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オムニバス形式でサクッと読める短編の少女漫画おすすめ9選!

2021年4月29日

こんにちは、みけさんです!

今回はオムニバス形式のおすすめ少女漫画を紹介していきます!

オムニバスとはいくつかの作品を一作品にまとめた短編集のようなものですが、その魅力は様々な登場人物の物語を一度に楽しめることですね。

よく人の数だけ物語があると言われる様に、オムニバス形式の少女漫画も多種多様な職業や年齢の女性達が登場します!

様々な人々の人生が描かれているので、自分と似た境遇の女性達に共感すること間違いなしです!

それでは、行ってみよう!
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オムニバス形式の少女漫画9選

駅から5分

花染町の住人になった気になる作品!

駅から5分圏内で生活できる花染町で起こった出来事をオムニバス形式で綴った作品。花中の中で一番キレやすく、荒くれものの沢田に告白されたよし子でしたが、その後沢田は交通事故に遭うのでした。元々よし子は、生徒会の圓城に憧れていたので沢田と付き合うのはやめようと思っていた矢先に、沢田が事故で記憶喪失になったことを知ります。よし子は、沢田が自分のことを好きだったことを忘れてしまって、ちょっとだけ残念に思います。そして、キレやすかった沢田は事故により性格が大人しくなり、評判が良くなりました。沢田は、以前自分が作った単語帳から、よし子のことが好きだったと気が付き……。

この漫画は、花染町に住む人々がリンクしているので一度目は普通に読んで二度目は俯瞰で読んで、何度も楽しめる作品です。同じくらもちふさこ作品の「花を染む」も花染町の作品なので登場人物がかぶっていて、両作品読むとより楽しめます。特に注目して欲しいのは、ネットの掲示板に振り回される子のお話。この作品が出た頃は、いまほどSNSが発達していなかったので、ネット掲示板の闇みたいなことに理解が追いつきませんでした。今読むと時代をより早くキャッチしていてさすがだと感じます。この話を自分の生活圏内に置き換えて考えると、自分の生活にも実はドラマがあるのかと思えます。

 

小川とゆかいな斎藤たち

パシリ少女と不良少年達の痛快・爽快・友情ギャグコメディ!

同級生みんなにパシリにされる主人公の小川里央はある日、校内アンケート「友だちがいなさそうな人」部門で1位になってしまう。こんな自分に友達など出来ないと思っていた小川だが、ある時、「友だちがいなさそうな人」部門同率1位だった3人の男子生徒に共同戦線を張らないか(友達にならないか)と持ちかけられる。しかしその3人は、「恐怖の斎藤三人衆」と呼ばれ恐れられる超問題児たちだった。友達がいない者同士の奇妙な関係を続けるうちに、4人の間には確かな友情が芽生える。同級生たちの嫌がらせにもめげず(時に豪快にやり返しながら)、4人は友達のいる学校生活をエンジョイ出来るのかーー!?

友達のいない主人公がはみ出し者の少年達と仲良くなる話。テーマはともすれば重いが、全体的にギャグテイストなので読みやすいです。また、主人公をパシってくる同級生が制裁されるシーンはスカッと爽快感を味わえます。少女漫画らしからぬ思い切ったギャグ描写も非常に痛快で、(主人公をパシる女子が水道管の破裂で吹っ飛ばされるシーンで見開き2ページ大胆に使っていたのが特に印象的)ギャグだけでなく、主人公と斎藤たちの胸熱な友情シーンも見所です。男女のサッパリした、それでいて固い友情は、クラスに友達がいない子にとって憧れるものがあります。

 

観用少女プランツ・ドール

美しい人形を取り巻く物語

1話読み切りの短編集です。美しい少女の人形・プランツドールは、ミルクと砂糖菓子と、買ってくれた相手からの愛情で生きています。そんなドールを買った人間が、ドールとどう関わっていくか。そしてドールも彼らとどう関わり、どのように変わっていくかというお話です。1話は、迷い込んだ店で一目惚れしたドールを買った男性の話です。上手くいかないことだらけだった彼が、可愛らしいドールを家に迎えたことを心の支えに順風満帆な生活へと変化していきます。そんな中、ミルクと砂糖菓子しか食べないはずのドールが、彼の飲んでいた酒に興味を持ち、二人の関係が徐々に変化していくお話です。

短編集なので、各話に見所があります。後味の悪いものから、さっぱりとした読了感のものまで様々です。愛情を受けたドールが流す涙が結晶化した「天国の涙」をめぐるお話がいくつかあるのですが、そのどれもが、その話の主役と、ドールとの関係性が大変胸を打ちます。また、花冠というドールに寄生する植物を育てるために、金持ちに依頼されてドールを育てる姉弟のお話が、ひとつの山場にも思います。花冠が咲いたら、寄生されているドールは枯れる。それをわかっていながらもドールを育てる弟と、何も喋らないドールとの生活は、切なくも美しいです。

 

クレマチカ靴店

願いを叶える靴はいりませんか…?

戦後、科学とささやかな魔法が混在する世界。裏通りにひっそりと看板を掲げる「クレマチカ靴店」は、どんな願いも叶える魔法の靴を作ってくれるという。様々な「願い」を心に、客はその靴店に足を運ぶ。主人の為に心を捨てようとするメイド、最愛の妹のために生き永らえる兄、罪を犯し逃亡を図る青年、想い人を奪った妹に憎しみを燃やす少女……。店主・マチカと助手のアトリは、ただ彼らの望み通りの靴を渡す。魔法の靴が導く運命は、時に希望の未来であり、時に絶望の終焉に見える。それでも、マチカが彼らに靴を作り続ける理由は一体…?世にも美しく、世にも残酷なファンタジー。

オムニバス形式の幻想的ファンタジー。一話一話違った登場人物で紡がれるストーリーはどれも濃く丁寧で、満足感があります。ささやかなファンタジーとともに描かれる温かな人間ドラマもあれば、少女漫画ギリギリのダークすぎるストーリーもあって、読んでいて飽きません!全4話のうち2話が温かいハッピーエンド、もう2話がシリアスなバッドエンド(マチカさん曰く、願った本人にとってはそうとも限らない)で、配分も丁度いい感じです。特にバッドエンドだった2話に関しては両方、終盤で全く予想しないどんでん返しがあるなど緊迫した場面が多く、印象深いストーリーでした!絵も繊細で美しく、ヨーロッパのファンタジー世界を説得力抜群に描いています。

 

自殺ヘルパー

自殺はいけないもの……?

「どこかのコインロッカーに、一つだけ色の違う鍵がある。そこに自殺する場所と連絡先書いた紙、お金を入れておくと、自殺ヘルパーが自殺を手伝ってくれる」…酷いいじめに遭っている主人公の雷太郎は、そんなネットの噂を頼りに自殺ヘルパーを呼び出す。やって来たのはレオタード姿の美しい女性・八重。「早く殺せ」と言う雷太郎だったが、彼女の使命は自殺を手伝う事ではなく、依頼者を「自殺から助ける」事だった。八重は不思議な力で、雷太郎にいじめを乗り越える展望を見せる。雷太郎は自身の力でいじめに打ち勝つ事ができるのか、そして、自殺志願者を救おうとする八重の目的とは…?

「自殺」という重いテーマを、シリアスに掘り下げながらも暗くなりすぎず描いた作品です。ホラーの名手であるいしかわえみ先生が作画を手がけているため、いじめや自殺関係の深刻なシーンにおどろおどろしい怖さがあり、暗い雰囲気をよく醸し出しています。一話ごとに主人公が変わるオムニバス形式で、毎話様々な理由で「自殺したい」と思う人々が登場し、それぞれの人間ドラマを繰り広げるので、飽きることなく物語に惹き込まれます。また、全体通して重い内容ではありますが、どの話もラストは少女漫画らしく、希望のある展開で締められており読みやすくなっています。

 

だから私はメイクする

私は誰のためでもない、私のためだ。

「自分のメイク」を突き詰めるうちにあだ名が「マリー・アントワネット」になった女性、推しアイドルへの感動をセルフネイルで表す女性、周囲の男性からのアドバイス気取りな押しつけにうんざりする女性、仕事と美容を両立させる女性、「男性受け」するメイクから「推し受け」するメイクへチェンジした女性…。「女性として社会で生きる」ことで悩んだり苦しんだり疲れたりしている、リアルで等身大な登場人物たちが、それぞれの価値観で、メイクやファッションを通してより「自分らしく」楽しく生きていく方法を見つけ出すオムニバス作品です。

「メイクをすること」をワクワク楽しめる漫画です。女性にとって、メイクというのは「押しつけられる」一般常識・礼儀だと思います。メイクをすること自体苦手な人もいれば、思い描くメイクをしても他人に批評されてしまう人もいると思います。この作品は、自分が思うままで良い、と教えてくれる漫画です。主人公たちはみんな、様々なきっかけ、様々な理由でメイクをしていますが、共通するのは「自分の好きなようにする」という考え方。他者になにか言われても、TPOを考えつつ、根底では「私がしたいからする」というスタンスを貫く彼女たちがカッコイイ!主人公たちは誰もが自分の「好き」を貫き、けれど他者の批判はしないので、とにかくスカッとすがすがしい気持ちになれます。私も、あんな風に自分の「好き」を貫きたいな。

 

ホスピめし

美味しく、そして健康に食べていますか?

主人公の麦子は管理栄養士です。主な仕事は病棟に勤務し、患者さんの「食」への状態から栄養指導をするなど。ときには医療チームのひとりとなって、食事の内容を検討したりします。例えば、普通の食事ではなく、ペースト状にしたほうがいいのではないかということなどですね。物語は様々な事例を挙げる形で、一話から数話完結型で進んでいきます。何度も出てくる言葉「食べることは生きること」。生きるためには栄養を体に入れてあげなければいけませんし、入れすぎもいけません。時には悩み、壁にぶつかりながらも栄養士として奮闘する姿が活き活きと描かれている作品です。

個人的に好きだったエピソードは、嚥下障害がありペースト食を食べている患者さんの娘のお話。彼女は、父親がす好きだったおにぎりを持ってきてしまいます。病院側がその事態を知ったときにはすでに遅し。患者さんはむせてしまい、一時的に食事を止めることになります。「おにぎりを食べさせるなんてありえない、無知だ」と怒る医師。しかし、麦子は「なぜ、娘さんはおにぎりを食べさせたかったか」について考えるのです。食欲が落ちている父親に対し、好きなものなら……と思うのは子どもとして当然のこと。そこにきちんと気付く麦子の視点が真っすぐで好感が持てるシーンでした。

 

Love&Romance

ハーレクイン系のシンデレラストーリー短編集

読み切りの短いエピソードで、各話違う舞台、いろいろな国、全く違った職種や人々が出てくる、ハーレクイン系の恋愛もの短編集です。舞台はそれぞれに違ってはいても、基本的にはどれも同じコンセプトなので、なにかしらの問題を抱えていたり暗いバックグラウンドを背負っていたりする美女が出てきて、いわゆる成功者や大金持ちの美男が急に現れて、偶然出会って、トラブルに巻き込まれたり色々起きたり、なんだかんだとお互いに惹かれあって、はい結婚〜ゴールイン、幸せよ〜おめでとう、めでたしめでたし、という感じのストーリーです。

絵がとても綺麗です。丁寧に描かれているので読みやすいと思います。また、短く読み切りの短編集なので、気軽に楽しく読めると思います。どのエピソードも、外国が舞台の現実味の無いシンデレラストーリーなので、そういったストーリーに目一杯浸かりたい気分のときや、暇つぶし程度に重くないマンガを気楽に読みたいとき、シンプルなハッピーエンディングにキュンキュンしたいとき、などにはちょうど良いと思います。ただ、立て続けに読むと多少食傷気味になるかもしれません。一気に全巻読み切るとやはり飽きますが、各話それぞれに面白いストーリーになっているので、じゅうぶん楽しめると思います。

 

LEGAの13

めくるめく、ヴェネチアンロマンス!

舞台は16世紀後半のヴェネチア。薬師見習いのレガーレはひそかに錬金術の研究をし、金属を黄金に変えることができるという賢者の石を探している。日々女性を口説いて一夜を過ごす恋多き青年。ある日、黒魔術をしている疑いで彼の父が捕まってしまう。父の身代わりになるレガーレだが、そこにヴェネチアを統べる元首(ドーチェ)が現れる。自分の元で「黄金を作れ」と命ずる。命は保証されるが自由を奪われることとなる。しかし、彼がそれに甘んじるわけもなく…過酷な運命の中、最愛の女性、かけがえのない仲間達と出逢うレガーレ。そして、彼は驚きの自分の出生の秘密を知ることとなる。

主人公のレガーレは女好きで根性無しだけど、自然と周囲に人々を集めてしまう魅力がある青年。その中には、幽霊の少女クラリーチェ、胡散臭いけどキレ者の神父、レガーレを慕うピエロの少年、若きトルコの貿易商など、個性豊かな面々が。レガーレと仲間達が紙上の美しいヴェネチアの中に生き生きと描かれています。歴史の大きなうねりの中には数々の恋愛模様があり、オムニバス形式で綴られるロマンチックな恋愛の数々は時に切なく、胸に響きます。全六巻ですが、レガーレ達と共に長い時を過ごしたかのように感じさせてくれるヴェネチアンロマンに溢れた作品。

 

最後に:オムニバス形式の少女漫画選9選

個人的なオススメは「だから私はメイクする」です!

メイクに焦点を当てた作品で、オムニバス形式で様々な女性が登場します。

気になる作品があれば是非チェックしてみて下さい!

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