今回はドラマ化された少女漫画を紹介していきます!
人気俳優さん達が演じるドラマの数々ですが、その原作は少女漫画であるものも多く、この作品の原作は少女漫画だったのかと驚くこともしばしば。
また、少女漫画と違ってドラマ化ではリアルな日常に近づけるのが難しく、ドラマで見た作品でも少女漫画ではまた違った魅力を感じます!
非現実な設定でも少女漫画だとスッと受け入れる事ができるのもコミックの魅力ですね!
ドラマ化された少女漫画
青野くんに触りたいから死にたい
完全新ジャンル!胸キュンしながら背筋が凍る…純愛ホラー激エモ漫画!
友達がいないメンヘラ女子高生、優里は生まれて初めて出来た彼氏の青野くんにぞっこん。しかし青野くんは付き合って2週間で交通事故で死んでしまいます。後追い自殺しようとした優里の目の前に幽霊の青野くんが現れます。幽霊の青野くんはずっと側にいるからと優里に自殺をやめるように説得します。そこから二人の不思議な恋人生活がスタート。青野くんはなぜか優里にしか見えないので、二人で音楽の補習をやったり一緒に帰ったり、秘密の時間を共有します。しかしある時優里が何気なく「青野くんって憑依できるの?」と聞きました。青野くんの顔色が変わり、みた事のない冷徹な表情に…。優里の下半身からズブズブとねじ込むように青野くんが一体化していき…?!
優里ちゃんと青野くんの触れない関係がもどかしくて愛しくてドキドキします。優里ちゃんのメンヘラぶりやシュールなギャグは他の漫画にはないほどの破壊力があり、ギャグ漫画かな?と思ってしまうほど。しかし憑依する時の青野くんの正体や不穏な家族の様子など、読者に不安を残しながら物語は進んでいき目が離せない展開に。幽霊的な恐怖というよりも他に類がない不可思議な恐怖で「これ、本気で怖いやつ」と気づいた時にはもう物語に魅了されており、読み進めるしかない状況に。ページを捲るのは怖いけれど読まないという選択肢はない…!この一冊で少女漫画のような胸のときめき、地下映画のようなエロティックさ、腹がよじれるほどのギャグ、体験したことのないタイプの深いホラー…と様々なジャンルを楽しめます。
アシガール
若君一直線の平成少女
平成生まれの女子高校生・唯(ゆい)。勉強も部活もそれなり。弁当は女子らしさゼロの”おっさん弁当”。「彼氏」という言葉は彼女の辞書には存在しない。「足の速さ」だけが、唯一の取り柄だった。そんなある日、唯の弟・尊(たける)は、自宅の倉庫で”あるモノ”を試作していた。それは、刀型のタイムマシン。刀を抜くことで、タイムスリップしてしまうのだ。そんなこととはつゆ知らず、唯はその刀を抜き、タイムスリップ。気がつくと、キレイな満月。と思ったのも、つかの間。全く知らない男達に囲まれていた。殺されないように「足軽」に変装した唯は、なんとかその場を離れる。しかし、晩ご飯を食べずにタイムスリップした唯。空腹すぎて、目の前の毒キノコを食べそうになったその時、運命の相手・若君に出会うのであった。
「タイムスリップ」と「恋愛」が合わさった、歴史好き&少女漫画好きにはたまらない作品。作者は『高台家の人々』『ごくせん』の森本梢子さん。両作品とも、映画化・ドラマ化されている。タイトルの『アシガール』は”アシガル”の”ガール(女の子)”で、パンチが効いている。タイムスリップする時代は、歴史の王道・戦国時代。まず、ここが歴史好きにはたまらない。次に、女子高生が、ただタイムスリップするだけではないことも、魅力の1つだ。”アシガル”になって戦うのだ。愛する人を守るために。そういった、主人公・唯の”まっすぐさ”に心揺さぶられる。1人の人間の”純粋な恋心”の威力を感じる。本作品も、NHKでドラマ化されている。興味がある方は、見ていただければ幸いだ。
後ハッピーマニア
恋の暴走機関車重田カヨコ再来
1990年代に流行った「ハッピーマニア」の続編です。ドラマにもなり稲森いずみさんと藤原紀香さんが主演でした。ヤッタ後に考えるという恋の行動派重田加代子が次々に恋を追いかけ結局自分の事を大好きな真面目なタカハシと結婚したところで終わっていました。「後ハッピーマニア」はその15年後のカヨコ45歳の話です。自分にゾッコンだったタカハシに「好きな人が出来たから別れてほしい」とまさかの離婚を突きつけられる場面から始まります。カヨコは始め抵抗しますがタカハシの好きな人への態度を見ていたらアホらしくなって行きます。第1巻はそんな夫に見切りをつけ再び恋の旅(?)へ旅立つ所まで描かれています。
「ハッピーマニア」から20年程経ちましたが今でも鮮明に覚えている作品です。当時色々参考にしました。私の恋愛バイブルでした。まさか続編が読めるなんて思っていなかったので嬉しい限りです。カヨコや福ちゃんの大人になった顔が何とも絶妙な感じに描かれています。中身は相変わらずというか2人のするどいボケやツッコミは健在です。前作からだいぶ時が流れていますが1巻を読めばこれまでの2人の人生が分かりますし、今作から読む方でも十分面白いと思います。今後45歳という年齢でどのような恋愛物語を見せてくれるのかとても楽しみです。余談ですが作者の安野モヨコさんの旦那様エヴァの庵野監督は奥さんの作品を「現実逃避させない漫画」と評価していたと思います。
あなたのことはそれほど
泥沼不倫も漫画でならば楽しめる!
美都は、小学校時代一目ぼれをした初恋相手の有島と偶然再会。美都には、平凡で優しい夫・涼太がいますが、有島は美都をその気にさせるような態度を取り不倫の沼へ。さらに、有島にも妻・麗華が居て子どもが生まれるのでした。美都は、不思議と罪悪感は芽生えず有島への恋心を募らせながらも、退屈な夫・涼太のことが嫌いなわけではなく、淡々と夫婦生活を続けていきます。けれどそんなことが長くも続くわけもなく。美都の夫・涼太に対する気持ちと、有島が妻・麗華に抱いている愛情は全く別の種類なのでした。2組の夫婦の不倫の行く末は…?
見どころは不倫をしてしまう人間の自分勝手さです。美都の様な人は女性の敵ですが、シチュエーション的にまったく理解不能とまでは感じません。しかし、美都は若い女の子ではないので、もう刺激はいいのではないかと残念に思います。できることなら、独身時代に有島に再会してこっぴどくフラれてから涼太と知り合って結婚すれば幸せになれたのかも知れません。「あなたのことはそれほど」に出てくる人物は、愛と執着をはき違えています。それぞれの幼少期の人間関係が、影響しているとわかりますが、表面ではわかりにくい人間の嫌な部分に胸がチクチクする作品です。登場人物が全員残念な性格なのに、ストーリーに引き込まれてしまいました。
いいね!光源氏くん
源氏物語から飛び出した平安貴族が現代で暮らす
藤原沙織 27歳、雑貨メーカーの企画課で働いているOLだ。彼女は、部屋の模様替えのために買った簾をようやくカーテン変わりに取り付けた。その簾の向こうから人が来る。外はある程度階数のあるベランダなので、進入は考えられない。沙織はパニックになる。しばらくして落ち着いてから、突然現れた人を眺める。現れた人の格好は明らかに現代のものではない。歴史や古典の教科書で見る、まさに平安貴族。恐る恐る事情を聞いてみた。名は、光源氏という。夜道を歩いていたら、遠くに明かりが見えたから来てみたら沙織の部屋に繋がっていたとのこと。現代OLと平安貴族との不思議な共同生活が始まる。
過去から現代にタイムスリップしてきて定着するという話は、あるようでなかったので新鮮に感じました。長い烏帽子を絶対に外さないとか、感動したら即座に短歌を詠んじゃうとか、普通に街中でやられたら結構恥ずかしいなと思いながら読んでいました。でも、さすがは平安のプレイボーイ。優しさは山ほどありました。この後、光源氏を追ってきたというライバルの頭中将まで加わる。光源氏は短歌の講師として、頭中将はホストとして違和感がありつつも仕事をして、それなりに現代に馴染んでいるのがツボにハマりました。彼ら平安貴族は、元の時代に戻る気はあるのでしょうか。
いつかティファニーで朝食を
朝食で見つける本当の幸せ
長年、同棲してきた相手との関係に違和感を覚える主人公。同性するときに決めた約束が守られないことに不満を感じます。約束、それは「一緒に朝食を食べること」でした。お互い仕事に忙しく、馴れ合ってしまっていた関係や自分の理想と現実の違いに落胆し離れることを決意します。1人になり理想だった美味しい朝食を、日々の生活を楽しめるようになった主人公でしたが仕事に恋に悩みは尽きません。アラサーにのしかかる結婚、出産、出世や家族のこと。様々な悩みや問題の中でふと思う、本当の幸せとは何なのか?同じく迷いながらも自らの人生を頑張る友人たちと一緒に朝食を通して見つけていく物語です。
アラサー女子なら1度は経験ある出来事や悩み、問題をテーマに描かれているので同世代の女性なら共感できるストーリーがたくさんあります。主人公を含め、4人の女性の心理描写が丁寧に細かく描かれているので自身に重ねて読むことができ自然と感情移入しています。アラサーならではの恋愛の悩みだけではない、家族や仕事での悩み、葛藤に思わず涙が出てくるストーリーもありました。登場する朝食も実在するお店のメニューなので気になったら実際に行くことができるのも嬉しいポイントです。登場人物たちの食リポがとても上手で空腹時に読むと簡単に飯テロされちゃいます。
大奥
男女逆転で描く大河ドラマ
江戸時代、恐ろしい疫病により男児の死亡率が急上昇した。成人男性が激減する中で、あらゆる社会的役割が男性から女性への移行を余儀なくされる。江戸城も例外ではなく、将軍職は女性が引き継ぐこととなった。男女が逆転したとて変わらぬ、権力欲・顕示欲・嫉妬…美男三千年と称されるようになった大奥に、吉宗が八代将軍として迎え入れられた。大奥内の権力争いを辣腕で取り仕切る吉宗だが、現在の社会に対する疑問を抱いていた。なぜ男の名を名乗って女が家督を継ぐのか?その疑問に答えることができるであろう、大奥最高齢の御右筆頭がしたためていた日記、『没日録』を読み進める吉宗。そこには三代家光以来の、波乱に満ちた歴史が記されていた…。
男女を逆転していながら実際の歴史にかなり忠実なので、聞いたことのあるエピソードも満載。一つ一つのエピソードを丁寧に綴っているので、とても分かりやすいです。受験期に読むことができていれば、さぞ教科書の理解も進んだろうにと思わずにいられません。絵柄がアッサリしているため、キャラの見分けが難しい部分もありますが、登場人物の心情・個性・特色がしっかり描き分けられているので、読み進めるうちにどんどん物語に入り込んでいきます。過酷な時代変遷を力の限り生きているキャラたちに、どの時代編であれ涙せずにはいられません。物語をスタートさせる吉宗編、驕慢ながら内心に苦しみを抱えた綱吉編が特におすすめです。
カカフカカ
だいぶこじれたルームシェア
「自分にはなにもない」と、自分自身に値引きシールを貼り重ねるようになった、自分に自信がない寺田亜希24歳。同棲中の彼氏の浮気現場に遭遇したことをきっかけに家を失い、ルームシェアを始めることになる。そのルームメイトとして現れたのが、中学時代のクラスメイトで、付き合いお互い初めてのHをした相手、本行智也だった。ひょんなことから、その本行がここ2年ほど勃たないEDになっていることを知るのだが、それがなんと亜希には反応するという。ED治療のために添い寝をすることになる2人。そんな2人の関係に、他のルームメイト2人も関わりこじれすぎた展開に!!
自分に価値がないと思っている亜希に対して、「寺田さんしか頼れない」と本行は必要としてきてくれるのです。そんな本行のお願いを断れず、添い寝をすることになるのですが、亜希の心のなかの葛藤と本行の考えが読めない性格が、関係をどんどんこじらせていきます。そんな2人のすれ違いや、感情の変化が見どころです。また、ルームメイトで、小説家の本行がデビューしたときから本行を大好きな栗谷あかりと、ルームシェアをしている家の主、長谷太一も加わり、展開が大きく変わります。ひとつ屋根の下の4人の四角関係なんて今後の展開に注文するしかありません。
きみはペット
キャリアウーマンの癒し漫画
主人公のすみれは実家は名家、東大・ハーバード大学卒の超エリートで、出版社で記者として勤務するバリバリキャリアウーマン。容姿端麗でスタイル抜群、語学も堪能、武術にも通じる非の打ち所のないが、男運がなかったりちょっと間抜けな一面もある28歳。ある日、自宅マンションの近くでダンボールに入った少年を拾い、部屋で匿うことに。若い男の子を幼い頃に飼っていた犬の名前にちなんで「モモ」と名付け、恋人関係禁止、スキンシップ禁止のペットとして飼い始める。奇妙な関係が始まり、彼氏や周りへの説明に苦労しつつも、モモの存在がすみれの癒しとなっていく。
誰もが羨むようなルックスと能力と経歴の持ち主である主人公の人間らしい孤独や悩みや自然体の姿に魅力を感じ、見守りたくなります。周囲から一目置かれる一方で近づきがたいと距離を取られてしまう彼女の心に触れられるモモが癒しとなり、すみれがお世話をしているように見えて徐々にモモが必要不可欠な存在になっていく様子がいいです。ところどころにギャグ要素というか、登場人物たちのボケとツッコミが絶妙な間合いで入っており、テンポよくクスッと笑いながら読めて楽しい作品です。ラストに向けてシリアスな展開が増えていく所では、人生についても考えされられ、最後は感動的です。
きょうは会社休みます。
地味な事務職OLの初めての恋愛
主人公は青石花笑 33歳、地味で真面目な事務職OLで恋愛経験はゼロ。そんな彼女は、誕生日当日に酔って正体をなくし、バイトで来ている大学生 田之倉と一夜を共にすることに。恋愛経験の豊富な田之倉は職場でヒッソリかつ積極的にアタックしてくるが、花笑は戸惑い友人に相談する。友人に反対されるし、年の差など気になることはあるが、ゆっくりと初恋を進めてみることにした。地味だった花笑の変化に気付き興味を持った男性が現れる。同じビルに会社があり、そこのCEOである朝尾 35歳。花笑は、どちらの男性を選ぶのか、はたまたどちらも選ばないのか。そして、有休を滅多に使わない花笑が会社を休む理由とは。
主人公 花笑を綾瀬はるか、田之倉を福士蒼汰が演じたドラマの原作漫画です。私は、ドラマがきっかけで原作を読みました。職場で田之倉が、スマートに花笑のフォローに入るだけでも年下ながらもイイ男感が溢れているのですが、そこでコッソリとアタックしてくるという場面では自分のことのように勝手にドキドキしていました。朝尾の方も、人に興味がないと言いながらも花笑の変化にはしっかり気付く。ちょっかいの出し方は、好きだと言えない少年がイタズラするかのような感じで私は好きです。私も大学生の年下彼に迫られたことがあったので、ちょっと親近感が沸いた話でした。
ギルティ
昼ドラ以上のドロドロ愛憎劇
荻野爽と荻野一真は、結婚してしばらく経つが幸せそうな夫婦だった。2人の間で決めたルールにより、子供は作らない方針。ある女の登場で、爽と爽の周りの人との関係が次々と壊れていくことになる。その女とは、及川瑠衣。爽には友人として、一真には不倫相手として近付いた。小さなトラブルの続いた爽は、仕事で初恋の相手・秋山と再会する。この再会以降、爽も一真もお互いを疑い始める。偶然と思っていることは、全て瑠衣が人を使って巧妙に仕組んだものだった。瑠衣はなぜ、爽の全てを壊そうとするのだろうか。その原因は、爽が高校生の時にまで遡るのだった。一方、一真には瑠衣との不倫以外にも秘密があった。
昼ドラ以上のドロドロな話の中に、過去の甘酸っぱさを感じさせるドロキュンな物語。この物語で一番怖かったのが、瑠衣の執念です。他人を何人も使ってでも爽を陥れようとするところが何度もあり、思わずページを送ってしまいたくなりました。瑠衣のこの異常なまでの執念の正体が分かった時、個人的には「こんな些細なことで」と思いましたが母親の事情もあるし、思春期の瑠衣には衝撃的なものだったのかなと思いました。そんな罠にも負けず、どんなに心がボロボロになっても頑張る爽はとても強い女性だなと思いました。初恋の相手である秋山との別れ方は、とてもかっこよかったです。あれなら辛い思い出でも、ちゃんと思い出として心に仕舞えそうな気がします。
恋する母たち
3人3様の不倫の結末は?
息子の通う名門中学で知り合ったママ友・石渡杏、蒲原まり、林優子。杏は夫に失踪され、女手一つで息子を育てています。蒲原まりは、横柄な弁護士の夫に嫌気がさしていました。優子は、引きこもりの息子と上手く行かずも、家庭のことは夫に任せコジカビールの課長として忙しさに逃げているのでした。3人は、おのおの新しい男性との出会いに変化を見せて行きます。しかし、杏は失踪していた夫が見つかり、会いに行ったところ記憶喪失になっていて動揺します。まりは、落語家の丸太郎に心惹かれ、優子は部下の赤坂を次第に異性として意識していくのでした。
ドラマ化もされた「恋する母たち」ですが、微妙に原作とは異なっています。3人3様の不倫に目が離せませんが、一番注目したいのは、蒲原まりと丸太郎の不倫の結末が皮肉であり、それだけではなく未来を感じさせるラストになっています。そして優子のラストは、自立した女性らしいものでした。杏のラストが一見ハッキリとわかりやすいハッピーエンドでしたが、それは形だけで杏の心の中は、本当はそうではないのかも知れないと暗示させるラストはさすが柴門ふみって感じです。3人の女性の不倫の落としどころに注目して読んで欲しい作品です。
恋のツキ
30代独身女性が、高校一年生とピュアな恋。
主人公は、30代前半、いたってどこにでもいるような普通の女性ワコ。ワコには、付き合って数年、同棲している彼氏ふうくんがいる。ふうくんとは、今まで、協力しながら、生活を共にしてきたはずだった。しかし、気がつけば、ふうくんに対する、生活においての小さな不満が溜まっていることに気づくワコ。そんな矢先、ある日、アルバイト先の映画館で、高校生イコくんと出会ってしまう。とあることがきっかけで、ワコは、イコくんと接点をもち、二人の距離は、どんどん縮まっていく。やってはいけないとは、わかっていても、イコくんと二人で会ってしまう。果たして、この後、ワコはどのように動いていくのだろうか。
30代独身女子と、16歳未成年の、禁断の恋。もともと、主人公には、付き合って数年の彼氏がいたのに、別れて、高校生との恋を選んでしまう主人公。まだ高校生のため、同棲はできなくても、主人公のアパートにイコくんが遊びにきて、イチャつく二人。年齢のことを考えると、どう考えても、数年付き合っていたふうくんと結婚するのが普通だ。だけど、お互い、趣味があって、惹かれ合って、「年齢は関係ない」という燃えあがる展開が好きだ。個人的に、愛があれば、年齢なんて関係ないと思っている。しかし、現実的に30代が未成年と付き合うことの、世間の反応は厳しいものがある。それでも、愛を育んでいく二人を、応援しながら読んだ。
恋はつづくよどこまでも
魔王に立ち向かう勇者、その結果は!?
主人公 佐倉七瀬は5年前、お年寄りを助けた医師に出会って看護師を目指す。そして、呼吸器科の看護師になった。七瀬は天堂浬という医師の下に付けられるが、その医師がなんと5年前のあの人。イケメンだが人当たりが悪く「魔王」と呼ばれていた。浬は患者からの信頼は篤い。七瀬を邪険に扱うが必要なことはしっかりと教えていく。七瀬はそんな浬に付いていこうと様々な努力をする。周囲からは「勇者ちゃん」と呼ばれる。浬はそんな七瀬の姿を見ているうちに惹かれていく。浬が人当たり悪くなった悲しい理由とは。様々な障害を乗り越えた先の勇者ちゃんと魔王の関係はいかに。
佐倉七瀬を上白石萌音が、天堂浬を佐藤健が演じたドラマの原作漫画。七瀬のドジっぷり、酒癖の悪さには思わず目を覆ってしまいました。この作品に出てくるキャラクターは皆、個性豊かでそれぞれに面白みがあって、特に浬の姉 流子はスピンオフが出来るんじゃないかと思うほどでした。浬が5年前のこともちゃんと覚えていているのに、最初から言わないというドS感にはとてもワクワクしました。けど、人当たりが悪くなった理由を知った時には、これでは恋愛したくなくなるなと思いました。他人を大切に思うが故の人当たりの悪さなんだなと思ったら心が痛くなりました。
ごくせん
こんな先生いたら最高
白金学院新米教師、山口久美子。着任した2年4組はガラの悪い生徒ばかりの不良クラス。初日から生徒にバカにされ、ヤンクミと呼ばれるようになる。生徒達から嫌がらせを受けながらも顔色ひとつ変えずに授業を進めるヤンクミ。それもそのはず。山口久美子の実家は任侠黒田一家の1人娘だったのである。帰宅するなり「お嬢、御勤めご苦労様です」と若い衆に囲まれ「高校生ごときがなめんじゃねー!」とどなるヤンクミ。正体を隠す事を前提に白金学園で教師として働く事を許されていたのだ。そんなヤンクミに、生徒達には次から次へと問題が!果たして自分の正体を隠しながら、教師として生徒達を更生させることができるのだろうか?
見所はヤンクミのお嬢の一面です。ドラマ化されているのでストーリーはご存知と思いますが、原作の漫画では任侠一家側のストーリーがたくさん描かれています。お嬢とテツとミノルは、しょうもない事でいつもケンカしていたり、京さんはいちいちお嬢に過保護で涙脆い性格だったり。沢田慎を兄貴と慕う黒田一家と沢田のやりとりは毎回笑ってしまいます。もちろん事件や問題を解決に導いていくヤンクミもカッコいいですが、ぽろっと任侠言葉が出てしまうヤンクミもビシッと決まってかっこいいですよ。ぜひヤンクミの素の一面に注目して読んで欲しいと思います。
5時から9時まで
その都度キュン死に!!
主人公の潤子は、英会話講師ということもあってバリバリのキャリアウーマン!そんな潤子にひょんなことからお見合い話が飛び込み、嫌々ながらも参加したお見合い相手がなんと、お寺のお坊さん。潤子はその場だけで終わるつもりが、まさかのこのお坊さん、潤子に恋をしてしまうのだ。潤子に会うためだけに映画スクールに通ったりしつこくつけ回したり…そんな坊主の一途な恋心に惹かれてしまう潤子!海外生活を夢見る潤子だが、坊主のことが好きになり寺の嫁になることを決意する…しかしそれも揺らぎまくり…一体どうなるのやら…先が気になる潤子と坊主の恋の物語!!坊主が恋をするとどうなるのかが見どころだ!!
1番の見どころは、なんといっても坊主が恋をするとどうなるか!?というところ!一見するとストーカーと思ってしまうようなつきまとい方をする高嶺(坊主)だが、ただ会いたかっただけという自分でもわからなかったはじめて芽生える嫉妬心にこちらまでドキドキさせられてしまう!!「は〜…いいな〜こんな嫉妬」と何度潤子を羨ましく思ったことだろう…嫉妬心からの潤子への愛の接吻のシーンは特に見どころである!こちらは純粋で純潔な坊主というイメージを勝手ながら抱いているが、高嶺は貪欲にまみれた男らしい坊主で、そのギャップに想像以上にキュン死に…いわゆるギャップ萌え(笑)の頂点かと思っている。もちろん!それだけでなく、周りの登場人物のラブストーリーも満載で楽しめる一冊である!書いてる今もまた読みたい!
この男は人生最大の過ちです
社長と私のまさかの関係!予想出来ない変化球ラブコメディ
製薬会社に務める佐藤唯はクリスマスを目前にして最愛の彼(愛犬)を亡くします。あまりの悲しさにBARで友人と飲みながら泣いていると隣に座っていた男に「死んだものは生き返らないんだからそういう事は家でやってください」と嫌味を言われてしまいます。腹を立てた唯は立ち上がる男の足を引っ掛け仕返し!翌日やりすぎた事を後悔しつつも仕事をしていると滅多に顔を見せない社長がなぜか出社。唯もそっと顔を見に行ってみるとそこに居たのは昨日喧嘩したあの男でした。社長室に呼ばれクビを覚悟する唯。しかし社長から告げられたのはまさかのお願い事だった!?
最初こそよくある漫画の展開ですが、途中からいきなり変化球が飛んできます。ちょっと(かなり?)変なスーパーイケメン社長と強気な性格の唯の関係性とは…?それぞれのキャラクターの濃さにも魅力がつまった思わず笑ってしまう爽快なラブコメディです。特に社長と唯の掛け合いが面白く話のテンポがいいのでサクサクと読めてしまうところも魅力のひとつ。絵が綺麗で内容も理解しやすいです。今後のストーリー展開はもちろんの事、不屈の精神で無償の愛を注ぎ続ける社長と迷惑しつつも社長と居ることで変化していく唯の気持ちにもぜひ注目して読んでみてください。
コーヒー&バニラ
可愛い現役大学生とイケメン社長の甘々ラブストーリー
大学デビューから、気づけば高嶺の花になっていた主人公白城リサ。ナンパの対応に困っていたところを助けてくれたのが、イケメン社長深見宏斗でした。ナンパを助けたことをきっかけに2人は食事に行き、実はナンパを助ける以前からリサを気になっていた深見はリサへ思いを伝え、2人は付き合うことになります。初めての彼氏で初々しいリサと、恋愛慣れした大人の余裕を見せる深見。可愛いリサを狙う男たちも現れますが、一途なリサと実はかなり嫉妬深い深見の阻止によって二人の愛は深まるばかりです。また、FUKAMIホールディングスの社長である深見とただの大学生リサをよく思わない大人たちも現れますが、二人で乗り越えていくことでより絆を深めていきます。
1番の見どころは、普段クールな深見がリサにだけ甘々で可愛い姿を見せるところだと思います。リサを溺愛するあまり、かなりびっくりなサプライズを仕掛けることもありますが、大人でお金持ちな深見だから許される夢のような世界観です。大学生と社長という身分の差に悩まされることもありますが、信頼し合っている二人が乗り越えていく姿も、愛の深さを感じてキュンとしてしまいます。深見のライバル阿久津と、リサの親友なつきのバランスも二人らしい独特な関係性で好きです。また、深見の秘書雪の存在も絶妙で、社長と秘書だけでは終わらない特別な存在であることがドキドキさせられます。
サプリ
キャリアウーマンにオススメ
大手広告代理店で男性に混じって激務をこなす27歳の藤井ミナミは、仕事では中堅の年次に差し掛かり、プライベートでは結婚を意識する年頃になる。そんな中、大学時代から7年付き合い半同棲していた彼氏と破局。「仕事と俺とどっちが大事?」という、おきまりのようなセリフを男女逆転バージョンで言われてしまい、「このまま働いていたらどうなるのか」という漠然とした疑問と焦りを感じ始める。彼氏と別れたことを機に、職場関係者との交流が充実し、様々な境遇の働く女性との繋がりができていき、もがきながら進んでいく。恋愛面でも別れから立ち直って進んでいく様子を描いたキャリアウーマンの人生漫画。
27歳という、女性にとってかなりセンシティブな年頃のキャリアウーマンが主人公で、日本でバリバリ働く20代女性の葛藤や悩みをとても的確に表していると思います。仕事は楽しい、新卒から数年経ってできることも増えてきたしもっと頑張りたい、けれどまだまだ古い価値観が残っている職場もあって、若い女性であるというだけで壁が高くなることもある。でもプライベートでは若いとも言えなくて、結婚はどうするのか、一生一人で生きていけるのか?など揺れ動きながら日々頑張っている主人公を応援したくなります。登場人物の一言一言が仕事や人生の格言として心に響きました。
サレタガワのブルー
これぞまさに不倫したくなくなる漫画
愛妻家のグラフィックデザイナーの田川ノブルは在宅ワークをしながら、家のこともこなすパーフェクトの夫。世間は芸能人の不倫ゴシップなどが飛び交っている中、我が家はそんな心配は100%ないと信じきっているノブルだが、そんな思いとは裏腹に、ガッツリ同じ会社の上司と不倫している妻藍子。残業で疲れて帰ってくるであろう妻のために、ノブルがおいしいご飯を作っている間、夫以外の男に抱かれているなんて想像だにしていない夫。藍子も、夫は自分にべたぼれなので、自分の妻が不倫しているなんて思ってもいないとタカをくくっているが、だんだんとほころびが・・・不倫が明らかになったときに愛妻家の夫はどんな行動をとるのか。。
あんなにできたパーフェクトな夫がいるのに、不倫してしまう妻。その心情はまったくわからないが、藍子のなかなかの下衆っぷり。そして、不倫相手の和正が、これまたさらなる下衆っぷり。なかなかの見所だと思います。のぶるの過去、和正の妻、梢の話、番外編として公開されている、のぶるの親友、たみくん側のブルー。。どの話も読み始めたら止まりません。そして、不倫・・・・コワっ と思ってしまいます。なのになのに、なぜ、人は不倫してしまうのでしょうか・・・おそらく読んだら、不倫やめとこっって思うのではないかなと思うのですが・・・・いや、ほんとにみんなに心して読んでほしいです。
37.5℃の涙
病児保育のリアル!
37.5℃という体温は、こどもが保育園に行けるボーダーライン。働く親にとっては、保育園には預けられず、でも働かなくてはいけないという条件に置かれる。そんな親たちをサポートする存在として活動するのが「病児保育士」。本漫画は病児保育士・桃子を取り巻く病児保育のリアルを描いた物語。民放のドラマの原作にもなった。桃子が病児保育で訪問した各家庭を中心に、親の葛藤、こどもが感じる寂しさ、それを桃子がどのようにサポートしていくのかを1話1話丁寧に表現している感動物語。桃子自身のトラウマや恋愛要素もところどころで表現されており、この要素も欠かせない!
「病気のこどもの看病をするのは親の仕事」「病気のときに親がそばにいないなんて、こどもがかわいそう」。病児保育を利用する親であれば、何度もこのような言葉を外部から投げかけられてきたと思う。だけど、生活のために仕事をしなくてはいけない、キャリアのために仕事をしたい。親が働く理由はいろいろとあるけれど、自分自身も働くことが好きなため、この葛藤にすごく感情移入してしまい、毎話感動する。病児保育のような、外部のサポートを活用することに、もっと世間の理解が深まり、このような業界で働く人が増えたり、利用する親への偏見がなくなると良いなと思う。
ジェンダーレス男子に愛されています。
女子以上に可愛い男子をただただ愛でる日々
ふつうの会社員わこには秘密があった。それは、自分以上に可愛くて女子力の高い男子、めぐると付き合っていること。めぐるはアパレルで働く一方、メイクやファッション動画配信をして若い女性から絶大な人気を誇っていた。高校時代からめぐるの可愛さに気づき、プロデュースしてきたわこ。同棲の匂わせはもちろんしない、観光スポットデートでは離れて歩くなどの徹底ぷり。そんなわこの努力もあり、めぐるは芸能プロダクションも目をつけるほどの人気となっていく。ついには、同じく可愛くて女子力の高い男子とユニットを組むことになっていく。わこを愛するめぐると普通女子わこの日常系ほのぼのお洒落漫画!
とにかくめぐるが可愛い!男の子とは思えない華奢な体型、整った顔立ち、頭から爪の先まで手入れされている女子力の高さ。女子からみても可愛い男子キャラNO1です。ただ可愛いだけでなく、仕事をテキパキとこなし、芯があり、人気がでても変わらずわこを愛する姿が健気です。作品内にでてくるメイクや服などもお洒落なものばかりなのでファッション漫画としても楽しめます。めぐるだけでなく他キャラクターのジェンダーレス男子もレベルが高いです!男らしいムキムキのマッチョ男子に飽きた人、細くて可愛い男子に萌えるのもいいですよ。可愛い顔して積極的なのがまた萌ギャップになります。
失恋ショコラティエ
男性主人公という異例の少女漫画
主人公がまさかの男性、パティシエという異色の少女漫画です。ソータは高校生時代からの片思い相手、「サエコさん」を振り向かせるため(?)にパリに渡り、修行を積んで日本でチョコレート屋さんをオープン。昔から振り回されっぱなしのサエコさんと、ショコラティエとお客さんという立場で念願の再会を果たすものの、サエコさんは結婚間近という衝撃の事実が明らかになるところからストーリーが始まります。それでも諦めないソータの片思いアタックの日々と、片思いを原動力にお店をどんどん成長させていく仕事の日々と、お店スタッフや妹の恋愛、日常が詰め込まれたラブストーリーです。
ソータの一途でちょっと間抜けなところが憎めず、すくっと笑いながら応援したくなるところが見所です。恋愛をすると周りが見えなくなって、自分の都合のいいように考えたり解釈したりしてしまうのを地で行くソータと、的確かつぐさっとくるツッコミを入れながら見守る周りの人たちの温かみが素敵です。一方、お店の仲間とはいえ言えないことや秘めている思いもあり、人間関係ってそういうものだなあと納得しながら読めます。絵がとてもきれいで、作中に登場するチョコが本当に美味しそうに書かれているので、読んでいるとチョコが食べたくなります。
12歳。
ピュアな初恋に酔いしれる!
綾瀬花日・12歳。恋はしたいけど男子はデリカシーないし彼氏はなんかまだ恥ずかしい、そんなお年頃。理想のキスなんかをお友達と話し合う年頃の花日、今日も明るく元気に学校生活を送っていた。そんなある時、リコーダーの授業で隣の席の少し大人びた男の子・高尾と共に屋上でリコーダーの練習をしていた。そこで花日は先生同士がキスをしているのを見てしまう。さらに花日は隣にいた高尾と自然とキスをしてしまう。初めてのキスをしたことで高尾を意識してしまう花日だが、当の本人は言うと普段の様子と何も変わらない。気にしているのは自分だけ?それでも、ついつい高尾を目線で追ってしまう。初々しい12歳の少女による等身大の少女漫画。
12歳という異性を気にし始める年頃の少女の等身大の姿を描いており、その初々しいやり取りは見ていて心が洗われます!少女の悩み、葛藤、恋愛など実際に経験したことがあるかのようなリアルさがあり、昔を懐かしむ気持ち、こんな小学生生活を送りたかったと憧れる気持ち、少年少女の尊い様子を慈しむ気持ち、様々な気持ちで胸がいっぱいになります。子供の頃に真っすぐに相手を好きになった気持ちを思い出し、子供から大人になるにつれて失った大事な物を思い出させてくれます。
深夜のダメ恋図鑑
正論だけど罵詈雑言。某TV番組よりスカッとします!
千鳥佐和子・古賀円・福間千代、女友達3人が深夜の女子会を度々開催。今まで出会ったダメンズ(たまにダメウーマン)体験談に花が咲く…。元カレ・今カレ・同級生・同僚・親兄弟・親戚・取引先の人などなど、色んなダメンズ達のお前ふざけんな〜発言が毎回連発。それに対して彼女達の的を得た的確な罵詈雑言がクリティカルヒット!本当にスカッとします。色々なタイプのダメンズ達が登場します。亭主関白系・女性蔑視系・マザコン系・ケチケチ系・オタク強要系…。でもこんな男とばかり関わり合う彼女ら3人、もしかしたやダメンズホイホイなんじゃあ…?
とにかく彼女達のブチ切れて繰り出す暴言の数々が素晴らしい!これだけ語彙が豊富で的を得ていて止めどなく口撃できたら、どんなにかスッキリするだろうといつも思います。中でも度々登場する佐和子さんの元カレ(物語の途中で同棲を始めて別れます)諒くんのダメンズっぷりはケタ外れ。物語の途中からプリンスオブダメンズと賞されるほど。言い負かせのスペシャリスト佐和子さんを持ってしてもああ言えばこう言う、こう言えばあさっての方向に話が飛んでく。これだけ会話が思考が噛み合わないのは、もはや吉本新喜劇の世界です。おもしろいから何度も登場するのでしょうね。今後も楽しみです。
砂時計
胸キュン必須のラブストーリー
主人公の杏がさまざまな出会いや別れを経験して、大人の女性へと成長していくまでを描いたラブストーリーです。杏は幼なじみの大悟を始めとする周りの人たちの支えもあって母親の死を乗り越え、やがて支えとなってくれた大悟と付き合うことになります。中学校を卒業すると遠距離恋愛が始まるなど不安になる出来事もあって、恋路は順風満帆なものではありません。しかし二人は何とか恋愛を続けていくのでした。時に辛い出来事もありますが、杏は前を向いて生きていこうとします。作中では杏と大悟のやりとりが大きな見どころになっています。
大悟の言動に大きな感動がありました。杏が母親を亡くしたとき、大悟が彼女に言葉をかけるシーンがとても心に刺さりました。一人になってしまったんだと深く落ち込む杏に「ずっと一緒におっちゃるけん」と言う大悟がとても好きです。この後しばらくして杏と大悟の恋愛が始まるのですが、落ち込んでいる時にこんな風に言われたら胸キュンしないわけがありません。心温まる恋の始まりがとても素敵で、最初に読んだ中学生時代こんな恋愛がしたい!と憧れたものです。恋愛において思いやりはとても大切なもので、それが見事に描かれた作品だなと思いました。
それでも愛を誓いますか?
女として求められたい。ただそれだけ。
ずばりセックスレス夫婦のお話です。純須純(35)と武頼(39)は結婚8年目、セックスレス5年目の夫婦です。仲が悪いわけではないけれど、武頼の仕事が忙し過ぎたりすれ違いが多いまま今に至ってしまいます。子供は欲しい、女の身体にはタイムリミットがある、会社を辞めてパート主婦なんてしてるから女として見られないのか?、そんな私に彼は飽きたのか?、捨てられたらどうしよう…。純は果てしなく悩みます。そして自分を磨く為に派遣社員として社会復帰を果たします。そこで出会った人々や武頼の旧知の訳ありなど、様々な人間模様が交錯して物語は複雑に展開していきます。
忙しい現代社会のすれ違い生活がうまく描写されています。それぞれの言い分がよくわかるだけに「今このタイミングでそれ言っちゃダメ!」なやり取りが歯がゆくももどかしいです。子持ちの友達から「早く子供作ったら?」と言われては怒り、面接官から「勤め始めた途端に産休は困るんだよ」の一言に落ち込んだり、段々病んでくる純の気持ちが痛いほどよくわかります。この夫婦は気持ちは寄り添ってるのがよくわかるので、当分そっとしといて欲しいと思ったりもします。武頼のバツイチ元カノがちょっかい出してきて、段々ストーカーのようになってきてるのが不気味で嫌ですね。武頼も怯えてるんだからとっとと退場して欲しいです。今後の展開も見逃せません。
だから私はメイクする
私は誰のためでもない、私のためだ。
「自分のメイク」を突き詰めるうちにあだ名が「マリー・アントワネット」になった女性、推しアイドルへの感動をセルフネイルで表す女性、周囲の男性からのアドバイス気取りな押しつけにうんざりする女性、仕事と美容を両立させる女性、「男性受け」するメイクから「推し受け」するメイクへチェンジした女性…。「女性として社会で生きる」ことで悩んだり苦しんだり疲れたりしている、リアルで等身大な登場人物たちが、それぞれの価値観で、メイクやファッションを通してより「自分らしく」楽しく生きていく方法を見つけ出すオムニバス作品です。
「メイクをすること」をワクワク楽しめる漫画です。女性にとって、メイクというのは「押しつけられる」一般常識・礼儀だと思います。メイクをすること自体苦手な人もいれば、思い描くメイクをしても他人に批評されてしまう人もいると思います。この作品は、自分が思うままで良い、と教えてくれる漫画です。主人公たちはみんな、様々なきっかけ、様々な理由でメイクをしていますが、共通するのは「自分の好きなようにする」という考え方。他者になにか言われても、TPOを考えつつ、根底では「私がしたいからする」というスタンスを貫く彼女たちがカッコイイ!主人公たちは誰もが自分の「好き」を貫き、けれど他者の批判はしないので、とにかくスカッとすがすがしい気持ちになれます。私も、あんな風に自分の「好き」を貫きたいな。
ダメな私に恋してください
ダメアラサー女の恋の行方
会社が倒産して無職となったアラサー女子の主人公「ミチコ」は、無職でお金が無いにも関わらず年下彼氏に貢ぎまくるホントにダメダメな女の子。そんな彼女が街で偶然元上司で主任だった「黒沢」と出会います。ミチコは黒沢のことが何かと厳しくてとても苦手だったのですが、お金のないミチコに黒沢はご飯を作ってくれ、しかも喫茶店を開くということでミチコをバイトで雇ってくれることになります。なんだかんだ黒沢の元で働くことを決めたミチコはこの先どうなっていくのか。そしてミチコと黒沢の関係はこの先どうなっていくのか見ものです。
中原アヤ先生の作品ということで、恋愛のキュンとする部分もありますが、やはりギャグ要素も満載で面白い部分もたくさん。読んでいてとても飽きません。ミチコの変顔も沢山堪能出来ます。二人を取り巻く周囲の人たちも色んな人が出てきますが、読み終わって誰ひとり嫌だなと思う人物が出てきませんでした。皆本当にいい人たちばかりです。そしてテンポよく話が進んでいくので、凄く読みやすい漫画だと思いました。恋愛漫画は苦手だと言う人にも是非読んでほしいです。そして続編も出ているので、読み終わった方は是非続編も読んでミチコと黒沢を堪能して欲しいです。
痴情の接吻
仕組まれたシェアハウスから始まる極上の男との恋
昔から本が大好きな和華は図書室の司書として働いています。プライベートでは彼氏と別れて半年ほど経っていましたが、仕事が充実しているので気になりません。そんな充実した日々を過ごしている和華の前に高校の同級生であった上条が現れます。上条と言えばルックスは完璧で頭も良く、高校時代は注目の的でした。そんな上条とは高校時代にドイツに転校し和歌はそれ以来会っていません。驚く和華に対し、上条はマンションを探しているので不動産屋を紹介してほしいと言います。上条との間にいい思い出がない和華は断ろうとしますが強引に約束を取り付けてしまいます。和華は渋々、上条を高校の同級生がやっている不動産屋に案内します。そんな和華も実は物件を探していました。それを聞いた上条は和華にシェアハウスの提案をします。
和華に会うためだけにわざわざドイツからやってきた上条の和華に対する執念深さと愛情が大きすぎて読んでいて面白いです。和華と会った瞬間に指輪や名前が変わってないか見るシーンからもその執着さが分かります。上条の計画とは知らず、どんどん上条の思惑通りに動く和華も読んでいて可愛いなと思いました。普段はクールな上条ですが、和華に対しては違い、和華の行動や言動にいちいち反応する上条が読んでいて可愛く思います。上条にとっては高校の頃から和華が一番なのですよね。そんな上条の気持ちには追い付いてない和華ですが、上条のことが気になりだしているのは確かです。和華にとって一番大切な本という存在を上条は越すことができるのか今後の見どころだなと思いました。
東京タラレバ娘
過去を振り返りまくる女子達の話。
主な登場人物は、30代アラサー女子三人組。主人公は、脚本家として、個人事務所を構えるキャリアウーマンの倫子。そして、ネイルのお店を営む香。そして、居酒屋の看板娘の小雪。3人には、共通点がある。それは、未だに独身であるということ。3人それぞれ、過去には、それなりに恋愛など色々と経験を積んできた。バンドマン彼氏と同棲したり、職場の人からプロポーズを受けたり。しかし、未だに、3人ともお一人様。「あの時、こうしていれば、こうしていたら」女子会での、タラレバ合戦が始まる。すると、一人カウンターで飲んでいた若い男性が、3人に辛辣な言葉をかける。「タラレバ女」。突然3人の前に現れた、この男性の正体とは?
登場人物の3人は、30代で結婚を焦る時期である。しかし、一人一人の経歴を見ていくと、倫子は、脚本家。香は、ネイリスト。小雪は、居酒屋店員など、それぞれ好きなことを仕事にして、生き生きとしているところがよい。20代は、仕事や生活に追われて、気が付けば30代になっていた!なんて女性は、今の世の中多いだろう。30代から焦るくらいなら、もっと早くこうしれいれば…と考えるシーンは、誰でも当てはまるし、強く共感させられる。それは、結婚などの恋愛だけではなくて、やりたいことや、勉強など、ありとあらゆることがタラレバに繋がる。そんなタラレバの世界を、3人を中心に、コミカルに面白く描いていて、読んでいて非常に楽しかった。
動物のお医者さん
リアルに描かれた動物が可愛いコメディ漫画!
高校3年生の冬、西根光輝(通称ハムテル)は学校の帰り道、H大学獣医学部の解剖実験室の側で険しい顔をしたシベリアンハスキーの子犬と出会う。H大学獣医学部の教授と思わしき人物が子犬を捕まえて戻っていく様子をみたハムテルは思わず教授に声をかける。そんなハムテルの様子を見た教授はハムテルが子犬を預けるに足る信頼できる人物だと判断して、子犬をハムテルに押し付けることに。そして教授は「君は将来獣医になる!」と言う。様々な動物を飼っている西根家に新しくシベリアンハスキーが加わり………。
色々な動物たちが登場するのですが、動物たちが非常に可愛く描かれており、動物好きにはドストライクな作品です!動物たちにもセリフが割り当てられており、動物たちを擬人化しているようで非常に面白いです!獣医学部を舞台に主人公や同級生、動物たちの愉快な日常を中心に描かれており、生き生きと活動する動物たちに注目です!北海道大学の獣医学部をモデルにしており、シベリアンハスキー犬ブームの火付け役ともなった作品です!
透明なゆりかご
幸せで喜ばれる妊娠ばかりじゃない
原作者が高校の看護科の学生だった時に、バイトで行った産婦人科医院をメインに体験した実際の話このバイトに乗り気じゃないまま看護師見習いとして産婦人科医院にやってきた沖田。産婦人科での出来事は、出産という喜ばしいことばかりでなく少なからず悲しいこともある。望まない妊娠による中絶、流産、死産など。中絶手術で取り出された赤ちゃんは、ガラス容器に入れられ纏めて業者が引き取っていく。沖田は妊婦の介助を無感情でこなしていたが、業者へ引き渡す役をするようになり気持ちが変わっていった。また、様々な事情の妊婦や家族と会って、いろいろなことを知っていく。
産婦人科の話になると喜ばしい出産という話題の方が取り扱われるが、この話はそうではない部分に目を向けたものです。中絶、流産、死産など悲しい場面が多いですが実際にあることなので女性である以上、これを読んでおくべきではないかと思いました。中絶手術で取り出された赤ちゃんたちを業者に引き渡す場面が何度かありますが、初めはただの業務だったのが「あなたたちが見るはずだった世界を少しでも見せてあげたいと思って」と言うところでは、赤ちゃんの形をしていなくても赤ちゃんなのであると改めて気付かされました。そして、私たち誰しもがこの過程を経てきたのだと。望まない妊娠をしたお金の無い女性たちが駆け込む医院の老夫婦の優しさなど、人の温かさも感じられる作品でした。
凪のお暇
人生リセット…してみたいなぁ(汗)
大島凪は周りに合わせて空気を読んで読んで、に必死な28才OL。周りに気を使い過ぎて言いたい事も言えず、面倒な仕事を押し付けられたりと鬱々とした毎日。それでも営業部のエース我慢慎二が彼氏である事だけが唯一の救い。が、ある時同僚や慎二が自分の陰口たたいてる現場を目撃。ショックで過呼吸起こして倒れてしまい、そのままドロップアウト。会社も家も携帯もSNSも人間関係も慎二も、冷蔵庫以外何もかも捨てて郊外のボロアパートで自分をリセット。今まで関わった事のないタイプの人達に囲まれて、凪の人生観はどんどん変わり人として大きく成長していきます。
凪のように気を使い過ぎてぶっ倒れるまではいかなくても、ストレス溜め込んで胃が痛くなる・眠れない・吹き出物がでる、まさに現代あるあるですよね。大人しい凪がちょっとした休暇とかではなく、何もかも捨てて逃走するというシチュエーションがまずはびっくりです。そしてこの凪ちゃん、事情があってお金に細かい節約上手な女の子なのですが、彼女の節約レシピや節約術が素晴らしい!主婦の私ですら参考にしたいアイデアが満載です。そんな凪ちゃんを元彼?の慎二と凪のお隣に住むごんさんがそれぞれ追いかけます。2人とも屈折してるのかストレートに愛情表現できなくて、それがもどかしい!特に慎二、泣くくらいなら凪の前で強がるな!凪はどちらとくっつくのか?それともくっつかないのか?この先の展開が見ものです。
逃げるは恥だが役に立つ
職無し、家無しの大ピンチから始まるムズきゅんストーリー
主人公 森山みくりは、派遣切りに遭い無職になってしまう。そんなみくりを見かねた父が、元部下の津崎平昌の家の家事代行を紹介する。お試しで一度行き継続が決まったが、その間に父は田舎暮らしがしたいと自宅を引き払うことが決まっていた。みくりは住むところが無い。かといって、部屋を借りる余裕もない。そこで、平昌に相談して契約結婚に至る。表向きには正式に結婚したことにして、秘密の契約結婚の生活が始まった。自分を守るための心の壁が分厚く高い平昌と、それを心理学的に分析して壊しに行くみくりとのムズきゅんラブストーリー。
森山みくりを新垣結衣が、津崎平昌を星野源が演じて話題となったドラマの原作漫画。平昌の自分を守るための心の壁を作る気持ちが、よく分かると思いながら読んでいました。平昌を好きかもしれないと自覚してから、過去の失敗を振り返りながら慎重に壁を崩しにいくみくりは凄いなと思いました。私なら業務のままでいいやと思ってしまうところです。心の壁が崩れてからの平昌の行動や作中に出てくる妄想のパロディーは好きな場面で、楽しく読みました。契約結婚を経て、正式に結婚して妊娠まで。私がこれから読もうとしている最終巻では、子供が誕生しているようでどんな家族になっているのか楽しみです。
にぶんのいち夫婦
理想の夫婦とは何か、夫婦のあり方とは何かを考えさせられる物語
29歳の文は、二日酔いでひどく痛む頭で考えていた。近所でも評判で、友人達からも羨ましがられるイケメンで優しい夫と結婚して2年。あの日までは夫の和真を信じていた。スマホに届いた意味深なメッセージを見るまでは。自分が知らない女からのメッセージに文は動揺したが、勝手にスマホをのぞいた手前、自分からこの話題を切り出せずにいた。そんな状況の中、和真の帰りが遅くなっていき、ますます文の疑念が膨らんでいった。しかし、問い詰めれば今までの幸せな夫婦関係のひびが入ると思うと、やはり聞く勇気が持てない。自分が我慢することで結婚生活を守るのか、リスクがあっても状況をはっきりさせた方が良いのか、自分の気持ちに迷う苦悩の日々が始まる。
和真は友人と飲み会をして、潰れて二日酔いの文に甲斐甲斐しく尽くしてくれる理想の素敵な旦那様だったのに、浮気をしているかも知れない。そんな衝撃的な状況から物語がスタートします。今までが幸せだったからこそ、この結婚生活を壊したくない、夫を信じたいという気持ち。浮気をしているなら、もう一緒にはいられないという文の不安な気持ちが痛いほど分かりました。しかし、和真の視点で描かれる話では、文を不安にさせている行動にも違う意味があったのだと分かります。互いを思い合っているのに、すれ違ってしまう2人に幸せになってもらいたいと思える作品です。
ニーチェ先生~コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた~
容赦ないニーチェ先生がポイントです
ドラマにもなったこの漫画は、作者のコンビニで働いている実体験が元になってるストーリーです。仁井(ニーチェ先生)くんの容赦ない接客(プラス作者松駒)への対応とかが、凄まじいです。初期の方ではニーチェ先生がバッサリと対応していく様が強烈になっていますが、その他にも売れない品の多量発注で殺気が芽生えるオーナーや宝くじ中毒の宝くじ先輩を始めとしたコンビニスタッフもツッコミどころが満載です。また読んでいくにつれ作者のおっさんへの愛がダダ漏れていきます。13巻からニーチェ先生のお姉さんが原作者となった作者の税金問題のアドバイザーとして登場しています。
ニーチェ先生の客やスタッフの対処がこれやってしまっていいのか?という疑問よりも、すげえ!という感嘆の方が優ってしまって毎回ぶっ飛んでしまいます。ブラックなコンビニで働く作者でしたが、最新刊辺りでは原作者の二足のわらじを履いていて担当さんからのプレッシャーも受けている展開になっています。でも最初の頃よりニーチェ先生の作者松駒への態度が軟化と言うか優しさが見えたりする事もあったりして、ニーチェ先生の方も何かしらの変化が出てきているなと軽く感動していたりします。個人的にこれは青年漫画かなと思っていたのですが、少女マンガ枠の作品だったのでびっくりした思い出があります。
のだめカンタービレ
汚部屋女子が恋をする。音楽が繋ぐ恋の物語
玄関の前でイケメンが酔い潰れて寝ていた。千秋 真一、音大のピアノ科4年で有名ピアニストの息子だ。彼が目覚めたのは、ゴミの山と悪臭とピアノの演奏の中だった。この部屋の主は、野田 恵。千秋と同じ音大のピアノ科3年。好き勝手にピアノを弾く天然不思議少女だった。この日から、野田 恵こと"のだめ"は千秋を追いかけ回す。千秋のスタイリッシュな部屋に、こたつを持ち込むなど自分の家のようにする のだめに苛立ちを感じていた。しかし、のだめ がキッカケで個性豊かな人たちと嫌々ながらも関わったり、有名指揮者シュトレーゼマンから様々なことを教えてもらったりと千秋が人として成長していく。怒りから始まったが、いつの間にか恋になっていく。そして、2人はパリに留学した。
野田恵を上野樹里が、千秋真一を玉木宏が演じたドラマの原作漫画。作中に登場するクラシックは、動画サイトで検索して聴きながら読んでいました。この漫画の面白いところは、個性豊かな人たちがテンポよく面白いことをしていくところです。読んでいるこちらも、彼ら彼女らのテンポに合わせてペースが上がっていきました。あまりにコミカルなところが多くて、のだめと千秋の恋の話でもあることを忘れかけてました。千秋を飛行機と船のトラウマから解放してパリ留学させてしまうのだめのパワーの凄いこと。あのパワーは、千秋への愛が出させたのか、不思議ちゃんパワーだったのか。
花ざかりの君たちへ
男子校に通う少女のイケメンパラダイス!
アメリカに住む芦屋瑞稀は、高跳びの選手・佐野泉に憧れて日本の男子校・桜咲学園に転校する。性別を偽って男子校で寮生活を送ることになった瑞稀だが、なんと佐野と同部屋になってしまう。周りの男子たちに女子であることがバレないように学園生活を送る中、瑞稀は佐野がケガが原因でハイジャンプができなくなっていた事を知る。なんとかして佐野にもう一度ハイジャンプに復帰してほしい瑞稀。そして、瑞稀の真っすぐな気持ちに最初は鬱陶しがっていた佐野だったが、瑞稀の熱意に徐々に心動かされていく。佐野と接することが多くなる中、瑞稀も次第に佐野に好意を寄せるようになり……。
中条先生が描く男子高校生がとても美形で惚れてまうやろーー!初めて読んだときは、本当に整った顔に心臓が高鳴りました。特に魅力的なのは瑞稀の寮の寮長である難波南先輩です。物語で学ランを着るシーンがあるのですが、漫画だとわかっていてもすごくスタイルが良くてウットリしました。また、瑞稀と佐野の二人の寮生活はハラハラドキドキの連続で、瑞稀と佐野の距離の近さは堪りません!この漫画は2007年に有名なイケメン俳優たちによりドラマ化されていますが、漫画のほうが恋愛色が強くなっています。イケメン達がたくさん登場するので、イケメンたちの発するフェロモンに浸りたい方は必読です!
花より男子
媚びない女・牧野つくしの夢物語!
お金持ち高校生とボンビーガールの牧野つくしの学園生活、貧乏というよりも入学先の学園の生徒が成金すぎる!そんな格差の大きい学園に通うことになったツクシ、もちろん浮いた彼女はいじめのターゲットにされてしまい、ついにF4を敵に回すことに。そんな戦いの日々のなかで道明寺司がつくしに惚れてしまうことからいじめも一転します。つくしと司のちぐはぐな関係がスタートするのです。身分格差からお互い理解しあえない暮らしぶり、考え方の乗り越えて2人は徐々に関係をちじめていくことに。
多くの障がいを乗り越えて本物かどうか気持ちを温めてゆくストーリーです。
財閥に好かれるボンビーガール。つくしの置かれた立場は女子にとって誰もが夢物語に近く、愛読者の女子の好奇心をくすぐります。もしもわたしだったら??という妄想を描きながら、楽しめるドタバタ劇です。つくしと司、2人がゴールインするまでに多くの試練が待ち受けています。そんな試練に立ち向かう2人のたくましさ。つくしのたくましさは少女漫画では例の見ないキャラクターでしょう。財閥に好かれても一切女として人間として媚びない女、そんな強い人間、牧野つくしのキャラクターが良い。彼女だからこそ共感でき応援し、愛読もしたくなるというものです。
パーフェクトワールド
車イス?そんなの関係ない。大切なのは気持ち
川奈つぐみは、昔から絵が得意だった。高校卒業後は、東京のインテリアデザイン会社に就職。大学生の時に事故で脊髄を損傷して車イス生活になっていた鮎川樹と東京で再会し、付き合い始める。樹が心配なつぐみは、樹の家に通う回数を増やして疲労で倒れた。これをキッカケに、樹は別れを切り出した。そんな矢先に父親の病が分かり、退職して地元である松本に帰ることになった。そこで偶然再会したのが、つぐみと樹の高校の同級生である洋貴だった。洋貴は高校時代、つぐみに好意を抱いていた。再会したことによって思い出し、樹と別れたつぐみに告白をして恋人となった。高校の同級生の間での三角関係。つぐみは、どちらを選ぶのか。
つぐみと樹が付き合い始めて、樹の介護ヘルパーさんが樹に好意を抱いていると気付いたつぐみの気持ちが痛いほど伝わってきました。だったら、自分がと頑張ってしまうところも。倒れた時は、やっぱり無理がくるよなと思いました。そして、樹からの別れ話も納得でした。介護は短距離走じゃなくて、長い長いマラソンだから頑張り過ぎるつぐみを見ているのが辛かったんだと思います。言葉のひとつひとつに、つぐみを想う気持ちが詰まっているなと思いました。つぐみの気持ちが決まってからの強い意志と樹との固い絆には、涙が止まりませんでした。
プリンセスメゾン
20代後半アラサー女子のお家さがし。
主人公は、20代後半のアラサー女子沼ちゃん。高校を卒業後、居酒屋に勤め始めて、早8年。彼女には、夢がある。それは、自分の理想のお家、マンションを手に入れること。現在は、狭いアパートに、数少ない家財道具を置いて、一人暮らし。仕事を頑張る傍ら、休日には、不動産会社が開催している、マンションのモデルルーム見学に足を運んで。果たして、沼ちゃんは、自分の理想通りのお家を見つけることができるのか。沼ちゃんのお家探しの他に、一人一人の女性が暮らす、お家ストーリーもある。日々、働きながら、女性達が暮らすお家は、どんな感じなのでしょうか。
まず、漫画の絵柄が可愛らしくて、よい。そして、全体的に、描かれているものがお洒落な感じの点も、よい。一見、どこにでもいそうな「沼ちゃん」という主人公がお家探しをするという話。沼ちゃんの暮らすアパートの生活感や、通帳を見て、一人でにやける描写がリアルで、可愛い。非正規雇用で働く沼ちゃんは、一般的に、不安定な働き方かもしれない。でも、こういった小さな幸せを噛みしめる生き方であれば、不安定でもよいのかなと感じられた。そして、沼ちゃんの現在の収入から考えると、マンション購入は、非現実的なように思われるかもしれない。しかし、ひたむきに仕事を頑張って、お家探しをする沼ちゃんを見ていると、すごく応援したくなる。頑張っている女の子って、魅力的だと感じられる作品だった。
プロミス・シンデレラ
高2男子と27歳バツイチ女性のキャッチーな恋愛模様
夫と離婚することになり家を出た早梅(はやめ)27歳は、不運なことにお金の入ったかばんも盗まれ仕方なく公園で野宿をすることになりました。そこにやってきた高校生グループのリーダー格の壱成(いっせい)。壱成は以前に、気の強い早梅に恥をかかされたことがあり、復讐のチャンスだと面白がります。しかし住むところもなく気が滅入っている早梅を、壱成の親が経営する旅館で働かせるとしだいに惹かれ合う2人。そんな2人の前には早梅に好意を持つ他の男が現れ、高校生である壱成に自立できていないガキに何ができると言って早梅に猛アプローチします。生活力も経済力もないことに負い目を感じ、早梅と結婚するために自立しようともがく壱成。そして年上なのだから自分がしっかりしなくてはと言い聞かせる早梅。2人の未来はどうなるのでしょうか。
早梅のことを気の強いオバサンだと思っていた壱成と、壱成のことを気に入らない高校生と思っていた早梅。そんな2人が同じ屋根の下で生活する中で人としての魅力に惹かれ合い、恋愛をします。高校生男子と10歳近く年上の女性の恋愛。それは簡単にはうまくいきません。壱成は歳の差なんて気にならないと強気ですが、早梅は気持ちだけではどうにもならないこともあると現実的です。壱成は自立するために一人暮らしを始めたり、モデルのアルバイトを始めますが、かえってそれが2人の間にトラブルを巻き起こすのでした。将来のために今は我慢をしよう。そういってささやかなプレゼントでクリスマスを過ごす2人を応援したくなります!
ホタルノヒカリ
職場には隠せ!秘密の共同生活
雨宮蛍 27歳、インテリア事業部に勤める「ソツのないOL」だ。そんな雨宮は家に帰ると、3本ストライプのジャージにちょんまげ頭でゴロゴロするのが大好きな干物女になる。ある日、雨宮が家でゴロゴロしていると誰かが入ってきた。雨宮の職場の部長、高野誠一だった。綺麗好きな高野は、汚い家に愕然とする。そもそも、高野の実家になぜ雨宮が住み着いているのか。なんと、居酒屋で呑んでいた時に出会ったオジさんと酔っぱらった状態で口約束で契約したというのだ。酔っぱらったオジさんというのが高野の父親だった。ここから、綺麗好き上司と干物女な部下の秘密の共同生活が始まる。
家に居るときの格好が一緒だ!と親近感が真っ先湧いた作品です。家でまったりしてる時に、高野が入って来たときは背筋が凍りました。その原因を使ったのが自由奔放な高野の父親だと知った時は笑えました。そして、高野の人柄がこんなにもキッチリしている理由も。父親を反面教師にしてたんだと。「アホ宮」と散々言いながらも、面倒を見ていく高野にはキュンとなりました。年上、頼り甲斐があっていいなとも。雨宮と高野が同居していることがバレそうになるシーンでは「うわ、バレる!そこ、そこにいる!」と何度思ったことか。このスリルも、この作品の楽しいところです。
ホリミヤ
一冊読めばあなたもホリミヤファンに!
クラス一モテる美人の堀京子(ヒロイン)と、見た目が陰キャで根暗の宮村伊澄(主人公)が織りなす超微炭酸日常系ラブコメディ。一見派手な見た目の堀ですが、プライベートでは弟の面倒をみたり、家事をしていたりと主婦のような女子高生。毎回友達からの誘いも断り弟の迎えに行くなど、遊ぶ時間がほとんど無いにもかかわらず親に対しては文句を言わず。一方宮村は学校以外ではピアスにタトゥーとかなり派手な格好。お互いに学校での様子からは想像の付かない彼ら。しかし、とある理由から学校の外でばったり出会い、秘密の関係が始まります。2021年1月からテレビアニメ化もされており、注目の人気作品です。
ホリミヤではただ美男美女だったり、理想の甘酸っぱいシチュエーションがおおかったりする一般的な恋愛漫画と異なり、リアルな人間性や恋の駆け引き、友情関係が描かれているため、読んでいると、つい「うんうん」と頷いてしまうシーンが沢山出てきます。また、ホリミヤのいいところは、どのキャラクターも憎めないということ。どの恋愛漫画も気に入らないキャラの一人や二人はいるのが常であるような気もしますが、ホリミヤは読めば読むほど全てのキャラに愛着がわいてきます。ホリミヤには主人公とヒロイン以外にもも数々のカップルが登場するので、是非お気に入りのカップルを見つけてみてください。
マイガール
”大切なもの”を失くした二人が、再び”大切なもの”を見つける物語
笠間正宗、23歳。小さな田舎町の文房具メーカーに勤める正宗の忘れられない恋人、陽子。突如自分の元を去ってしまった陽子に返事の来ない手紙を書き続けるものの、一向に返ってこない返事。やがて正宗は陽子が亡くなったことを知り、陽子が住みたがっていた町で生活することに。そんな政宗に、突如陽子との間に出来た一人娘の存在が知らされる。絶対に自分は騙されていると感じた正宗だったが、ある日一人の少女・コハルと出会う。コハルが自分の名前を知っているのを不思議に思う正宗だったが、コハルが正宗に手渡した包みには正宗と陽子の名前が書かれていて、正宗はコハルが間違いなく自分と陽子の子だという事を確信する。この物語は、かけがえのないものを失った二人が、再びかけがえのないものと出会うための物語…。
初めは正宗と陽子の不思議な関係に目が行くのですが、次第に陽子が生前何を考えてコハルを育てていたのか、コハルが正宗に抱く感情だったり正宗の葛藤だったりが描かれ始めて、分からなかった部分がどんどん見えていきます。そうするともう、登場人物の気持ちが分かりすぎるほど分かって涙が自然と溢れてきます。コハルが正宗を信頼しているのは分かりますし、正宗もいいお父さんになろうと気張らなくても最高のお父さんになれているのが愛だなあと感動しました。周囲の登場人物も素敵で、始めはコハルを育てることに大反対だったのに、コハルに会って孫ラブ!になっちゃう正宗母も可愛いですし、これからコハルと同級生になる愁もいい子なんです。とにかく心が温まる作品なので、ハンカチを用意してご覧ください!
ミステリと言う勿れ
心が軽くなるカウンセリングミステリー
天才的な頭脳を持つ青年が複雑な事件を解き明かす痛快ミステリー、の皮をかぶったカウンセリング型ヒューマンドラマ。主人公はマイペースで天然パーマ以外とらえどころのない久能 整(くのう ととのう)。ある日殺人事件の容疑者として連行された彼は、絶対的な証拠の数々と刑事たちの容赦ない尋問に一人で立ち向かうことになります。拘束された彼がしたのはただ話すことだけ。相手の表情やしぐさ、何気ない会話から問題の本質を見抜く久能の言葉に、いつのまにか刑事たちとの間には妙な信頼感が出来上がってしまいます。「真実は人の数だけある、でも事実は一つ」事件ついて別の見方、可能性を示していくうちに、断片的であった情報が驚きの事実を導き出していくことに。久能の不思議な言葉の力に毎回脱帽してしまう爽快ストーリーです。
ミステリーの解決と悩みの解決という2つのカタルシスを巧妙に組み合わせたよくできた漫画です。何かに悩んで傷ついたことがある人なら読んでみてほしいです。「つらいよね」、「あいつが悪いよ」とか、そういう言葉で一方に寄り添うのはありふれていて薄っぺらくも思えるんですよね。対して久能が考えるのは「なんで?」という根本的な視点。無視するのが当然だと思っていたような。狭い世界でうーんと唸っていた自分に気づかされるんです。そして「もっと聞かせて!」と犯人と一緒に久能のお言葉を待つというミステリーらしくない展開に……。ミステリーの面でも、事件がよく練られている上に、久能の自由な発言でスポットがあちこちに当たり展開が読めません。久能流にそれぞれの登場人物に向き合っていく様が面白くて一気見してしまいました。
モトカレマニア
元カレを推す、妄想激しめ「元カレマニア」
難波ユリカは、元カレ・マコチをまるで推しのように崇拝し、元カレの存在を動力としている27歳の女子。現在、中途採用でチロリアン不動産の営業に仮採用中です。ユリカの大学からの友達・周防ひろ美は、元カレと心で会話する妄想癖をヤバイと諭しますが、ユリカはマニアとはそういうものだと開き直り、自らを「元カレマニア」と称するのでした。ユリカは、お客の山下のホクロがマコチと同じ場所にあるというだけでキュンとしてしまうほど。そんな時、マコチがチロリアン不動産に勤めているとわかり、舞い上がりますが、「昔のバイト仲間」と言われ落ち込みます。そしてユリカは、妄想のマコチと現実のマコチにギャップがあることに気が付くのでした。
見どころは脳内会議。元カレマニアは「くだらない」という誉め言葉が合います。しかし、くだらないと思いながら誰しもが、元カレとのエピソードを美化して辛い時に少しだけ思い出すことくらいはあると思います。ユリカは、そんな誰しも心にある淡い想いを誇張して楽しませてくれているように感じます。特に面白いのは、ユリカの脳内会議。脳内会議を見てわかるのは、妄想癖は短所ではなく様々な状況に対応する想像力の高さが養われているようにおもいます。この脳内会議のおかげで、ユリカは冷静さを保てているのです。元カレでなくとも、アイドルなど推しが居る人も共感できる内容です。
ラブファントム
完璧な怪人との秘密の恋
主人公モモは、一流ホテルに入っているカフェで働いています。勤務後にそのホテルの展望台に、そこで1人の男性が目に留まります。そこから消えてしまいそうと、声をかけ2人目が合い気づけばキスが始まります。どこの誰か分からない人とだと思っていたらまさかの同じホテルではたらくエリートマンのハセさんでした。周りからは完璧すぎて怪人とまでいわれています。再会した2人はまたキスをし気持ちを伝えあうがすれ違います。そんな中、ハセさんがモモの家に来ます。そしてまたキスが始まりようやくお互いの気持ちが通じ秘密のオフィスラブが始まります。
いきなりキスから始まる恋、しかも恋愛経験の無いモモが会ったばかりの見知らぬ人と。今までだったら絶対考えられないはずです。しかもそんな相手は隙がなくて完璧で怪人と呼ばれるエリートマンです。きっとふつうに仕事中などに出会っていたら付き合うことなんてなかったのだと思います。裏表のない周りから愛されるモモ、抜けているところもあるけれどハセさんのことはいちいちみぬいて射止めていきます。天真爛漫なモモを日に日に好きになっていくハセさん。そんなハセさんに溺愛されていくモモ。周りには秘密にしようとより燃える恋に、歳の差恋愛や溺愛ものが好きな方にはたまらない作品です。
私たちはどうかしている
ドロきゅんとミステリーの融合
七桜の母は和菓子職人として光月庵で、幼い七桜を連れ住み込みで働くことになる。光月庵には、七桜と同い年の跡継ぎ椿がいた。椿は七桜を「さくら」と呼び、こっそり母屋から七桜の部屋に遊びに行き仲良くなり、互いの初恋に。ある日、椿の父が殺害される。その犯人として七桜の母が椿の証言によって挙げられた。初恋は憎しみに変わってしまう。七桜も和菓子職人となったある日、若い男性から七桜宛の母からの手紙を受け取る。「私はやっていない」後日、ある和菓子コンペで椿と再会するも椿は気付かない。このコンペの後、「勝手に決められた結婚を破談にしたいから結婚してくれ」と言われ、七桜は母の無実を証明するチャンスと受け入れた。破談に成功し、七桜は婚約者として光月庵に潜入することになる。椿の父殺害の真相は?椿は七桜にいつ気付くのか?
浜辺美波が七桜を、横浜流星が椿を演じたドラマの原作漫画。光月庵の正統な後継者が決まった先の話が気になり読み始めました。初恋がこんな形で憎しみに変わってしまう衝撃的な始まりですが光月庵にとっては序章で、もっとたくさんの深い秘密に引き込まれていきました。現在は、椿の父を殺害した真犯人が推測されていますが、その人物に対してとても冷やかな感情が沸いてきます。しかし、本人はまだ何も語っていないので確定ではないですが、状況証拠だけは揃ってきています。初恋が憎しみに変わってしまったという悲しい状況がどうなるか最後まで読んでいきたいと思います。
最後に:ドラマ化された少女漫画
上白石萌音×佐藤健が演じたドラマの原作漫画でドキドキすること間違いなしです!
気になる作品があれば是非チェックしてみて下さい!