きますが、ラストは感動的なのでぜひ最後まで読んでほしい作品です。
小川とゆかいな斎藤たち
パシリ少女と不良少年達の痛快・爽快・友情ギャグコメディ!
同級生みんなにパシリにされる主人公の小川里央はある日、校内アンケート「友だちがいなさそうな人」部門で1位になってしまう。こんな自分に友達など出来ないと思っていた小川だが、ある時、「友だちがいなさそうな人」部門同率1位だった3人の男子生徒に共同戦線を張らないか(友達にならないか)と持ちかけられる。しかしその3人は、「恐怖の斎藤三人衆」と呼ばれ恐れられる超問題児たちだった。友達がいない者同士の奇妙な関係を続けるうちに、4人の間には確かな友情が芽生える。同級生たちの嫌がらせにもめげず(時に豪快にやり返しながら)、4人は友達のいる学校生活をエンジョイ出来るのかーー!?
友達のいない主人公がはみ出し者の少年達と仲良くなる話。テーマはともすれば重いが、全体的にギャグテイストなので読みやすいです。また、主人公をパシってくる同級生が制裁されるシーンはスカッと爽快感を味わえます。少女漫画らしからぬ思い切ったギャグ描写も非常に痛快で、(主人公をパシる女子が水道管の破裂で吹っ飛ばされるシーンで見開き2ページ大胆に使っていたのが特に印象的)ギャグだけでなく、主人公と斎藤たちの胸熱な友情シーンも見所です。男女のサッパリした、それでいて固い友情は、クラスに友達がいない子にとって憧れるものがあります。
かみかみかえし
不思議な儀式「神々返し」をめぐる和風ファンタジー
主人公・神束ましろの家は代々「神々返し」という、髪の毛の中に神様を入れて休ませ、代わりに願い事を叶えてもらう儀式を受け継いでいた。分家の少女だったましろは本来「神々返し」には関わらないはずだったが、幼い頃に誤ってその髪に神様を宿してしまった。以来、神様が髪から出てくるまで、ましろは13年間、屋敷の小部屋に幽閉されてしまう。ある日、ましろの髪の中から白い毛の小さな生き物・ウノとサノが出てきて、ましろを外の世界へ導く。「自由になりたい」という思いを自覚したましろはその瞬間、「神々返し」を成功させ、ヒノカグという青年の姿の神様がましろの髪の中から現れる。「ましろは俺が守る」髪に宿る神々とともに、自由を求めるましろの戦いが今始まる。
「髪の毛の中に神様を入れて休ませる」という発想がとても面白く、日本神話的な不思議さを上手く表現していると思いました。また、主人公のましろの健気で心優しい性格も印象的です。幽閉されていた小部屋に連れ戻された時に自分より瀕死の幼馴染みの事を心配したり、自分を殺そうとしてきた従兄弟の翠の命を当然のように助けて微笑むなど、見ていて心が洗われるようでした。また、作品に登場する「神様」は、実際に日本に存在したと伝わる神々をモデルにしており、日本の神様にまつわる伝承を知る思わぬきっかけになりました。どの神様も個性的で可愛い/かっこ良いのですが、個人的には特に女装して兄弟を討った伝説のあるヤマトタケルが「男の娘」キャラとして描かれていたのが面白かったです!
カードキャプターさくら
ピュアな少女の成長と初恋物語!
友枝小学校に通う小学4年生の主人公・木之本桜はある日、父の書庫でとある本の封印を解いてしまい、魔力を帯びたカードが町中に散らばってしまう。クロウという人物が作り出した、通称「クロウカード」を再度集めるために、同じく封印を解かれた際に現れた黄色い関西弁のぬいぐるみのような獣「ケロちゃん」とともに、さくらは自身に宿る魔力に戸惑いつつも奮闘していく!さくらの秘密を知るのは、同じ小学校に通うお金持ちのお嬢様、大道寺知世と、謎の転校生の李小狼などわずかな人物。兄や父、兄の友達であり、さくらの憧れの人である雪兎さんなど、身近な人たちに活動がバレないように試行錯誤しながら、街に潜み事件を起こすカードを封印し、そしてカードの謎に迫りゆく、可愛らしいファンタジー少女漫画!
主人公のさくらは小学生らしくピュアで、とてもいい子です。さくらの傍でいつも優しくサポートしてくれる親友の知世ちゃんも、とにかくいい子。さくらの周りには、優しさで溢れるキャラクターがたくさんいて、読むたびに心が洗われるような気持ちになります。しかし、小学生という設定ながらも、年上の高校生へ寄せる恋心であったり、学校の先生に思いを寄せる同級生がいたり、ませた恋模様もあらゆる場面で描かれており、大人顔負けの表情で物語を盛り上げる要素が多々あると感じます。そして知世ちゃんがさくらへ寄せる想いや深い言葉は、大人になってから見てもハッとさせられることが多いです。
キッチンのお姫さま
ほろ苦い人間ドラマと最高の料理をあなたに!
料理が大好きな中学生・風見七虹香は、とある人物を探して名門・星花学園に転入する。その人物は昔、両親を亡くし悲しみに暮れていた七虹香にプリンを手渡してくれた優しい少年で、七虹香は彼を「プリンの王子様」と心の中で呼んで想い続けていた。彼に「世界一おいしいお菓子を食べさせてあげる」と約束した七虹香は、学園のフジタ食堂で働きながら料理の腕を磨いていく。そんな生活の中、七虹香は北沢空という優しい先輩とその弟の大地に出会い、親交を深める。そして七虹香は、空に「プリンの王子様」を重ねるようになり、想いを募らせるが、彼は大きな秘密を抱えていて…
料理漫画として完成度が高いだけでなく、シリアスでいて温かみのある人間ドラマも見所の作品です。七虹香の想い人の空先輩の秘密が明らかになった回では、あまりに衝撃の事実にしばらく他の事を考えられなかった程でした。昔自分を救ってくれた人を見つけたいというあまりに一途な七虹香の思いは、数々の障害の前に残酷にも何度も踏みにじられ、見ていて胸が締め付けられると同時に、七虹香への感情移入と応援する気持ちが大きくなります。また、一話に一つ料理のレシピが紹介されていて、料理の絵も綺麗で美味しそうです。料理は少女漫画の読者層でも作れる簡単なものから、たまに本格的なものもありレシピを読むだけでも楽しいです。
きんぎょ注意報!
ギャグ少女漫画の金字塔!
お嬢様の藤ノ宮千歳は父親の死によって没落、たった1匹の金魚とともにお金持ちの通う「都会ノ学園」から「田舎ノ中学」という名前そのままの素朴な生徒たちが牛や豚、ニワトリなどと戯れながら授業をする学校に転校する事に。そこで出会ったわぴこをはじめとする生徒たちと戸惑い、振り回されながらも交流しつつ父親の遺産を横取りしていた上に残された金魚(実は数億円の価値がある珍しい金魚)までをも盗もうとする悪徳弁護士の田中山を成敗し見事財産を取り戻す事に成功!また都会ノ学園に戻れると周りの田舎ノ中学の生徒たちは千歳の事を祝福するのだが、千歳は実は廃校の危機であった田舎ノ中学を自分の財産を投じて「新田舎ノ中学」として設立し直す事に決めるのだった!
かわいい絵柄、可憐な美少女たちにイケメンたち…さぞやすてきでロマンチックなストーリーかと思いきや、まさかの美少女美少年たちがギャグ顔で怒る!笑う!驚く!こんなにふり幅のある絵柄は珍しい…いや、この作品以降こういったギャグ少女漫画って増えたような?とにかく大好きな作品です。表情だけではなくストーリーもぶっとんでおり、空を飛ぶピンク色の金魚がぽてちを探して彷徨ったり人語をしゃべる不良の牛さんたちと人間の美少年による「牛の」マドンナを巡る(少年にとっては大いなる誤解)抗争等、どうやったらこんなお話を作者先生は思いつくんだろうかと毎回笑いながら読んでいます。20年以上前の作品なのに古さを感じないというのも凄い事です。
ココにいるよ!
日の当たる場所をめざして。
地味で存在感0の中学生・隅野ヒカゲは、趣味で書いているブログだけが心の支えだった。でもある日、ヒカゲはクラスの人気者の男の子・日向に声をかけてられて彼のおかげでほんの少しずつ、ひかげはクラスの輪に入れるようになる。けれど、それは冷たい戦いの始まりでもあった。人気者の日向と一緒にいるのをよく思わない他のクラスの女子たちにより、ひかげへのいじめが始まる。さらに、ひかげのブログでの友達の「KUROウサギ」の正体をめぐり、日向ともすれ違いが生まれてしまう。たくさんの辛さを乗り越え、ひかげは自分の居場所を見つけることが出来るのか!?
主人公のひかげにものすごく感情移入してしまいました。ひかげの「存在感0でひとりぼっち」という設定自体はありきたりですが、心理描写が非常に巧みかつ繊細なので、ひかげのクラスに馴染めない孤独や人から向けられる悪意に対する恐怖が痛いほど伝わります。また、本作品の最終話の一つ前、ひかげがイジメの主犯だった綾と対峙する回はとてつもなく印象的でした。ひかげがイジメに打ち勝ったことで今度は自分がクラスで阻害されるようになった綾は恨みをつのらせ、ひかげの大切な物を全て奪おうとします。それに対する、ひかげの出した予想もしない答えに、全身が震えるような感動を覚えました。
ゴーストハント
ユーレイとサイキックの悪霊シリーズ
視聴覚教室で怪談をしていた谷山麻衣と友人達。最後に数を数えると一人増えていて、その一人は霊だと言われている。電気を消して数を数えた四人は、五の数字を告げる声に驚いて騒ぐ。その時、電気がついて一人の男性が入室してきた。五を告げたのは彼だったとわかり安心する友人たちの中で、麻衣は何となく嫌な感じを覚える。ニコニコする渋谷と名乗る17歳の美形男子に無邪気に話しかける友人たちだが、麻衣は渋谷の目が笑っていないことに気付いた。何かウラがあると思った麻衣は早く別れようとしたが、また怪談をする時に会うことになってしまう。翌日、早朝から学校に来た麻衣はボロボロの旧校舎が気になってそっと様子を見に行く。すると何故かカメラが設置されていて、気になった麻衣は中に入ると……。
小説が好きだったのでコミックも買ってみたのですが、漫画になるとまた印象が変わって新たな気持ちで読むことが出来ました。漫画版は麻衣さんのしっかりしているけれどかわいらしいところが強調されているように感じます。幽霊退治でイメージされる内容とは異なっていて、調査として多くの機材を使うのに改めて驚きます。そしてジョンさんの挨拶が漫画になると破壊力を増していて面白かったです!日本人形のような真砂子さんは、カメラ越しの登場シーンで幽霊なのかとビックリしてしまう雰囲気があります。麻衣さんが夢の中で見た渋谷さんの笑顔も、漫画になるとこんなに柔らかい印象になるんだなと驚きます。
シュガシュガルーン
2人の魔女の可愛いが詰まったファンタジーラブコメ!
魔界の次期クイーン候補の魔女、ショコラとバニラ。2人は魔界のしきたりにしたがって人間界に降り立ち、恋するハートをめぐってラブバトルを繰り広げることに!「どっちが勝っても恨みっこなし、私達はずっと親友!」と約束した2人だったが、人間界に来てみると魔界の常識とは違うことだらけ。魔界ではモテモテだった強気な女の子ショコラは人間の男の子から怖がられてしまう…。一方大人しい性格のバニラは人間界に来てみると魔界と違ってモテモテに⁉︎クイーンの座を勝ち取るために繰り広げられる魔女達の愛と友情のファンタジー魔法ストーリー!
この作品の見所はなんと言っても絵のお洒落さ!可愛いファッション、キャラクター、世界観どれを取っても安野モヨコ先生のセンス溢れる素敵が詰まった作品です。女の子なら憧れる高層マンションの屋上に住み、家の中もバスルームや家具など全部がファンシーであふれていて絵を見ているだけでワクワクできます!ショコラとバニラの性格は真逆ですが、男の子達の恋心を掴むために考え、成長していく姿がみれるのもこの作品の魅力だと思います。恋に友情に試練とさまざまな経験を通して成長するショコラとバニラ、一度見れば魅力的なその世界観にハマってしまうこと間違いなしです!
しゅごキャラ!
なりたい自分になれる物語。
シャイで口下手な主人公・あむは、その性格を誤解され、「クールでカッコいいけど近寄りがたい」と評されている。本当の自分らしく振る舞いたいと願うあむのもとにある日、たまごに入った小さな女の子・しゅごキャラが現れる。しゅごキャラは自分たちを、あむの「なりたい自分」だと言い、魔法のような力で、あむがなりたい自分でいる手伝いをしてくれる。そしてあむは、同じようにしゅごキャラを持つ仲間たちとともに、しゅごキャラに✕をつけてダメにしてしまう悪の組織イースターと戦うことに!「なりたい自分」を捨てた大人と、夢を信じる子供たちの戦いを通して、大切なものが見えてくる物語。
子供の頃に初めて読んだ時と、大人になって読み返した時で驚くほど印象が異なる作品でした。なりたい自分になる手助けをしてくれる「しゅごキャラ」をまだ持っていられる子供達(主人公含む)と、それらをすでに捨て去り、さらに子供達にもそれを捨てさせようとしてくる大人達との戦いは、私達が生きる現実と重なって見えます。自分らしく夢を叶えるか、夢を諦めて地に足をつけて生きるか。少女漫画にしてはヘビーなその問題を、「しゅごキャラ」というなりたい自分のメタファを通じてポップに描いている所が非常に秀逸で、作者の物語構成にただただ脱帽しました。
出口ゼロ
本当に『なかよし』掲載?脱出不可能の演劇学校
主人公の赤羽夕日は、女優志望の前向きな15歳。名門の演劇学校「D・A・アカデミー」に入学する。憧れの先輩・咲良も入学した「D・A・アカデミー」での学校生活に期待が高まる夕日。しかし、そこは「退学」か「デビュー」のみで卒業できる、恐怖の演劇学校だった。廃人となる者、行方不明となる者、自分以外の別人となり芸能界デビューする者...…。「出口がない」いわくつきの名門校。自分たちの命に直結するリアルな即興演劇の授業。夕日は仲間たちと生き残ることができるのか?入学したはずの咲良は無事なのか?
「なかよし」で連載されていたとは思えないほどの、スリルを通り越した恐怖満載のサスペンス少女漫画です!ばっちり少女漫画!な絵柄なのに、内容は少年漫画のような緊迫感があるのが興味深いです。「これ、本当に『なかよし』で連載してたの?」と言いたくなる、スリリングなストーリー展開と意外性が魅力的で、『なかよし』のターゲット層である小中学生女子の中には少し怖いと思う方もいたと思います。絶望的な設定の中、主人公の赤羽夕日の機転・行動・前向きさが、状況をどう打開してくれるのか?それが気になって、一気に読み進めてしまいます!演劇学校が舞台なので、実際に俳優たちを宛ててドラマ化したら、面白そうだと思いますね。
東京ミュウミュウ オーレ!
東京ミュウミュウの男の子版?!
日向あんずは研究者の叔母の影響で、絶滅危惧種を含む生き物が大好きな女子高生。あんずの同級生の男子渋谷葵は、突然イリオモテヤマネコのDNAを持つ、作中でヒーローになるミュウミュウに変身。同じくアマゾンカワイルカのミュウミュウに変身した代々木静と共に怪物を倒すと、怪物の正体はエイリアンによって寄生され狂暴化したキメラアニマだと判明します。キメラアニマに対抗すべく、絶滅危惧種のDNAが渋谷たちに注入されてしまった。変身しながら、神田、六本木と言う仲間を加え、キメラアニマに対抗する渋谷たち。渋谷たちを妨害するが彼方の三賢者、彼らの企みとは!?
東京ミュウミュウの男の子版ということで東京ミュウミュウが好きだった方にオススメしたい作品です!大まかな設定は東京ミュウミュウと変わらず、ぶっ飛んだ設定と斬新なストーリー展開は未だ健在です!主人公や登場人物など、どのキャラクターもイケメンで可愛く腐女子やオタク女子には堪らないこと間違いなしです!
美少女戦士セーラームーン
意外と知らない!セーラームーン原作の面白さ!
中学2年生のドジで泣き虫な月野うさぎは、ある時、不思議な黒猫に出会う。三日月マークの黒猫ルナは月野が選ばれし愛と正義のセーラームーン戦士だと告げる。セーラームーン戦士へと変身することができた月野は黒猫ルナと共に仲間達を集めてプリンセスを探すことに。前世や未来を受け入れて成長していく月野、そんな彼女の前に立ちはだかる強敵達、月野は敵を打ち倒し勝つことが出来るのか?!
アニメが有名なため、漫画原作が思っているより重たいエピソードを扱っていたり意外とグロい敵が出てきたりしてビックリしました!しかし、そこが非常にリアルで「光と影はひとつ」といったように単純な話ではなく誰しもが心に抱える闇や影を扱っており、非常に考えさせられるストーリーとなっています!実はレイちゃんの性格や設定が若干異なっていたり、敵が可愛かったりとアニメでは扱いきれてない事も多く描かれており、アニメとは違った楽しみ方ができます!何よりも原作の竹内直子先生の絵が綺麗で、どのキャラクターも生き生きとしています!ひとつひとつの出会いや別れ、性格や外見など全て宇宙や星、宝石と関わりがあって導かれていくところが神秘的で面白かったです!
不思議の国の千一夜
元王女の王子さまが神馬と共に大冒険!
主人公のセブラン王子は実は王女。男の子がどうしても欲しかった王様が、新しい王妃様と結婚した時に「絶対に男を産め。女だったら母子ともども処刑する」と宣告したため、王妃様と側近達によって王子と偽られて育てられた。すくすくと育つセブランは成長する中で、おとぎ話の中の神馬ヘンデク・アトラタンに思いをはせるようになる。しかし、セブランが16歳の時、王の政敵である大臣(王の弟)の一人息子に、女であることを知られてしまい、セブランは一人で旅に出ることに。旅を出発させたセブランだが、その途中で神馬ヘンデクアトラタンと出会い……。
作風は全体を通して明るく、主人公のセブランも明るくて頑張り屋さんです!少し優秀でいい加減な所もありますが、後半のストーリーでは男性としてのセブランの魅力が輝いています!セブランのパートナーの神馬ヘンデク・アトラタンも、気難しい性格のはずなんですが、実際には初登場の時から結構なお人好しで笑えます。後半付近でストーリーがちょっぴり失速するかもしれませんが、全体としては非常に面白くなっています!
妖界ナビ・ルナ
少女は、残酷な使命を背負い戦うーー
小学4年生のごく普通の少女・竜堂ルナは、児童養護施設・星の子学園で仲間とともに平凡ながらも幸せな暮らしをしていた。しかしある日、小動物の姿をした妖怪・もっけとスネリがルナの前に現れ、ルナが「妖怪と戦う使命を持つ伝説の子」であると告げる。2人を拒絶するルナだったが、そんな中、幼馴染みで親友のサエが恐ろしい妖怪かまちに連れ去られる事件が起こる。困惑するルナを優しく励ますもっけとスネリに、ルナは協力することを決める。「伝説の子」の力を解き放ち、かまちを妖怪の世界へ連れ戻してサエを救ったルナは、自分の力の必要性を理解する。そして、妖怪を導く「妖怪ナビゲーター」として使命を果たすことを決めるのだった。
主人公のルナが妖怪と戦うシーンが、少女向けにしてはかなりダークかつシリアスで見ごたえがあります。ルナは本当は小さなことにでも心を割いてしまう優しい少女なのですが、そんな彼女が恐ろしい妖怪との命がけの戦いに身を投じなくてはならず、さらにその中で大切な人も何度も失ってしまいます。その際のルナの心情が繊細な心理描写でまざまざと伝わるので、「戦う事の、使命の重さ」を強く感じさせられました。基本的に重めなストーリーですが、味方サイドの妖怪キャラクター2匹が可愛らしく魅力的で、小動物の姿だけでなく美しい人間の姿にもなれる設定なので見ていて楽しいです。また、チョーカーや五芒星のペンダントなどのいわゆる「魔法アイテム」も読者層の少女にとって大きな魅力の一つでしょう。
わたしに××しなさい!
ラブミッション!
主人公の氷室雪菜は、目つきの悪さや素っ気なさから「絶対零度の雪女」と周りから呼ばれて恐れられていた。しかし、雪菜にはある裏の顔があった。それは、雪菜が女子高生を中心に人気を集めているケータイ小説家のユピナだということだった。周りとの関係が希薄な事に加えて、趣味が人間観察である雪菜はケータイ小説の執筆に精を出していた。そんなある日、雪菜はラブを書くために自身の恋愛経験が必要となる。しかし、どうやって恋愛に発展させるべきかと悩む雪菜はそんな時、クラスメイトの北見時雨の生徒手帳を偶然拾う。その生徒手帳には表向きはアイドル並みの人気を誇る時雨の裏の顔が窺える秘密が記されていた。思いがけず時雨の秘密を知った雪菜はラブを知るため……。
恋愛未経験の雪菜がラブを知るためにミッションに臨む姿は読んでいて非常にドキドキさせられました!未経験のはずなのに割と強引でハラハラもして、何かと心臓が忙しく動いていました(笑)。恋のドキドキに不慣れであるが故に、心臓がドキドキしているのを何かの病と勘違いして先生の元に言ってしまう天然っぷりがめちゃくちゃ可愛くて好きだなと思いました。ケータイ小説家のユピナの顔とは全く違う乙女な表情がストーリーが進むにつれてたくさん見られるようになり、キュンキュン度合いも高まっていくのが堪らなかったです!また、時雨との距離が日を追う事に確実に縮まっていくのが最高でした!
最後に:歴代の「なかよし」少女漫画
ジャンルとしては少女漫画ですが、大人になってから読んでも面白いですね!
気になる作品があれば是非チェックしてみて下さい!